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田村高廣

田村高廣 出演映画作品

  • 動乱〈4Kデジタルリマスター版〉

    動乱〈4Kデジタルリマスター版〉

    制作年:2020年11月6日(金)公開

    日本を代表するスター、高倉健と吉永小百合が初共演を果たしたことで当時大きな話題を集めた、歴史ドラマ。五・一五事件から二・二六事件までという混迷の昭和初期を背景に、寡黙で実直な青年将校と、その妻が貫いた愛を“海峡を渡る愛”“雪降り止まず”の2部構成で描き出す。監督は『日本沈没』や『八甲田山』などで知られる名匠、森谷司郎。

  • 朽ちた手押し車

    制作年:2014年5月3日(土)公開

    2013年4月に亡くなった三國連太郎が主演し1984年に製作されるも、これまで一般公開されていなかった幻の作品がついに公開。三國演じる認知症の徘徊老人を主人公に、高齢化社会や安楽死、介護などの社会問題をじっくりと見つめていく。当時61歳だった三國はメイクと演技で80歳の老人役を熱演。名優の入魂の演技を堪能できる作品だ。

  • 樺太1945年夏 氷雪の門

    制作年:2010年7月17日(土)公開

    '74年に製作されながら、公開直前にソ連の圧力でお蔵入りしていた幻の名作。ソ連軍による占領が始まった第2次世界大戦末の樺太を舞台に、命を投げ出し、電話交換手の任務を全うした9名の若い日本人女性たちの姿を描く。リアルな戦闘シーンは陸上自衛隊の全面協力のもと撮影。当時で5億以上をかけて製作された樺太の史実を描く戦争超大作だ。

  • 二十四の瞳〈デジタルリマスター〉

    二十四の瞳〈デジタルリマスター〉

    制作年:2007年3月3日(土)公開

    日本が世界に誇る巨匠・木下恵介の1954年の名作が、最先端の技術を駆使して映像を修復したデジタルリマスター版として甦った。小豆島の学校に赴任した女教師とその教え子たちが織り成すドラマや、そこに込められた反戦のメッセージは、現代の観客の心にも強く訴えかけるもの。ゴールデングローブ外国語映画賞も獲得した傑作を、美麗な映像で見直したい。

  • 蒸発旅日記

    制作年:2003年7月12日(土)公開

    人気漫画家、つげ義春のエッセイ『貧乏旅行記』の一編をもとにしたシナリオを、『アンモナイトのささやきを聞いた』の山田勇男監督が映画化。イマジネーション溢れる映像世界が鮮烈だ。

  • 鮮血の記録

    制作年:

    野村孝監督・小林旭主演によるニュー・アクション。終戦直後、野尻稔は基地の物資を横流ししてあぶく銭を得るが、暴力組織の陰謀で米軍に逮捕される。数年後出獄した稔は、組織への報復を開始。ところが、組織の背後には大きな黒幕がいた……。

  • イタズ 熊

    制作年:

    マタギの掟で禁じられている子連れ熊を撃ってしまった銀蔵は、罪ほろぼしもあってその子熊ゴン太を自分で育てることにする。しかし、成長して大人になったゴン太とは、いつか闘わねばならぬ運命にあった……。丹念な自然描写で綴った動物映画。

  • 侍ニッポン

    制作年:

    徳川末期、大老・井伊直弼の開国強行策に世情は雑然としていた。直弼と妾の間の子・新納鶴千代は攘夷派にそそのかされ、父とも知らず直弼を襲う。父・阪東妻三郎が演じた新納鶴千代役を今回はその遺児・田村高廣が演じた。

  • 清作の妻

    制作年:

    1924年日活版(村田実監督)に次ぐ再映画化。元囲われ者の若尾文子が、村の模範青年と結婚する。村人たちの白い目。夫は日露戦争で負傷して帰るが、二度と戦場へ行かせぬよう、妻は夫の目を五寸釘で突くのであった。増村流の女性のパッションが凄まじく鬼気迫る。

  • 背徳のメス

    制作年:

    黒岩重吾の直木賞受賞作を野村芳太郎監督が演出したサスペンス・ドラマ。宗教団体の資金で運営されている大阪の病院を舞台に、金と欲望にまみれた人間たちが、互いに殺意を抱きながら生きていく姿を赤裸々に描いていく。田村高廣が「白い巨塔」と正反対の役柄で、女に溺れ汚れきった医師を演じている。

  • 阪妻 阪東妻三郎の生涯

    制作年:

    名場面集と証言で綴る、不世出のチャンバラ・スター、阪東妻三郎の評伝ドキュメンタリー。マツダ映画社所蔵の珍しい阪妻の無声映画や、実子・田村高廣が語る父の思い出。さらには少年期の田村正和も映し出された阪妻一家のプライベート8ミリ・フィルムも登場。ファンには必見の1本である。映画評論家、佐藤忠男がインタビュアーを務めている。

  • 無宿人別帳

    制作年:

    松本清張の同名小説を映画化した異色時代劇。徳川時代の無宿人とは、罪を犯して人別帳からはずされた人々だ。刑期を終わっても彼らは人なみの生活を容易に許されず、幕府は江戸の治安を守る形で無宿人狩りを行なって佐渡の金山に送り込み、牛馬のように酷使するのだった……。

