ティム・ロス

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ティム・ロスの詳細情報・プロフィール

生年月日

1961/5/14

身長

170cm

出身地

イギリス/ロンドン

活動期間

1982年 -

詳細

見かけは“隣のお兄さん”なのに、「海の上のピアニスト」(98)の繊細なピアニストから、「フォー・ルームス」(95)の飄々としたベルボーイ、「PLANET OF THE APES 猿の惑星」( 1)の残忍な類人猿将軍まで、自由自在な演技で国際的な名声を獲得した、盟友ゲイリー・オールドマンと肩を並べるカメレオン俳優。 本名はティモシー・サイモン・スミス。元々は英国的なスミス姓だったが、英国嫌いの国を旅することの多かったジャーナリストの父親が、ドイツ・ユダヤ系のロスという姓に改名したという。母親は風景画家で、ティム自身、彫刻家を目指してロンドンのアート・スクールに通うが、やがて演劇への興味が芽生え、劇団俳優として舞台で経験を積んだ。81年に「Made in Britain」でTVデビュー。貧困に苦しむ不良少年を演じて激賞される。また同年には、マイク・リー監督のTV映画「Meantime」でゲイリー・オールドマンと共演し、以来、良い友人関係を保っている。映画デビューは84年のスティーヴン・フリアーズ監督作「殺し屋たちの挽歌」。殺し屋の見習いを演じてBAFTA賞新人賞にノミネート、一躍注目を浴びる存在となる。ピーター・グリーナウェイ監督の衝撃作「コックと泥棒、その妻と愛人」(89)では泥棒の子分として出演。翌年、トム・ストッパードのシュールなシェイクスピア劇「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」(9 )でゲイリー・オールドマンと軽妙な掛け合いを見せ、ロバート・アルトマン監督の「ゴッホ」(9 )では実在した画家を入魂の演技で蘇らせた。91年に渡米し、新人監督クウェンティン・タランティーノの「レザボア・ドッグス」(91)で囮捜査官Mr.オレンジを演じて人気者に。以後もタランティーノのお気に入り俳優として、「パルプ・フィクション」(94)、「フォー・ルームス」(95)に出演。「ロブ・ロイ/ロマンに生きた男」(95)では小憎らしい貴族を演じてアカデミー助演男優賞にノミネート。「リトル・オデッサ」(94)での弟思いの殺し屋、「ライアー」(97)の知能犯、「夢の旅路」(97)の自分探しをするタクシードライバーなどの演技も忘れ難い。ウディ・アレン監督の「世界中がアイ・ラブ・ユー」(96)では意外な歌のうまさも発揮。そして、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の「海の上のピアニスト」(99)でも、天才ピアニスト役を迫真の演技で魅力たっぷりに見せている。孤独で純粋な男の悲しみを、その静かな眼差しで雄弁に表現して感動を誘った。その一方で、「ヤング・ブラッド」( 1)では心も凍るような非情な男を、ヴェルナー・ヘルツォーク監督の「神に選ばれし無敵の男」( 1)ではナチス政権下に実在した千里眼を持つ野心的な男ハヌッセンをうさん臭くも堂々と演じて圧倒的。「To Kill a King」( 3)には17世紀英国の政治家オリヴァー・クロムウェル役で主演。小柄で華奢な体格ながら、狂気と優しさの感情が混在する鋭い眼差しは強烈で、達者な台詞回しと確信に満ちた演技で観客を魅了するカリスマ的な天性の俳優である。 死んでもなお、妻を悩ますアル中の暴力夫役の「The Last Sign」( 5)、撮影現場から逃亡した俳優を探しに行くミステリアスな男をユーモラスに演じたヴィム・ヴェンダース監督作「アメリカ,家族のいる風景」( 5)も印象深い。ジャパニーズ・ホラー「仄暗い水の底から」のリメイク「ダーク・ウォーター」( 5)では離婚調停の弁護士役で登場している。 99年に、衝撃の家族の物語「素肌の涙」で初監督。高い評価を得て、ベルリン国際映画祭CICAE賞ほか、多くの映画賞を受賞。監督としての手腕も確かなことを証明した。次作に「リア王」を企画中のようだが、未だ実現には至っていない。 私生活では、83年に恋人との間に息子をもうけたが、93年にファッションデザイナーのニッキー・バトラーと結婚。こちらにも息子が2人いる。人生の重要な出来事を、右腕にタトゥーで記録しているが、今のところ五つ彫られているとか。

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