TV放送開始50年を迎えた円谷プロダクション製作の『ウルトラマン』。そして第1作公開から62年、還暦を過ぎても今なお愛され続ける『ゴジラ』。日本が誇る2大特撮映画の最新作が、2016年、映画館の大スクリーンを席巻する。子供も大人も熱血ファンもこのチャンスを見逃すな!(文・坂田正樹)
太古の昔に地獄が封じ込められたと伝えられる芭羅慈(バラジ)遺跡。だが、その謎に挑んだ強欲な男、カルロス黒崎によって封印が破られ、闇魔獣ザイゴーグが復活。その恐るべき力の前に、われらのウルトラマンエックスは大苦戦を強いられる…。地獄の怪獣軍団を粉砕するため、伝説の光の巨人たちが再び降臨!ウルトラマンネクサス・マックス・ゼロ・ギンガ・ビクトリー、さらにはウルトラマン・ウルトラマンティガも加わり、エックスと共に奇跡のファイナルユナイトを魅せる!ウルトラマンシリーズ第41代目となるエックスと一体化する大空大地役を新鋭・高橋健介がエネルギッシュに熱演。仲間である特殊防衛チームXioと共に最強最悪の敵に立ち向かう!
『ゴジラ FINAL WARS』(2004)から12年、国産29作目となる最新作が今年7月、ついにそのベールを脱ぐ。総監督・脚本に『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの庵野秀明、監督・特技監督に『進撃の巨人』『巨神兵東京に現わる 劇場版』の樋口真嗣、出演は、現時点で長谷川博己、竹野内豊、石原さとみの3名が発表されている。逃げ惑う群衆を捉えた特報映像から聞こえてくるのは、悲鳴、咆哮、そして巨大な足音。その日、映画館で何が起きるのか!
M78星雲・光の国の宇宙警備隊員ウルトラマンと科学特捜隊が協力し地球平和を守るヒーロー活劇シリーズ第1作
ゴジラがモスラに対する悪役として描かれたシリーズ第4作。怪獣との決戦で初の黒星を喫した伝説的作品
宇宙の侵略者から地球を守るウルトラ警備隊と、M78星雲の巨大ヒーロー・ウルトラセブンの共闘を描く第2作
初の海外ロケが行われ話題を呼んだシリーズ第8作。後に人気怪獣となるゴジラの息子・ミニラが初めて登場した作品
ウルトラの母からウルトラの命を授けられた人間・東光太郎がウルトラマンタロウとなって地球を守る第5作
全身武器の鎧をまとったメカゴジラ出現!日本への返還間もない沖縄を舞台にしたゴジラ誕生20周年記念作品
中学教師を装い秘密裏に地球に派遣されたウルトラマン80が、怪獣と怪獣を生み出す邪悪な心も打ち砕く第9作
30年ぶりにゴジラ出現!という新設定。本作以降、再び人類の敵として描かれることに。昭和最後のゴジラ映画
設定を刷新した平成ウルトラシマンリーズ第1弾。古代文明の守護者だった光の巨人が人類を守るため新時代に復活
人気怪獣・キングギドラが19年ぶりに復活しゴジラと一騎打ち。本作でゴジラの身長は80mから100mに巨大化
ティガ、ダイナに続く平成ウルトラマンシリーズ第3弾。ガイアのライバル的存在「ウルトラマンアグル」が登場
ゴジラの死を描いた平成VSシリーズ完結編。1954年公開のシリーズ第1作へのオマージュを色濃く感じさせる作品
シリーズ35周年&円谷英二生誕100周年記念として製作。怪獣と人間の共存を願う新たなウルトラマン像を創造
自衛隊の全面協力のもと製作されたミレニアムシリーズ第5弾。前年公開された『ゴジラ×メカゴジラ』の続編
円谷プロダクション創立50周年記念として製作。高校生の青春を軸に身近な人を守るヒューマンタッチの異色作
ゴジラ生誕50周年作品として製作されたミレニアムシリーズ第6弾。ゴジラシリーズの最終作と銘打たれた
今回、『劇場版 ウルトラマンX』を見させて頂き、子供の頃に大好きだった「ウルトラマン」の記憶が一気に甦ってきました(ウルトラマンになりたい!笑)。
まず、オススメしたいのが、なんといっても歴代ウルトラマンたちの登場!少年の強い思いがティガ、そしてウルトラマンを蘇らせるのですが、あの瞬間は鳥肌が立ってゾクゾクしました(ニヤニヤも止まりませんでした)。特に、ウルトラマンとバルタン星人が闘うシーン、時間にしたら長くないのですが、もう懐かしくて…。登場した時の効果音も「これ!これ!」って感じですよね。
そして、ウルトラマンエックスのバトルシーンも必見です!敵怪獣も最強で、バトルシーンは超ド迫力! 田口監督の特撮映画は以前から大好きで、今回の作品でも特撮とCGの技術が融合した見たことないほどのカッコいいシーンがたくさんあります。ウルトラマンの世界も進化し続けているんですね。 バトルの終盤にはウルトラマンエックスが最強形態になるのですが、見た目が明らかに最強で、あの姿を見た瞬間、ウルトラマンを見ている時は何歳になってもワクワクするんだなあって改めて感じました。子ども心は忘れたくないですね! 今、まさに『ウルトラマンX』のTVシリーズを見ている子はもちろんですが、20代の人が見ても、30代の人が見ても、40代の人が見ても、それぞれの世代で違った楽しみ方ができる映画だと思います!(敦士)
民衆が悲鳴を上げながら逃げ惑う特報映像、「ニッポン対ゴジラ」という意味深なコピー、そして、ゴジラの表情が険しくなり凶暴化しているという巷の噂…(ビジュアルを見る限り、これまでのゴジラより荒々しい)。日を追うごとに本作への期待は高まるばかりだが、私が1番注目しているのは「ゴジラ」への愛が感じられるか。庵野、樋口両監督が温めてきた“特撮愛”“ゴジラ愛”を惜しげもなく降り注ぎ、かつて日本列島を貫いた熱気と興奮をスクリーンに呼び覚まして欲しい。 撮影技術や編集技術が進化したことにより、「スゴい」と思える映像が簡単に見られるようになった現代だが「ゴジラ」は「ゴジラ」で不変的なものだと思う。私がそうだったように、“今”の少年たちが目を輝かせて楽しめる作品であることを願う。そして、かつて「ゴジラ」に感動し、親になった世代の人が“少年の心”に戻れる作品であって欲しい。
(C)円谷プロ
(C)2016「劇場版 ウルトラマンX」製作委員会
「シン・ゴジラ」(C)2016 TOHO CO., LTD.