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吉永小百合

吉永小百合
出身地:東京都
生年月日:1945/3/13

吉永小百合 出演映画作品

  • こんにちは、母さん

    こんにちは、母さん

    制作年:2023年9月1日(金)公開

    『母べえ』『母と暮せば』に続く、『母』3部作の3作品目。永井愛の戯曲を基に、仕事場と家庭で神経をすり減らした男性が実家の母を訪れる。監督は今作が90本目となる、山田洋次。主演は、映画界を牽引し続けてきた吉永小百合。共演はNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の大泉洋、永野芽郁、寺尾聰、宮藤官九郎ら豪華俳優陣が名を連ねている。

  • いのちの停車場

    いのちの停車場

    制作年:2021年5月21日(金)公開

    終末期医療に携わる現役医師・南杏子による同名小説を基に映画化したヒューマンドラマ。救命救急センターで働いていた女性医師が在宅医師として再出発する姿と、彼女を取り巻く人々の人間模様を描く。主演の吉永小百合をはじめ、松坂桃李、広瀬すず、西田敏行ら豪華キャストが集結。『ふしぎな岬の物語』などを手がけた成島出がメガホンを取る。

  • 動乱〈4Kデジタルリマスター版〉

    動乱〈4Kデジタルリマスター版〉

    制作年:2020年11月6日(金)公開

    日本を代表するスター、高倉健と吉永小百合が初共演を果たしたことで当時大きな話題を集めた、歴史ドラマ。五・一五事件から二・二六事件までという混迷の昭和初期を背景に、寡黙で実直な青年将校と、その妻が貫いた愛を“海峡を渡る愛”“雪降り止まず”の2部構成で描き出す。監督は『日本沈没』や『八甲田山』などで知られる名匠、森谷司郎。

  • 最高の人生の見つけ方

    最高の人生の見つけ方

    制作年:2019年10月11日(金)公開

    ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの名優が共演したハリウッドの同名映画を原案に映画化した感動の人間ドラマ。余命宣告を受けたふたりの女性の出会いと交流、珍道中を人間味たっぷりに描く。『千年の恋・ひかる源氏物語』以来18年ぶりの共演を果たす吉永小百合と天海祐希の共演が見もの。監督を務めたのは『のぼうの城』の犬童一心。

  • 北の桜守

    北の桜守

    制作年:2018年3月10日(土)公開

    『おくりびと』『ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~』の滝田洋二郎監督が、吉永小百合を主演に迎えた感動の人間ドラマ。北海道を舞台にした『北の零年』『北のカナリアたち』に続く“北の三部作”の最終章で、ソ連の侵攻により樺太から網走へと渡った母と息子が、貧しくも懸命に生き抜く姿を描く。堺雅人、阿部寛、佐藤浩市ら豪華キャストが集結。

  • 母と暮せば

    制作年:2015年12月12日(土)公開

    人間ドラマの秀作を数多く手がけてきた名匠、山田洋次が、ファンタジー風味のドラマに挑戦。井上ひさしが温めていた舞台劇『父と暮せば』の姉妹編のアイデアに発想を得た感動作。大戦後の長崎を舞台に、母と、死んだはずの息子の数奇な交流を描く。吉永小百合と二宮和也が母子役にふんし、絆の強さを思わせる、人間味にあふれた共演をみせる。

  • ふしぎな岬の物語

    ふしぎな岬の物語

    制作年:2014年10月11日(土)公開

    千葉県に実在する喫茶店をモチーフにした森沢明夫の小説『虹の岬の喫茶店』を映画化。里の岬に立つ小さなカフェを舞台に、そこに集う人々の温かくも切ない人間模様が描かれる。主演のみならず初の企画に挑戦した吉永小百合がカフェ店主に扮し、阿部寛、竹内結子、笹野高史ら実力派俳優が脇を固める。メガホンを執るのは『八日目の蝉』の成島出。

  • BUDDHA2 手塚治虫のブッダ-終わりなき旅-

    BUDDHA2 手塚治虫のブッダ-終わりなき旅-

    制作年:2014年2月8日(土)公開

    不世出の漫画家、手塚治虫の代表作に挙げられる不朽の名作『ブッダ』をアニメーションで映像化したシリーズの第2弾。真理を求めて苦行を積み重ねる王子シッダールタの冒険を、ドラマチックに描く。合戦のアクションや大自然のスペクタクルを刻んだアニメ映像は圧倒的。吉岡秀隆や吉永小百合、松山ケンイチら、豪華なボイス・キャストにも注目。

  • 北のカナリアたち

    北のカナリアたち

    制作年:2012年11月3日(土)公開

    東映創立60周年記念として製作されたヒューマンサスペンス。『告白』の著者・湊かなえの『往復書簡』に収録されている『二十年後の宿題』を原案に、『大鹿村騒動記』『闇の子供たち』の阪本順治監督が20年前に起こった“ある事故”の謎に翻弄されるひとりの女性の姿を描く。吉永小百合ほか、柴田恭兵、里見浩太朗ら豪華俳優陣が名を連ねる。

  • おとうと〈2010年〉

    制作年:2010年1月30日(土)公開

    『母べえ』に続く山田洋次監督の新作は、およそ10年ぶりとなる現代劇。生真面目な姉と、いつまでたっても大人になれない弟の関係を主軸に置きながら、家族の絆と現代を生きる人々の姿を描き出す。姉役に吉永小百合、弟役に『ディア・ドクター』の好演も記憶に新しい笑福亭鶴瓶、ほかに蒼井優、加瀬亮らが出演。その豪華俳優陣の競演もみどころだ。

