『REIGN／クイーン・メアリー』16世紀王室版「ゴシップガール」上陸　より華麗に、より大胆に、ロイヤルロマンス

今秋、全米ではサード･シーズンの放送が始まる『REIGN／クイーン・メアリー』は、『ゴシップガール』より大胆でゴージャス、息をもつかせぬ急展開の連続、美男美女による三角関係、王宮内外の陰謀等、その魅力的な内容に長らく日本上陸が待たれていた。そして、念願叶い、8月5日からDVDセル&レンタルが解禁！見始めたら止まらない『REIGN／クイーン・メアリー』の夢中ポイントを紹介していこう。（文：安保有希子）

過激に描く、スコットランド女王メアリー・ステュアートの恋と運命

ロマンティックなシーン続々

実在したスコットランド女王、メアリー・ステュアートは、歴史に翻弄され、44年という短い一生ながら、濃密な人生を送ったことで知られている。そんなメアリーの恋と運命を、本作では、時代ものながら堅苦しくなく、それでいて優雅さは健在と、史実にもとづきながらも現代風にアレンジ。過去と現在がみごとに融合されている。その際、抜群のバランス感覚を発揮したのが、企画・製作総指揮を務めるローリー・マッカーシー氏だ。彼女がインスピレーションを受けたのは、『花より男子』や『ヤマトナデシコ七変化』など、なんと日本の少女漫画！それゆえ、イケメンとのラブ・トライアングル、華やかな衣装に豪華絢爛な舞踏会等、女性が憧れるロマンティックなシーンがたくさん登場する。胸を高鳴らせながら、夢のような世界を満喫してもらいたい。ただ、それだけで終わらないのがこのドラマの面白いところ。ガールズトークあり、サスペンス要素あり、過激なシーンもありと、まさに16世紀版『ゴシップガール』なのだ。

ロマンティックな要素が多い『REIGN／クイーン・メアリー』。その中心となるのが、メアリーと、彼女の婚約者でフランス王太子のフランソワと、彼の腹違いの兄バッシュ（セバスチャン）による三角関係。そもそも、フランソワと結婚するため、メアリーはフランス王室へ来たのに、当のフランソワは結婚に乗り気ではなかったのだ。それを知ったメアリーは落ち込み、イラだつ。そんなメアリーを見て、ぶっきらぼうではあるが、親身になって相談に乗るバッシュ。もちろん、フランソワは面白くない。さぁ、この三角関係はどうなっていくのか…。しかも、現代ドラマと違い、政治的な駆け引きが往々にして絡んでくるのである。さらに、メアリーを亡き者にしようと企む人物、結婚を阻止しようとする人物など、王宮内からも不穏な動きが垣間見え、サスペンスの要素も色濃くなってくる。この国家レベルの恋愛、色んな面からドキドキすること間違いなしだ。

ティーンエイジャーから熱狂的支持

2013年10月に全米で『REIGN／クイーン・メアリー』の放送がスタートするや、ティーンを中心に絶大な人気を獲得し、まずは音楽やファッションから注目が集まった。だが、スタイリッシュな映像にスマートな話かと思いきや、中身は昼メロ的なドロドロ愛憎劇と、見事なギャップとあまりの面白さに、回を重ねるごとに熱狂的ファンが続出！また、主要キャストたちはインスタグラムで撮影の裏側やプライベートも披露。その結果、2014年には、ティーンエイジャーによってオンラインで投票が行われ、ティーンの好みがハッキリとわかる“ティーン・チョイス・アワード”で新テレビドラマ部門賞、TV部門ブレイクアウト賞には、メアリー役のアデレード･ケインとフランソワ役のトビー・レグボがノミネートの快挙を成し遂げた。『REIGN／クイーン・メアリー』旋風はまだまだ続く。

