ベストセラー小説を連続ドラマ化し、中国で一大旋風を巻き起こしたラブ史劇『白華(はっか)の姫~失われた記憶と3つの愛~』がいよいよ日本上陸。記憶を失った姫と、彼女を愛した<皇子><将軍><皇帝>の3人の美男が織りなす物語は、切なくも美しく、なんともドラマティック! ドキドキするようなラブストーリーと、シリアスかつドロドロの陰謀劇、古典美あふれる衣装を翻しての華麗なアクションなど、魅力たっぷりの本ドラマ。キャスト陣のインタビューを交えて、見どころを紹介します。
ヒロインは、記憶を失くした姫・容楽(=ようらく/チャン・シュエイン)。気品あふれる美しさは、うっとりするほど! ときには剣を持って戦う大胆さを兼ね備え、物語の鍵となる“謎に包まれた過去”も、彼女のミステリアスな美しさを際立たせる。
彼女を愛するイケメン陣も魅力的で、皇子・無憂(=むゆう/アーリフ・リー)は、クールに見えながらも実は燃えるような情熱を抱いた男性。女性が苦手だったはずの彼が、容楽だけには心を開き、一途な愛を傾けていく姿は胸キュン必至だ。将軍・傅筹(=ふちゅう/ジン・チャオ)は、キリリとした男らしさが◎。復讐と容楽への愛の狭間で揺れる姿にグッとくる。優しいオーラで容楽を包み込むのが、皇帝の容斉(=ようせい/レオ・ロー)。“兄”という立場で彼女を見守りつつも、終盤にかけて尊いほどの愛が爆発する!
ある日目覚めるとすべての記憶を失っていた容楽。容楽は、兄だと名乗る<西啓>の皇帝・容斉に心を許しつつも、<北臨>の皇子・無憂と政略結婚することに…。仮面で顔を隠して嫁いだ先では、無憂から結婚を拒まれた容楽だが、兄から密命を受けており、茶楼の女主人・漫夭(まんよう)として二重生活を送り始める。なんと無憂は、その正体に気づかぬままに漫夭にフォーリンラブ! さらに陰謀のために容楽に近づくも、彼女を愛してしまう<北臨>の将軍・傅筹も登場。
本作が面白いのは、登場人物それぞれが“秘密”を抱えていること。何がホンモノで何が嘘なのか、波乱万丈&予測不能なストーリーにハラハラとさせられる。謎の先に見える“真実の愛”に、きっと涙するはずだ。
本ドラマを手掛けたのは、『宮 パレス~時をかける宮女~』、『後宮の涙』、『王女未央‐BIOU‐』など数多くの大ヒット作を生み出してきた女性監督のリー・フイジュー。脚本には『王女未央‐BIOU‐』のチョン・ティンユーを迎え、ドラマティックな恋愛絵巻を描き出した。ラブロマンスと巨大な陰謀が入り組んだストーリーをまとめあげた手腕はさすがの一言。容姿だけでなく内面から輝くヒロイン、「こんなふうに愛されてみたい!」と思わせてくれるような男性キャラクターを作り上げられたのも、女性コンビならでは。
本国で配信されるや、配信サイトの視聴コメント数ランキング1位を記録、インターネットの再生数も1位に躍り出るなど、大ヒットを果たした。
容楽というキャラクターが気に入って、出演を決めました。また、彼女が物語の中で経験を重ね成長していく姿にも心を動かされました。彼女は乱世の中で一歩一歩成長し、良いことも悪いことも経験していきます。そんな伸びしろのある役柄にとても魅力を感じています。
印象に残っているシーンは、茶楼で漫夭が無憂と出逢うシーンです(第2話)。何度も体をくるくる回転させなければならないアクションで、頭がくらくらするほど回転して、忘れられない体験になりました。でも、撮影現場では、俳優のみなさんも私を気遣ってくれましたし、楽しく過ごせました。このドラマの現場はいつでもとても楽しかったです。
容楽と一緒に成長の物語を体験し、容楽の強さと知恵、前向きに困難に立ち向かっていく姿を見てもらいたいです。また、真摯な愛情を持つのは幸福なことだと感じてもらいたいです。
脚本がすばらしく、テーマにも感銘を受けました。どのキャラクターも自分の任務を負っていて、それぞれが私欲なく生きている。中国には“死してその所を得る(死に場所を得る)”という言葉があり、その意味をよく表しているようなこの物語に魅力を感じたんです。
僕が演じた無憂は、クールに見えても、心の奥底では愛情深く、皇帝になると民と心を共にして世のためを考えるような人。そんな彼もときには間違いを起こし、だからこそ成長もしていくのです。
また、無憂は漫夭に惹かれ、初恋のまごついた気持ちを味わいます。同時に、自分を制御できない悩ましさも感じていたのだと思います。演じる上では、こういった複雑さを表現することを意識していました。とても耽美的で味わいのあるドラマになっていますので、ぜひ好きになってもらえたらうれしいです。