  • 母〈かあ〉べえ

    制作年:2008年1月26日(土)公開

    日本映画界を代表する名匠、山田洋次監督が激動の時代を生きる家族の絆と、家族を支えるため奔走する母の強さを描く。主演は34年振りの山田作品出演となる吉永小百合。これまで繰り返し“家族“をモチーフに作品を発表し続けたきた山田監督が現代の観客にどのような家族像を見せるのか期待が高まる。共演に浅野忠信、檀れい、坂東三津五郎ら。

  • 北の零年〈ぜろねん〉

    制作年:2005年1月15日(土)公開

    明治初期の北海道を舞台に、厳しい自然と闘いながら新しい国を作る希望に燃えた人々の姿が綴られた感動大作。監督は『世界の中心で、愛をさけぶ』の行定勲。主演は本作が111本目の映画出演となる吉永小百合。オープンセットなど今までの日本映画にない壮大なスケールと大自然に圧巻。

  • 千年の恋・ひかる源氏物語

    制作年:2001年12月15日(土)公開

    「源氏物語」の世界を主人公、光源氏と作者、紫式部の生き様を交錯させながら見つめた意欲作。天海祐希が魅せる艶姿もさることながら、狂言回し役の松田聖子が鮮烈な印象を残す。

  • 長崎ぶらぶら節

    制作年:2000年9月15日(金)公開

    第122回直木賞に輝いた、作詞家なかにし礼の同名小説を映画化。明治から昭和にかけて長崎の花街、丸山に実在した、名芸者、愛八の生涯と秘められた恋物語を端正に綴る。

  • 時雨〈しぐれ〉の記

    制作年:1998年11月14日(土)公開

    20年ぶりの再会でゆらゆらと立ち上がる中年男女の恋の炎。「恋人たちの時刻」の澤井信一郎が、誰しも思い当たる普遍的な恋情の微細なニュアンスを、丁寧な演出で浮き彫りにする。

  • 青い山脈〈1963年〉

    制作年:

    石坂洋次郎の同名小説を当時の日活青春映画のスタッフ・キャストで撮り上げた佳作。脚本を今井正監督版「青い山脈」と同じ井出俊郎が再び担当しているのも面白い。吉永、浜田、高橋らのフレッシュスターたちのさわやかな魅力が満載の好編。監督はリメイクものの帝王ともいえる西河克己。

  • 時雨の記

    制作年:

    吉永小百合と渡哲也が日活時代の「愛と死の記録」以来、実に29年ぶりの共演を果たしたラブ・ストーリー。大手建設会社の重役・壬生が、若き日に見初めた華道教授・多江と偶然再会し、妻子がいる身にも関わらず熱い恋の炎を燃やす。壬生の強引とも思えるアプローチによって慎ましい逢い引きを重ねる二人だったが、壬生が心臓病の発作に襲われてしまい……。激しい切迫感に駆られるように一方的に求愛する男と、それを戸惑いながらもひたむきに受け入れる女を、主役二人が圧倒的な吸引力をもって体現。また二大スターの熱演に応えた澤井信一郎監督が、鎌倉・京都といった古都の美しい日本情緒を盛り込み、不倫ドラマらしからぬ清々しさに満ちた純愛劇に仕上げている。

  • 伊豆の踊子〈1963年〉

    制作年:

    川端康成の同名小説の、4度目の映画化。今回は踊り子・かおる役に吉永小百合を迎え、相手役に高橋英樹を配し、さわやかな仕上がりになっている。宇野重吉扮する大学教授が過去を回想するという形で始まるところが他の作品とは異なり、ラストには回想が終わり、教え子の大学生が恋人とデートに行くのを宇野重吉が目を細めて見つめているというエンディングも異色。この恋人を吉永小百合が二役で演じており、清楚な踊り子と現代っ子の女性と好対照をなす構成が面白い。踊り子が天城を訪れた学生と碁をさす有名なシーンは、この作品のみ“はさみ将棋”に置き換えられ、高橋英樹のひょうひょうとした感じと相まって、ほのぼのとした雰囲気が漂う。西河克己はのちに、山口百恵主演で再び「伊豆の踊子」を作っている。

  • 天国の駅

    制作年:

    美しさゆえに男たちの欲望にされ、二人の夫を殺して死刑囚となった女・林葉かよの半生を映画化した作品。吉永小百合が初めて殺人犯という汚れ役に挑戦し、世のサユリストたちをうならせたことでも話題に。彼女に愛を捧げる知恵遅れの男を、西田が好演。

  • ガラスの中の少女〈1960年〉

    制作年:

    中学時代、いたずらでラブレターを交わしたことがあった靖代と陽一。やがて再会し、本気で愛し合うようになる二人だが、靖代の厳格な父親が、二人の交際を反対し……。少年少女の純愛を描いた日活青春映画の佳作。吉永小百合の記念すべき初主演映画であり、その初々しさも大きな見どころだろう。また共演の浜田光夫もこれが本格デビューとなり、やがて両者は数多くのコンビ作を連打し、日活青春映画の顔となっていった。

