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南田洋子

南田洋子 出演映画作品

  • 幕末太陽傳〈デジタル修復版〉

    幕末太陽傳〈デジタル修復版〉

    制作年:2011年12月23日(金)公開

    『洲崎パラダイス 赤信号』『女は二度生まれる』など数々の名作を世に送り出した川島雄三監督の代表作を、日活が創立100周年を記念してデジタル修復。今から50年以上前に撮影された日本映画史に残る名作を最高の映像で上映する。川島監督の軽妙洒脱な演出と、お調子者だがどこか陰のある主人公の佐平次に扮すフランキー堺の名演が印象深い。

  • 樺太1945年夏 氷雪の門

    制作年:2010年7月17日(土)公開

    '74年に製作されながら、公開直前にソ連の圧力でお蔵入りしていた幻の名作。ソ連軍による占領が始まった第2次世界大戦末の樺太を舞台に、命を投げ出し、電話交換手の任務を全うした9名の若い日本人女性たちの姿を描く。リアルな戦闘シーンは陸上自衛隊の全面協力のもと撮影。当時で5億以上をかけて製作された樺太の史実を描く戦争超大作だ。

  • 22才の別れ/Lycoris〈リコリス〉 葉見ず花見ず物語

    制作年:2007年8月18日(土)公開

    ベテラン人気監督、大林宣彦が『なごり雪』に続いて贈る大分3部作の第2弾。伊勢正三の名曲『22才の別れ』をモチーフに、母娘2世代にわたる恋模様が大分、津久見、臼杵といった街並みを背景に、幻想的な映像と情感豊かな語り口の中に綴られる。筧利夫、清水美砂の主演に加え、本作品がスクリーン・デビューとなるふたりの新人、鈴木聖奈と中村美鈴が時代を隔てた親と娘を演じている。

  • 理由〈2004年〉

    制作年:2004年12月18日(土)公開

    人気作家、宮部みゆきの同名ベストセラーを、大林宣彦監督が映画化。高層マンションの一室で起きた不可解な惨殺事件の真相が明かされる。100名以上の人物の証言で構成されるため、映像化不可能といわれてきた物語を異色のドキュメント方式で描き切った、大林監督の斬新な演出が際立つ。

  • サラリーマン専科

    制作年:

    東海林さだおのマンガを三宅裕司主演で映画化。日向化学工業庶務課長の石橋万作は妻と長男、長女に弟の淳司の5人家族、売れないチェロ弾きの淳司の結婚が心配の種だ。ある日、淳司は迷い犬を返しにいったことから、日向化学の社長宅に出入りするようになる。淳司と万作夫婦は社長の軽井沢の別荘に招待され、そこで社長の姪で世界的なプロゴルファー、ひとみと出会う。驚いたことにひとみが淳司を気に入り、結婚話にまで進むのだった。

  • 続・拝啓天皇陛下様

    制作年:

    北支戦線に招集されたお人好しの山口善助は民間からの献納犬・友春号の飼育係を命じられる。ある日、善助に元の飼い主・久留宮ヤエノから慰問袋が届く。やがて友春号は戦死、そして終戦。善助は友春号の死を知らせにヤエノの家へ行く……。善助の友人に扮する小沢昭一が中国人・王万林を怪演。DVDは「渥美清メモリアル 渥美清・もうひとつの世界」に収録。

  • 南国土佐を後にして

    制作年:

    ペギー葉山が歌い大ヒットを記録した同名曲にあやかり、斎藤武市監督、小林旭主演で映画化された歌謡アクション。刑務所を出所したヤクザの原田譲司は、故郷の高知へ帰り恋人と堅気に生きようとするが、恋人に横恋慕する地元ヤクザのボスにことあるごとに痛めつけられ、またヤクザの世界に舞い戻る。しかし再び恋人のために出直そうと決意し、警察に自首する。この作品は封切りで予期せぬほどの興行成績を収め、マイトガイ・小林旭は、石原裕次郎と並ぶスターの地位を獲得した。また、小林旭の全盛期を代表する“渡り鳥”と“流れ者”の両シリーズの原型となった点でも重要な作品。