  • 青幻記 遠い日の母は美しく

    制作年:

    吉田・大島・篠田ら“松竹ヌーヴェル・ヴァーグ派”の監督たちの代表作を手掛けた撮影監督・成島東一郎の初監督作品。一色次郎の同名小説の翻案で、30年ぶりに故郷を訪れた男の若くして死んだ母への追慕の情を、回想形式で描く。舞台となった沖永良部島の風景が美しい。

  • 徳川家康

    制作年:

    群雄割拠の戦国時代を背景に、人質として捕らわれ波乱に満ちた幼少期を過ごした家康が、やがてその逆境から身を起こし、信長と盟約を結んで天下を取るまでの生涯を描く丹念な作りの時代劇。中村錦之助が信長に扮している。

  • 五瓣の椿

    制作年:

    松竹が、というより日本が生んだ大作メロドラマの1本。人の良い父親が病気なのをいいことに、不義を重ねていた母親を憎む娘が、父の死後、身を挺して相手の男たちに近付き、次々と殺害しては、父が愛した椿の花を残して去る。岩下の熱演と川又の美しいカメラ・ワークが印象的。

  • 敦煌

    制作年:

    11世紀の戦乱の中国大陸を舞台に、新興国・西夏に魅せられてシルクロードに旅立つ若者・趙行徳と、侵略が繰り返される砂漠に生きる人々の姿を描いたスペクタクル大作。そもそもは小林正樹が1963年に立てた企画といわれ、その後、スタッフやキャストの交代劇、中国ロケの了承を取りつける難しさなどがあり、完成には25年が費された。それだけにでき上がった作品は、のべ10万人のエキストラ、4万頭の馬によるロケーションを敢行するといった熱の入れよう。西田敏行の好演も光る。

  • 今日もまたかくてありなん

    制作年:

    湘南の海の近くに家を建てたサラリーマンが、借金返済のため会社の部長にその家を貸す。サラリーマンの妻と子供は軽井沢の実家に帰るが、そこではヤクザが暴力事件を起こしていて……。歌舞伎役者・中村勘三郎が現代劇に出演した作品で、ヤクザと対決する男を熱演している。

  • 制作年:

    厳しい現実のなかで引き裂かれていく初恋と新しい生活への意志を描いて、喜びと哀しみが胸をいき交う青春編。日本楽器の女工、志津子と同僚の事務員、雄二は互いに愛し合い結婚を願う。しかし、志津子の家族の過去の汚点を雄二の肉親が見とがめて、二人の間は遠のくばかり。そんな時、志津子に見合い話が……。

  • 仇討

    制作年:

    武士道の重圧から逃れようとしてあがきながら、ついに果たせず死んでいく軽輩の侍・新八の姿を、彼の精神的な葛藤を中心に描いた時代劇の力作。播州の小藩、無役の武士・新八は武器庫点検のいさかいから上司を斬殺。彼は仇として上司の弟たちから次々と狙われる。ラストのダイナミックな大立ち回りは、錦之助の力演で迫力十分。

  • 本陣殺人事件

    制作年:

    「素晴しい蒸気機関車」など、自主製作作家として知られる高林陽一が、盟友・大林宣彦を音楽に迎えて挑む横溝正史の世界。“宿場の本陣”という日本的空間を舞台に起きた密室殺人。そのトリックと動機をあばくのは、中尾彬扮するジーンズ姿の金田一耕助。トリックが解明されるシーンは圧巻。

  • 眠狂四郎 女地獄

    制作年:

    佐伯藩14万石をめぐる二人の家老の権力争い。その渦中で密書を手に入れた狂四郎は、それがきっかけで角兵衛獅子の姉弟を死なせてしまう。二人の死を胸に狂四郎は佐伯藩に乗り込むが……。伊藤雄之助、田村高廣など仇役の男優陣が充実している。

  • 春駒のうた

    制作年:

    群馬県の出身である児童文学者・宮川ひろの同名小説を“辺境の巨匠”神山征二郎監督が、舞台である利根川上流の山村でオールロケして完成させたヒューマンドラマ。終戦直後に生まれた小児マヒの少年と祖父との心の交流を縦糸に、四季の自然、郷里の伝承習俗、戦争へのやり場のない怒りなどを描いていく。

  • 愛の亡霊

    愛の亡霊

    制作年:

    「愛のコリーダ」でスキャンダラスな話題をふりまいた大島渚が、再び海外資本で、大胆なエロスをテーマに挑んだ問題作。兵隊帰りの若者は、40歳すぎながらまだまだ若くみえる人力車夫の妻と関係を持つ。26歳も年が離れていることを知りつつ若者との関係を断つことのできない女は、ついに若者と共謀し夫を殺害、井戸の中に投げ捨てる。しかしそれから、夢の中で車夫を見たという者が現れ、やがて妻や若者の前にも車夫の亡霊が姿を見せるようになる。山村の四季を見事に描き出した素晴らしい美術と撮影を得て、日本での評価は今ひとつながら1978年カンヌ映画祭で監督賞を受賞。

  • 山の讃歌 燃ゆる若者たち

    制作年:

