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病院のミスで赤ん坊が取り違えられた事実が発覚し、絶対に交わることのなかった2家族の運命が交錯する“泣ける”ヒューマンドラマ「スイッチ ~運命のいたずら」。シーズン1放送途中にシーズン2の製作が決定したという、アメリカで大人気の同作の見どころを探っていこう。
女子高生のベイ・ケニッシュは、家族4人、裕福な家庭で仲良く暮らしていた。そんなある日、学校の授業で行った血液検査の結果を両親に告げると、ベイの血液型は絶対に産まれないことが判明する。両親は検査のミスだと笑って済ますが、日頃からちょっとした違和感を覚えていたベイは、両親にDNA検査をしてくれるよう懇願。その結果はベイの安心材料となるはずだったのに、DNAで分かったのは他人という事実。なんと赤ん坊のときに病院のミスで取り違えられていたのだ。
そして、ベイの実の両親はすぐ明らかになった。犯罪が多発する地域に暮らす、労働者階級のシングルマザー、レジーナがベイの母親であり、彼女はケニッシュ夫妻の娘をダフネと名付けて育てていた。2家族は運命の再会を果たすこととなった。とはいえ、娘をすぐに交換すればいいというわけでもなく、まずはお互いのことを知ろうと、一緒に食事をしたり、家に招いたりするのだが、一方は金持ち、もう一方は貧乏と生活の差は歴然で、もちろん考え方も正反対ほど違う。2家族が歩み寄るどころか、元の家族のきずなまで危ういものとなってきてしまう。そんな状況下、ベイとダフネの運命はどうなってしまうのか――。


【要チェック!】家族のあり方を、日常を通して丁寧につづる
泣けるヒューマンドラマとして人気の高い本作。そのポイントは、“家族の葛藤と再生”にある。それぞれのキャラクターは、いつも家族のことを第一に考えて行動をしているのだが、それゆえ、周囲の状況が見えなくなって空回りし、すれ違いや葛藤、喧嘩を繰り返してしまう。そういった彼らの心情が丁寧につづられているからこそ、知らず知らずのうちに感情移入し、「スイッチ」の世界にのめり込んでしまうのだ。また、親に反発する子ども、子どもを心配する親と、観る側の世代によって共感する部分は違うだろうが、浮世離れせず、地に足の着いた家族の物語は現実とリンクしやすく、涙はもちろん、見始めたら止まらないのである。
【要チェック!】愛すべきキャラクターの集まり
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で主人公の母親を演じてブレイクした、キャサリン・ケニッシュ役のリー・トンプソン以外、日本での知名度が抜群に高い俳優は「スイッチ」に出演していない。だが、物語に登場するキャラクターは、家族思いで、相手のことを気遣う優しさも持ち合わせているが、自分の気持ちに正直なため、衝突も多数と、人間くさくて愛すべき人たちばかり。そう、嫌な人間がいないのである。それゆえ、不幸になってはいけないと、普通のヒューマンドラマ以上に気にかかってしまうのだ。キャラクターに役者の先入観が入らないのも“上手さ”といえよう。
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映画ジャンルの中でも、幅広い世代から好まれているのは“家族・友情”を題材にした作品だ。ドラマ「スイッチ」もそのひとつに該当する。当たり前に存在していた“家族・友情”というものを見つめ直すことになる感動ドラマとして全米で好評を博している。
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