  • 影なき声

    制作年:

    社会派ミステリー・ブームのなか、鈴木清順が、巨匠・松本清張の原作を得て演出したミステリー映画。清順としては初期の習作の一編だが、アクションのカッティング処理や、一見無意味とも言えるオブジェの突然の画面挿入など、後年の清順美学の片鱗がうかがえる。

  • 俺の血が騒ぐ

    制作年:

    石原裕次郎主演の「鷲と鷹」にも通じる、船を舞台にした海洋ミステリーの佳作。船長をしていた父が、何者かに殺されたことを知った笠原邦夫は、父の仇の手掛かりを求めて、玄海丸に乗り込む。船員は皆ひとクセある連中ばかり。なかでも、邦夫の元婚約者で、今は弟・明の恋人、節子の父親である船医が怪しいと邦夫はにらむ。

  • 競輪上人行状記

    制作年:

    西村昭五郎監督の会心のデビュー作。住職の突然の死で、オンボロ寺を任された男が未亡人への思慕も手伝って、真面目に務めを果たそうとする。ところが未亡人にふられて、ヤケになって競輪に狂い、すべてを失う。最後には競輪の予想屋になって生き抜いていくバイタリティーが、実に爽快だ。

  • 盗まれた欲情

    制作年:

    今東光原作の『テント劇場』を、今村昌平が第1回監督作品として映画化した風俗ドラマ。大阪は河内地方のドサまわり一座。大学出の文芸部員・岡田信吉は小難しい理論をたてにこの世界に飛び込んできたが、理想と現実のギャップはあまりにも大きかった……。今村昌平の演出には、新人にみられがちな緊張がみじんもみられず、ひとクセもふたクセもありそうな連中がのさばる、この人間のごった煮のような風俗ドラマを完璧に仕切り、すでに大家の風格さえ漂わせている。特に大騒ぎで村を去っていく旅役者の一座が画面狭しとひしめくラストシーンには、今村昌平の持ち味である土着のバイタリティーが見事に表われている。DVDは「今村昌平 日活作品全集(1)」に収録。

  • ジャコ萬と鉄

    制作年:

    谷口千吉監督の名作「ジャコ万と鉄」(1949)を同じ脚本で深作欣二監督がリメイク。北海道のニシン漁期、片目の無法者ジャコ萬と網元の息子で、弱い漁夫たちを助けようとする鉄との対決を、深作監督はダイナミックに描いている。高倉が片想いの女性に尽くす叙情的な場面も秀逸。

  • 街燈

    制作年:

    「狂った果実」で石原裕次郎とともに鮮烈なデビューを飾った中平康監督が、永井龍男の原作を月丘夢路主演で映画化した現代風俗もの。定期券が取り持つ縁で知り合った2組の男女のドライな駆け引きが、軽快なテンポで描かれる。

  • 地獄の掟に明日はない

    制作年:

    山崎組代貸の滝田は、権藤組が組んだ八百長競艇をやめさせたため、命を狙われる羽目になる。滝田は、巧みに権藤を暗殺し、裏切り者も始末して足を洗おうとするが……。降旗&高倉コンビの初顔合わせ。長崎で原爆の洗礼を受け、いつ死ぬか分からないという健さんのキャラクターがすごい。

  • 日本侠客伝 関東篇

    制作年:

    築地・魚河岸の老舗問屋“江戸一”は父の亡きあと、男勝りの娘・栄が切り回していた。風来坊の船乗り・緒方勇は、ふとしたことから江戸一で働くことになる。ところが、協同組合の理事長が魚市場を牛耳っていたため、江戸一の商売は思わしくなかった。江戸一が引き受けた外国との取引も、郷田の横槍で失敗に終わった。度重なる郷田の妨害に、勇らの怒りはつのり、河岸を舞台に大乱闘が繰り広げられる。