    妻との結婚を押しきったため、出世が遅れたと思い込んでいる財務省に勤める父・栄城。その3人の息子たちはエリート・コースを歩みながらも、封建的な家庭と官僚生活によって歪められていく自分たちを、もう一度人間らしく復活させようと、次々と山に登る決意をするのだが……。出世主義への風刺を込めた異色の山岳ドラマ。

  • 張込み〈1958年〉

    制作年:

    松本清張原作・橋本忍脚色・野村芳太郎監督という名トリオによる社会派推理ドラマの代表作。東京で起きたピストル強盗殺人犯が会いに行くと見られる佐賀市に住む愛人は、年長の銀行員の後妻となって細々と暮らしている。東京から派遣された二人の刑事は、安宿の2階で張り込みを始める……。冒頭、横浜駅から九州行きの列車にあわただしく乗り込む二人の刑事の緊迫した描写から1週間にわたる張り込み、そして犯人逮捕まで橋本忍の脚本は一分の隙もない。野村芳太郎の演出はロケーション効果をいかしたセミドキュメンタリー・タッチを駆使し、人間描写にも確かな腕を見せ、この種の推理ドラマの一つの到達点を示した。出演者はいずれも好演だが、犯人の愛人に扮する高峰秀子の演技は特に味わい深いものがあった。松本・橋本・野村のトリオは、この後「ゼロの焦点」「影の車」「砂の器」と話題作、力作を発表、数々の秀作を残している。

  • 夕やけ雲

    制作年:

    下町の魚屋の家に生まれ育った息子が、家業の魚屋を継ぐのはいやで、船乗りに憧れていたにもかかわらず、結局は父の死によって魚屋の跡継ぎになるまでを描いた作品。前作「野菊の如き君なりき」でデビューした新人・田中晋二が、主役に抜擢された。脚本の楠田芳子は木下惠介の妹で、撮影の楠田浩之の夫人でもある。

  • 二十四の瞳〈1954年〉

    制作年:

    本作品はおそらく木下の作品歴のなかでも、その叙情的性格を最も色濃くうまく出しきった傑作。主人公の若き女教師・大石久子が小豆島の分教場に赴任した昭和3年から、終戦の翌年までの激動する18年間を年代記的に描いている。分教場の12人の生徒と大石先生の師弟愛が戦争や家族制度、貧困といったものに踏みにじられていく様子を、幾歳月を経ても変わらぬ、小豆島の美しい自然の中に対象的に映し出し、時代の悲劇を見事に見せている。女学校出のハイカラな大石先生は、赴任当初は村の人々から白い目で見られたが、次第に受け入れられるようになる。やがて時代の流れも12人の優しい教え子たちを離散させ、戦地で命を失う者も出る。終戦後、生き残った者が集まって、再び大石先生を囲む。“二十四の瞳”を演じる現地で募集した素人の兄弟姉妹と、20代から40代を演じる高峰秀子の演技が素晴らしい。DVDは「木下惠介 DVD-BOX 第1集」に収録。

  • 動乱

    制作年:

    二・二六事件を背景に、青年大尉の高倉健と、彼の部下の姉・吉永小百合の悲恋を古典的なタッチで描いた2部構成の作品。フィクションとノンフィクションを巧みに織り交ぜながら、銃声とともに散った男女の愛を淡々と綴った森谷の演出が光る大作。

  • かあちゃんと11人の子ども

    制作年:

    西伊豆に住む農家の主婦が書いた体験談が原作。11人の子供を産み、夫とともに仕事に励んだ母親の子育てと労働の半生を明るくほのぼのと描く、文字どおりの大型ホームドラマ。昭和の時代をたくましく生き抜いた母親を、左幸子が好演。

  • 女の園

    制作年:

    良妻賢母型女子育成を教育の理想とする京都の全寮制の名門女子大学。そこでは徹底した束縛によって学生の生活に対する干渉が行われていた。恋人との自由な文通さえも許されず、また男友だちとの交際も禁じられ、これに反すると停学処分に。その一方では学校の有力な後援者の子女は特別扱い。その理不尽さに女子学生たちはついに自由を求めて立ち上がる。「日本の悲劇」に続く木下惠介の問題作。当時フランスでの長い滞在から帰国した木下は、日本の民主化のかげに、いまだ封建的な環境が存在していることを鋭くえぐり出す。来たるべき全国的学園闘争の予兆的作品。田村高廣のデビュー作でもある。

  • 娘三羽烏

    制作年:

    佳代子・恵美・敬子、大親友のOL3人組それぞれの恋模様を描いた、松竹お得意の三羽烏青春喜劇。新婚旅行の行き先が八丈島というあたりに時代を感じるものの、今なら逆に新鮮だ。監督は松竹メロドラマや青春喜劇路線作を数多く手掛けた穂積利昌。

  • 喜びも悲しみも幾歳月

    喜びも悲しみも幾歳月

    制作年:

    北は北海道・納沙布岬から、南は五島列島・女島まで全国15ヵ所をカバーする、日本縦断ロケを敢行した燈台守夫婦の25年にわたる年代記で、一種のロード・ムービーである。また同名の主題歌は大ヒットとなり今でも懐メロとして歌われている。上海事変の勃発した1932年、新婚早々の夫婦が観音崎燈台に赴任した。日本が国際連盟を脱退した翌年には、北海道石狩燈台へ転任となり、そこで長女と長男が生まれ、1937年には女島へ転任。ついに日米開戦を告げる前年、佐渡の弾崎燈台に移る、という風に“激動の昭和史”を副軸に置く感動編である。

