『進撃の巨人』プロジェクションマッピング仕掛け人が語る、環境との戦いとは?

村松亮太郎氏インタビュー

村松亮太郎氏インタビュー クランクイン!

村松亮太郎氏インタビュー村松亮太郎氏インタビュープロジェクションマッピングの仕掛け人、村松亮太郎氏にインタビュー

 4月10日から4月12日にかけて、川崎の地に「超大型巨人」が出現した。ビルに手をかけ、ぬらりと顔をのぞかせたその顔は、大ヒット漫画『進撃の巨人』に登場する巨人そのものだ。大迫力のこの巨人、実は「プロジェクションマッピング」という技術でビルに投影されている。映像演出を担当したのは、村松亮太郎氏率いるクリエイティブ集団「NAKED」。映像業界で今もっとも注目されている村松亮太郎氏とは、いったいどんな人物なのだろうか。

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 「今回のプロジェクションマッピングは、環境との戦いでした」。

 プロジェクトを終えての感想を尋ねると、村松氏からはそんな第一声が飛び出してきた。『進撃の巨人』は言わずと知れた2013年を代表する大ヒットコンテンツ。アニメで人気が爆発し、今回のプロジェクションマッピングにも大勢のファンが詰めかけた。彼らが期待するものは何か――村松氏をもっとも悩ませたのはその部分だった。

 「プロジェクションマッピングは3Dですが、アニメはどうやっても2次元なわけです。マッピングでやる以上、3Dにしなきゃいけないのかというと、そうではなくて、ファンは『進撃の巨人』が見たくて来ているんですね。表現方法はどうあれ、大事なのはやはり実物大の超大型巨人が現れる瞬間です。次に大切なのが立体機動の躍動感。マッピングじゃないとか、これはアニメだろうとか、細かいこだわりは入れないことにしました」。

 製作段階での課題は他にもあった。60メートル級の超大型巨人を実物大で映し出せるだけのビルがなかなか見つからなかったのだ。

 「ビルだけではダメなんです。投影するためには、当然そのビルに向かって映像を打てる場所が必要です。それに、お客さんがその場所に滞留しますから、その部分もクリアしないといけない」。

 2年前、村松氏が手がけた東京駅のプロジェクションマッピングが大きな話題となった。その経験を活かし、選ばれた場所がラゾーナ川崎だったのだ。

 「建物は見つかったのですが、ガラス張りなので中の光が透過するし、フロアとフロアの間が黒く落ちて縞ができるし、とにかく環境的なハードルはかなり高かったです。だけど、プロジェクションマッピングは普通の町中でやるからこそ面白いわけですからね」。

 苦労の絶えないプロジェクトだったと笑う村松氏。とはいえ、プロジェクションマッピングの第一人者であり、映画やアニメ、漫画などへの造詣も深い彼だったからこそ、このプロジェクトを成功に導くことができたのは間違いない。

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