1940年1月の「フラッシュコミックス」に初登場して以来、世代を超えて愛され続けてきた、地上最速のスーパーヒーロー“フラッシュ”が、人気ドラマシリーズ『ARROW/アロー』のスタッフによって実写ドラマ化。個性的な悪役との闘いはもちろんだが、恋や友情、『アロー』とのクロスオーバーエピソードなど、たっぷりつまった見どころを紹介していこう。(文:安保有希子)
プレミア放送視聴者数610万人突破と、米CW史上、最高視聴者数を叩き出し、早々にセカンド・シーズンの製作が決定。さらに、2014年のピープル・チョイス・アワードの新テレビ賞を獲得するなど、ノリにノッているドラマ『THE FLASH/フラッシュ』。そんな全米大ヒット作が、超速のフラッシュらしく、最速で日本に到着! その面白さとは?
『THE FLASH/フラッシュ』『GOTHAM/ゴッサム』『ARROW/アロー』など、DCテレビドラマの出演者が一同に介したコミコン2014。ずらりと揃ったヒーローたちに、ファンは大興奮!出演者のコメントに歓声が飛び、『フラッシュ』のゲスト出演者が明らかにされると、会場はさらにヒートアップ。そんな中、墓穴を掘っていくフェリシティ、脱がされそうになるアローなど、ビックリの展開が…その模様はBOX映像特典でじっくり楽しんでほしい。
幼いころ、不思議な光によって母を殺され、その犯人として無実の父が投獄されたという悲しい過去を持つバリー。彼が大人になったある日、科学施設の粒子加速器の事故による未知のエネルギーを浴び、昏睡状態に陥ってしまう。それから9ヵ月後、突然、目を覚ましたバリーには、超人的な能力が。その力を正義のために使おうと、バリーは立ち上がる。ここに、スーパーヒーロー、フラッシュは誕生した!!
フラッシュが戦う“ヴィラン=敵”は、バリーと同様、粒子加速器の余波を浴びた人々。彼らを“メタヒューマン”と呼び、自分のコピーを何人も作り出せる、肉体をガス化できる、天気を操れる等、その能力は様々だ。一方、ヒロインのアイリスは、家族を失ったバリーと、同じ屋根の下、兄弟同然に育ってきた。それゆえ、バリーの恋心は知らず、余計な恋のお世話もしばしば。バリー、可哀想すぎる!
第1話では、時速400キロを超える自らの走りに戸惑いっぱなしのバリーだったが、慣れてくると、通常時は時速566キロ、ピンチのときの時速1000キロ、1.4キロを3秒で走るなど、ボルトも真っ青のスゴ脚を披露。さらに、バリーが本気を出せば、マッハも可能だ。もちろん、そんなスピードで走ったら、市販の靴からは火と煙が出るので要注意。
景色が見えるのは、たった一瞬というような世界で、車や人、建物にぶつからず走れているバリー。それゆえ、人間のどのような行動でも、彼にとってはスローモーションそのもの。犯人が銃を抜こうとしていたら、それを未然に防ぎ、車とぶつかりそうな人を救い、弾丸や爆風、雷を除けと、スローモーションに見えると、何かと役立つことが多いのだ。
走るのが速いだけでなく、手の指や頭など、体のあらゆるところを早く動かせるバリー。なんと、内臓や細胞といった体の中も、すごいスピードで動いているのだ。そのため、軽い怪我なら、コスチュームを脱ぐ際には跡形もなく、全治数か月の骨折も3時間程度で完治。そう、ボッコボコにされても、バリーはすぐに復帰。打たれ強いのである。
『フラッシュ』は1話完結スタイルで進んでいくため、毎回、多くのゲストが登場する。なかでも、「おおっ!」と、思わず叫んでしまいそうになるのが、『ブリズン・ブレイク』で兄弟を演じて大ブレイクした2人と、現在、大人気のヒーロー“アロー”だ。そんな彼らの物語での役割とは?
スターリング・シティで活躍する謎のヒーロー“アロー”。実は、バリーがフラッシュになる前、ある事件がきっかけで2人は知り合い、仲間となっていたのだ。頼れる先輩を得たバリーは、もちろん、自身がヒーローになってしまった際、真っ先にアローに相談。その後も、アローと一緒に事件を解決したり、彼の仲間のフェリシティがやって来たりと、ゲスト参加からクロスオーバーまで、アローとフラッシュの絡みは、いつもと違う2人の顔が見られて、とにかく楽しい!
『ブリズン・ブレイク』でリンカーンとマイケルの兄弟を演じた、ドミニク・パーセルとウェントワース・ミラーが久しぶりの共演! 2人はメタヒューマンではないが、ドミニクが“ヒートウェーブ”と呼ばれる放火魔を、ウェントワースは“キャプテン・コールド”と名付けられた冷酷でクールな犯罪者を熱演。『プリズン~』時代の声優が日本語吹き替えを担当しているのも、心憎い演出だ。
人気ドラマシリーズ『glee/グリー』でゲイをカミングアウトするセバスチャン・スマイス役で強烈な印象を残し、本作『THE FLASH/フラッシュ』の主人公を演じて大ブレイクしたグラント・ガスティン。 今後、話題に上ることが多くなるのは確実だが、日本での知名度はいまひとつ。もっと彼のことを知りたい! そんなときは、グラントのインスタグラムをのぞいてほしい。メガネを掛けイケメン度アップのオフショット、愛犬と戯れているスナップ、筋トレ模様、本作の舞台裏や共演者たちとの1枚など、グラントの魅力がたっぷり味わえる。情報不足はインスタグラムで補おう。