鬼才J.J.エイブラムスがこの秋に放つ 最強海外ドラマ特集TOPへ

ハリウッドを代表するヒットメーカーのJ.J.エイブラムスと、映画「ダークナイト」「ダークナイト ライジング」の脚本を手がけたジョナサン・ノーランが初タッグを組み、主演に「パッション」のジム・カヴィーゼルを迎えた、2011年度全米新作No.1のクライム・サスペンス「パーソン・オブ・インタレスト」。本国アメリカでは1500万人以上が視聴し、セカンド・シーズンの制作も早々に決まったほど全米中を熱狂させた同作、その魅力を、スタッフ、ストーリー、キャラクター、キャストの4つの視点から見ていきたい。(文:安保有希子)

  • J.J.エイブラムスとは?
  • 「FRINGE/フリンジ」
  • 「パーソン・オブ・インタレスト」
  • 「ALCATRAZ / アルカトラズ」
ピーターの存在自体が消去され、新たな時間軸の存在が!?消えたピーターを取り巻く人々の運命は?

発生した犯罪を解決させるという一般的な犯罪ドラマの概念を見事に覆し、大興奮を約束する「パーソン・オブ・インタレスト」。従来と何が違うのかというと、既に起こった犯罪ではなく、未来に起こる犯罪を予測し、それを解決していく点だ。電話での会話やメール、防犯カメラの映像など、ありとあらゆるデータを監視システムが分析し、凶悪犯罪の起こる可能性があると判断すれば、その事件を防止するために、天才プログラマーのフィンチと、元CIAエージェントのリースが奔走する。だが、このシステムは具体的な情報を与えてはくれず、事件の中心となる人物の社会保障番号を表示するのみ。それゆえ、2人はその人物が加害者なのか被害者なのかも分からないなか、捜査を始めることとなる。しかも、2人は公的に捜査が認められた人物ではない。その結果、自分の携帯電話とターゲットの携帯電話を同期させる、あらゆる監視カメラの映像を犯人追跡や現場割り出しに利用するなど、最新技術を駆使しながら捜査を進めていく。とはいえ、これらは突拍子過ぎる未来ではなく、現実世界でも実際に犯罪予測システムが試されているほど身近なもの。だからこそ、未来予測という斬新な設定でも、地に足の着いた面白さが実現されているのだ。

アメリカで1500万人以上が視聴し、多くの作品が打ち切られるなか、ファースト・シーズン放送中にセカンド・シーズンの制作が決定と、2011年度全米新作No.1に輝いた「パーソン・オブ・インタレスト」。同作を手がけたのが、ジョナサン・ノーランだ。その名前を聞き、おやっ? と思った人も多いだろう。そう、彼は映画「インセプション」や「ダークナイト」シリーズのクリストファー・ノーラン監督の実弟で、「ダークナイト ライジング」「プレステージ」の脚本、「メメント」の原案など、兄クリストファーとタッグを組み、映画界で活躍してきた人物。そんな彼が、本作で遂にテレビ業界へ初進出!! そして、クリストファーのテレビ初仕事をがっしりと脇から支えるのが、「LOST」や「FRINGE / フリンジ」等、いくつもの大人気作を生み出してきたJ.J.エイブラムスである。常にヒットと身近にあり、新しいアイデアに満ちた2人が手を組むのだから、まさしく鉄壁の布陣。面白くならないはずがない。ヒットすべくして生まれたのが、「パーソン・オブ・インタレスト」なのだ。

ネタバレ有り!? これまでの「フリンジ」シリーズを総ざらい

髪はぼさぼさ、ヒゲは伸び放題、洋服はボロボロといったホームレス姿で、本作に初登場したリース。だが、ヒゲを剃って髪を切り、スーツに身を包んだ瞬間、ダンディの代表格ジョージ・クルーニーもビックリの渋メンに。さらに、リースは元軍人でCIAのエージェント。そのため、いくらスーツを着ていようと鍛え抜かれた肉体は隠しようがなく、屈強な男独特のセクシーフェロモンがプンプン。そんなリースを演じるのが、「パッション」でイエス・キリストを演じ、世界中から注目を集めた俳優ジム・カヴィーゼルだ。彼はスポーツ一家で育ち、NBA入りを目指していただけあって、運動神経の良さは抜群。また、「シン・レッド・ライン」「アウトランダー」など、戦う男の役柄が多いだけに肉体はパーフェクトと、リースそのもののような人物なのである。さらに、リースが1人の女性を思うように、ジム自身も映画「エンジェル・アイズ」でジェニファー・ロペスとベッドシーンを撮影する際、「一生のなかで僕が見たいのは妻ケリーの胸だけ」と、ロペスに下着を着けたままで撮影することを要望。いくら撮影当時新婚だったとはいえ、真面目すぎる仰天エピソードだ。

