2015年が終わり、2016年が始まるこのシーズン!反省や目標を語り合うために、女子会を開くことが多くなるのでは?!
そこで、今回は女子会で一緒に観たいオススメ映画をご紹介。彼のこと、仕事のこと、人生のこと。くだらない笑い話から真剣な相談まで、女子が集まればにぎやかに話に花が咲くもの。様々な女性観や恋愛観を映し出した映画をお供にすれば、もっと盛り上がること間違いなし!!
井上ひさしが紡いだ時代小説『東慶寺花だより』を原案に、『わが母の記』の原田眞人監督が初めて時代劇に挑戦した、笑って泣ける人情エンタテインメント。江戸時代の離婚をモチーフに、縁切り寺に駆込んでくる女たちが様々な出会いと別れを繰り返しながら、明るくたくましく生きる姿を描く。見習い医者であり駆出しの調停人、信次郎を大泉洋が演じるほか、夫の暴力から逃げる女を戸田恵梨香、豪商の愛人役を満島ひかりが演じるなど、実力派陣の好演が光る。
劇場公開時にも観に行ったお気に入りの作品です! 離婚を求める女性たちが駆け込んでくる縁切寺を舞台にした時代劇。好きな女性に告白できない男子をかわいらしく演じた大泉洋さん、夫の暴力に悩む女性役の戸田恵梨香さん、ある意志を貫こうとする女性役の満島ひかりさん、さすがの貫禄を見せて下さる樹木希林さんなどなど、とにかくキャストが豪華!!江戸時代の背景や人々の暮らしぶりもリアルに描かれていて、“どっぷり”と映画に浸ることができました。いつの時代も、女性は愛に苦しみ、強く美しくなるんだなと、女性であることが誇らしく感じました。何度見ても楽しめる作品です!
『河童のクゥと夏休み』や『クレヨンしんちゃん』シリーズなど、オトナが泣けるアニメーション作家として評価の高い原 恵一監督が、自身が愛してやまない杉浦日向子の漫画『百日紅』を映画化。女浮世絵師のお栄を主人公に、父であり、師匠でもある葛飾北斎と共に絵師としての人生を謳歌する姿を、江戸の四季折々の移り変わりを交えて映し出す。凛としたヒロイン・お栄の声を演じるのは、女優の杏。また、北斎の声を松重豊が味わい深く演じている。
当代きっての有名な浮世絵師・葛飾北斎の娘として生きる、クールビューティな23歳の「お栄」が主人公。この娘、とにかく負けん気が強く、真面目。才能はあるけどだらしないお父さんの代わりに黙々と自分も絵を描き続ける、いわば“ビジネス”に打ち込む姿や、意中の人の前では可愛い女の子になってしまう姿は、まるで現代女子の走りのよう。 お栄の周りを彩る人々も人情味があふれていて、見ていてほっこりします。中でも離れて暮らす妹との交流の場面で、甲斐甲斐しく面倒を見る様子は、後半の“ある場面”にリンクし思わず胸が熱くなります。傍にいる人を慈しみ、尊く思う気持ちが大事だと改めて思わせてくれる、心が洗われるような1本です。
「結婚」から始まる男女のロマンスを描く共感度満載のラブストーリー。主人公となるのは、自由奔放な文化系女子の緑と、優柔不断なおぼっちゃまの真生。マンネリカップルの緑と真生が、妊娠をきっかけに、ぶつかり合い、認め合いながら、結婚へと進む姿を綴る。緑役を、女性からの支持が厚い菊池亜希子。真生役を、NHK連続テレビ小説『花子とアン』で女性視聴者の心を掴んだ中島歩が演じる。監督は本作が長編デビューとなる、岨手由貴子。
自由奔放な文化系女子の緑と、優柔不断なおぼっちゃまの真生。まだまだ子どもでどこか“イタい感じ”の二人が結婚の準備を進めるうちに、徐々にお互いの“本当の姿”に向き合っていく。その様子に一人の女性として心打たれました。また、喧嘩したり、笑い合ったり、二人の会話や心の揺れ動きはリアリティにあふれ、今まさにこういう日常がどこかにある気がします。ラストシーンに言葉はなくても、幸せがにじみ出ていてうらやましく感じてしまいました(笑)。
よしもとばななの初の新聞小説を映画化したヒューマンドラマ。都会を離れ、生まれ故郷の西伊豆でかき氷屋を開く女性・まりと、顔に火傷の痕が残り心にも傷を抱えた女性・はじめの交流を中心に、海辺の町で自分らしく生きる道を探す、女の子たちのひと夏を切り取る。まりに扮するのは、菊池亜希子。はじめを三根梓が演じる。糖蜜やみかん水という、こだわりのかき氷たちも登場。みんなの心の氷を溶かしていくような、癒しの映画に仕上がった。
女同士が集まれば、「あの頃はよかった」「年とったよねぇ」なんて話になることもしばしば。『海のふた』を観て改めて考えた。「あの頃よかった」は口にして終わりにしてはいけないのだと。主人公は、故郷でかき氷のお店を開いて、新しい人生を踏み出そうとする女性。彼女がお店を開こうと思ったのは、「自分が誇れることは、かき氷を嫌いにならなかったことだけ」と感じたからだ。年を重ねるということは、何かを得たり、失ったり。叶う夢もあれば、叶わない夢があることも知る。「あの頃よかった」の思い出だけではなく、悩み迷いながら歩んできた1日1日。だからこそある“今”こそ、かけがえのないものだと感じさせてくれる愛おしい1作だ。
『弾丸ランナー』のSABU監督が、松山ケンイチを主演に迎えて描くファンタジックな物語。人間の女性に恋してしまった天界の住人・茶助が、彼女を助けるために下界へと降り立ち、騒動を繰り広げる姿を痛快に描き切る。天界では多くの脚本家たちが、下界の人間たちのシナリオを書いているというユニークな設定。南国・沖縄を舞台としたダイナミックな映像表現も見どころ。松山をはじめ、大野いと、伊勢谷友介ら個性派俳優が役に力強い息吹を吹き込む。
私自身が沖縄県出身ということもあり、劇場公開時に注目していた作品の1つでした。 天界の住人である茶助が、恋心を抱いた女性を助けるために下界に降りるというファンタジックで不思議な世界観。舞台となる沖縄の異国情緒あふれる背景とストーリーがとてもマッチしていて、グイグイと物語に引き込まれました。爆走する茶助がクライマックスに辿りつく祭りのシーンは、「生きる力」にあふれていて迫力もたっぷり。力強くもコミカルな松山ケンイチさんの変幻自在な演技はやっぱりすごい!茶助の姿から、人生の面白さを改めて感じさせてもらいました。オウチで友達と鑑賞するのに最適な作品だと思います。