『マギー』特集:アーノルド・シュワルツェネッガー製作・主演!娘を守る父親の苦悩と葛藤が胸を打つ

マギー

俳優に完全復帰したアーノルド・シュワルツェネッガーがプロデュースにも乗り出し、自らの“挑戦”と位置付けたゾンビ映画『マギー』。ウイルスが蔓延する近未来、日々ゾンビ化していく最愛の娘と、父はどう向き合っていくのか…。ド派手なアクションは一切なし、無償の愛に苦悶するシュワルツェネッガーの抑えた演技が胸を打つ!(文:坂田正樹)

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製作も兼ねた意欲作 これまで敵を力でねじ伏せてきたシュワルツェネッガーが、“ただ見守るしか方法がない”という状況に追い込まれる本作。「アクション映画なら世界を救うことも出来るが、ゾンビ化していく娘に対して何も出来ない。この無償の愛を描いた作品は、新しいゾンビ映画であると同時に、自分にとって大きな挑戦だった」とコメントしているように、滅多に製作には着手しないというシュワルツェネッガーにとって、この作品は特別な存在なのだ。

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ゾンビ映画で新境地シュワルツェネッガーが自ら製作に乗り出した理由の一つとして、ゾンビを基点にした“究極の人間ドラマ”が挙げられるだろう。日常的な暮らしの中で、“娘がゾンビ化していく”という深刻な事態が発生。親子愛、友情、恋愛など、改めて“絆の深さ”が試される本作は、まさにゾンビ映画の新たな潮流を感じさせる。ガタイのいい普通のお父さんシュワルツェネッガーが愛娘を思って苦悶する等身大の姿は、共感せずにはいられない。

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感染するとゾンビ化していく“壊死性ウイルス”が蔓延する近未来。アメリカの小さな田舎町に住む16歳のマギー(アビゲイル・ブレスリン)は、このウイルスに感染し、ショックの余り家を飛び出してしまう。父親のウェイド(シュワルツェネッガー)は、なんとかマギーを捜し出し、家族のもとへと連れて帰るが、症状は悪化するばかり。為す術のないウェイドは、娘として最後まで守るか、ゾンビとして殺すか、決断の時は迫っていた…。

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ごく普通の対人関係をベースに置きながら、ゾンビ化していくウイルスの脅威を活写する本作。名もなき町の父と娘にとって、“感染”という事実を受け入れ、対峙していく心の変化は、内臓が飛び散るスラッシャームービーよりも恐ろしい現実だ。かつてないゾンビ映画が、親子のあるべき姿を問い掛けてくる。

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父と娘の“絆”が試される孤独な戦い! 医師に突き付けられた三つの選択肢、それは①娘を隔離施設に入れる。②家に連れ帰り、激痛を伴う薬を投与する。③ひと思いに殺す…究極の決断を迫られた父ウェイドは、娘を救えない現実に苦悶する。実母が家出し、継母キャロライン(ジョエリー・リチャードソン)のもとで育てられたマギーに対して人一倍愛情を注いできただけに、身を裂く思いは計り知れず、隔離命令を突きつけた警察官をも敵に回してしまう。

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絶望する娘の変貌 父ウェイドによって自宅にかくまわれた娘マギーは、次第にウイルスに体を侵食され、生き物の“肉”に反応し始める。本能のまま、キツネにむさぼりついたマギーを必死になだめるウィエドだったが、自分の未来に絶望したマギーはある決断をする…。『リトル・ミス・サンシャイン』で、史上4番目の若さ10歳でアカデミー助演女優賞にノミネートされたアビゲイルが、ゾンビ化していく少女の苦悩をリアルに熱演している。

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配給:ポニーキャニオン © 2014 Maggie Holdings, LLC.All Rights Reserved.

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