  • ずらり俺たちゃ用心棒

    制作年:

    その腕を買われて大須賀組の用心棒になった竜崎四郎と、彼に助けられた玉突屋の鬼子、正一、そして大須賀の身代わりで刑務所に入ったが、出てきたら幹部にするという約束を反古にされ、激怒する新吉の3人が、大須賀組の陰謀に挑んでいく。二谷英明のクールなガンさばきも見もののアクション編。

  • 東京騎士隊

    制作年:

    前年の「くたばれ愚連隊」に続く、鈴木清順監督、和田浩治主演の第2作。父の急死で松原組三代目を継いだ高校生の孝次が、父の死に陰謀が絡んでいることを知り、真相を突き止める。和田浩治の若さにまかせたアクションが見られるが、主演を張るには貫祿不足。

  • 今日に生きる

    制作年:

    裕次郎が演じる城俊次が、北関東の鉱山町にふらりとやって来て、山一運輸に嫌がらせをする三国運輸の連中をやっつけて去っていく。これはのちの小林旭“渡り鳥”シリーズの原型を思わせる作品。悪玉・金子信雄の子分として宍戸錠が登場し、すご味を見せる。

  • ろくでなし稼業

    制作年:

    過剰な気取りが独特のパーソナリティーとなり、無国籍アクションを量産する日活のカラーにマッチして、敵役ながら1作ごとに人気が上昇してきた宍戸錠の第1回主演作。宍戸錠の主演の話はかねてからあったが、石原裕次郎の事故、赤木圭一郎の急死という不測の事態によりダイヤモンドライン強化のため急きょ実現した。このため日活では宍戸錠に“エースのジョー”というニック・ネームをつけ積極的に売り出すことになり“渡り鳥”シリーズで小林旭を売り出した斎藤武市を監督にあたらせた。宍戸錠と二谷英明が息の合ったコンビを見せ、メリハリのきいた斎藤演出と相まってコメディ・アクションの佳作に仕上がった。

  • 俺に賭けた奴ら

    制作年:

    「百万弗を叩き出せ」に続く、ボクシングを題材にした鈴木清順=和田浩治コンビ作。今にも東洋タイトルマッチが行われようとしていた。チャンピオン石原に挑むのは藤原清次。しかし、彼がその場に立つまでには彼自身と、彼に賭けた奴らの傷だらけのドラマがあったのだ。前作に続き好評を博したが、清順は犬がウロチョロするなど本筋に関係ない部分をやたら熱心に撮ったという。

  • 智恵子抄〈1967年〉

    制作年:

    詩人・高村光太郎とその妻・智恵子との愛と死別を、中村登が叙情的に描いた作品。油絵画家を目指す智恵子が文選に落選、実家が倒産するなど不幸が続き、精神に変調をきたしていく様を、智恵子役の岩下志麻が巧演。彼女を一途な愛情で見守る光太郎を丹波哲郎が演じている。

  • 海の情事に賭けろ

    制作年:

    赤木圭一郎が二役を演じる、アクション映画。房州に出かけた大学生、栗谷剛一は、自分と瓜二つのヤクザ者、加東勇二と間違われ、ピストルで負傷する。東京へ戻った剛一は、真相を突きとめようと、勇二のいた水野組の根城に乗り込んだ。やがて、剛一は、勇二が双生児の兄弟だと知るが……。

  • 男の勝負

    制作年:

    村田英雄が任侠道まっしぐらの博徒を演じるヤクザ映画。山田屋一家の養子・重助は、かつて刑場だった千日前を繁華街にすべく計画をたてるが、同じことをたくらむ五十路駒蔵は重助を抹殺しようとする。駒蔵の陰謀にめげず計画を実行した重助だったが、ある日彼の子分が女のことから事件を起こしてしまう。

  • 幕末太陽傳

    制作年:

