是枝裕和監督インタビュー、これまでにない“生みの苦しみ”を感じた『三度目の殺人』

『三度目の殺人』是枝裕和監督インタビュー

『三度目の殺人』是枝裕和監督インタビュー クランクイン!

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 『海街diary』や『そして父になる』の是枝裕和監督が、福山雅治、役所広司、広瀬すずを迎えて自身初のサスペンスに挑んだ映画『三度目の殺人』。制作を振り返り「『こんなに苦しんだのは初めてか?』っていうくらい苦しんで出てきています」と明かす是枝監督に、物語に込めた思いや、豪華キャストが見せた名芝居の裏側などについて聞いた。

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 勝ちにこだわる弁護士・重盛(福山)、殺人の容疑者・三隅(役所)、三隅と親しかった被害者の娘・咲江(広瀬)が、裁判の過程を通じて織りなすサスペンスを描く本作。「最終的に答えが出るんじゃなくて、問いが残る映画にしたいと考えていました」と語る是枝監督は、三隅の重盛に対する供述が二転三転することで観客を翻弄する脚本の執筆を振り返り「右往左往したというのが正直なところ。僕自身が三隅に振り回されたところがあります。でも、結果的にはそれで良かった」と話す。

 「正直に言うと、この形で着地しているのは奇跡です。自分が混沌としちゃったんですよ。『こんなに苦しんだのは初めてか?』っていうくらい苦しんで出てきています」と打ち明ける是枝監督は、脚本が形になる前のプロットの状態からメインの三人は当て書きしていたそう。是枝組に初参加となった役所の印象を問うと、「どうしてあんな風にリアルに見えるのかが、正直よく分からない」と苦笑し、「脚本の読み込みが深くて、たぶん僕ですら気づいていないト書きのちょっとしたところを拾ってお芝居に反映させている。誰よりも長く深く、役のことを考えている」と称賛する。

 『海街diary』やCMでも演出してきた広瀬については、「彼女から出てきたもので、『それは違います』ということは一度もなかった」と回想。現場で脚本を開くこともなかったという若手女優の魅力を改めて聞くと、「『海街diary』のオーディションのときからムラがなかった。日によっての出来不出来とか、テイクによって集中力が切れるとか、間が変わっちゃうとか、全くない」という。さまざまな作品への出演を経て「お芝居が太くなった」と感じたそうで、「安心して軸にできる。それは良い場合もあれば悪い場合もあるけど、彼女の場合は良い方向に行っているんじゃないですかね」と目を細めた。

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