ベテラン声優に有名芸能人…夏休み映画の吹き替え事情を探る

「ダークナイト ライジング」(写真上)/「おおかみこどもの雨と雪」(写真下)

「ダークナイト ライジング」(写真上)/「おおかみこどもの雨と雪」(写真下)

そんななか、「ダークナイト ライジング」の例は、どういうことなのだろうか。

「これは客層ですよね。同作は素晴らしい作品で、エンタテインメント性にも富んでいますが、ビジュアルからの印象は暗さが先行してデートムービーとは言い難く、しかも3作目なので、今から見始めるにはちょっとハードルが高い。となると、劇場へ行くのは『ダークナイト』シリーズのファン、映画ファンになるでしょう。そういう人をターゲットに、吹き替え版を芸能人にしていたら、劇場へ行かなくなってしまう」。

では、同じアメコミ系でも、「アベンジャーズ」の芸能人起用に関しては?

「こちらは、多くの一般の人に観に来てほしいのだと思われます。でも、アメコミは日本でヒットしづらい。だったら、芸能人を起用して大量に露出し、幅広く認知してもらう必要性が出てくる。しかも、『アベンジャーズ』は世界70ヵ国で初登場No.1を記録と、日本に課せられたハードルは高く、是が非でもヒットさせなくてはいけないのでしょう。いくら良作であっても、今の時代どのような作品がヒットするか分からず、芸能人という保険をかけなくてはいけない」。

そして、関係者はこう締めくくってくれた。「アニメや吹き替えの芸能人起用は減るどころか、増える一方だと思います」。確かに、業界の現状を考えるとそうだろう。だが、それ一辺倒だと飽きられてしまう気が……なんて思ってしまうのである。

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