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ペナルティのヒデ、作家デビュー「笑いとは反対の涙を呼びたい」

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本名の「中川秀樹」で作家デビューを果たしたペナルティ・ヒデ
本名の「中川秀樹」で作家デビューを果たしたペナルティ・ヒデ

 お笑いコンビのペナルティと聞いて思い浮かぶのは、濃ゆい顔に独特のキャラの持ち主であるボケのワッキーだ。そんなワッキーを以て、「こっそり小説なんて書いて、お前は一体何者なんだ!」と言わしめた張本人であるのは、彼の相方でありツッコミのヒデこと中川秀樹。小説家デビュー作『四季折々 アタシと志木の物語』(竹書房)上・下巻を本名で刊行したヒデは、自身の作品のテーマを「生きる意味とは何か」と語る。

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 『四季折々 アタシと志木の物語』は、対人関係や仕事に漠然とした不満を覚えながら漫然と日々を暮らす主人公“アタシ”が、不思議な能力を備えた“志木”とともに、お年寄りの“最後の願い”を叶えながら、生きる意味を少しづつ見出していくファンタジー小説だ。作品は春、夏、秋、冬で4章に分けられ、総原稿量は全編で原稿用紙900枚にも及ぶ。

 小説を書くに至ったきっかけについて、「読書がずっと好きでした。それに、コント師ということもあって、物語を作ることが元々性に合っているんです。だから僕にとってこれは自然な流れなんですよ」と振り返る。

 「祖母が亡くなってから、“ああ、もっとこんな孝行をしてあげればよかったな”とか“おばあちゃんがもし今の時代に生まれていたら、もっと幸せだったかもしれない”という自分自身の思いから、自ずと着想は浮かびました」とヒデは語る。“アタシ”と“志木”のもとを訪れる依頼人である老人の願いはどれも、些細なことでありながら切実だ。
 
 構想、執筆にそれぞれ4年間をかけた。その8年間をヒデはこう回想する。「作業はすべてケータイでやりました。最初はガラケー、そのうちにスマホ。時代を感じますね(笑)。風呂、トイレ、飛行機でもとにかく暇さえあれば書きました。少しずつ書いては、直してもらってまた書いての繰り返し。途中、腱鞘炎にもなりました。でも、やりたくて書いているので、苦に思うことはありませんでしたね。それどころか、書き終えた瞬間は達成感と同時に、寂しさのようなものも覚えました。“ああ、もっと書きたい”って」。

 4つの章ではどれも、小説の主人公である“アタシ”と“志木”の2人はサポート役に回る。そして、依頼を持ち込んだ老人がメイン・キャラクターとなり、彼らの依頼に込められたエピソードとその願いが叶えられていくまでのプロセスが、柔らかくも芯のある文体でしっかりと綴られていく。適所にミステリー要素も含まれており、単なる“おとぎ話”では終わらない。

 しかし、ヒデは「ストーリーラインは細かく決めずに書きました。生きる意味を見出しあぐねる“アタシ”は、僕自身と被る。そんな彼女がどんなふうに成長していくか、これを見ているのがただ楽しかった」と打ち明ける。昔から大の読書好き、更にツッコミの語彙を増やそうと、敬愛する浅田次郎、大沢在昌らの小説を読み漁るうちに身につけた筆力が、存分に発揮されている。


 

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