瀧内公美、「役者人生が変わるかも」迷子の心に“光”が射した難役への挑戦

瀧内公美、映画『彼女の人生は間違いじゃない』インタビュー

瀧内公美、映画『彼女の人生は間違いじゃない』インタビュー クランクイン!

瀧内公美、映画『彼女の人生は間違いじゃない』インタビュー瀧内公美、映画『彼女の人生は間違いじゃない』インタビューの様子

 初主演映画『グレイトフルデッド』(14)で孤独なサイコパス女子を熱演し、国内外から高い評価を受けた女優・瀧内公美。以降、『日本で一番悪い奴ら』『夜、逃げる』(共に16)などエッジの効いた作品で独特の存在感を醸し出すが、当の本人は、演じることに大きな壁を感じていたという。そんな彼女の女優魂に再び火を付けた最新主演作『彼女の人生は間違いじゃない』が7月15日に公開を迎えた。名匠・廣木隆一監督のもと、悩める瀧内の中で、何かが弾け、何かが生まれた。

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 本作は、映画『ヴァイブレータ』(03)『さよなら歌舞伎町』(15)などで、自分の居場所を探し求める大人たちの苦悩を繊細に描いてきた廣木監督が、自身の同名処女小説を映画化した人間ドラマ。廣木監督の出身地である福島県を舞台に、震災で母親を亡くし、仮設住宅に父・修(光石研)と暮らす女性・みゆき(瀧内)が、与えられた運命の中で、もがき苦しみながらも、未来に一条の“光”を見出だすまでの心の葛藤を描く。

 瀧内が演じるのは、平日は市役所で働き、週末になると、現実から逃れるように高速バスで福島から東京へ、デリヘルのアルバイトに勤しむ主人公・みゆき。撮影期間中、家に帰らず、役づくりに没頭し、取材も徹底的に行なったという瀧内は、福島の仮設住宅を尋ねた際、今まで見えなかった震災の「光」と「陰」を目の当たりにしたという。

 「“本当は家に帰りたいけれど、どうすることもできない。だから、ここで生きていく道を探し、開拓するしかない”という人もいれば、“ご近所との距離が縮まった。仮設の方がみんなと一緒にいられて楽しい”という人もいました。真正面から向き合うと“陰”の部分に気持ちが入ってしまうものですが、皆さん、それぞれの視点で“光”を探しながら生きていこうとする姿に胸を締め付けられた」と言葉を噛みしめる。

 かくいう瀧内は、『グレイトフルデッド』の強烈な演技で一躍注目を集め、その後もさまざまな作品で独特の個性を発揮していたが、意外にも、心は「光」ではなく「陰」に向かって走り出していたと振り返る。「あの頃は、怖いもの知らずでしたね。自信過剰になったり、自分を大きく見せようとした時期もありましたが、やればやるほど演じることの怖さや迷いが増してきて、どうしていいかわからなくなってきた」と吐露。さらに「『日本で一番悪い奴ら』では、白石(和彌)監督に引っ張ってもらったのですが、役についていけない自分がいて、つまずいてしまうことも。その辺りから不安な気持ちが強くなり、何が正解なのか“答え”を探すようになりました」と述懐する。

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