  • 私、違っているかしら

    制作年:

    森村桂の同名の原作を倉本聰らが脚色した青春ストーリー。就職活動を続ける大学4年の桂は、片親というだけで書類選考ではねられてばかり。そんな時、亡父の友人の紹介で婦人週刊誌の編集部員として働き始める。けれども、ある遭難事件の取材で、遺族の抗議にあい落胆。会社も飛び出してしまう……。

  • 海峡

    制作年:

    およそ30年の間、日本のビッグ・プロジェクトといわれた青函トンネル工事に携わった人々の人生を、青函トンネル技術調査団員の阿久津を中心に描いた作品。東宝創立50周年記念作品で、自然と技術との対立のドラマを丁寧な演出でみせてくれる。

  • 若草物語〈1964年〉

    制作年:

    若い後妻を持った父を気遣って、東京へ嫁いで行った長女を頼りに、そろって家出した次女、三女、四女の三姉妹。長女は仕方なく3人のためにアパートを借りてやるが、それぞれにいろいろな事件が持ち上がって……。豪華スター勢ぞろいの正月興行作となった女性青春ドラマ。

  • 華の乱

    華の乱

    制作年:

    大正時代、愛に芸術に命を燃やした男たち、女たちを豪華キャストで描く。晶子は何もかも捨てて、歌の師・与謝野鉄寛と結婚した。しかし年が過ぎ彼女が11人の子持ちになった頃、鉄寛はすっかり無気力になっていた。そんなある日、晶子は作家・有島武郎に出会い、ひかれていく。他にもアナキスト・大杉栄、女性社会運動家・伊藤野枝、近代演劇の巨星・島村抱月、スター女優・松井須磨子など歴史を彩った人物が次々登場。

  • 泥だらけの純情〈1963年〉

    制作年:

    チンピラの次郎は、不良学生に絡まれている外交官の令嬢・真美を助けた。ところが乱闘のさなか、相手は誤って自分のナイフを刺して死に、次郎もケガをしてしまう。次郎は自首するが、真美の尽力ですぐに釈放される。それから二人は毎週デートを重ね、次郎はデートの資金を捻出するため悪事を繰り返す。組長は、次郎が真美を助けた時にヤクを落としたことを警察が嗅ぎつけ、次郎を泳がしていると疑って、彼に自首を勧める。一方、真美は父の仕事で外国へ行くことに。追いつめられた二人は雪山へ逃がれ、睡眠薬を飲んで心中を遂げる。ヌーヴェル・ヴァーグに影響を与えた才人・中平康が、身分の違う若い男女の純愛を描いた作品。心中を決意した二人が、雪の中でじゃれ合うシーンが印象的で、許されない愛の悲しみが痛切に描かれる。

  • 霧の夜の男

    制作年:

    「激流に生きる男」(1962)からアクション俳優に転じた、高橋英樹の初期の主演作。家業であるヤクザを嫌って船員になった青江舜次は、父が殺人罪の汚名を着せられていると知り、調査に乗り出す。殺人を裏で操っていたのが、悪徳ボス、伍堂と知った舜次は……。ヤクザの家業を捨ててカタギの生活を送る青年という設定は、のちの高橋英樹のヒット・シリーズ“男の勲章”を思わせる。

  • 愛と死の記録

    制作年:

    吉永小百合がレコード店で働く娘、渡哲也が将来性を嘱望された青年を演じた作品。二人は恋に落ちるが、渡が広島の原爆被爆者で、彼の死によって悲恋に終わる。小百合の「愛と死をみつめて」の逆パターンだが、オートバイに乗って雨の中を疾走するデートの場面などに蔵原監督の鮮烈なタッチがみられ、凡百の純愛映画とはひと味違う作品になっている。

  • ろくでなし稼業

    制作年:

    過剰な気取りが独特のパーソナリティーとなり、無国籍アクションを量産する日活のカラーにマッチして、敵役ながら1作ごとに人気が上昇してきた宍戸錠の第1回主演作。宍戸錠の主演の話はかねてからあったが、石原裕次郎の事故、赤木圭一郎の急死という不測の事態によりダイヤモンドライン強化のため急きょ実現した。このため日活では宍戸錠に“エースのジョー”というニック・ネームをつけ積極的に売り出すことになり“渡り鳥”シリーズで小林旭を売り出した斎藤武市を監督にあたらせた。宍戸錠と二谷英明が息の合ったコンビを見せ、メリハリのきいた斎藤演出と相まってコメディ・アクションの佳作に仕上がった。

  • 幕末

    制作年:

    時代劇の大スター・中村錦之助が自らプロダクションを設立し、伊藤大輔と組んだ大作。司馬遼太郎の人気小説『竜馬が行く』をベースにして史実に忠実に作り上げた。明治維新を前にして揺れ動く世相を背景に、やがて暗殺される竜馬を、錦之助が重厚に演じている。

  • 霧笛が俺を呼んでいる

    制作年:

    赤木圭一郎が歌う主題歌がヒットしたムーディーな日活アクション映画。下敷きはイギリス映画「第三の男」であるが、舞台を霧に包まれた港町に設定することで、独特の雰囲気を醸し出している。冒頭からラストシーンに至るまで、この霧と霧笛のイメージは繰り返し画面に登場し、圭一郎とヒロイン・芦川いづみの淡い恋とミステリアスな事件の重要な道具立てとなっている。船のエンジン故障で陸に上がることになった航海士・杉は旧友の浜崎を訪ねて、彼が2週間前に突堤で溺死体で発見されたことを知る……。

