クランクイン

海外ドラマでお馴染みのBS無料チャンネルDlife(ディーライフ)が、チャンネル初となるオリジナル日本ドラマ『東京ガードセンター』を4月10日から、毎週木曜23時にスタートさせる。海ドラを知り尽くすディーライフだけに、その内容はどんなものなのか。見どころを探った。

懐かしの名作から日本初放送の最新作まで、厚みのあるラインナップで海外ドラマをお茶の間に届けているBS無料チャンネルDlife(ディーライフ)が、初のオリジナル連続ドラマ『東京ガードセンター』をスタートさせる。物語の舞台となるのは、街中に設置された警備システムからの通報を受け、現場のガードマンに的確な支持を出す、警備システムの司令塔であり、頭脳ともいえる“ALWAYS 東京城南ガードセンター”。そこに入ってきた通報を軸に、個性豊かな監視員たちが対処にあたる姿を、時にスリリングに、時にユーモラスに、時に温かな視点でと、多種多様なスタイルで描いていく。そのため、基本1話完結方式だが、様々なタイプの作品を見ているかのような面白さが味わえるのである。

ディーライフ初のオリジナルドラマに集ったのは、主人公・戸倉にふんする柳葉敏郎を筆頭に、中村蒼、高梨臨、窪塚俊介、小野武彦など、フレッシュから大ベテランまで実力派がずらり。そんな彼らを輝かせているのが、日本を代表するクリエイターたちだ。『桐島、部活やめるってよ』の北島和久と、『女王の教室』の仲野尚之をプロデューサーに、映画『デスノート』シリーズの大石哲也が脚本を手がけと、これだけのメンバーが揃えば、面白くならないはずがない! 4月10日からの木曜23時の予定はディーライフ視聴で決定だ。

トレンディドラマ俳優としてブレイクし、『踊る大捜査線』シリーズの室井慎次役で知られる柳葉敏郎が演じる戸倉は、ガードセンターのセンター長として、冷静に状況を判断し、的確な指示を出す、監視員のスペシャリストである。だが、普段の物腰は穏やかそのもの。また、張りつめた状況下、素っ頓狂なことを口にして、周囲から「えっ!?」と驚かれるものの、その言葉が解決のヒントになることが多く、なかなか侮れない人物。さらに、裏の顔もあるようで…。

現場のガードマンだったが、新人監視員としてガードセンターに配属される。機械操作やマニュアルに弱く、現場への支持も迷いがちと、およそ監視員には向いていないと思われるが、誰よりも優れている点があった。それは、被害の拡大を未然に防ごうとする点。そのことを自然に考えているゆえ、本人はその才能に気づいていない。そんなフレッシュそのものの佐々岡には、映画、ドラマにと引っ張りだこの若手・中村蒼がふんする。

「安藤心(こころ)」の名前から、“あんしんちゃん”“あんしん”と呼ばれている。明るく前向きで、皆のマスコットガール的な存在だが、幼いころに、警備員の父親を現場で亡くすという悲しい過去を抱えている。また、周囲がどれだけ疑おうと、絶対に相手のことを信じようとする、信念の人でもある。さらに、実は合気道五段の強者と、『侍戦隊シンケンジャー』のシンケンピンク役でデビューした高梨にはぴったりのキャラクターだ。

某シェフに似ていることから、あだなは“シェフ”。開発部出身で、システムや機械に絶対の自信と信頼を持っている。そのため、現場をないがしろにしがちだが、警備に対する思いは人一倍という、秘めた熱さを持つ川越を、大学を休学してまで米ロサンゼルスの“リー・ストラバーグ演劇学校”に留学した、“熱さ”が共通する窪塚俊介が演じている。

アメフトの学生チャンピオンチームで主将を務めていた体力自慢で、いつでも現場復帰ができるよう、トレーニングを欠かさない。そのため、現場のことを悪く言われると、どうしても口調が荒くなってしまう。だが、普段は明るく、ムードメーカー的な存在。お笑いコンビ・インパルスの堤下敦に抜群のハマリキャラクターと言える。

マリーさんと皆から慕われている主任。元は売り場のチーフまで務めた老舗百貨店のデパート・ガール。そのため、どのような通報でも笑みを絶やさず対応し、激昂した相手をいつの間にか落ち着かせてしまうという、デパガならではのスゴ技を持つ。1978年から芸能界で活躍する伊藤かずえが、マリーさんのベテランの風格をアップさせている。

出演作は有に100本を超え、最近では主人公の父親といった役どころが多くなった大ベテラン小野武彦がふんする副主任のゲンさんは、警備員歴20年、監視員歴20年という、こちらも大ベテラン! 経験に基づく的確な判断と温厚な人柄を買われて、嘱託として勤務している。戸倉との間には絶大な信頼関係があり、彼の過去を知る唯一の人物。

物語の基本は、ガードセンターに通報が入ったことでスタートする。だが、あくまでもガードセンターは監視をし、ガードマンに派遣支持を下すところ。それゆえ、強盗事件や誘拐事件等が起こって、緊迫した状況は描かれるものの、警察ドラマのように現場でのリアルな動きは表現できない。だからこそ生きてくるのが、人間ドラマだ。例えば、働いている母親にかまってほしいと、何度も嘘の通報をする少女のことを、ほとんどの監視員が信用しなくなっているなか、1人の監視員が信じ続けたことで少女誘拐事件を解決できたり、現場を知る監視員とシステムに熟知する監視員が協力することで、強盗事件の容疑者の無実を証明したりと、ガードセンター内で繰り広げられる熱いドラマが、とにかく秀逸。そのため、物語は推理中心、人情話中心、家族ドラマ中心など、回によってころころと顔を変え、観る者を楽しませてくれる。個性豊かなキャラクター、心の機微を丁寧に捉えた物語、そして何より、日本を代表する俳優たちの演技は、ハリウッドにだって負けやしない! 目の肥えた海外ドラマファンも納得どころか、ハマる面白さだ。