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室田日出男

室田日出男 出演映画作品

  • ヒルコ/妖怪ハンター〈レストア&リマスター版〉

    ヒルコ/妖怪ハンター〈レストア&リマスター版〉

    制作年:2021年7月9日(金)公開

    塚本晋也監督がデビュー作『鉄男』に続いて手がけた、諸星大二郎原作による『ヒルコ/妖怪ハンター』がレストア&リマスター版で登場。異端視された考古学者が、日本各地の学術調査で超自然的な現象に遭遇していく様を描く。若き日の歌手・沢田研二が、主人公の考古学者・稗田を演じる。初公開から30年を迎えた名作が、色鮮やかによみがえる。

  • 戦場のメリークリスマス 4K 修復版

    戦場のメリークリスマス 4K 修復版

    制作年:2021年4月16日(金)公開

    大島渚監督による大ヒット作が4K修復版で登場。戦時中のジャワ島日本軍捕虜収容所を舞台に、陸軍大尉らとイギリス人捕虜との交流を戦争映画でありながら戦闘シーンが一切登場しない手法で描く。デヴィッド・ボウイ、坂本龍一、ビートたけし、内田裕也ら本業が俳優ではないキャスティングや、今なお愛され続けている坂本龍一のテーマ曲に注目だ。

  • 鏡の女たち

    鏡の女たち

    制作年:2003年4月5日(土)公開

    名匠、吉田喜重監督が長年熟考してきた広島の原爆問題に取り組み、『嵐が丘』以来15年ぶりに発表した新作。20数年ぶりに再会を果した3世代の女性を通して、親子の愛情と絆を描く。

  • 少女・an adolescent

    少女・an adolescent

    制作年:2001年9月29日(土)公開

    俳優、奥田瑛二が初めてメガホンをとり、連城三紀彦の同名小説を映画化。のどかな田舎町で暮らすモラルを欠いた中年警察官と15歳の女子中学生が純愛に目覚めていく姿を、濃密に描き出す。

  • 鬼極道

    制作年:2000年11月24日(金)公開

    皮肉な運命に導かれて出会った、筋金入りのヤクザ者ふたりの激突を描いた極道アクション。戦いを強いられる主人公に扮した、的場浩司と加勢大周の火花散る競演に圧倒される。

  • YYK論争・永遠の“誤解“

    制作年:1999年1月16日(土)公開

    幼くして母と別れた源義経らの心情が、自主映画ならではの奔放かつ大胆な発想で撮られたメタ・フィクション。監督は「出張」以来、10年ぶりの一般映画となる鬼才、沖島勲。

  • 新宿やくざ狂犬伝・一匹灯

    制作年:1999年1月16日(土)公開

    組織に飼い慣らされることなく暴走する一匹狼の、破滅的な生き様を描いたヤクザ映画。自分を抑えることができない主人公に扮する、的場浩司のギラギラした熱演にシビレる。

  • 極道三国志 総長への道

    制作年:1998年3月7日(土)公開

    大阪を舞台に、復讐を通して絆を結ぶ男たちの姿を描く、ヤクザ映画シリーズ第2作。今回は名門組織に属する3人組が、たったひとりで対抗組織に立ち向かう青年の手助けをする。

  • 極道三国志

    制作年:1997年7月19日(土)公開

    全国制覇の野望を持つ若きヤクザ者たちの壮絶な闘いを、ダイナミックに描く。清水宏次朗や石橋保ら、不敵な面構えもサマになる若手俳優陣が、男の野心を鮮烈に体現する。

  • 影武者

    制作年:

    黒澤明が久しぶりに挑んだ時代劇として話題を集め、カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した。外国版プロデューサーとしてフランシス・F・コッポラとジョージ・ルーカスが参加し、アメリカでも公開されて独創的な様式美と壮麗な合戦絵巻が評判を呼んだ。日本での黒澤映画は「どですかでん」以来10年ぶり。ロケは北海道から姫路城、熊本城と日本を縦断し、富士山麓には壮大な武田屋形のオープンセットも建てられた。あやうく処刑をまぬがれた盗人が武田信玄の影武者となり、信玄の幻に威圧されながらも敵をあざむいていくという設定は面白いが、往年の黒澤映画を貫くヒューマニズムが影をひそめたことは否めない。

  • けんか空手・極真拳

    制作年:

    極真空手を生み出した大山倍達の半生を映画化。大山には千葉真一が扮し、“ケンカ空手”の異名をとり、空手界の鬼っ子的存在だった大山が自らの空手を磨ききわめていく姿を、様々なエピソードを交えて描いている。暴れ牛との格闘シーンは迫力十分。続編、「けんか空手・極真無頼拳」も製作された。

  • 博徒外人部隊

    制作年:

    沖縄が舞台。10年の刑期を終えてシャバに戻って来た横浜の浜村組の元代貸・郡司は、様変わりした横浜に見切りをつけ、新しい縄張りを築こうと昔の子分を連れて沖縄の那覇に乗り込むが……。

  • 必殺4 恨みはらします

    制作年:

    TVシリーズ第1作『必殺仕掛人』を演出し、いわば“必殺”の基礎を作った存在である深作欣二が監督した、アクション編。TVシリーズ15周年記念作でもあり、初の悪役を演じる真田広之、一匹狼の殺し屋・千葉真一など、キャストも豪華。なかでも拾いものは、千葉真一の娘になる相楽ハル子のりりしさであろう。内容は、幕府の実権を握ろうと陰謀をめぐらす、小姓あがりの奥田右京亮が町奉行に就任。貧しい者が住む長屋を壊して寺を建てようと、長屋の人々を迫害する。主水は、一匹狼の仕事人・文七とともに、これに立ち向かう。

  • 捨て身のならず者

    制作年:

    高倉健が暴力団の実態を調査する三流週刊誌のトップ屋を演じた作品。監督は、のちに「居酒屋兆治」や「夜叉」でコンビを組んだ降旗康男。澤井信一郎が脚本を執筆している。一匹狼のトップ屋・矢島は、暴力団大和会の調査を進めるうち、逆に組織から殺人犯に仕立て上げられムショ行きにされてしまう。復讐に燃えながらムショ生活を送る彼のもとに、大和会会長・大和田の死が知らされ……。

  • オン・ザ・ロード〈1982年〉

    制作年:

    1972年以来、ほぼ80本ものピンク映画を撮り続けてきた和泉監督の、一般映画第1作。交通係に勤務する白バイ警官と、酔っぱらい運転の車を追跡中の彼に誤ってはねられてしまった女性とのラブ・ストーリー。スピーディーな展開が魅力の一編。

  • ドグラ・マグラ

    制作年:

    映画化不可能とまで言われてきた夢野久作の同名幻想怪奇小説を、実験映画の鬼才・松本俊夫監督が論理的に映画化。婚約者を殺しかけて精神病院に収容された青年と、彼を治療しようとする二人の医師との確執を縦糸に、人間の意識内の幻想と狂気が描かれる。理路整然と組み立てられた、ホラー風味の迷宮ワールド。

  • ピラニア軍団・ダボシャツの天

    制作年:

    東映所属の脇役俳優グループ“ピラニア軍団”を主役に迎え、チンピラヤクザたちのズッコケぶりをユーモアたっぷりに描いたアクション喜劇。川谷拓三が主役で、同じピラニアながら今回は脇にまわった室田日出男、志賀勝の好演が光る。

  • 極道社長

    制作年:

    中島貞夫監督、梅宮辰夫主演によるコメディ・アクション。3人の詐欺師が協力してポルノ・キャバレーを開業するや大繁盛。しかしたちまち警察や暴力団の横ヤリが入り、またまた奈落の底へ逆戻り。当時、“ピラニア軍団“の一員としてのし上がってきた、室田日出男と川谷拓三が大熱演。

  • 南へ走れ、海の道を!

    制作年:

    南の海と太陽の輝く沖縄を舞台に、弟をヤクザに殴殺されたフィリピン帰りの兄が、単身ヤクザ組織に乗り込み復讐を挑む姿を描いたアクション作品。ヤクザ組織の幹部として、萩原健一が寡黙な雰囲気で貫禄を発揮。安田成美が大人の演技を見せる。

  • やくざの墓場 くちなしの花

    制作年:

    はみだし刑事と韓国人ヤクザの友情、その妹との恋愛が、「くちなしの花」のテーマ曲にそってセンチメンタルに描かれている。最初の深作=渡コンビによる「仁義の墓場」の硬質さと比較して、評価の分かれるところ。大島渚監督が警察署長役で特別出演。

  • 狼と豚と人間

    制作年:

    スラム街で育った三兄弟は生き方や考え方がそれぞれ違い、互いに敵視し合っている。長男“豚“は老母の金を奪ってヤクザの幹部になっている。次男“狼“は金を信じて人間を信じない一匹狼でヒモ稼業。三男“人間“は母親の死を見看ったあと、チンピラ・グループを結成。この3人が麻薬資金をめぐり、血で血を洗う戦いを繰り広げる。深作監督の演出は下層のアウトローの暴力の噴出をダイナミックに活写している。万力に手の甲を挟み込み拷問を加える描写はバイオレンスに満ちて、あとの「仁義なき戦い」シリーズなどの実録ヤクザ映画を先取りしたような迫力がある。

  • 悪霊島

    制作年:

    1960年代の高度経済成長期を背景に、“島には悪霊がいる。鵺(ぬえ)の鳴く夜は気をつけろ“という因習から、瀬戸内海の刑部島で起こる連続殺人事件と、それに挑む金田一耕助の活躍を描く。ビートルズ・ナンバーを使用した主題曲が斬新。

  • 人生劇場〈1983年〉

    制作年:

    明治の気概に生きた父と子の、波乱に富んだ生涯を描いた、尾崎士郎不朽の名作の映画化。主人公・青成瓢吉と、彼を取り巻く人々の青春期にスポットをあて、原作の『青春編』『愛欲編』『残侠編』を一つにまとめた、3人の監督による共同演出の一編。

  • 危ない話

    制作年:

    ディレクターズ・カンパニーの3監督が、それぞれ、現代社会に潜む“危うさ”をテーマに作ったオムニバス。第1話は、ヤクザの溜まり場になっているクラブに来た酔客・竹中直人の災難、第3話は完全犯罪をたくらむ男女を青春映画タッチで描く。中でも出色は、黒沢清の第2話で、正体不明の二人組に狙われた男の戦いを、ホラー映画のトーンで描いている。なお、当初は長谷川和彦が監督の一人に選ばれていた。

  • 不良番長 一網打尽

    制作年:

    “不良番長“シリーズ第15作。一匹狼・神坂弘は、生まれ育った新宿を我がもの顔で支配する新興暴力団・共友会に我慢できず、仲間たちとカポネ団を結成した。そんな弘を消そうと共友会が差し向けたのは、彼のムショ仲間・力石。彼は逆に弘をかばったために殺され、弘はカポネ団を引き連れて復讐に向かう……。

  • 空海

    制作年:

    日本で最初に密教を学び、宗教を体系化した偉大な宗教人、弘法大師・空海の人生を描いた超大作。難解と思われる宗教映画を、佐藤=早坂のコンビが、実物大の遣唐船を作るなど映画的スペクタクルをとり入れてわかりやすい映画に仕上げた。壮大な中国ロケも圧巻。

  • Morocco 横浜愚連隊物語

    制作年:

    戦後の横浜に実在したモロッコハットをかぶり、映画「モロッコ」を愛した陽気なならず者“モロッコの辰“の生き様を描いたアクション映画。昭和20年、進駐軍のはびこる横浜の街を、辰と彼が率いる愚連隊が闊歩する。辰は愚連隊を引き連れ、進駐軍の物資を奪い、警察をも巻き込んで気勢を上げる。そんな彼の生き方にあこがれた若者たちが次々と集まり、彼らは自由のために戦う。だが、次第に辰はハマ中のヤクザを敵に回し、抗争に巻き込まれていく……。

  • 資金源強奪

    制作年:

    欲に取りつかれた男たちが、大金の強奪戦を繰り広げるアクション映画。チンピラ・武司が8年ぶりにシャバに戻る。しかし、彼に対する組の対応は冷たく、武司はムショ仲間と組の金を強奪する。これに悪徳刑事がからみ、欲の張り合いが展開。ムショ仲間に扮した川谷と室田がいい味を出している。

  • 魔界転生〈1981年〉

    制作年:

    島原の乱を起こすも、松平伊豆守信綱率いる幕府軍に敗れたキリシタン・天草四郎時貞が、魔界からよみがえり、呪文によって魔界衆を呼び出して幕府転覆の成就をはかる、という山田風太郎原作の伝奇ロマン。人形作家・辻村ジュサブローによる衣装と、デカダンな妖気を発散する沢田研二の金色の目が印象的。

  • 好色元禄(秘)物語

    制作年:

    関本郁夫が川谷拓三ら“ピラニア軍団”を起用して監督したポルノ映画。元禄時代の京都を舞台に、色と欲に狂った好色姉妹が、あらゆるテクニックを駆使して次々に男どもを轟沈させていく。潮吹き女優・窪園千枝子が特別出演。

  • 狂った野獣

    制作年:

    会社をクビになった男が腹いせに宝石店を襲い、まんまと宝石強奪に成功、バスに乗り込んだまではよかったが、そのバスを銀行強盗に失敗して警察に追われている男たちが占拠してしまった。乗り合わせた乗客たちは、徐々にエゴむき出しになってきて……。追い詰められた人間たちのパニックを描くサスペンス映画。パニックものとしては多彩な要素を思いっきり詰めた、今までにない作品。

  • 実録外伝 大阪電撃作戦

    制作年:

    “仁義なき戦い”シリーズの大ヒットによって火がついた東映実録路線の異色作。ひたすら暴力的でエネルギッシュな深作欣二に対し、中島貞夫の狂暴さの中に秘めたシニカルな視線が、この作品に奇妙な味を残している。

  • GONIN

    GONIN

    制作年:

    バブル経済が崩壊し、多額の借金やリストラで社会からはじき出された5人の男たち。人生の瀬戸際に立たされた彼らは、生き残りを賭けて、暴力団の事務所を襲い、金庫に眠っている大金を強奪する。奪った金を山分けして、5人は新しい人生を踏み出すはずだったが、今度は怒りに燃える暴力団の凄惨な報復が始まった。5人は必死で対抗するが……。男たちの血で血を洗う壮絶な闘いが展開される、究極のバイオレンス・アクション・ムービー。監督自ら未公開シーンを追加した特別版もある。

  • 人妻集団暴行致死事件

    制作年:

    東京近郊の半農村で養鶏業を営む男とチンピラ3人組。3人は男の妻を犯してショック死させ、男は妻の体を屍姦する。わかったようでいて実は何もわかっていない人生の虚しさを描いた、田中登監督の代表作の一つ。当時、大麻事件で逮捕された室田日出男の映画復帰第1作ともなった。

  • キスより簡単

    キスより簡単

    制作年:

    石坂啓の同名コミックを原作に、若松孝二監督が全共闘世代の立場から現代の青春を描いた異色作。女子大生の泉まあこは、父親がそれぞれ違う四人姉妹の三女で、自分の父親が誰であるかもわからずに育ち、自由な恋愛、気楽なセックスを楽しんでいる。現在のまあこの相手は、自分の父親候補の一人、シンちゃんの息子・スズナリだ。彼女は近親相姦の危険さえヘッチャラ。しかし、彼女が本当に愛してしまったのは、やはり父親候補のロクさんだった……。映画はやがてこのロクさん役の原田芳雄に焦点を当て、いつしか戦い続ける男の賛歌を奏で始めていく。

  • 友よ、静かに暝れ

    制作年:

    町の顔役と癒着する警察に逮捕された大学時代の旧友の窮地を救うため、主人公が巨大な組織に挑んでいくという、ハードボイルド・タッチの友情物語。藤、原田、倍賞はいずれもハマリ役。沖縄を舞台にした映像も、独特の雰囲気が出ている。

  • 戦場のメリークリスマス

    戦場のメリークリスマス

    制作年:

    ジャワ山中の日本軍捕虜収容所という、極限状況のもとで出会った男たちの抑えた友情物語。二・二六事件の決起に参加できずに死に遅れたエリート武官ヨノイ、彼の部下の単純で粗暴な軍曹ハラ、イギリス軍中佐でハラと唯一心の通うロレンス、“禍いの神”と呼ばれ、ヨノイを動揺させるイギリス軍少佐セリアズ。それぞれを坂本龍一、ビートたけし、T・コンティ、D・ボウイといった異色のスターたちが演じ、戦争を背景とした様々な人間の姿を大島渚が独特の美学の中に浮き彫りにした。総製作費16億円と、話題に事欠かない大作で、坂本龍一が担当した音楽も高い評価を得た。

  • 実録 私設銀座警察

    制作年:

    戦後のドサクサのなかで、自然発生的に誕生した銀座の暴力団の抗争の日々を荒々しく描く。焼け野原と化した銀座の飲み屋で4人の荒くれ男が出会い、銀座警察という名の暴力組織を形成する。やがて銀座警察は名実ともに銀座を制圧するのだが、つまらぬ内部紛争から自滅していく。安藤昇がギラギラしたヤクザ像を熱演。