  • 細雪〈1983年〉

    制作年:

    谷崎潤一郎の名作の3度目の映画化で、名匠・市川崑がそのテクニックとセンスを駆使して撮り上げた芸術娯楽作品である。原作に絶妙な脚色を施したのは市川監督と日高真也。撮影は“金田一耕助”もののベテラン・長谷川清。現代的感覚による音楽処理も、そのモダンなイメージを強める役目を果たした。昭和13年春、芦屋。旧家・蒔岡の四姉妹が花見の宴で一同に会した。長女・鶴子と次女・幸子は、まだ未婚の妹・雪子と妙子の結婚を気遣う毎日だ。おとなしい三女の雪子は、姉や義兄たちの勧めに従い次々と見合いをするが、いずれも雪子本人の気が進まず断わってしまう。おてんばな四女・妙子は、愛し合っていた写真家を病気で亡くしてしまい、酒びたりとなるが、酒場のバーテンと知り合い結ばれる。鶴子の夫の東京転勤が決まり、一方で雪子の新しい縁談もあっけなくまとまり、姉妹は散りぢりとなっていく。雪子をひそかに想っていた幸子の夫・貞之助は黙々と酒を飲む。季節は折しも細雪の降る初冬を迎えていた。

  • 動乱

    制作年:

    二・二六事件を背景に、青年大尉の高倉健と、彼の部下の姉・吉永小百合の悲恋を古典的なタッチで描いた2部構成の作品。フィクションとノンフィクションを巧みに織り交ぜながら、銃声とともに散った男女の愛を淡々と綴った森谷の演出が光る大作。

  • 嵐の勇者たち

    制作年:

    暗黒街のボスのシンジケート結成を祝うパーティーの席上でともにボスに恨みを持つ二つのグループ(石原裕次郎率いる元刑事組と渡哲也率いるボスにつぶされた組織の生き残り組)が彼の愛妾を狙う。渡のグループが妾の誘拐に成功し、隠れ場所に油壷のボスの別荘を選ぶが、シンジケートは渡一派も石原一派もひとまとめにして消してしまおうと攻撃を開始。二派は連合して敵を迎え撃つことに。石原一派に二谷英明、浜田光夫ら、渡一派に郷英治、藤竜也ら、そしてボスの愛妾・浜美枝の助手たちには吉永小百合、山本陽子らを配した賑やかなオールスター日活アクション。舛田利雄が登場人物を手際よくさばく。

  • すべてが狂ってる

    制作年:

    松竹ヌーヴェル・ヴァーグを意識して企画、破滅的な若者たちを乾いたカメラアイに捉えた鈴木清順監督作品。モデル出身の新人・禰津良子の奇妙な存在感が見もの。吉永小百合がワンカット、アップで出演している。アクションを積み重ねていく彼の演出スタイルは、変節する時代の表面に浮上してきた若者像をつかむのにきわめて有効であった。

  • キューポラのある街

    制作年:

    「青春の門」「青春の門・自立篇」「夢千代日記」などで知られる浦山桐郎の監督デビュー作。舞台は鋳物の町・埼玉県川口市。そこに住む職人かたぎのガンコな父を持つ、ジュン、タカユキの姉弟が、貧しいながらもけなげに生きていく様子を描いている。これにタカユキの友人・サンキチの複雑な家庭環境、ジュンの進学問題、鋳物工場の組合問題と、当時の世相を反映した社会状況が織り込まれているが、これを浦山は大上段にではなく、あくまで日常的に捉え、さわやかな感動を呼ぶ。当時18歳の吉永小百合は、本編で史上最年少のブルー・リボン賞主演女優賞の受賞者となり、女優として開眼。アイドル・スターの筆頭として黄金時代を築いていく。

  • 上を向いて歩こう

    制作年:

    アメリカでもNo.1になった坂本九の大ヒット曲『上を向いて歩こう』に想を得た歌謡メロドラマ。主演は坂本自身、監督は日活アクションの数々の名作を生みだした舛田利雄で、少年鑑別所を脱走した若者が音楽を通じて更生の道を歩み出す過程を生き生きと描いている。

  • いつでも夢を〈1963年〉

    制作年:

    日本レコード大賞を受賞した同名主題歌のデュエット・ナンバーがおなじみの青春映画。歌っていた二人、橋と小百合が主演した。下町の工場地帯、看護婦のひかるは工員たちの人気者。工員で夜間高校に通う勝利と新入り運転手の留次は、ひかるをめぐる恋のライバルである。若者たちが幸せを求め、恋や友情に支えられながら生きていく姿をさわやかに描く。

  • あゝひめゆりの塔

    制作年:

    今井正の「ひめゆりの塔」と同じ太平洋戦争沖縄戦に臨時看護婦部隊として従軍し、全員が戦死した沖縄師範女子生徒と県立第一高等女学校で結成された、ひめゆり学徒隊を描いた作品。今井版はリアリズム描写で貫かれているが、この舛田利雄版では吉永小百合と浜田光夫という青春映画のコンビを配し叙情的に処理している。