  • 恍惚の人

    制作年:

    有吉佐和子の同名ベストセラー小説を、名匠・豊田四郎が映像化。老人性うつ病になった84歳の茂造と、息子の嫁・昭子との交流を、老人問題としてではなく、人間同士の愛情の発露として描いた秀作。ボケ老人に扮した森繁の名演、流麗なカメラワークなどが光る。

  • 野性の証明

    野性の証明

    制作年:

    東北山中の山村で、村人のほとんどが殺されるという大量虐殺事件が発生する。頼子という少女が一人生き残るが、頼子は“青い服を着た男”ということ以外いっさいの記憶を失っていた。当時山中で単独踏破訓練をしていた自衛隊員・味沢は頼子を養子として引きとり、退役して静かに暮らしていた。が、ある事故がもとで暗い過去が再び二人にしのびよってくる。予知能力のある神秘的な少女・頼子を当時新人の薬師丸ひろ子が演じ、のちに大人気アイドルとなるきっかけとなった。大量殺人事件をめぐるナゾ、もの言わぬ頼子のいちずに思いつめた表情、そして凄絶なラストまで、息をつかせぬ演出で飽きさせない好編。

  • 兵隊やくざ・強奪

    制作年:

    大映での最終作。終戦直後の満州、大宮と有田はヒョンなことから捨て子を拾い面倒を見るハメになった。赤ん坊を背負い3人旅を続ける一行は、10万ドル金貨をめぐって繰り広げられる大争奪戦に巻き込まれる。戦争という背景がないぶん、面白さが減じた。

  • 眠る男

    眠る男

    制作年:

    群馬県が人口200万人突破を記念して製作した静ひつな人間ドラマ。同県出身の小栗康平が監督に当たっている。韓国のアン・ソンギ、インドネシアのクリスティン・ハキムと国際的なキャスティングも話題を呼んだ。温泉“月の湯”の湧く山間の町・一筋町。その農家に、山から落ちて意識不明になった“眠る男”拓次がいた。同級生の上村は言葉を返すこともない拓次に語りかけるうち、山奥でひっそり暮らしていた老夫婦のことを思い出す。スナックで働くティアは、町になじむにつれ、少しずつ拓次のことを知っていく。やがて訪れる拓次の死。神社で能が演じられた日、ティアは山へと分け入る。空が白む頃、彼女と上村との出会いが待っていた。

  • 泥の河

    泥の河

    制作年:

    宮本輝の太宰治賞受賞小説を映画化した、小栗康平の監督デビュー作。昭和31年、日本が戦争の傷跡から立ち直り、高度成長期に入りかけたころ。大阪・安治川の河口で食堂を営む夫婦とその息子・信雄、そして川の対岸に船を停めている、売春婦の母を持つ喜一と姉の銀子。これら世間の流れから取り残されたような貧しい人々の生活を、きめ細やかな演出で描いている。信雄が喜一と出会うことによって、少年としての悪さや、喜一の母が男に抱かれるところを見て、衝撃を覚えていく様が、みずみずしいタッチで綴られる。大阪の一時代を少年ドラマとして捉えた傑作で、アカデミー外国語映画賞にノミネートされた。

  • 戦争と人間・第1部・運命の序曲

    戦争と人間・第1部・運命の序曲

    制作年:

    財閥総帥の弟・伍代喬介は満州・関東軍の強硬派と結託し、利権を求めて画策していた。次男・俊介は、親友の標耕平や画家の灰山の影響で伍代家には批判的になっていく。長女・由紀子は柘植中尉との愛にすべてを賭ける。やがて、満州事変から上海事変へと戦火は拡大していった……。五味川純平の小説の映画化で、日本財閥と関東軍の謀略を、オールスター・キャストで描き上げた力作。ビデオは前篇と後篇がある。

  • 1000年刻みの日時計・牧野村物語

    制作年:

    東北地方の一農村に惹かれた小川紳介監督による「ニッポン国古屋敷村」に続く長編ドキュメンタリー作品。とはいうものの単なる記録映画ではない。山形県上山市牧野村に13年間もこもり続け、稲の成長や自然との闘いをつぶさに捉え、また土地に伝わる民話をドラマ仕立てで再現。そこに住む人々の大らかな生き方を愛情を込めて描いた、画期的エッセイ映画である。日々野良仕事に携わるものの目とリズムで、土の表情・稲の表情を克明に捉えた前半の撮影成果。職業俳優に村の人々を交えた配役に牧野村伝承の物語が、遠い記憶の原石のように荒々しくシンプルなスタイルでよみがえる後半の演出成果。土とともに生きるという空間軸に“1000年刻み”の時間軸を掛け合わせていくという、ロング・レンジで対象と取り組む小川監督ならではの壮大な試みだ。真のユーモアあふれる人間讃歌。

  • 兵隊やくざ

    制作年:

    昭和18年、ソ連国境に近い孫呉の丘にそびえ立つ関東軍兵舎。ここに、元ヤクザの用心棒で札つきの暴れ者と噂される大宮貴三郎が入隊してきた。早々に大宮は浴場で大立ち回り、十数人の砲兵隊をブチのめしてしまう。指導係を任されたインテリ上等兵・有田は頭をかかえるが、規律に縛られない奔放な大宮に奇妙な友情を感じていた……。記念すべきシリーズ第1作は、大宮と有田の出会いと、男としてお互いに惹かれ合っていく二人の姿をテンポよく見せる。シリーズもののキャラクターは1作ごとに成長、変化していく場合が多いが、“兵隊やくざ”は本作ですべてを確立、以後最後までまったく変わらない。

  • 続・兵隊やくざ

    制作年:

    第1作で、軍用機関車を奪って脱走した大宮・有田のコンビは、ゲリラの地雷に吹き飛ばされ、気がついたら陸軍病院。完治後、再び北支の独立守備隊へ配属されてしまう。今回は看護師への淡い恋などのエピソードもあり、大宮の純粋さ、優しさが強調される。

  • 砂糖菓子が壊れるとき

    制作年:

  • 彼のオートバイ、彼女の島

    制作年:

    オートバイで旅する青年の前に、風のように現れた女。二人はいつしか結ばれるが、やがて女は島に帰ってしまう。原田知世の姉、原田貴和子のデビュー作で、片岡義男の同名小説を、物語以上に感性をくすぐる大林流の演出で見せた軽やかな青春ファンタジー。

  • 新兵隊やくざ

    制作年:

    脱走を繰り返し天津に辿り着いた大宮と有田が、女たちを集めて女郎屋を開くという痛快作。藤岡琢也、玉川良一など笑いの取れる役者を脇に配し、喜劇部分をクローズアップ。「兵隊やくざ・大脱走」で再び同じ役を演じる成田三樹夫が本作で登場。

  • 忠臣蔵外伝 四谷怪談

    制作年:

    “忠臣蔵“と“四谷怪談“。この二つをミックスさせた異色の青春ラブ・ストーリー時代劇。民谷伊右衛門を赤穂浪士の一人に設定。その彼が、金と名誉のために恋人・お岩を捨て、浪士としての義を捨てて堕ちくいく様を、現実と幻想が交錯する映像のなかに描き出している。深作欣二監督としては、「赤穂城断絶」(1978)以来の“忠臣蔵“ものだ。お岩に扮した高岡早紀の体当たりの演技が見どころ。

  • 兵隊やくざ・俺にまかせろ

    制作年:

    またもや新しい部隊に入った大宮と有田は、戦死必至の作戦に狩り出され孟家屯へ向かう。オンボロトラックに乗った一行を待っていたのは共産ゲリラの凄まじい襲撃だった……。見どころは初めて敵の捕虜となる大宮の一大脱出作戦。

  • The焼肉ムービー プルコギ

    制作年:

    【見たら絶対食べたくなる、究極の焼肉バトル】 生き別れとなった兄弟の壮絶な焼肉対決を題材に、食と人の温かな関係をコミカルに描いた胃も心も大満足の焼肉映画。松田龍平、山田優ら若手実力派と、本作が遺作となった田村高廣ら個性的なベテラン陣が深みのある人間模様を醸している。またホルモンの本場北九州・小倉でのロケを敢行し、専門家の監修のもと創作された料理の数々がスクリーンを彩る。

  • サンクチュアリ

    制作年:

    カンボジアの動乱に巻き込まれ、地獄を体験した二人の日本人少年、彰と千秋が、夢に描いた祖国で見たのは、平和に酔いしれ、物質的繁栄に溺れる人間たちだった……。そんな日本を変えようと、千秋は政治、彰はヤクザの世界に身を投じ、ひそかに助け合いながら表と裏の街道を突っ走っていく。人気劇画の映画化。

  • 越後獅子祭

    制作年:

    当時、松竹がコンビとして定着させようとしていた田村、瑳峨共演による娯楽時代劇。旅人・片目の半四郎は、敵と間違えて、浪人・駅沢番十郎に斬りかかり、番十郎の仇・浅井朝之助を逃がしてしまう。その後、旅回り一座の用心棒になった番十郎と半四郎は再会。二人は友情で結ばれる。だが、一座の座長・小陣と結婚させられそうな相手が朝之助と知って……。父、阪東妻三郎ばりの田村の立ち回りが見もの。

  • 日蓮

    制作年:

    鎌倉幕府の弾圧に抗して、迫害と殉教の生涯をひたむきに生きた情熱の人・日蓮上人の一代記を、日蓮宗の信者でもある永田雅一が、自らのプロダクションで製作。重々しく貫禄たっぷりに演じる萬屋錦之介の日蓮に注目。

  • 女犯破戒

    制作年:

    江戸中期文化爛熟の頃、妖しき悪の殿堂・延命院を舞台に、無理心中で一人生き残り仏門に入った元人気役者の日当。彼は戒を破って次々と女を抱き、大奥にまで色祈祷を施して大僧正の地位を狙う大悪僧となる。あげくの果てに心中で死んだ女と瓜二つの女が現れて破滅する、というお話。工藤栄一の爬虫類的な冷たい感触の映像が印象的だ。

  • 制作年:

    数年前に起きた殺人放火事件に関係している繊維デザイナーと、その再審請求を受けて調査している弁護士との恋を描いたラブ・サスペンス。“糸のダイヤモンド“と呼ばれている天然蚕の糸で、実際に作られた着物の数々が使用されている。