    川島雄三の代表作。元ネタになるのは落語の『居残り佐平次』だが、これに『芝浜の革財布』『品川心中』のネタを取り入れている。あと5年で明治維新という、文久2年の11月、品川の遊廓街で、佐平次は仲間を連れて大尽遊び。ところが、金は一文も持っていない。かくして佐平次は居残りとなって、しばらくそこに腰を落ち着けることになる。宿にはもう一組居残り組がいる。高杉晋作を中心とする勤皇の志士たちである。佐平次は、この高杉と仲良くなったり、廓の仕事を要領よくこなし、たちまち廓の人気者となる。映画はこれらの人物を絡ませ、佐平次のバイタリティーをテンポよく活写していく。佐平次は胸を患っており、時折、咳き込みながら見せる暗い顔には死の匂いが漂っていて、そうしたニヒリズムがバイタリティーの裏に見え隠れし、川島の体質を体現した傑作となった。

  • 勝利者

    制作年:

    当時売り出し中の石原裕次郎が、若いボクサーに扮したボクシング映画。かつてチャンピオンを目指して失敗した男が、自分の夢を実現するために若いボクサーをスカウトして、見事にチャンピオンに仕上げる。小林旭が、北原三枝のバレエ・シーンに観客としてワン・カット出演。

  • わが町

    制作年:

    フィリピンの困難な道路建設に従事した男が、人力車をひいて娘と孫娘を育てあげるド根性物語を、明治・大正・昭和にわたって描く。川島雄三は敬愛する織田作之助の原作をもとに、男の意地と執念を短い時間の流れのなかで、テンポよく綴った。

  • 美徳のよろめき

    制作年:

    三島由紀夫による同名の原作をもとに、名シナリオライター・新藤兼人が脚色して映画化された作品。名門の家に育ち、親の決めた相手と結婚して子供をもうけた節子は、やがて夫に内密で禁じられた交際を始めるのだが……。

  • 青い山脈〈1963年〉

    制作年:

    石坂洋次郎の同名小説を当時の日活青春映画のスタッフ・キャストで撮り上げた佳作。脚本を今井正監督版「青い山脈」と同じ井出俊郎が再び担当しているのも面白い。吉永、浜田、高橋らのフレッシュスターたちのさわやかな魅力が満載の好編。監督はリメイクものの帝王ともいえる西河克己。

  • 太陽の季節

    制作年:

    石原慎太郎が前年に芥川賞を受賞した同名小説を長門裕之と南田洋子のコンビで映画化した話題作。主人公の虚無的な高校生は、銀座で拾った娘と肉体関係を結ぶ。色恋ざたになりそうになり兄へ売り渡すが、娘は妊娠中絶に失敗して死んでしまう。石原慎太郎の原作は大胆なセックスと暴力描写で話題を呼び、小説の舞台となった湘南海岸に群がる青少年たちは“太陽族”と呼ばれた。映画化された作品は平凡な風俗映画であったが、興行的に大ヒットを記録し、再開したばかりの日活の明るい話題となった。原作者の実弟・石原裕次郎が主人公の友人であるボクシング部員の役というチョイ役でデビューし、そのずば抜けたスター性が注目された。

  • 近松物語

    制作年:

    近松門左衛門原作の『大経師昔暦』を脚色した溝口健二の名作。ふとした偶然で窮地に立たされた男女がやがて真実の愛に目覚め、捕らえられるが嘆くことなく刑場に惹かれていく。いかにも溝口らしい題材を様式的描写の中にパッショネイティブに描ききって、彼の代表作の一つとした。特に家内制手工業を営む経師屋の室内で展開される前半部分は、溝口演出の極致といえる見事なアンサンブル。また、溝口が常に批判してきた長谷川一夫の起用は、かつてない緊張感のもとに最高の演技を引き出すことに成功している。宮中の経巻表装を職とし、傍ら暦の刊行権をも握る“大経師内匠”の手代・茂兵衛は内儀・おさんの兄に銀一貫目を融通したことがばれ、主人の以春に空室に閉じ込められてしまう。おさんは茂兵衛を救うため、かねて夫が言い寄っていた女中のお玉と寝所を取りかえ動かぬ証拠を押さえようとする。ところが深夜忍んできたのはお玉に別れを告げに来た茂兵衛で……。戦前から溝口作品を担当してきた彼の盟友ともいえる水谷浩が美術を担当している。