  • 戦争と人間・第2部・愛と悲しみの山河

    戦争と人間・第2部・愛と悲しみの山河

    制作年:

    軍部が権力を強めるなか、伍代産業は積極的に満州に進出する。そんな時期、俊介と人妻・狩野温子の激しい恋は悲劇的な別離に終った。標耕平は、俊介の妹・順子の愛を感じながらも、反戦運動に身を投じる。大陸では、日本軍が盧溝橋で攻撃の火蓋を切った。ビデオは前篇と後篇がある。

  • 戦争と人間・第3部・完結篇

    戦争と人間・第3部・完結篇

    制作年:

    標耕平は順子とひそかに結婚式を挙げ、大陸の戦場へ向かった。関東軍の方針を批判した俊介は、ソ満国境の最前線に投入される。ノモンハンの戦闘では、ソ連軍の圧倒的な物量の前に、日本軍は惨敗した。その頃、戦場から逃亡した耕平は、抗日運動に加わっていた。ビデオは前篇と後篇がある。

  • あいつと私

    制作年:

    やり手の女美容師は、出世をエサに弟子の美容師を、不倫で生んだ息子のセックスのはけ口に。その息子は大学で授業中、突然“夜の女を買った”と叫び、そこからひと騒動が起こる。石坂洋次郎の青春小説に材を取って、恋愛とセックスをあっけらかんと描く。

  • 赤い蕾と白い花

    制作年:

    互いに片親だけで育てられた高校3年生のとみ子と重夫。彼らが、親同志の交際を経て、結ばれるまでを描いた青春ドラマ。主演は、吉永小百合と浜田光夫の日活ゴールデンコンビ。石坂洋次郎の『寒い朝』を池田一朗が脚色し、吉永小百合のデビュー作も手掛けている西河克己がメガホンを取った。

  • 拳銃無頼帖・電光石火の男

    制作年:

    ハイライト興業の元幹部・丈二が、3年ぶりにシャバに戻ってくる。足を洗うつもりだったが、町に残した恋人・圭子を忘れられない。ボスの麻島は丈二を消そうと流れ者の殺し屋・五郎を差し向ける。吉永小百合が喫茶店のウェイトレス役で本格的な日活デビューを飾った。

  • 潮騒〈1964年〉

    制作年:

    三島由紀夫の同名小説の2度目の映画化で、吉永小百合と浜田光夫の純愛コンビが主演。ギリシャの牧歌的な恋物語『ダフニスとクロエ』を下敷きにした原作は、荒々しい自然を背景にギリシャ的な美しい肉体を持った男女の素朴な愛が描かれているが、吉永小百合と浜田光夫の都会派コンビもまたフレッシュ。

  • おはん

    おはん

    制作年:

    大正時代の関西の田舎町。ほとんど商いのなくなった古道具屋を営む幸吉は、昔なじんだ芸者のおかよに引き取られて暮らしている。ところが、ある夏の日、7年前に別れた妻のおはんに出会う。おはんはまだ幸吉を思い続けているといい、幸吉は再び二人で暮らす決心をするのだが……。市川崑監督が幸吉、おはん、一人息子の悟、おかよとごく少数の主要人物に焦点を合わせてドラマを構成し、細やかな演出をみせた男と女の愛の物語。おはんに吉永小百合、芸者のおかよに大原麗子が扮し、対照的な役柄を演じる。別れた妻と芸者との間で揺れる微妙な心理状態を、石坂浩二が好演。

  • 疾風小僧

    制作年:

    放浪好きのハイティーン、サブを主人公にした和田浩治主演の“小僧“シリーズの第2作。旭川にやって来たサブは、世話を受けたキャバレーの社長で、暴力団の組長でもある笠井が何者かに殺される現場に遭遇する。東京の黒須組が笠井組を狙っていたという情報を聞き、黒須の身内になりすますサブだったが……。

  • ひとりぼっちの二人だが

    制作年:

    好色な社長のもとを逃れた少女・ユキは、チンピラの三郎やボクサーの英二に助けられる。ストリップ小屋で働く九太も加勢。3人はユキを守るために団結する。当時の日活を代表するスターを集めた青春もので、三枚目役の坂本九がとぼけた役どころで印象深い。

  • 夢千代日記

    制作年:

    山陰の温泉町。芸者置屋“はる屋”の夢千代は、病院で自らの死期が迫っていることを知らされる。その帰り、列車の窓から一人の女の投身自殺を目撃。ところが一緒に目撃した男は……。死期迫る薄幸の女の生きる姿を、これが遺作となった浦山桐郎が、見事に演出している。女性映画の傑作。

  • 高橋英樹の激流に生きる男

    制作年:

    昔、誤って人を殺してしまったことからボクサーをやめ、船員になった男・槙。彼はひょんなことから若く美しい女・さかえがマダムをしているナイト・クラブで働くことになる。しかし、その店は、権利を奪おうとする黒岩興行に狙われていた……。赤木圭一郎のための企画であったが、彼が不慮の死を遂げたため高橋英樹が急遽、主演を務めた。吉永・二谷共演のアクション。

  • 若い人〈1962年〉

    制作年:

    石坂洋次郎の原作を石原裕次郎・浅丘ルリ子・吉永小百合の三大スター競演で映画化した青春ドラマ。特殊な生活環境からひねくれた育ち方をした思春期の少女の多感な心理を描く。原作は今度が3度目の映画化で、前2作では原作通り北国を舞台にしているが、ここでは舞台が南国に移っている。