  • しのぶの明日

    制作年:

    明るく器量のいい下町の評判娘が、交通事故により両眼を失明、絶望の底から盲導犬とともに明日に向かって生き抜いていく姿を描いた感動作。叱咤激励しながらマンツーマン方式で歩行訓練をする紺野美沙子と勝野洋の演技が印象的。

  • 当選確実

    制作年:

    12年間、まったくの無風であった桐野市市長選挙。3期に渡って対立候補のいない現職・錦本は裏では地上げ業者と手を組んでいる悪徳政治家だった。今回の選挙もまた、無風状態であった。投票日まで、あと3日と迫ったある日の午後、地上げ業者を人質に一人の男がビルに立てこもった……。森田健作の参議院出馬のため、社会的影響を考え完成以来6ヵ月以上も公開が遅れた政治ドラマ。

  • アイ・ラヴ・ピース

    制作年:

    【義肢装具士を目指す女性が 平和への願いを託す感動作】 身体に障害を抱えた人々が力強く生きている姿を見据えてきた “アイ・ラヴ“シリーズの第3作目。今回も監督をはじめ、主演ほか前作と同じスタッフが結集した。アフガニスタンのカプールと島根県太田市大森を舞台に、地雷で片足を失くしたアフガニスタンの少女と義肢装具士を目指すろう者の主人公との、出会いと心の交流が温かな目線で綴られる。

  • 落陽

    制作年:

    にっかつが80周年記念作品として製作した構想10年、製作費50億円の超大作。第二次世界大戦期の満州に生きたある男の一生を、戦争の経済的側面を照らしながら描いていく。D・レイン、D・サザーランドなど外国の第一級のスターの出演、またジャズ界の女王、エラ・フィッツジェラルドが主題歌を歌うことで話題を集めた。ビデオタイトルは「落陽 THE SETTING SUN」。

  • 阿弥陀堂だより

    制作年:

    【信州の大自然の中で生を再発見する夫婦の物語】 『雨あがる』の小泉堯史の監督第2作。都会暮らしに疲れたエリート女医と、売れない作家であるその夫が信州に移り住むことを決意。奥信濃の村の人々とのふれあいに癒されていく。

  • アイ・ラヴ・フレンズ

    制作年:

    【ろう者と聴者の交流を描く心の癒しと救済のドラマ】 “ろう者と聴者が共に作る映画“というコンセプトのもとに製作されたヒューマン・ドラマ。京都の情緒あふれる風景の中、人と人とのふれあいのドラマが表現力豊かな手話とともに描かれる。

  • どぶ川学級

    制作年:

    非行に走った少年少女たちが、青年労働者とのふれ合いを通して自立に向かっていく姿をつぶさに見つめた作品。自主製作だが、本当の教育とは何かを改めて考えさせられる真摯な教育映画であり、噛み応えのある社会派ドキュメンタリーである。

  • 遥かなる走路

    制作年:

    義兄の会社経営のもとで自動車の研究を続け、シボレーを解体して模倣品を作ることに始まる、現在のトヨタ自動車を築き上げた豊田喜一郎の一代記。トラックの需要が増えて自動車生産が軌道に乗った戦時中の話など興味深いが、美談調の宣伝映画でもある。

  • チンパオ

    制作年:

    【牛を奪われた少年少女にふりかかる悲劇の物語】 1945年の戦争秘話を描く日中合作映画。中国農民の家畜を略奪していた日本部隊の面々が、幼い兄妹の懇願に胸を打たれ彼らの牛を開放する姿を、回想スタイルで綴っていく。

  • 花と竜 洞海湾の決闘

    制作年:

    錦之助版「花と竜」の続編。正編のような出世話の色彩は薄まったが、その分貫禄のついた玉井金五郎親分で魅せる。若松港に一家を構えた金五郎が悪どい友田喜造の妨害をはねのけながら、沖仲士の組合結成をサポートしていく。

  • 刑務所破り

    制作年:

    松方弘樹主演の大映任侠映画。流れ者の誠は兄貴分の遺志を継ぎ、刑務所を脱獄して仇敵・天王寺組を倒す。快調なテンポと壮絶な殺陣で、本家東映にひけをとらない仕上がり。兄貴分の田村高廣は貫禄十分。山本麟一が悪の総元締めとして準主役なのも魅力だ。

  • 秘祭

    制作年:

    【石原慎太郎原作で描く“もうひとつ“のオキナワ】 石原慎太郎が久しぶりに脚本を手がけた1本。沖縄の過疎島の土俗的信仰から生まれた悲劇の行方を、「OKINAWAN BOYS オキナワの少年」の新城卓が描いている。

  • 鉄火場慕情

    制作年:

    昭和初期の霞ヶ浦。土地の水運業を握る伊勢徳一家と、東京から乗り込んできた舛川組が激しく対立していた。伊勢徳の親分は、後継を養女・節子と代替の並木に継がそうとしたが、実の子に義理立てした節子は芸者となってしまう……。任侠ムードもあり、ラブ・ストーリーも入った人間ドラマ。

  • チンパオ ―陳宝的故事―

    制作年:

