ロバート・カーライル

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ロバート・カーライルの詳細情報・プロフィール

生年月日

1961/4/14

身長

173cm

出身地

スコットランド/グラスゴー

活動期間

1990年 -

詳細

ニックネームはボビー。根は優しいが大酒飲み、愛する妻を殴って自己嫌悪に陥ってはまた酒に逃げる子だくさんの失業者、しまいには犯罪に手を出して、絶対に失敗してしまうワーキングクラスの情けないおとーさんを演じたらピカ一の役者と言えば、この人(少し年をとると、レイ・ウィンストンになる)。 4歳の時に母親が家出をし、ヒッピーのコミューンでペンキ職人の父親に育てられた、筋金入りのワーキングクラス出身。21歳のとき、アーサー・ミラーの「クルーシブル」を読んで演劇に目覚め、グラスゴー・アート・センターの演劇クラスを受講。83年にはロイヤル・スコティッシュ・アカデミー・オブ・ミュージック・アンド・ドラマで本格的に演技を学ぶ。91年、大好きなトム・ウェイツのアルバムからその名をとった、レインドッグ・シアター・カンパニーを4人の役者たちと共に設立。数々の実験的な作品に取り組み、頭角を現していった。9 年代に入ると映画・TVに進出。9 年、「シド＆ナンシー」「マイ・ネーム・イズ・ジョー」に出演している俳優デヴィッド・ヘイマンの初監督作「Silent Scream」で映画デビューを果たした。初主演作はケン・ローチ監督の「リフ・ラフ」(9 )。ム所帰りの下層労働者が抱く淡い夢と現実への失望をリアルに表現し、96年にも、同じ俳優を使わないことで有名なローチ監督の「カルラの歌」に主演。恋人にくっついてニカラグアに赴き、政治紛争に巻き込まれてオタオタするバスの運転手を演じたが、その無力なアンチヒーローぶりが実に彼らしかった。TV「Sefe」(93)で初めて組んだアントニア・バート監督の「司祭」(94)では司祭と知らずに関係を持ってしまうゲイの男、近年ますます評価の高いマイケル・ウィンターボトム監督の「Go Now」(95)では多発性硬化症に侵されながらもそれなりに日々を送る青年を自然体で好演している。彼の場合、何をやらせても実に生々しく現実的。TVシリーズの「マクベス巡査」(95-97)でスコットランドの小村に暮らす愛すべき巡査を演じて、英国で人気者に。そして、世界的に大ヒットを記録し英国映画ブームを巻き起こした「トレインスポッティング」(96)のランボー者ベグビー役と、アカデミー賞作品賞にもノミネートされた「フル・モンティ」(97)では情けない失業者を演じてブレイク。BAFTA賞をはじめ、数々の賞に輝いた。バード監督作「フェイス」(97)のロバートも最高。犯罪に手を染めていく青年の悲哀と仁義を男気たっぷりに演じて痺れさせる。一方で、同監督の「ラビナス」(99)では無慈悲な食人鬼を怪演。「プランケット＆マクレーン」(99)では実在した“紳士強盗”役で軽快にハジけ、「アンジェラの灰」(99)では甲斐性なしの酒飲み失業者おとっつぁん役で定番の演技を見せた。「リトル・ストライカー」( 2)のプロ・サッカー選手崩れ、「ケミカル51」( 2)のアメリカ人嫌いもロバート・ファンにはたまらない。作家主義的な監督たちに愛され、ロビー・コルトレーン主演の人気TVシリーズ「心理探偵フィッツ」(94)の世を恨むシリアルキラー、「ワールド・イズ・ノット・イナフ」(99)の痛みを感じないテロリスト、「ザ・ビーチ」( )のイカれた世捨て人のように、スキンヘッズのブチギレ男を演じることも多いが、淡い夢を抱いても厳しい現実に容赦なくつぶされるワーキングクラスの男を演じたら天下一品で、名実共にスターになった今もスコットランドに根を下ろし、そこはかとなく生活臭と悲哀を漂わせている愛すべき俳優だ。バリバリのグラスゴーなまりがキュート。「家族のかたち」( 2)のどこまでもチンピラなダメ男役も似合っていた。TV映画「ヒットラー 第1章:覚醒/第2章:台頭」( 3)ではアドルフ・ヒットラー役に挑戦、TVミニシリーズ「レジェンド・オブ・サンダー」( 4)ではジェイムズ1世を演じている。 私生活では、「フェイス」でメイクアップを担当したアナスタシア・シャーリーと97年に結婚、子供が3人いる。99年にはスコットランド人ながら、大英帝国勲爵士団勲章を授与された。

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