  • 君が青春のとき

    制作年:

    女性ディレクターとして初めて自分の企画が通り、ドキュメント番組『君が青春のとき』を手掛けることになった木所香。原宿族の生態を捉えようと制作を開始するが、そこで彼女はチンピラのピン公と知り合う。仕事と良心のはざまに立つヒロインを吉永小百合が熱演する日活青春路線の一編。

  • 俺は死なないぜ

    制作年:

    小気味良いアクションで人気を博した、和田浩二主演のサスペンス。日雇いバンドマンの洋二は、父が急死したことを知って、その原因を探るため、熱海へと向かう。父の死には、数々の疑問が残されていた。それを調査する洋二を何者かがつけ狙いだした。彼は父の死因の裏に、事件の匂いを嗅ぎとるが……。

  • 悲しき別れの歌

    制作年:

    おなじみ小百合・光夫のコンビによるラブ・ストーリー。北国から上京し洋裁学校に通う娘が、医者を志す青年と出会い、恋をする。母にそのことを打ち明けるが、母はその青年が、かつて自分を愛した男の息子であることを知って大きなショックを受け、病床に伏してしまう。母の死の間際、娘はことの真相を聞かされるが……。

  • つる―鶴―

    制作年:

    鶴の化身が自分を救った男の嫁となり、自分の羽で布を織るという民話『鶴の恩返し』を題材にした美しくも悲しい愛のドラマ。実写としては初の映画化で、この作品が映画出演100本目となる吉永小百合が数多くの企画の中から自ら選んだものである。

  • 青春大全集

    制作年:

    吉永小百合が「風の慕情」に続いて松竹映画に主演した青春映画。結婚適齢期の律子は恋人の保がどれだけ結婚生活のプランを抱いているか不安でならなかった。そんなある日、律子は姉の勧めで教師の阿部とお見合いをしてしまい、次第に心が揺れ動いていくが……。

  • 太陽は狂っている

    制作年:

    吉永小百合=浜田光夫の青春コンビによる異色青春ドラマ。大学生・圭一はふとしたことからチンピラと友だちになり、やがてカツアゲをするようになる。ある日、カツアゲしようとした女子学生・知里の美しさに、圭一は心を惹かれる。舛田利雄がのちの吉永=浜田コンビの青春ものとは一味違う辛口の作品に仕上げた。

  • 風の慕情

    制作年:

    時折、文通があるだけで、顔も知らない姉に会おうとオーストラリアに向かった主人公、長谷由布子。しかし降り立ったシドニー空港に彼女の姿はなく、由布子はその消息を探るが……。オーストラリア、マニラにロケしたエキゾチック・サスペンス。

  • だれの椅子?

    制作年:

    石坂洋次郎の原作を吉永小百合と渡哲也のコンビで映画化した青春もの。ある高校を舞台に、英語教師として赴任してきた美しい女教師をめぐって二人の男がしのぎをけずる。

  • 手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく

    制作年:

    【手塚治虫の傑作漫画を全3部作で完全映画化!】 手塚治虫が'72年から10年の長きに渡って描きあげた超大作が、構想10年全3部作で完全アニメーション映画化。悩める人間シッダールタが僧として歩んでいく姿をさまざまなエピソードを交えて描き出す。吉永小百合がナレーションと声の出演を務めるほか、堺雅人、吉岡秀隆、黒谷友香、玄田哲章、水樹奈々ら豪華なキャスト陣が名を連ねている。

  • 大空に乾杯

    制作年:

    吉永小百合がスチュワーデスに扮し、お馴染みの浜田光夫とも恋をする青春映画。二人のコンビ作としてはそれぞれ、ユニークなキャラクター設定が面白い。厳しい訓練を経てゆり子はプロとなり初フライトを無事済ませた。2度目には財界の大物の孫を助ける働きぶり。後日、その孫との縁談を持ち込まれるが、彼女の心は別の人にあった。

  • まぼろしの邪馬台国

    制作年:

    【壮大な歴史の謎にたったふたりで挑んだ夫婦の物語】 現在もなお、その全貌が明らかになっていない古代の王国・邪馬台国。その探求に人生を捧げた実在の学者・宮崎康平と、盲目の夫を支え続けた妻・和子の物語を吉永小百合、竹中直人主演で描く話題作。邪馬台国の謎を探る壮大な物語と、どんな時も支えあう夫婦の繊細な物語を、『明日の記憶』の堤幸彦監督が絶妙なバランスを持って演出している。

  • 霧の子午線

    制作年:

    高樹のぶ子の同名小説をもとに、強い絆で結ばれた女性二人の友情と愛の葛藤を描く岩下志麻と吉永小百合の初共演作。クローン病という難病に冒された沢田八重は、ちぎり絵師として第二の人生を送るため、学生時代の親友・鳥飼希代子のいる函館にやってきた。40代を迎えた二人は大学時代からの友人で、学生運動のリーダー・淡路新一郎をともに愛し、希代子は未婚の母となっていた。再会を喜ぶ二人だが、希代子は息子・光生が、死んだことになっている父親が生きているとの噂を聞き真実を問いただしてくるという悩みを打ち明け、八重に新一郎の

  • 玄海つれづれ節

    制作年:

    吉永小百合が“耐える女“からイメージ・チェンジを図り、八代亜紀とのコンビで人情コメディに挑戦した作品。失踪した夫を追って九州へ向かう吉永と、借金取りの八代、これに吉永の幼友だちの風間杜夫が絡む。吉永はソープランド嬢に扮したりと意欲的だったが、いきのよさに欠けた。

  • 外科室

    制作年:

    外科室のベッドで手術を待つ伯爵夫人は、どうしても麻酔はいやだという。うわごとを言ってしまうからだ。彼女の病気は、手術をしなければ回復の見込みはない。手術は彼女の主張通り麻酔なしで行われるが、彼女にはどんな秘密があったのか? 玉三郎初監督、50分一本立て1000円興行などで話題となったヒット作。

  • さようならの季節

    制作年:

    東北の寒村で台風のため家と田畑を失った幸子の一家。南米移民を志して横浜にやって来た彼女はそこで幼なじみの高志と出会う。家族ぐるみの移民には労働者が3人以上必要なため、幸子が父によって偽装結婚させられそうになっていることを知った高志は、行方不明になっている彼女の姉を探す。浜田=小百合によるラブ・ストーリー。

  • 雨の中に消えて

    制作年:

    お寺の部屋を借りて自由奔放な同居生活を送る高校の同窓生3人組。快活な女子大生のあや子、花嫁修行に励む感傷的なきみえ、一番大人の出版社編集部員たか子。3人はそれぞれに思いを馳せる男たちがいたが、やがて彼女らは不可解な大人の世界の激しい空気に巻き込まれていき……。西河克己監督らしい快活な青春映画。

  • 愛と死をみつめて

    制作年:

    原作は当時話題になった実在の恋人同士の書簡集で、これを「越後つついし親不知」などの八木保太郎が脚色し、斎藤武市が監督した青春純愛映画。美しい吉永小百合と実直な浜田光夫の青春コンビの人気や原作の評判もあり、国民的大ヒットとなった。浪人中の誠は入院した病院で道子と知り会う。大学へ入って2年目に再会した時も道子の病気は思わしくなかった。二人は文通を続け、やがて道子も大学へ入るが軟骨肉腫という奇病で再び入院。道子は誠の愛に支えられて難手術を繰り返し、顔の左半分の切除まで行うが、不治の病には勝てず21歳の誕生日、手術なかばでこの世を去った。

  • 拳銃無頼帖 不敵に笑う男

    制作年:

    早射ちの竜は、出獄して恋人のいる金沢へ帰ってくるが、彼女はすでに事故死していた。町では浜田組と船田組という二つのヤクザ組織が対立。竜は恋人の妹の安全と引きかえに船場組の用心棒になる。

  • 明日は咲こう花咲こう

    制作年:

    吉永小百合が迷信深い土地で奮戦する保健婦に扮した一編。恋人と口ゲンカして僻地医療に携わる決意を固めた娘・ひろ子は、赴任先の住民の想像を絶する貧困と無知に驚く。不衛生な水を飲み、コンコリ教なる信仰だけで病気を治すという彼らは、彼女をまるで邪魔者扱いするが、やがて赤痢が発生してしまう。

  • 美しい暦

    制作年:

    高校3年生の矢島貞子は、良い先生と友人に囲まれ幸せな高校生活を送っていた。ところが1ヵ月前、登山で知り合った男子高校生をはじめとするグループがひょんなことから自分の高校にやってきた。女の先生が彼らを不良呼ばわりしたため、抗議にやってきたのだ。彼女は次第に彼に好意を抱き始めるが……。学園ものの青春ラブ・ストーリー。

  • 早射ち野郎

    制作年:

    宍戸錠主演のおなじみウエスタン調アクション。ダム景気に沸く新開地にやって来たエースのジョー。折しも工事の事務所から現金が奪われる事件が続発していた。流れ者に絡まれたジョーは土地の有力者・三島に助けられるが、その三島は元刑事のジョーの兄を殺した犯人で、一連の事件の首謀者だった。

  • 男はつらいよ 寅次郎恋やつれ

    制作年:

    吉永小百合が「柴又慕情」に続いて登場する。寅さんは夫に蒸発されて苦しむ女性を助けたりで忙しい。そんななか、山陰の津和野で以前、片想いの相手だった歌子と再会。夫に死別した彼女の力になり、偏屈な父親との和解を仲介する。

  • 男はつらいよ 柴又慕情

    制作年:

    “寅さんの憧れの人“ファン投票で第1位に輝いた吉永小百合をマドンナに迎えた一編。北陸で出会った3人娘の一人・歌子に想いを寄せる寅次郎だが、彼女は小説家の父親と恋人の間で悩んでいた。2代目おいちゃん、松村達雄が登場。

  • 波浮の港

    制作年:

    吉永小百合=浜田光夫コンビによる青春ドラマ。婚約者のある娘に惚れてしまった隆一。相手の明代は、隆一の父が愛しながらも結ばれることのなかった昔の恋人の娘だった。父は隆一に自分と同じ運命を歩かせたくないと思い“奪いとれ!“と勇気づけるのだが……。

  • 映画女優

    制作年:

    日本映画史に絶大なる足跡を残した不世出の大女優・田中絹代の生涯を描いた作品。16歳で蒲田撮影所に入り、数々の名作やヒット作に恵まれながらも、私生活では必ずしも幸福ではなかった彼女の姿を、吉永小百合が演じる。