  • 日本侠客伝

    制作年:

    舞台は深川木場。木場政組と新興の沖山運送との間には衝突が絶えなかった。木場政は小頭・辰巳の長吉を中心に巻き返しを図るが、悪らつな沖山は政治家や警察を抱き込み、木場政を潰しにかかる。見かねた木場政の客分・清治は単身沖山に乗り込むが……。

  • 豚と軍艦

    制作年:

    社会の下層を生き抜く人間たちの欲望のエネルギーを賛嘆し、かつ笑い飛ばす、ふてぶてしい作風で異彩を放った今村昌平監督初期の秀作。米軍基地に隣接する横須賀を舞台に、チンピラの欣太がヤクザ組織にほんろうされ、機関銃を乱射するに至るさまを、重厚に辛らつに描き出す。美も醜も共々にかみ砕く今村演出の力業は充実のきわみを見せ、いわゆる“重喜劇”のスタイルを本作で確立した。ヤクザ組織の子分・人斬り鉄次役の丹波哲郎が、虚勢ばかり張る小心者を快演。胃病をガンと思いこんで鉄道自殺をはかるが果たせず、保険会社の大看板にしがみつくという抱腹絶倒の名シーンを残した。欣太の恋人役・吉村実子はこれがデビュー作。重要な役どころに捨て身で挑み、清新な演技を見せた。

  • 女を忘れろ

    制作年:

    「完全な遊戯」と並ぶ小林旭の初期の代表作。ボクシングの試合で相手を失明させてドラマーに転向した主人公は、浅丘ルリ子扮する美しい娘に心惹かれ彼女のために悪徳土建屋と戦う。恋人と別れて異国へ旅立つ小林を乗せた車が、冬の夜道を静かに去っていくラストシーンの余韻は忘れがたい。

  • HOUSE ハウス

    制作年:

    「時をかける少女」「漂流教室」などファンタジー映画の第一人者・大林宣彦監督の劇場映画デビュー作。7人の少女が生き物のような“家”に、次々と食べられてしまうというホラー・ファンタジーを、様々な特撮を使って見せてくれる。ソフト・フォーカスを用いたCF的映像、実写とアニメの合成など、以後の大林映画につながるほとんどすべての技術が、この作品に集約されている。テーマ主義に走り、映像への配慮があまりなされていなかった当時の日本映画の中で、遊び心のあるエンターテインメント映画として異彩を放っていた。池上季実子、松原愛のヌード・シーンもあり、サービス精神も満点。

  • 楊貴妃

    制作年:

    国際映画祭で日本映画が賞を取るようになったこともあり、“これからは合作の時代”と語っていた溝口健二の思いは、この「楊貴妃」での香港との合作によって実現した。玄宗皇帝の妃となった楊貴妃の悲劇的な半生を描くゴージャスなメロドラマ。新しもの好きの溝口の初の総天然色作品。

  • 博徒

    制作年:

    東映ヤクザ映画製作2年目にして誕生したヒットシリーズ。天知茂扮する近代的かつ野心的な一家の代貸が昔ながらの組を迫害。忍耐の糸が切れた男は博徒の誇りを守るため殴り込む。単純な物語を迂余曲折に練り上げた脚本と、閉鎖的社会を彩るキャストが見もの。同年に高倉健の「日本侠客伝」も公開された。

  • ひいろ

    制作年:

    【引き裂かれた家族の絆の再生を描く感動作】 戦後の動乱期。二つの国に引き裂かれた親子。息子の元に残された小さな器に込められた“想い“が、60年を経て再び家族を繋ぎ合わせていく……。中国に住む孫と、美濃に住む祖母との再会を通して家族が絆を取り戻していく姿を映画『しの』の徳江長政監督が紡ぎ上げる。ヒロインの中国人留学生・彩陽に『しの』の小崎さよ。失意のうちに息子と別れ、60年間待ち続けた彩陽の祖母に南田陽子。上海、東京、岐阜県多治見市などでの長期ロケにも目をみはる。