  • 暴走パニック 大激突

    制作年:

    銀行強盗がジャックしたバスを、それぞれに因縁のある連中が追跡するという往年のスラップスティック・コメディを思わせる一編。深作欣二は実録路線との融合を試みたが、成功には至らなかった。主演の渡瀬恒彦を尻目に室田日出男、川谷拓三らの“ピラニア軍団”が画面を席巻。

  • 死んでもいい

    死んでもいい

    制作年:

    “天使のはらわた”シリーズで知られる石井隆が「天使のはらわた・赤い眩暈」に続き演出を手掛けたヘビーなラブ・ストーリー。激情を抑えきれない青年と、彼の愛を真っ向から受け入れる人妻。二人の禁じられた恋は、やがて彼女の夫を殺すという狂気へと変貌していく……。ドロドロした愛憎劇ながら、陰影に富んだ美しい映像が実に魅力的。

  • 組織暴力

    制作年:

    利権をめぐって激しい対立をする赤松組と矢東組。関西から、赤松組のバックアップをうけた新生会も乗り込んできた。連合軍に対抗すべく矢東組は武器集めを始めていく。そこに組織解体を求め警察が介入してくるのだが……。拳銃密売をめぐる暴力団同士の闘いと警察の暗闇をリアルなタッチで描いた作品。黒幕に扮して月形龍之介が貫禄をみせる。

  • われに撃つ用意あり READY TO SHOOT

    制作年:

    新宿・歌舞伎町を舞台に、ヤクザ絡みの犯罪に巻き込まれた元全共闘闘士の戦いを描いたハードボイルド・ロマン。郷田克彦はスナックのマスターで、20年間続けた店を閉めようとしている。閉店パーティーには全共闘当時の仲間が集まった。そこにもう一人珍客が到来。肉体関係を迫る戸田組組長を撃ち殺し、ヤクザと警察の両方に追われるヤン・メイランだ。郷田は彼女をかくまうが……。原田芳雄、桃井かおりが絶妙のコンビネーションを見せる最後の殴り込みシーンは、まさにこの二人ならでは。新宿の熱気を伝える、スローモーションを多用したカメラワークにも注目。

  • 柳生一族の陰謀

    柳生一族の陰謀

    制作年:

    徳川二代将軍秀忠の死後、次期将軍の座をめぐり、幕府内部、柳生一族、浪人、朝廷など様々な人間の策謀が交錯するという大型時代劇。本編が時代劇初演出となる深作欣二監督は、跡目争いを骨子に据え、ある大きな流れの渦に飲みこまれていく人々の姿を、「仁義なき戦い」と同様、群集抗争劇として捉えている。三代将軍に家光を擁立しようとする柳生但馬守を演じた萬屋錦之介は、大時代がかって重々しいながらも、腹黒く権力に執着する男を怪演。息子・十兵衛を演じた千葉真一の奔放さと好対照をなす。千葉にとっては一世の当たり役といえるだろう。ラスト、権力争いに勝ったと思った但馬守の前に、十兵衛が家光の首を投げ捨て、これを拾った但馬守が“夢じゃ、夢でござる”と叫ぶ、凄絶なシーンは衝撃的。

  • 0課の女・赤い手錠

    制作年:

    篠原とおるの人気劇画の映画化。女刑事・零は、大物政治家の一人娘を誘拐犯人たちの手から極秘裡に救出するという特殊任務を命じられる。巧みに一味のなかへ潜り込むが、凌辱された娘を見限った政治家は、犯人たちもろとも、娘も刑事も抹殺することを命じ、警察と犯人たちを交えた三つ巴の戦いが始まる……。想像を絶する暴力の世界で犯されても、殴り蹴られても、表情一つ変えず冷ややかに受けとめる杉本美樹に圧倒される。実の弟を殴り殺して血の海に沈めてしまう郷英治の悪役ぶりもすさまじく、ゴミで埋まった空き地を舞台に繰り広げられる銃撃戦は、今までの日本映画にはない迫力に満ちている。

  • ジーンズブルース 明日なき無頼派

    制作年:

    中島貞夫監督、梶芽衣子・渡瀬恒彦主演の青春アクション。水商売あがりの女・聖子と高利貸しを殺して奪った金を独り占めした次郎。偶然出会った二人が、金の強奪を続け、最後は警察の銃弾に倒れるまでを描いた、東映版「俺たちに明日はない」のキャラ“ボニーとクライド”。

  • 脅迫〈おどし〉

    制作年:

    一流サラリーマン・三沢の家に、世界的なガンの権威である坂田博士の孫を誘拐した川西とサブが逃げ込んできた。彼らに身代金の受け取りを命じられた三沢は、恐怖心に身をすくめるが、やがて妻と子を守る使命感に目覚めていく……。深作欣二と宮川一郎のオリジナル脚本を、深作が監督したサスペンス・ドラマ。

  • スローなブギにしてくれ

    スローなブギにしてくれ

    制作年:

    自由で気の向くままに生きる少女と、その少女に引きずられていく中年男の奇妙な交流を通して、それぞれの世代の関係の成立と崩壊を描いた青春映画の佳作。主人公の少女を強姦する労務者風の男に、作家の高橋三千綱と映画監督の和泉聖治が扮している。後にTVドラマでブレイクする浅野温子が快演。

  • まむしと青大将

    制作年:

    ゴロ政は、ムショを出て名古屋に繰り込むが、ベビー・フェイスの健のインチキ麻雀にひっかかりスッテンテン。政は健を追って大阪へ行き勝と再会し、東邦連合会から3千万円を強奪する。個性派俳優を絡ませた見せ場が新味。

  • 本日ただいま誕生

    制作年:

    第二次大戦中、戦場で右肩の自由を失い、抑留されていたシベリアの極寒の中で凍傷にかかり両足を切断した大沢雄平は、帰国後仏門に入り、不自由な身体をひきずって日本中を行脚する。原作は曹洞宗大垣法永寺住職、故・小沢道雄師が自らの数奇な運命を著した同名の小説。

  • 黒いドレスの女

    制作年:

    原田知世が大人の女優への脱皮を図り、北方謙三のハードボイルドな世界に挑戦。国外に逃亡しようとするヤクザ、それを助けるバーテンダー。二人の間に、危険な謎を秘めた女が現れ、物語は展開する。過去を持つ女を演じるには知世は役不足だったが、菅原文太は久しぶりのヤクザを演じ、すご味の利いた演技を披露した。

  • 人間の証明

    制作年:

    「犬神家の一族」に続く角川春樹事務所製作第2作。日本のオールスター・キャストに加え、アメリカロケ、一流のアメリカ俳優の起用、そしてなによりTVスポットの大量放映という当時としては破格の宣伝方法によって大ヒットを飛ばした。角川映画はこうして映画界に確固たる地位を築き、以後話題作、ヒット作を作り続けていくことになる。また脚本を一般公募で募集したことでも話題となったが、選ばれた脚本がプロの手になるものだったのは皮肉。事件の手掛かりになる西条八十の詩も流行した。アメリカからやって来た黒人青年の不審な死をきっかけに、高度成長する戦後日本の、母子の悲劇が浮かび上がる。

  • 恐喝こそわが人生

    制作年:

    深作欣二が松竹へ出張して監督したチンピラ映画。新宿のチンピラが、ふとしたきっかけから恐喝屋としてのし上がっていくが、図にのって政財界のボスを恐喝し、殺し屋に殺される。この頃低迷していた松方弘樹が、イキのいいチンピラを好演して注目された。

  • したくて、したくて、たまらない、女。

    制作年:

    小さな温泉街に謎の美女が出没し、セックスが抜群だという噂が流れる。噂を聞いた東京の雑誌記者が、謎の美女の正体をつかむ。女はかつての人気スター、杉田ひかるの若い頃の姿で、昔のつらい恋への思いが若い頃の姿となって現れたのだった。そして、正体がばれた時、今は老婆となったひかるは病院で亡くなるのだった。ピンク映画の新東宝が初めて一般劇場で公開した作品。

  • 新仁義なき戦い 組長の首

    制作年:

    “新 仁義なき戦い“シリーズ第2作だが、前作とはストーリー的な関連性はない。映画は昭和43年の北九州を舞台に始まる。覚醒剤密輸の利権で肥え太った暴力団・大和田組の派閥抗争・跡目相続をめぐる陰謀を、カー・アクションを盛り込んでスピーディーに描く。

  • キスより簡単2 漂流篇

    制作年:

    「キスより簡単」の第2作。誰にも束縛されない自由な恋愛を楽しむヒロインの設定は生かしているが、話は前作とつながっていない。今回はまだ見たこともない父親のイメージを追いながら個性豊かな中年男たちとの出会いと別れを経験し、自立していく女性像を描く。

  • 冬物語〈1989年〉

    制作年:

    原秀則原作の人気マンガを、TVの敏腕プロデューサーとして活躍する倉内均が演出、彼の第1回監督作品である。大学受験を前に勉強よりも友情や恋に悩みながら、人間として成長していく予備校生たちを描く。宮崎萬純が年下の主人公に思いを寄せる純粋で明るい女の子を好演。“ビー・バップ・ハイスクール“シリーズとは違う一面を見せている。

  • 復讐の帝王

    制作年:

    桑原譲太郎原作の同名小説を映画化したバイオレンス・アクション。優しい妻と可愛い娘、それに結婚間近の妹をいっぺんに事故でなくした四条はある日、その事故が殺人だったことを知らされる。妹の婚約者だった東海とともに復讐を果たすことを誓い、戦いのプロフェッショナルになるために特訓を受け始める。やがて、事件の裏には暴力団の犯罪計画があることが明らかになるのだった……。

  • 北海遊侠伝

    制作年:

    ニシン漁に命を賭ける男たちの姿を任侠映画タッチで描いた抗争劇。元ヤクザだった立花伊之助は、北海道ニシン漁の網元・間徳兵衛に拾われて以来、堅気として生活していた。森ヶ崎一家はそんな彼らとことごとく張り合い、ついに堪忍袋の緒が切れた伊之助は、一家に殴り込みをかけていく。

  • パチンコ物語

    制作年:

    タタキ上げのパチンコ店のオヤジと、そんな父に反発しながらも近代経営を推し進めようとする息子との交流を人情味たっぷりに描き出すホームドラマ。パチンコ業界の実情にスポットを当てている。古尾谷雅人の独特の存在感がいい。財津一郎のジョーク“キビシーイ!“を久々に聞くことができる。

  • 本気〈まじ〉!

    制作年:

    『週刊少年チャンピオン』に連載されていた同名コミックの映画化で、任侠の世界で本物の男へと成長していくチンピラの生き様をさわやかに描いた青春ヤクザ映画。渚組に属するチンピラ・本気は、純粋な心を持つ駆け出しのヤクザ。そんな彼が、清純な女子校生・久美子に恋し、仲は深まっていくが……。

  • ハリマオ

    制作年:

    TVドラマ界の名演出家・和田勉がフリーになって初めて映画演出を手掛けたことで話題を集めたアクション大作。太平洋戦争におけるマレーシア戦線で破格の活躍を見せ、“マレーの虎・ハリマオ“と称された現地日本人青年の実像を描いていく。ハリマオを利用する日本軍将校役を山崎努が怪演している。

  • ズッコケ三人組 怪盗X物語

    制作年:

    小学生の間で人気を博した同名児童書を「いちご同盟」の鹿島勤が映画化。なぞの怪盗や洞窟の宝捜しに挑む3人の少年たちのひと夏の冒険譚を、瀬戸内の美しい景色を背景にいきいきと描く。わんぱくなハチベエと成績優秀なハカセ、食いしん坊のモーちゃんは、小学6年生の仲良しトリオ。夏休みのある日、町で怪盗Xが出現したとのウワサが広まり、3人は調査に乗り出す。ところが、彼らの冒険は教育実習でやって来た美人教師も巻き込んで、思わぬ事態へと発展し……。

  • せんせい

    制作年:

    “よい映画を作りたい“と松方・梅宮・山城らが共同出資で設立したプロジェクト、トム・ソーヤ企画の第1回作品。昔ながらの風情を残す東京・佃島。ウォーターフロント計画で廃校の危機に瀕している中学校を舞台に、型破りな先生と生徒の交流、下町特有の温かい人情などが描かれる。

  • 仁義 JINGI

    制作年:

    立原あゆみ原作の人気コミックの映画化。“1発の弾丸“によって結ばれた情に厚く女好きなチンピラヤクザ・仁と、東大卒のエリート崩れ・義郎。性格も環境もまったく違う二人の無頼漢を軸に、膨脹するバブル経済の真っ只中でヤクザ渡世をのし上がっていく姿を痛快に描いていく。

  • Morocco2 横浜愚連隊物語

    制作年:

    太平洋戦争後の横浜を舞台にしたアクション活劇の後編にあたる第2作。前作でヤクザとの争いに終止符を打った愚連隊の“モロッコの辰“が仲間に祝福されて藤江と結婚するところから、物語は始まる。戦後の混乱も収束しはじめ、愚連隊が自由に暴れ回る時代も終わろうとしていた。そんな中、ヒロポンをめぐる抗争に巻きこまれた辰は刑務所入り。2年後、出所してみると、かつての愚連隊仲間はヤクザの舎弟となっていた……。

  • 首領になった男

    制作年:

    松方弘樹が主演を兼ねて初プロデュースに挑んだ意欲作。バブル経済下の現代社会を背景に、駆け出しのヤクザが株、不動産などに手を出してのし上がっていく様を壮絶に描いていく。少年時代の主人公役に松方の息子である目黒大樹が演じ、スクリーン・デビューを飾っている。

  • 川の流れのように

    制作年:

    【時にきつく時にゆるやかに人生模様を前向きに描く】 故美空ひばりの最後のヒット曲に発想を得て、人生の機微を温かく描いたヒューマン・ドラマ。森光子を始めとするベテラン俳優陣にまじり、滝沢秀明がさわやかな好演を見せる。

  • ドンを撃った男

    制作年:

    【暴走するチンピラの激情を実話に基づいて映像化】 巨大組織に逆らい大物組長を殺害した、実在のチンピラをモデルにした極道アクション。反骨精神を持つアウトローな主人公を、的場浩司がギラギラした個性を発揮して熱演!

  • 新・唐獅子株式会社

    制作年:

    【前田陽一の遺作となった笑いとスリルのヤクザ映画】 時代から取り残されたヤクザ者の日常を、軽妙なユーモアとともに描写。「119」以来4年ぶりの映画出演となる赤井英和が主人公に扮し、不器用なキャラクターで好感を誘う。

  • さらば愛しのやくざ

    制作年:

    1980年、ヤクザの悟郎と学生の達也は新宿の夜の街で出会う。お互いに興味を持った二人の間に奇妙な友情が芽ばえていく。悟郎は自分の組と敵対する栄組の工藤と決着をつけようとするが罠にはまる。それを助けたのは達也だった。それから10年の月日が流れ、達也は出所した悟郎と再会を果たすが……。柳葉、陣内のコンビで男の友情を描いた、ニュータッチのヤクザ映画。

  • 安藤組外伝・群狼の系譜

    制作年:

    【「赤と黒の熱情」以来5年ぶり工藤栄一が放つ、男のドラマ】 鬼才、工藤栄一監督が「極道の妻たち・決着」の中条きよしを主演に迎え力強く描く、ヤクザ映画への挽歌。時代とのギャップを痛感しながらも己を貫く主人公の男気が泣かせる!

  • ズッコケ三人組 怪盗X物語

    制作年:

    【人気の児童書を映画化小学生トリオの活躍を描く】 長所も短所も性格もそれぞれ違う小学6年生3人組の活躍を描いた、ひと夏の冒険物語。町一番の宝物を狙う怪盗の挑戦に、主人公たちは互いを助け合いながら立ち向かっていく。

  • 黒の天使 Vol.1

    制作年:

    【「GONIN」の石井隆が描くダークなハード活劇】 「パラサイト・イヴ」の葉月里緒菜が、ハードな殺し屋に扮する異色のサスペンス。アメリカ帰りのヒロインが、殺された親の復讐のために、暴力団に立ち向かっていく。

  • 極道〈やくざ〉渡世の素敵な面々

    制作年:

    脱サラ後に借金を抱えてヤクザに追われるはめに陥るが、別の組の幹部にかくまわれたことから逆にヤクザに志願していく元銀行マンの男を中心に、彼を取り巻く人々の様々なエピソードを展開させたニューウェーブ・ヤクザ映画。安部譲二原作の3本目の映画化で、陣内孝則が好演。

  • 借王〈シャッキング〉

    制作年:

    【膨大な借金を背負った男女3人のサギ計画を軽快に】 『リイドコミック』に連載中の同名人気コミックを映画化した痛快エンターテインメント。莫大な借金を背負った3人組が企てる一大詐欺計画の行方を、小気味よいタッチで描く。

  • 時計 Adieu I'Hiver

    制作年:

    5年という長い歳月をかけて、スケート選手を目指す一人の少女の成長と、それを見守る周囲の人々の人間模様を描いた倉本聰の話題作。主演・中嶋朋子の実際の成長に合わせて作品を撮影、金子由香利のシャンソンをはじめ、倉本自身が選んだ音楽も聴きもの。

  • TSUGARU・津軽

    制作年:

    ぴあフィルムフェスティバルで長谷川和彦に絶賛された「幻影肢」の監督・五十嵐匠が津軽方言詩人・高木恭造の詩集『まるめろ』をもとに作り上げた16ミリの自主製作作品。40年ぶりに故郷津軽を訪れた男の魂の彷徨を幻想的に綴っている。主演は、名バイプレーヤー、室田日出男と全盲の新人、川島昭恵。

  • 不良番長 手八丁口八丁

    制作年:

    神坂以下カポネ団の面々は、暴力団・中西興業に睨まれ食いつめていたが、社長・中西から土地買収の話が持ち込まれて上州・国定村へと旅立つ。しかし逆に中西の悪どさを知り、善良な市民のためにカポネ団は立ち上がるのだった。

  • 真夜中の河

    制作年:

    俳優、南雲佑介が、自ら監督と脚本を担当した16ミリの自主製作青春映画。沖縄から上京した、ある俳優志願の青年は下水掃除のバイトで生計を立てる毎日。彼は、インテリ、オカマ、チンピラなど、工事現場の個性豊かな飲み友だちと触れ合いながら、夢を捨てずに生きていく。南雲の俳優仲間が大挙出演。南雲自身も親方役で顔を出す。

  • 闇の狩人

    制作年:

    金権汚職の田沼意次の時代を背景に、勢力の拡大を図る殺しの組織を率いる五名の清右衛門と、それにかかわる人々との愛憎劇、人間模様を現代的なドラマの感覚で描いた時代劇映画の佳作。殺陣に次ぐ殺陣の激烈なチャンバラ・シーンと、舞台美術が見もの。

  • 明日なき街角

    制作年:

    北方謙三の同名小説をベテラン、若松孝二が映画化したハードボイルド・アクション。昼は工員として働き、夜はモルヒネを売りさばく哲二の仲間、佐々木が取引に失敗し、殺される。すべてに折り合いをつけ、クールに生きてきた哲二が、佐々木を罠にはめた相手を知り、次第に復讐心に駆られていくさまを描く。主演は「キッズ・リターン」の金子賢。

  • 広島仁義・人質奪回作戦

    制作年:

    8年の刑期を終えて出所した広島のヤクザが、足を洗おうと東京に出て総会屋になるが、結局ヤクザ渡世に舞い戻り、兄弟分に殺されるハメになる。残酷描写はなかなかのものだが、盛り上がりに欠ける。「人質奪回作戦」というサブタイトルは不当表示のきらいあり。

  • ヌードの夜

    制作年:

    石井隆監督による、劇場映画第3作。監督デビュー作「天使のはらわた・赤い眩暈」と同様、竹中直人を主役に、石井監督の永遠のキャラクターである“名美“と“村木“の物語を綴っていく。結婚相手ができた名美は、ホストクラブの支配人・行方と手を切ろうとする。彼女は、“何でも代行屋“の看板を掲げる紅次郎(実は村木)に、福岡から上京したと偽って、東京案内を頼む。その後、行方を殺害して彼女は姿を消し、紅次郎に死体の始末をさせようとするが……。商社マンからドロップアウトし、何でも屋をやりながら“受け身“の人生を送ってきた村木が、自分の中の男に目覚めていく過程が圧巻。竹中直人の哀愁を漂わせた好演も見もの。

  • 女必殺拳・危機一発

    制作年:

    香港富豪の娘が誘拐され、父親から捜索を頼まれた李紅竜は一路日本へ。密輸組織が若い娘の体にダイヤを埋め込み、密輸していたのだった。富豪の娘は惨殺され、怒りに燃える李紅竜の鉄拳が悪をなぎ倒す。

  • さらば、わが友 実録大物死刑囚たち

    制作年:

    実在の元死刑囚K・Oの体験記をもとに、生々しい死刑囚たちの実態を浮き彫りにした意欲作。1954年、元自衛隊の大沢は、カービン銃を持って、防衛庁に乗り込み、6千万円を強奪。逃亡ののちに逮捕され、余罪も発覚して死刑囚となる。彼は、拘置所で“帝銀事件“の平沢をはじめ、多くの死刑囚と知り合うのだが……。

  • ギャング対ギャング 赤と黒のブルース

    制作年:

    東京オリンピックの射撃選手候補・加納信之はささいなケンカから人を殺して将来を踏み誤る。出所後横浜を仕切るヤクザ組織・菊栄会の凄絶な跡目争いに利用された彼は……。鶴田浩二が孤高の暗殺者を演じた、実録タッチの任侠アクション。ハードボイルド風の筋立てだが、描写はかなりウェット。

  • 最後の弾丸

    制作年:

    日本・オーストラリアの合作映画であるにもかかわらず、日本では未公開の作品。1945年7月、ボルネオのジャングルでは、オーストラリア軍に攻めたてられた日本軍が捨て身の攻撃を仕掛けていた。激しい戦闘が繰り広げられ、生き残ったのは、新米のオーストラリア兵スタンレーと狙撃の名手の日本兵、山村だけだった。生き残るには相手を殺すしかない。命を懸けた二人の戦いが始まる。

  • MUSASHI

    制作年:

    若き日の宮本武蔵の実体に迫るアクション・ドラマ。二十歳の時、武蔵は父の仇である無二斎と果たし合いをし、仇を取ることができる。その後、壱岐の島に渡った武蔵は、島で松浦党という和冦が略奪の限りを尽くすのを目にする。武蔵は、松浦党に立ち向かう決意をするのだったが……。

  • 若い人〈1977年〉

    制作年:

    石坂洋次郎の有名な原作の4度目の映画化作品。ここでは舞台を長崎に設定することによって今までとは異なった味わいを出すことに成功している。監督は「挽歌」「あいつと私」などの河崎義祐。私生児で奔放な女生徒・江波恵子には、当時アイドル歌手として人気を集めた桜田淳子が扮して好演。

  • 眠らない街 新宿鮫

    制作年:

    大沢在昌の傑作ハードボイルド小説『新宿鮫』シリーズの第1弾を映画化。新宿歌舞伎町界隈で“新宿鮫“の異名をとる刑事、鮫島。彼は、暴力団の抗争に使われた銃が、3年前に自分が逮捕した木津の手による改造銃だと知る。その後も改造銃による事件が起こり、鮫島は木津の足取りを追うが……。オール・ロケによる新宿の無国籍化した生々しい街並みが効果的。鮫島と因縁で結ばれた木津を、奥田瑛二が、不気味な存在感を漂わせたアウトロー演技で好演している。

  • リング・リング・リング 涙のチャンピオンベルト

    制作年:

    幼い頃からプロレスに憧れていた千種は、車イス生活の夫と酒好きで働かない義父、そして折り合いの悪い義母を彼女の収入で支えていた。唯一の味方である警察官・亀田の紹介で女子プロトレーナー水島と出会った彼女は、幼い頃からの夢をかなえるべく上京するのだった……。この作品がきっかけとなり、現役復帰を果たした女子プロレス界のスター長与千種の初主演作品。全日本女子プロレスの全面協力を受け、現役のレスラーの多くが出演。また、つかこうへい演劇に欠かせない役者陣が顔を出しており、つかファンにとっては楽しみの一つである。

  • 落陽

    制作年:

    にっかつが80周年記念作品として製作した構想10年、製作費50億円の超大作。第二次世界大戦期の満州に生きたある男の一生を、戦争の経済的側面を照らしながら描いていく。D・レイン、D・サザーランドなど外国の第一級のスターの出演、またジャズ界の女王、エラ・フィッツジェラルドが主題歌を歌うことで話題を集めた。ビデオタイトルは「落陽 THE SETTING SUN」。

  • らしゃめん

    制作年:

    主演の鰐淵晴子の同名レコードから企画された作品。明治維新、激動期を舞台に、外国人の現地妻となった洋妾(らしゃめん)の悲劇を描くメロドラマ。没落士族の娘・雪は借金のために恋人と別れたあと、アメリカ公使の洋妾になり、数奇な運命にもてあそばれるのだった……。

  • 九月の冗談クラブバンド

    制作年:

    自主映画出身の長崎俊一がATGの“ニュー1000万円路線“で撮った、初の劇場用映画。かつて暴走族の間で伝説的な存在だったリョウは、仲間の徹司の事故死を機にバイクを捨てた。しかし、他の暴走族たちは、徹司の一周忌にリョウの伝説がよみがえると信じている……。一周忌は9月。その日に向けてリョウを除く人々のエネルギーは高まっていく……。

  • セイリング 海にはばたく

    制作年:

    北海道第一水産高校に赴任した一人の教師、門田。海の男を目指していた熱血漢である彼が奮闘する姿を描いていく。監督は「やがて…春」「ブリキの勲章」など独自の視点から教育問題をとり上げる中山節夫。

  • 恋子の毎日

    制作年:

    ジョージ秋山の同名コミックを原作にした青春ヤクザ映画。二枚目ヤクザのサブと、底抜けに明るい新妻・恋子の波乱に満ちた楽しい(?)生活を描いていく。松村雄基の男っぷりが見事にサマになっている。和泉監督の前作「この胸のときめきを」の高校生たちが一転してヤクザを演じるのも見どころ。

  • 嵐の中のイチゴたち

    制作年:

    校内暴力、イジメ、落ちこぼれと現代の中学校が抱える様々な問題を真っ向から捉えた学園ドラマの問題作。対立する不良グループが抗争を繰り広げる公立中学を舞台に、面白半分に選出された生徒会長が暴力一掃のために孤軍奮闘するさまを描く。“イチゴ“とは15歳のこと。オーディションで選ばれた本物の“イチゴ“たちが出演。

  • 赤と黒の熱情 Passion

    制作年:

    組の資金を強奪した弟分、矢崎を組の命令で殺したヤクザ松浦。兄の死で廃人同様になり記憶喪失になった妹、沙織。自らの罪を償うべく松浦は、彼女のために美しい思い出作りごっこを始めるのだった……。「泣きぼくろ」に続き、アウトローの人生を工藤栄一がホロ苦いタッチで描く。悪役に扮した古尾谷雅人が怪演。

  • 喧嘩道

    制作年:

    『平凡パンチ』で連載していた劇画の映画化。当時は『嗚呼!花の応援団』とともに不良高校生ものの代表格だった。年上の女と同棲している高校生番長が、子分を従えて繰り広げるケンカの毎日。「ビー・バップ・ハイスクール」あたりと比べてみるのも一興。

  • ナンミン・ロード

    制作年:

    下町の鋳物工場で働くベトナム難民のトク。その仕事はとてもつらいものだが、愛する恋人キムと実の妹ランが彼の心の支えとなっていた。そんな彼の前に9年前にある事件をきっかけに別れた親友ヨンが現れ……。自主製作ながら注目を集めた「津軽」の五十嵐匠が、在日ベトナム人青年の悲しさを描く。

  • 野獣死すべし〈1980年〉

    制作年:

    1959年に仲代達矢主演で映画化された大藪春彦の同名小説の再映画化。村川透=松田優作の、のりにのっているハードボイルド・コンビによる痛快な一編。戦地を渡り歩いた元カメラマンが、管理社会に犯罪で挑むピカレスク・ロマンである。これが出世作となった鹿賀丈史の悪役ぶりが光る。

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