  • 夢の女

    制作年:

    お浪は借金のために娘を里子に出して洲崎遊廓に身を売った女。花魁として売れてきた頃、お浪は娘が里子先でひどい仕打ちを受けていると耳にして、子供を引き取ろうと決心する。お金を稼ぐため、身を粉にして働き始めたお浪にひいきの客は愛想をつかしてしまう……。玉三郎が描くきらびやかな女の情念の世界。女性の美を追求した映像に加え、お浪の世話をやく女郎屋の下働き・お松に扮した樹木希林の好演が光る。

  • 青春の門〈1975年〉

    制作年:

    五木寛之の大河小説『青春の門』の第1部『筑豊篇』の映画化。大正7年、北九州の筑豊炭坑。米騒動が全国に吹き荒れる時、坑夫の伊吹重蔵は、暴動の先頭に立って男をあげる。重蔵の妻は幼い信介を残して他界し、重蔵はカフェの女給・タエを後妻に迎える。だが重蔵は炭鉱内の事故で、坑夫たちを助けに行き死んでしまう。戦後、かつて重蔵とタエを張りあった竜五郎が、タエと信介の面倒をみることになる。映画は劇中の脇役の一人・小沢昭一を語り手とし、信介の成長を通して、大正・昭和史を描く。

  • 黒い傷あとのブルース

    制作年:

    小林旭のヒット曲をベースにした日活ムード・アクション。暗い過去を引きずり、復讐の鬼となったヤクザの悲哀を描き出す。主人公とのプラトニックな恋を演じるヒロイン役は当時17歳の吉永小百合。これが彼女と小林旭の唯一の共演作となった。

  • 光る海

    制作年:

    石坂洋次郎原作による明朗青春ドラマ。作家志望の美枝子は、TV局に勤める野坂をひそかに思っているが、彼はOLの和子と相思相愛の仲。三角関係に悩む美枝子が、友人の出産、母の再婚といった問題を通して人間的に成長し、野坂と和子を祝福して自らも新人賞に入選する。吉永小百合は、内心はセックスに興味を持ちながらも、外見は勝気なインテリという娘をほのかなお色気を交えて好演。中平康も原作の味わいを生かした軽妙なタッチで仕上げている。

  • 風と樹と空と

    制作年:

    石坂洋次郎の同名小説を吉永小百合と浜田光夫の日活純愛コンビ主演で映画化した青春もの。沢田多喜子は集団就職の一員として上京し、ある家のお手伝いさんとなり、幾多の苦しみや悲しみも持ち前の無邪気な明るさで次々に克服していく。今回は浜田の出番は少なく、吉永小百合の単独主演的な印象が深い。日活はマンネリ気味のダイヤモンド・ラインに対抗してグリーン・ラインなる青春スター路線を新設し、吉永小百合と浜田光夫を中心に、田代みどり、和泉雅子、杉山俊夫、そしてデビュー当時の高橋英樹がメンバーとなり青春路線を支えた。

  • 若い東京の屋根の下

    制作年:

    吉永と浜田の“日活グリーン・ライン“コンビによる青春映画。両親と弟の4人暮らしの蕗子の家に、大学生の良平が下宿する。蕗子には、幸吉という男友だちがいたが、良平との間にも、ほのかな恋が芽生え始める。そんな時、良平の友人である女性の口利きで、蕗子の父の再就職先が決まった。蕗子は、良平の女友だちが気になって……。

  • 斜陽のおもかげ

    制作年:

    太宰治の『斜陽』の中で描かれた彼の愛人の子である町子。その重い宿命を背負いつつ元気な彼女はある日、太宰の研究をしている大学生、谷山と出会い恋に落ちるが……。太宰治の遺児、太田治子の原作手記の映画化で、斎藤光正の初監督作品でもある。

  • 天国の大罪

    制作年:

    人種のるつぼと化した近未来の東京を舞台に、女検事からマフィアの情婦へと、流転の道を歩む一人の女を描いたラブ・サスペンス。主役の衣畑遼子に、吉永小百合が扮し、母親役からアクションまで、多彩な演技を披露しているが、相手役の松方弘樹との組み合わせは今一つピンとこない。もう一人の相手役、チャイニーズ・マフィアに扮したオマー・シャリフは、演技自体は重厚だが、吉永とのコンビでは、年齢差がありすぎた。当初、これは「華の乱」(1988)のすぐあとに、松田優作と吉永の共演作として企画された作品だったが、松田の急死でかなわなかった。

  • 花ひらく娘たち

    制作年:

    吉永小百合をはじめ日活若手の俳優が総出演したオールスター・キャストの青春映画。地味でおしとやかな姉と、対照的に派手で活発、ボーイフレンドにも事欠かない妹。この二人の見合いが重なってしまったことから、てんやわんやの大騒動が始まる……。

  • 衝動殺人・息子よ

    衝動殺人・息子よ

    制作年:

    行きずりの殺人で、罪のない息子を失った夫婦が、同様の被害にあった人々とともに、被害者遺族を保護する法律を成立させようと国に働きかける姿を描く、実話をもとにした作品。1980年5月1日、“犯罪被害者等給付金支給法”が公布され、映画の訴えは実を結んだ。

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