  • 丹下左膳 乾雲の巻

    制作年:

    妖刀に呪われ無益の殺生を重ねる左膳は、今や越前守にも追われる身となってしまった。彼は岩城藩・下屋敷に行き、斬りかかる藩士と闘いながら、乾雲を求めて主水正を追い詰める。

  • 俺の背中に陽が当る

    制作年:

    ヤクザの世界から足を洗った滋が、組長殺しの罪を着せられて殺された。弟の健三は、兄の汚名をそそぐべく立ち上がる……。渋谷健の原作を佐原靖郎と中平康が脚色、中平康が監督した青春ドラマ。浜田=吉永の名コンビが、出口なき状況に追いつめられた恋人たちを演じる。アクション・シーンも見どころ。

  • 燃える南十字星

    制作年:

    羽田空港で中国人女性リンヤンを助けた謎の男・三木丈太郎は、彼女の父パイミンの用心棒となる。パイミンは日本で武器を密造して海外へ売りつける死の商人なのだ。彼は丈太郎に契約解除を申し入れた工場主の暗殺を命じたが……。“エースのジョー“こと宍戸の早撃ちが見事に決まった日活アクションの快作。

  • どんぐりっ子

    制作年:

    森昌子の芸能生活5周年記念映画で、山形を出て、東京の中流家庭で女中となって働く娘の姿を素朴にうたい上げた佳作。山形の風景のみずみずしさ、娘の生きる力強さが印象的。原作の『女中っ子』は1955年に田坂具隆監督、左幸子主演で1度映画化された。

  • 天保遊侠伝 代官所破り

    制作年:

    多彩な娯楽要素を散りばめた時代劇エンターテインメント作品。親友を妹と結婚させる約束を果たすために、父の落胤を探す旅に出た名門松平家の次男坊・源之助は、山賊の根城で出会った信姫が、まさしく彼の妹であると聞く。身分を隠して信姫のお守を続ける彼は、奉行と結託して暴利をむさぼる米問屋と対決することになる。

  • ノサップの銃

    制作年:

    宍戸錠主演の和製ウエスタン。オホーツク海に面するノサップ村では、二つの網元が対立している。錠は最初悪玉側に雇われるが、最後は定石通りに善玉側を助ける。馬ゾリ、ガン・プレイ、そして北海道の広大な空間が、西部劇的なムードを盛り上げている。

  • 飢える魂(正・続編)

    制作年:

    社会的地位のある実業家の若妻とプレイボーイの青年実業家、二人の子供を抱えて生きる未亡人と病気の妻を持つ男。そんな二組の愛の行く末を、全国各地に転々と舞台を移して描くメロドラマ。正・続編同時に撮影されたが、別々に封切られた。

  • 雨のめぐり逢い

    制作年:

    盲目の妹の手術代を作るために銀行強盗の片棒をかついだ男と、その強盗の騒ぎに巻き込まれ、やはり失明してしまった女との紆余曲折を描いたサスペンス・ドラマ。市井の暮らしぶりをあざやかに演出した野村監督の手腕と、山城新伍の好演が光る作品。

  • 喜劇・夫婦善哉

    制作年:

    織田作之助の同名小説を映画化。1955年の豊田四郎版に比べ、藤山寛美と野川由美子を主演にすえたことで、大阪喜劇の雰囲気が出た作品になっている。女にも金にもだらしない、大阪の化粧品問屋の息子、柳吉が、良い仲になった芸者、蝶子の一途な愛情で、人間的に目覚めていく様を描く。

  • リメインズ 美しき勇者たち

    制作年:

