連続殺人鬼レッド・ジョンへの復讐を果たしたパトリック・ジェーン。だが、彼の物語はそこで終わりではなかった! 生きる目的とでも言うべき宿敵のレッド・ジョンを失った今、ジェーンはどのような人生を歩んでいくのか―。物語の舞台をCBIからFBIへと移し、リズボンと恋人関係になったジェーンは、ファイナル・シーズンにして新たな魅力をプラス。その魅力とは?(文:安保有希子)
カリフォルニア州捜査局(CBI)のリズボン率いる捜査チームに捜査コンサルタントとして加わり、レッド・ジョンを追い続けてきたパトリック・ジェーンは、宿敵との闘いに終止符を打つ。多くの作品がそこでストーリーを完結させるところだが、彼の物語は終わらなかった。心の大半を占めていた宿敵の存在がなくなったジェーンは、目的を見失い、こつぜんと姿を消してしまうのだ。
そして2年後、ジェーンは南の島で暮らしていた。そして、今後の人生を考えたとき、浮かんできたのはリズボンだったが…。何もかもが大きく動いた前シーズン。ファイナル・シーズンではどのようなジェーンが見られるのか。
FBIの捜査コンサルタントのオファーを受けたジェーンは、リズボンもチームへ入れることを条件に仕事をスタート。CBIと違い、FBIの捜査はアメリカ全土、国家の危機にも対応する必要があるため、ジェーンの知識と経験は役に立つが、これまで以上に失敗は許されない。だが、リズボンやチョウといったCBIからのメンバーを筆頭に、陽気なIT分析官のワイリー、熱意のある新人捜査官ヴェガ、管理官のアボットがジェーンをサポート。回を重ねるごとに良くなっていくチームワークは、ファイナル・シーズンの見どころのひとつだ。そんなとき、サイキックを狙う連続殺人事件が発生し…。
これまで最高の相棒かつ親友として、時間をともに過ごしてきたジェーンとリズボン。だが、ジェーンが本心を打ち明けたことで2人は心を通わせ、交際を始める。しかし、最高の親友だったからと、恋が上手くいくとは限らない。お互いのプライベートや過去を初めて詳しく知るのだから。例えば、第3話で登場するエリカ・フリン。彼女のことを気にも留めていなかったリズボンだったが、ジェーンの恋人となった今は話が別。エリカにジェーンとの過去をちらつかされ、やきもちを焼いてしまうのだ。ファイナル・シーズンにして、新たな関係へと進んだジェーンとリズボン。その距離感は見ていて楽しいものの、彼女との未来についてどう考えているのか、とリズボンの元恋人パイクから尋ねられた際、ジェーンは「何も考えていない」と一言。2人の関係は、いったいどうなる?
捜査のパートナーとして長い時間を過ごしてきたパトリック・ジェーンとリズボン。ジェーン役のサイモン・ベイカーが、ファイナル・シーズンの見どころとともに、公私ともに人生に欠かせない存在となったリズボンとの関係を語ってくれた。