    元小学校教諭、黒薮次男が大戦中の中国での体験をもとに執筆した児童文学『少年の目』をベースにした日中合作映画。76歳になる相澤健は戦争中に駐屯していた中国、桂林を訪れ、当時のことを回想していく。相澤のいた隊は食料調達と称して中国農民の家畜や穀物を略奪していた。そして両親を失った幼い兄妹が飼っていた牛も奪ってしまう。だが、その幼い兄妹は家族同然の牛を返してほしいと部隊の後を追ってくる。その懸命さに相澤や上官も心打たれるのだった……。戦争が生んだ悲劇を切なく綴ったヒューマン・ドラマ。

  • 兵隊やくざ・大脱走

    制作年:

    悪徳軍曹たちの魔の手から慰問団の少女を救った大宮は、有田とともに馬廠の103部隊に将校を装って潜り込んだ。だが、そこには二人の正体を知る青柳憲兵がいた。準レギュラー・成田が悪徳憲兵役を好演。本作で大宮との友情が芽ばえるが……。

  • 兵隊やくざ・脱獄

    制作年:

    憲兵隊に捕まった大宮と有田は、奉天にある陸軍刑務所に放り込まれる。敵前逃亡という銃殺刑にあたる罪を犯した二人に出所の見込みはなく、有田は脱獄を決意する……。シリーズ4作目、森一生演出は他の作品と比べ軽妙なスピード感にやや欠けていた。

  • 遠き落日

    制作年:

    1987年に公開され、大ヒットを記録した「ハチ公物語」のメイン・スタッフが再結集して製作された大作。自分の不注意から息子に大ヤケドを負わせてしまった母シカとそのハンデをバネに世界的な医学者となった野口英世の美しい母子の愛情を描いている。

  • 赤毛

    制作年:

    岡本喜八の脚本・監督、三船主演による幕末もの。慶応4年、徳川から明治へと体制が大きく変わる革命期。百姓あがりの赤報隊士・権三は赤毛をなびかせて故郷に錦を飾る。彼は代官屋敷から年貢米を百姓に返したり、借金を棒引きにして女郎たちを解放したり、得意の絶頂にいるが、利用価値なしと判断した白毛の官軍によって抹殺される……。民衆に密着していたがために革命の先頭に立ち、それゆえに銃火を浴びる。赤報隊の一隊士に革命の論理を結晶させた異色作。三船敏郎が十八番の粗野だが誠実な主人公を力演し国際スターの貫禄を見せ、松竹の岩下志麻が東宝映画に初出演して花を添えた。

  • 俺たちの交響楽

    制作年:

    労働者たちだけで構成されている川崎のアマチュア合唱団が、ヴェートーヴェンの『交響曲第九番』の合唱をやろうという計画をたて、様々な問題を乗り越えながら公演を成功させていく。ラストの“第九“合唱シーンは圧巻だ。

  • 狼よ落日を斬れ

    制作年:

    日本のB級映画史を支えた隠れた巨匠・三隅研次の最後の作品。原作は池波正太郎の『その男』をベースに、“人斬り半次郎“を加えたもの。激動の幕末維新を舞台に、血みどろで生きぬいた剣客、英雄たちの淒絶な人生のうねりを描いた巨編。時に荒々しく、時に繊細な三隅演出が冴えた佳作で、今こそ見直す価値のある一編。DVDタイトルは「狼よ落日を斬れ 風雲篇・激情篇・怒濤篇」。

  • 新選組〈1969年〉

    制作年:

    おなじみ新選組の物語を三船敏郎の独立プロ・三船プロが製作し、彼自身が近藤勇を演じたオールスター・キャストの娯楽大作。新選組結成、芹沢鴨暗殺、池田屋斬り込み、鳥羽伏見の戦い、流山の別離、近藤勇の最期など盛りだくさんの見せ場がかけ足で紹介されていく。

  • ハチ公物語

    制作年:

    有名な忠犬ハチ公の物語。秋田の片田舎で生まれた子犬が、東京の大学教授の家にもらわれてハチという名をもらう。成長したハチは、いつしか教授を渋谷駅まで送り迎えするのが日課となるが、教授は病気で帰らぬ人となる。しかしハチは雨の日も風の日も渋谷駅で教授の帰りを待つ……。渋谷駅前の名物になっている銅像“ハチ公“の物語が、てらうことなく丁寧に描かれ、ストレートな感動を与えた。特に秋田の片田舎で子犬が生まれる場面は、山本嘉次郎監督の動物映画の名作「馬」(1941)を思わせる名シーン。主人を求めていつもの道を駆けるハチ公を、カメラは距離を置き、犬の目の高さで捉えている。

  • 不連続殺人事件

    制作年:

    いずれも元夫婦、元愛人などの愛憎深い関係にある十数人の男女が隔離された山奥の豪邸に集まり、そこで狂宴を繰り広げるが、やがて奇怪な連続殺人事件が起こる。終戦直後の混乱期を背景に、特権階級の俗物エリートたちの狂態を描きだした犯人当てミステリー・ドラマ。

  • 兵隊やくざ・殴り込み

    制作年:

    奪われた軍旗を取り戻すために敵地に乗り込み、大活躍する大宮の姿を描く。有田とイメージのダブるインテリ少尉役を細川俊之が熱演。壮絶な死に様を見せてくれる。第7作目にして、“兵隊やくざ“シリーズもついにラストで終戦を迎える。