    千葉真一が主宰するJACの創立20周年を記念して製作された冒険アクション。大正末期の北国の山村を舞台に、“赤マダラ“と呼ばれる人喰い熊と、5人の腕利きマタギ衆との壮絶な戦いを描き、随所にJACお得意のアクション・シーンが盛り込まれている。“音楽監督“真田広之のセンスも出色。

  • 渡り鳥故郷へ帰る

    制作年:

    “渡り鳥“シリーズの便宜上の最終作。瀬戸内海の地方都市に、筧組幹部の滝浩が3年ぶりに戻って来て、新興ヤクザと闘い、組を立て直し去っていく。タイトルに“渡り鳥“とあるのは興行的な配慮によるもので、主人公の名も監督もヒロイン役も異なるシリーズ外の作品。

  • 太陽への脱出

    制作年:

    石原裕次郎が「何か面白いことないか」に続いて主演した激烈アクション映画。主人公の兵器メーカーの社員はバンコクで、会社側に脅迫されて死の商人の出先機関として活動している。しかし、相棒が殺されて怒った主人公は帰国して兵器工場を爆破し、自らも息絶える。

  • 男が命を賭ける時

    制作年:

    大型貨物船の船医をしていた小室丈太郎は、やっと小さな医院を建てる資金を貯め、東京に向かった。ところが、その途中立ち寄った伊豆で殺人事件に巻き込まれる。それが鉄道架設工事の落札に関したものと知った彼は、得意の射撃を生かし、悪に挑んでいく……。ムード・アクションに加え、ムード・サスペンス・モードもある。そんな職人芸に定評がある松尾昭典監督、初期の一編。

  • 赤い荒野

    制作年:

    中国地方の高原地帯が舞台。牧場主の留守中に、その妻が女手一つで切り回す牧場を悪玉一味が乗っ取ろうとするが、牧場主の親友である宍戸錠が現れて危機を救う。アメリカの雑誌にも紹介されて話題になった宍戸錠主演による一連の和製ウエスタンの一編。

  • 日本侠客伝 浪花篇

    制作年:

    横浜日東組の代貸・藤川宗次は、作業中に死んだ弟の骨を引き取りに大阪の浪花運送に現れた。浪花運送は半田組の仕事を奪おうといやがらせを繰り返している。宗次は半田組に味方し、その窮地を救う。が、沖仲仕・寅松を殺され、宗次の怒りは爆発する。

  • 散弾銃の男

    制作年:

    日活お得意の西部劇風無国籍アクション。主演はダンプガイ・二谷英明。監督は日活の鬼っ子・鈴木清順。散弾銃を持った流れ者が天竜川の大森林地帯で3悪人と対決し、恋人の仇を討つ。編中、二谷が小林旭ばりにギター片手に唄う、いささか珍妙なシーンがある。アクションの快感と西部劇パロディ調のおかしさが奇妙に混合した一編。

  • 非行少年・若者の砦

    制作年:

    かつて非行少年だった家庭教師と、非行しかかっている高校生を描いた異色青春映画。時代の青春を鋭く切り取ることで定評のある藤田敏八の監督作品である。純粋であるがゆえに、大人たちの醜さが我慢できない少年・祐一の行動が共感と同時に激しく胸を打つ。

  • 渡り鳥いつまた帰る

    制作年:

    佐渡に流れて来た“渡り鳥“滝伸次は、戦時中に日本軍が隠匿した貴金属を独り占めにしようとする悪玉の野望を阻止する。宍戸錠が主人公のライバル“ハジキの哲“として登場し敵対するが、最後は協力して悪玉を倒す。

  • 九ちゃん刀を抜いて

    制作年:

    1986年の日航機墜落事故で惜しくも命を落とした坂本九の全盛期=1960年代の代表作。岡本一平の小説『刀を抜いて』の映画化。この話は1939年に日活シネマとマキノプロの共作で作られたことがある。飯を食うのも面倒臭いものぐさ三五郎はとうとう親に勘当され、開き直って侠客となるべく江戸へ向かう。ひょんなことから幡随院長兵衛の一の子分・唐犬権兵衛のそのまた子分にとりたてられた三五郎は、吉原の人気花魁・高窓太夫をめぐる恋と意地の争奪戦に巻き込まれて……。陽気で少々おっちょこちょいといった坂本九のキャラクターをベテラン・マキノ雅広がうまく引き出している。

