ケヴィン・スペイシー

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ケヴィン・スペイシーの詳細情報・プロフィール

生年月日

1959/7/26

出身地

アメリカ/ニュージャージー州

活動期間

1981年 -

詳細

舞台出身で、「ユージュアル・サスペクツ」(95)と「アメリカン・ビューティー」(99)でオスカーに輝いた演技派俳優。本名はケヴィン・スペイシー・ファウラー。技術系専門のライターだった父親のもとに、3人兄姉の末っ子として誕生。子供時代は相当な悪ガキで、性根を鍛え直すために入れられた軍人学校も、級友の頭を叩いたという理由で数ヵ月後に放校になる始末。しかしサン・フランシスコ・ヴァレーの高校で演劇に目覚め、同級生だったヴァル・キルマーの勧めで名門ジュリアード演劇学校に入学。2年間学んだ後はブロードウェイ・デビューを果たす。敬愛する故ジャック・レモンの元でキャリアをつみ、91年にはニール・サイモンの「ロスト・イン・ヨンカーズ」でトニー賞を受賞。舞台役者だったため、映画デビューは意外に遅く、86年の「心みだれて」。ケチな引ったくり役だが、スリムで髪がフサフサした青年時代の最後の姿が拝める。TVシリーズ「Wiseguy」(88)の悪役で注目されるものの、スケベオヤジを演じた「ワーキング・ガール」(88)、ジャック・レモンと共演の「晩秋」(89)、いい人のはずが実はサイコ男の役で登場した「隣人」(92)、古株セールスマンを徹底的にいびり倒す非情な支店長役の「摩天楼を夢みて」(92)など、脇役での映画出演が続く。しかし、ジュディ・デイヴィスと冷え切った夫婦を演じた「サイレントナイト/こんな人質もうこりごり」(94)で主役級、製作も兼ねた「ザ・プロデューサー」(95)では部下をいじめ抜く尊大な映画会社重役で悪夢のような存在感を発揮した彼は95年、2本の映画で突然威光を放つ。ラスト15分の出演のみで恐るべき演技力を見せつけた「セブン」では極めて理知的で冷静、圧倒的な恐怖を体現する連続殺人鬼役で強烈な印象を残し、「ユージュアル・サスペクツ」では屈折した詐欺師役で鮮やかな変わり身を見せ、アカデミー賞助演男優賞を受賞、一躍脚光を浴びる存在となった。99年には「アメリカン・ビューティー」で高校生の少女に恋する中年男を切なく演じ、同賞主演男優賞ほか、多くの映画賞を受賞。その他にも、「評決のとき」(96)のやり手検事、「真夜中のサバナ」(97)のミステリアスな富豪、「L.A.コンフィデンシャル」(97)の洒脱な刑事役と様々な役柄を自在にこなし、「交渉人」(98)での人間味溢れた演技も光る。「ペイ・フォワード 可能の王国」( )ではよい教師だが他人に心を開けない男役で抑制の効いた演技を見せ、「私が愛したギャングスター」( )では実在したアイルランドの大泥棒をハイパーに演じた。また、「光の旅人 K-PAX」( 1)では異星人だと自称する無表情な男役で不思議な存在感をかもし、ダメ男の再生物語「シッピング・ニュース」( 1)の後は、「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」( 3)で元大学教授の死刑囚を熱演。演技の巧さは誰もが認めるところだが、極悪人役が減っているのは残念。大スターとなった今も、舞台を愛する演劇人で、99年にはブロードウェイとロンドンで上演したユージン・オニールの「氷人来たる」でローレンス・オリヴィエ賞を受賞。監督・製作・脚本も兼ねた「ビヨンド the シー 夢見るように歌えば」( 4)では歌とダンスをほとんど完璧にこなして、実在したエンターテナー、ボビー・ダーリンを熱演したが、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされるのみで終わった。新作は、久々の悪役で登場する「スーパーマン」シリーズの新作「スーパーマン リターンズ」( 6)が待機中。「アルビノ・アリゲーター」(96)では監督デビューを果たして見事な演出力を示し、近年は俳優活動を押さえ気味にして、製作会社「トリガーストリート」を設立してプロデュースに精を出している。一時期、ゲイ疑惑が浮上し、本人は必死で否定したが、その私生活は謎に包まれたまま。頭髪はかなりキビしい状況だが、とってもお洒落で、「ピープル」誌でベストドレッサーに選ばれたこともある。

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