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【編集部イチオシ】素敵な男性だと思ったのに… “驚愕”の連続! 『フレッシュ』が見逃せないワケ

映画

提供:ディズニープラス

  • セバスチャン・スタン&デイジー・エドガー=ジョーンズ主演 『フレッシュ』ディズニープラスのスターにて独占配信中!

     米映画評論サイト「Rotten Tomatoes」で85%の高スコアを獲得したコメディ・スリラー『フレッシュ』が、いよいよ日本上陸! ディズニープラスの「スター」にて独占配信がスタートし、SNS上では早くも「ハラハラが止まらない」「セバスチャン・スタンのサイコぶりが最高」といった興奮の声が続々と上がっている。甘いラブロマンスが一転して背筋が凍るようなサスペンスへと変わる展開は、息を呑むこと必至! 本作で初監督を務めた新星、ミミ・ケイブ監督やヒロインを演じたデイジー・エドガー=ジョーンズの言葉を交えながら、『フレッシュ』が見逃せないワケについてご紹介したい。

  • “奇跡の恋”のはずが……理想の王子様の素顔に驚愕!

     『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2015)や『シェイプ・オブ・ウォーター』(2018)などのアカデミー賞「作品賞」受賞作品をはじめ、個性的で良質な作品を数多く世に送り出しているサーチライト・ピクチャーズが製作した本作。スーパーで魅力的な男性、スティーブ(セバスチャン)に出会ったノア(デイジー)。初めてのデートでスティーブに恋に落ちたノアは、彼の誘いを受けて週末旅行に出かけるが、ノアはスティーブが“普通ではない食癖”を隠していたことに気づき、恐怖のどん底へと突き落とされる……というストーリーで、予想外の方向へと転がっていく刺激的なスリラーだ。

     まずノアの現状がなんともリアルで、あっという間に物語に引き込まれた。長らく恋人がいないけれど、恋をしたい気持ちはある。出会い系アプリで相手を探しながらも、洋服に意見を言ってきたり、悪態をついてきたりする男性がいたりと、サイアクな気分になることもある。そんなときに突然現れたのがスティーブで、イケメンな上に自然に会話も弾み、デートが苦手なはずのノアが彼といると楽しくてたまらない。最高の出会いに心が浮き立つノアの姿は、「わかるよ!」と声をかけたくなるほどキュート。誘われた週末旅行もニヤニヤが止まらないノアだが、訪れた別荘でスティーブに薬を盛られ、彼の驚愕の正体が明らかになるのだ。

     スティーブの食癖&サイコぶりは、想像以上の衝撃的なもの…。スタイリッシュでありながら、生々しい&ハードな描写とともに彼の悪行が映し出されていく場面や、ノアがなんとか恐怖の館から脱出しようとする様は、観ているこちらも思わず目を見開いたり、目を背けたくなったりと、緊張の連続。恋のドキドキに魅了されていたはずの視聴者は、恐怖のゾクゾクへと巻き込まれていくことになる。

     俳優たちの名演もお見事で、ノア役を演じるのは、アイルランドのテレビドラマシリーズ『ふつうの人々』に出演するや、“次世代のアン・ハサウェイ”と呼ばれて注目を集めた若手女優、デイジー・エドガー=ジョーンズ。理想の男性に出会ったノアの乙女心をうまく表現しつつ、恐怖におびえ、泣き叫び、そして戦う、体当たりの熱演を披露している。そしてスティーブ役に抜てきされたのが、マーベル・シネマティック・ユニバースで10年以上にわたってバッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャーを演じているセバスチャン・スタン。スマートな顔の裏側に、とんでもない狂気を隠していた男を説得力とともに演じており、彼の複雑な感情に釘付けになること間違いナシ! 最低男なのになぜか魅力的に感じられてしまうのは、セバスチャンのなせる技に他ならない。

     またノアの親友モリーに扮した女優でコメディアンのジョジョ・T・ギブスもいい味を出している。モリーは最初から「SNSをやっていない男なんて、なんだか怪しい」「本当に大丈夫?」と恋をして判断力が低下しているノアを心配していたが、本作を観ていると「女友だちの言うことは聞いておくものだな」「頼りになる女友だちって本当に大切だな」という教訓をかみ締める人も多いはずだ。

  • ミミ・ケイブ監督とノア役のデイジーは今後の注目株!

     ハラハラしっぱなしの手に汗握る展開、描き出される登場人物のリアルな心理描写など、「Rotten Tomatoes」で高スコアを獲得したのも納得の本作。プロデューサーは『ドント・ルック・アップ』(2021)のアダム・マッケイ監督とケヴィン・J・メシック、監督は本作で長編監督デビューとなる新星、ミミ・ケイブが務めている。

     これまでミュージックビデオやショートフィルム、コマーシャルフィルムを手がけてきたケイブ監督だが、大学時代には映画とダンスを勉強していたのだとか。先日行われた本作の会見では「映画製作はとても身体的なもので、ダンスと同じように集中する要素がありました。集中するのが苦手な私にとって、興味のあることはとても肉体的で強烈なものになる傾向があります」とコメント。作品に流れるテンポ感やリズム感は、ダンスで培われたものも影響しているのかもしれない。また本作を観れば、ケイブ監督の次回作に期待したくなるが、「あらゆるジャンルをこなせたらと思います。いろいろな方法で自分に挑戦することが好きなんです」という。今後ますますそのセンスを発揮するであろう、ケイブ監督の長編デビュー作といった意味でも本作は見逃せない。

     そして、ノア役のデイジーも今後の注目株となる存在だ。デイジーは「モリー役のジョジョとは何度もZoomでチャットをして、本当に仲良しになりました。それがスクリーン上でも反映されていると思います」と親友役のジョジョに感謝し、「セバスチャンとの相性もとても重要で、この関係を画面上で信じてもらえるように、そしてノアと彼が何らかの形でつながることを信じてもらえるようにしました」とセバスチャンとも特別な関係性を作れたと話す。ケイブ監督とは意見を出し合いながら、撮影に臨んだそうで、自由にセリフで遊ぶこともできたというデイジー。「観客の反応を見るのはとてもスリルがありましたが、観た人は、2、3日経ってもこの映画のことを考えてくれているようです。それはとても素晴らしくて、とてもステキなこと」と本作で得た充実感を語っている。ぜひ『フレッシュ』で、新たな才能を発見してほしい。

  • 映画『フレッシュ』は、ディズニープラスのスターにて独占配信中。


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文:成田おり枝/クランクイン!編集部

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