スコットランド女王メアリー・ステュアート役アデレード・ケイン: 政略のため、6歳でフランス王太子フランソワと婚約し、久しぶりに再会を果たすも、フランソワは結婚に乗り気ではなく、気づけば、フランス王宮という新世界で孤立しそうに。それでも、力強く生き抜くメアリーを演じるのが、 2009年にアメリカ進出し、本作で大ブレイクを果たした、オーストラリア出身のアデレード･ケイン。ファッションアイコンとしても注目されており、現在公開中の映画『パージ』にも出演している。
フランス王太子フランソワ役トビー・レグボ: 子ども時代にしか会ったことがないメアリーとの結婚に乗り気になれないどころか、数多くの女性と浮名を流してきたフランソワ。だが、セバスチャンと仲良く話すメアリーの姿を見て、何か思ったようで…。そんな二枚目王太子にふんするトビーは、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』でダンブルドアの青年期、『マレフィセント』ではステファン王の少年時代を演じと、コスプレが抜群に似合う。本作での王子衣装も必見のカッコよさだ。
王太子の兄（異腹）バッシュ（セバスチャン）役トーランス・クームズ: フランソワの異母兄で、「自分の好きなところへ行け、自由に生きている」と、フランソワから思われているセバスチャン。だが、複雑な立場であり、腐らずまっすぐに生きている立派な人物。演じるトーランス・クームズは、英国王室を舞台にしたドラマ『THE TUDORS ～背徳の王冠～』にも出演し、時代モノはお手のもの。メアリーとフランソワに比べると年齢は若干上だが、そのぶん大人の魅力をまとい、存在感たっぷりにセバスチャンを熱演する。

オススメ作品

『REIGN／クイーン・メアリー』では、フランスやイングランド、スコットランドなどによる隣国同士の権力争い、メインキャスト3人による三角関係、現代風のアレンジが新鮮で斬新なファッションと、3つの要素が複雑に絡み合って描かれていく。そんな3つの要素を、それぞれ独立した形で楽しむなら、この3作品がオススメだ。その3作品とは―？

ゴシップガール: ニューヨークの高級地区、アッパー・イースト・サイドに暮らすスーパーリッチなセレブ高校生の日常をゴージャス、かつスキャンダラスに描く。特に注目がセリーナとブレアの2人。彼女たちが身に着けたアイテムは問い合わせが殺到し、世界的に展開するようになったブランドもあるほど！そのファッションはいま見ても古びておらず、参考になる。
ゲーム・オブ・スローンズ: 300年前に七つの国が統一され、七王国としてひとつになった大陸、ウェスタロス。だが、その覇権を巡っては、政治的駆け引きや陰謀が絶えることはなかった。そんなある日、王の側近が暗殺されたことで、王座を巡る動きが活発化。戦いの火ぶたがきって落とされた！映画と見まがうような迫力の映像、超骨太なドラマが楽しい。
ヴァンパイア・ダイアリーズ: 4ヵ月前に両親を亡くした高校生のエレナは、ミステリアスで物静かな転校生ステファンに興味を持ち、急接近。ところがそこへ、ステファンとは正反対なタイプの兄デイモンが現れ、エレナの心をかき乱していく。そして、2人がヴァンパイアであるという事実を知るエレナ。禁断の三角関係の結末は? そのほか、ドラマティックな要素も盛りだくさんだ。

今すぐ真似したい！女子力UPのファッションはコレ

16世紀が舞台の本作だが、メアリーと4人の侍女たちのファッションを見てもらえれば、透ける素材を用いたり、肌を露出したりと、これまでの王室ファッションとは違うのが、一目瞭然。そう、『ゴシップガール』にも関わったコスチュームデザイナーによって、いま買えるブランド・アイテムを交えて、現代でも通用するようなファッションに大胆にアレンジされているのだ。なかでも、注目したいのがアクセサリーの数々。70年代シックを彷彿とさせる編み込みダウンヘア＋へアアクセ、胸元をゴージャスにボリュームアップするゴールドのネックレス、石や宝石が散りばめられたサッシュベルトなど、参考にしたいファッションがたくさん。早速、明日からのコーデに取り入れよう！

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