未来で起こる犯罪に現場レベルで対処するのが、軍の特殊部隊への所属経験を持つ、元CIAエージェントのジョン・リースだ。そのような経歴を持つだけあって、優れた判断能力と分析力を有し、もちろん、身体能力もズバ抜けている。殴る、蹴る、撃つと、どれもが超一流で、何人もの屈強な男が束になってかかってこようと、一瞬のうちに叩きのめしてしまう。それほどの強さを誇っているのに、なぜか彼は誰も殺さない。恋人ジェシカを殺されたという辛い過去を抱えてはいるのだが、どうもそれだけではなさそうだ。また、リースが謎だらけの人物ハロルド・フィンチから声をかけられ、愛する人を失う痛みを知っているからこそ、未来の犯罪から人々を守るという決意を固めたとき、彼はホームレスであり、世間から隠れるように生きていた。輝かしい経歴を誇る彼に、いったい何があったのか――。優しくて強く、人の痛みも分かる男ジョン・リース。彼の過去が明らかになるにつれ、物語の面白さはより一層加速していく。

ネタバレ有り!? これまでの「フリンジ」シリーズを総ざらい

DVDリリース直前に「パーソン・オブ・インタレスト」特別試写会を開催。クライム系・サスペンスが好きな方やJ・J・エイブラムス作品のファンなど多くの方々が来場。全米でも大ヒットとなった作品の要因はどこにあったのか。試写会後のアンケート実施で明らかになった人気の秘密とは?

ピーターの存在自体が消去され、新たな時間軸の存在が!?消えたピーターを取り巻く人々の運命は?

犯罪系などのドラマに欠かせない、リアルさ、スリル感、スピード感、アクション度の4大要素。アンケートの結果、この4大要素がバランスよくドラマのストーリーに含まれていることが判明!「続きが観たい!」「どんどん引き込まれていく」と言った感想が出るのも納得の結果。

  • コンピューターによる犯罪予知という設定が新しい(40代・男性)
  • 巨大な監視システムの凄さが少し怖くなる(30代・女性)
  • 一話完結で見やすい(50代・女性)
  • スピード感があって展開が早く飽きさせない(40代・女性)
  • 日本のTVドラマ「相棒」と似ている(10代・女性)
  • ストーリーのテンポが良くて面白かった(30代・女性)
  • 主人公(フィンチとリース)が謎だらけという点が興味深い(30代・女性)
  • ダンディな雰囲気が漂うドラマ(40代・女性)
  • スリルがあってどんどん引き込まれた(20代・女性)
  • 敵と戦うシーンのアクションはすごいけど、相手を殺さずに倒すところがカッコイイ(30代・女性)
  • 2人の性格が対照的で分かりやすい(40代・男性)
  • 天才フィンチが時々リースにからかわれているところが面白い(30代・女性)
  • 男同士のサバサバした関係が良い(20代・女性)
  • 頭脳派と肉体派のマッチングがたまらない(20代・女性)
  • 相棒だけど深くは関わらずお互い仕事人って感じ(30代・女性)
  • 熱いが冷静な人(30代・女性)
  • いぶし銀のような鋭い目がきれい(30代・女性)
  • 頼りになるしここぞという時に助けてくれる憧れキャラ(20代・女性)
  • 元CIA工作員だけあって頭もいいがケンカが強くファンになった(40代・男性)
  • 渋くてカッコイイし、しかもセクシーさを感じる(20代・女性)
  • アクションもすごいしイケメン(30代・女性)
  • 冷静だが熱い人(30代・女性)
  • 頭脳の良さはもちろんだが謎も多い(40代・男性)
  • 足のケガの謎が知りたい(20代・女性)
  • 「LOST」のイメージが強いが今回の役もハマってる(40代・女性)
  • 頭脳明快で瞬時に的確な判断を下す黒幕キャラ(20代・女性)
  • 「相棒」の右京刑事みたいな賢さ(20代・男性)
リリース情報
  • パーソン・オブ・インタレスト 犯罪予知ユニット 公式サイト
  • パーソン・オブ・インタレスト 犯罪予知ユニット facebook
  • パーソン・オブ・インタレスト 犯罪予知ユニット twitter