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新進女優・山田杏奈が大切にしている言葉「女優は汚いところを見せるもの」

映画

山田杏奈
山田杏奈 クランクイン!

 映画、ドラマと着実に出演作を重ね、印象に残る芝居を見せてきた女優・山田杏奈。最新作『ジオラマボーイ・パノラマガール』では、平坦で平凡な生活にパッと輝きを与えてくれた男の子に恋をし、もがく女子高生を好演した。その表情は多彩で、決してキレイなものばかりではない…そこに山田の考える女優道が垣間見える。

【写真】目力に引き込まれる 山田杏奈、撮り下ろしインタビューフォト

 多くの世代から支持を受けているカリスマ漫画家、岡崎京子の人気コミックの実写化。山田自身も「岡崎さんの作品で描かれている女の子は、言葉使いや行動が突拍子もないのですが、すごく魅力的で痛々しい部分がある。自分にも通じるところがあり、いつかやりたいと思っていたので、すごくうれしかった」と笑顔を見せる。


 一方で、だからこその怖さも感じていたという。「ハルコが魅力的に見えないと作品として成立しない。そこは大きな不安でした」と心情を吐露するが「でも瀬田(なつき)監督の作品はずっと観てきたのですが、すごく女の子を魅力的に描く監督さんだったので、自分でも最大限の努力はするつもりでしたが、監督に身を委ねようという気持ちで臨みました」と語る。

■大切にしている言葉「女優は汚いところを見せるもの」

 「不安があった」というが、山田の演じたハルコは劇中で躍動する。過去の作品でも感じたことだが、山田が演じるキャラクターは、いい意味でキレイな部分だけではないリアリティがあり、ハルコにもそれが強く感じられる。


 その言葉に山田は笑顔を見せると「私は以前『女優は汚いところを見せるものだから』という言葉をかけていただき、それをとても大切にしているんです。だからそういってもらえるとうれしいですね」とつぶやく。

 ちょうど山田が高校に進学し『あゝ、荒野』という映画に出演する際に、キャスティングを担当する人に言われた言葉だという。


 「ちょうどそのころって、自分がどう見えるかって気にする年代。こういう仕事をしていれば、自分がどの角度がいいかとか意識してしまう。だからこそ、声をかけてくれたんだと思うんです。すごく大事な言葉です。スクリーンにはどんなに不細工で汚く見えてもまったく気にしないです」とためらいなく話す。

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