  • 男と男の生きる街

    制作年:

    石原裕次郎が事件記者に扮したサスペンス・ミステリー。岩崎は、一人の画家が殺された事件に何か割り切れないものを感じ、彼の妹を訪問。そこで1枚の写真を見せられ、殉職した父が追っていた事件に今回の事件が関係していることを突き止める。そして真相究明に動き出すのだった……。

  • 海は狂っている

    制作年:

    主演の川地民夫自身をモデルにして描いたという石原慎太郎の小説『ヨットと少年』の映画化。ヨットハーバーで働く牧夫は大島周航レースに参加し、自分のヨットを持つべく、悪事を働いてまで金を貯めるが、ナイトクラブの女給と知り合い、その金を使い果たしていく。

  • 拳銃無頼帖 明日なき男

    制作年:

    抜き射ちの竜は、ライバルのコルトの譲が病気で入院しているという噂を聞いて見舞いにやってくる。実はこれがかつて竜に取引の邪魔をされた暴力団清流会会長・辻堂の罠であった。

  • 用心棒稼業

    制作年:

    宍戸錠と二谷英明の“ろくでなしコンビ“によるコメディ・アクション“稼業“ものの第2作。殺し屋・ジョーと悪徳保険屋・藤木は、お互いの利益のために協力して、熱海のキャバレー“ラスベガス“の権利書をめぐる悪玉同士の抗争を終結させる。冒頭のタイトルで、宍戸錠がデキシー調のジャズに合わせて拳銃の曲撃ちを見せるシーンは楽しませてくれるが、第1作「ろくでなし稼業」でのノリにノリまくったエースのジョーと、ダンプガイ・二谷の名コンビもここでは、ギャグやアクションも不発気味で今一つ冴えない。結局この“稼業“ものは、第3作「助っ人稼業」で打ち止めとなる。

  • 早射ち野郎

    制作年:

    宍戸錠主演のおなじみウエスタン調アクション。ダム景気に沸く新開地にやって来たエースのジョー。折しも工事の事務所から現金が奪われる事件が続発していた。流れ者に絡まれたジョーは土地の有力者・三島に助けられるが、その三島は元刑事のジョーの兄を殺した犯人で、一連の事件の首謀者だった。

  • 十代の性典

    制作年:

    思春期映画のはしりとなったシリーズの第1作。17歳の高校生房江、同級生の英子、上級生のかおるらを中心に彼女のボーイフレンドたちと織り成す、愛と性を描く。他愛ない内容ではあるが、当時にしてはショッキングで、学生に見ることを禁ずる学校もでたほどだ。不幸な結末を迎える女学生たちの姿が悲しい。

  • 世界を賭ける恋

    制作年:

    日活の製作再開5周年記念作品で、武者小路実篤の名作『愛と死』を石原裕次郎と浅丘ルリ子のコンビで映画化した純愛メロドラマ。新進建築家の村岡は、仕事で3ヵ月間ヨーロッパに滞在することになる。日本に残した恋人の夏子とはお互いに毎日手紙を書き愛をはぐくむが、村岡が帰国の途中に夏子は急死する。日本映画初の本格的ヨーロッパ・ロケーションが敢行されたが、この古臭いメロドラマを活性化させるには至らなかった。当時は主に小林旭と共演していた浅丘ルリ子が、石原裕次郎と初めて本格的な共演をした作品。

  • ならず者〈1964年〉

    制作年:

    石井輝男監督と高倉健のコンビによるアクション映画。殺し屋、南条は仕事先の香港で麻薬の密輸に巻き込まれて香港の裏街を逃げまわる。前作「東京ギャング対香港ギャング」で香港の裏街を活写した石井輝男が、ここではさらに裏街へと踏み込んでいく。

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