  • 月光の夏

    制作年:

    出撃前の最後の思い出に、ピアノを弾いた特攻隊員の実話を映画化した人間ドラマ。昭和20年初夏。佐賀県にある鳥栖小学校のピアノ係をしていた吉岡公子のところに、二人の特攻隊員が訪れる。彼らは、出撃前にピアノを弾きたいと言い、一人はベートーヴェンの『月光』を、もう一人は『海ゆかば』を歌って去っていった……。映画はさらに、二人のうちの生き残った特攻隊員にスポットを当て、戦争時の抑圧された青春像を描いていく。

  • 片翼だけの天使

    制作年:

    韓国籍のソープ嬢とハードボイルド作家の愛の成就を描いた生島治郎の告白的恋愛小説の映画化。アクション派の舛田利雄が演出したユーモラスな大人のラブ・ストーリーで、この役に相当入れ込んでいた秋野暢子の“愛しているからチラいんよ“のセリフが公開時流行した。

  • トラ・トラ・トラ!

    制作年:

    1941年12月8日。太平洋戦争の口火を切った日本軍の真珠湾攻撃の全容を、日米スタッフの協力のもとに再現した70ミリ大作。急襲までの日米間の様々な情報合戦が、ドラマティックに描かれていて興味深い。クライマックスの両国の戦闘場面も迫力満点。

  • オイディプスの刃

    制作年:

    刀の収集に血道をあげる家長と、香水作りの好きな妻のいる下関のとある旧家のもとに、ラベンダーと伝説の妖刀“次吉“が持ち込まれたことから、次々と奇怪な殺人事件が起きる。第1回角川小説賞を受賞した赤江瀑の原作を映画化したミステリー・ロマン。監督は、名カメラマン・成島東一郎。

  • 遠い雲

    制作年:

    休暇で帰郷した圭三は、家のために市会議員の息子と結婚した初恋の娘・冬子と再会する。彼女は未亡人となっており、二人の間に若き日の思い出がよみがえる……。飛騨高山の美しい自然を背景に、大人の男女の恋愛を繊細なタッチで抒情豊かに描いた木下惠介作品。揺れ動く女心を高峰秀子が見事に演じる。

  • 妻と女の間

    制作年:

    瀬戸内晴美の同名小説をもとにした、豊田四郎と市川崑という異色の組み合わせによる共同監督作品。京都の紙問屋に生まれ育った4人姉妹のそれぞれの生き方を優しく描いている。物語の中心となる4姉妹には三田佳子、大空真弓、酒井和歌子、仁科明子といった女優陣が配されている。和服デザイナーの長女は年下のテレビ・ディレクターと関係を持っている。次女は婿をとって家業を継いでいるが、夫の女性関係に悩みが尽きない。結婚して団地住まいの三女はアルバイト先の雑誌編集者と関係を持っている。四女は独身で長女の家に暮らし、それとは知らずにテレビ・ディレクターに恋心を感じている。以上、4人4様の恋愛模様が艶やかに展開される。

  • 仰げば尊し

    制作年:

    森繁久彌が老教師を淡々とユーモラスに演じた和製“チップス先生“の趣の作品。瀬戸内の小学校教師・浜口丈太郎は、かつての教え子たちの消息を訪ねて上京する。だが、彼らの多くは日々の暮らしに追われる、世知辛い生活を送っていた……。

  • 新兵隊やくざ・火線

    制作年:

    北支の最前線、北井小隊に転属した大宮と有田が、悪らつな鬼軍曹・神永と敵対する。大映倒産後、勝プロ製作・東宝配給によって新たに甦った9作目はカラーになって内容もグレード・アップ。特に、アクション・シーンのスケールの大きさに注目。

  • 忍びの者 新・霧隠才蔵

    制作年:

    大阪夏の陣で豊臣家が滅亡したあと、駿府に潜み、家康暗殺を狙う霧隠才蔵率いる伊賀忍者たちの活躍を描く。徳川方は風魔一族を警護にあて伊賀ものを次々と殺していく。才蔵は駿府城潜入に成功するが……。ラストの風魔大十郎と才蔵の一騎打ちが迫力十分。

  • 天平の甍

    制作年:

    日本仏教界確立のため、唐の高僧・鑑真に渡日を要請する使命を帯びて遣唐船に乗った4人の青年僧の波乱に富んだ人生を、本格的な中国ロケでスケール豊かに描いた、壮大な歴史ロマン。日本・中国間の文化的交流のルーツを知るうえでも恰好の作品といえる。

  • 笛吹川

    制作年:

    木下惠介としては珍しく、戦国時代を背景とした作品。しかし木下はこの作品をよくあるような華々しい合戦絵巻などにはせず、むしろ戦乱の中に生きる百姓の一家を年代記的に捉えることで、合戦がいかに退屈で空虚なものかを描くことに成功している。甲斐の国、笛吹川に架かる橋の下に、貧しい百姓一家が住んでいた。うち続く戦乱で男手は次々戦死。そうしたなかで定平はおけいを嫁にする。数年がたち、ようやく二人の男の子が生まれる。子供たちは成人して戦に出るが、高遠城が落ちたために二人は笛吹川に敗走する……。

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