クリストファー・ノーラン監督、題材選びは「直感」

『ダンケルク』クリストファー・ノーラン監督インタビュー

『ダンケルク』クリストファー・ノーラン監督インタビュー

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 『インセプション』や『インターステラー』など圧倒的な映像で世界中を魅了してきたクリストファー・ノーラン監督。彼が初めて実話をもとに描いた戦争映画『ダンケルク』が公開を迎える。まるで戦場にいるような視点で描かれながらも、他の戦争映画とは一線を画した作品に仕上げたノーラン監督が自身の映画作りについて語った。

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 本作で描かれているのは、第2次世界大戦時のフランス北部・ダンケルクでの“救出”作戦。そこには残虐な殺戮シーンや、凄惨な戦場の描写もない。この部分についてノーラン監督は「戦争の恐ろしさをホラー的な要素で伝えるのではなく、サスペンス・スリラーとして、目を背けるのではなく、目が釘付けになるものにしたかった」と述べている。

 このサスペンスという要素が“音”を通して色濃く表現されている。本作で登場する兵士たちにとっての敵は、史実としてはドイツ軍なのだが、ノーラン監督は「この映画のなかに登場する兵士にとって一番の敵は時間なんです」と語ると、劇中を通してBGMのように流れるチクタクという音について「僕の懐中時計を収録して、作曲家のハンス・ジマーに渡しました。緊迫感溢れる状況を表現するにはいいベースになる音だと思ったんです。効果音のデザイナーにも、この音のリズムに合わせたものを作ってもらいました。ここまでサウンドエフェクトと映像が見事に融合した作品は初めてでした」と満足そうな表情を浮かべた。

 またスリラー映画という意味では「実話をもとにしたことで、より作品に緊迫感と主観的な印象を与えることができた」とノーラン監督は振り返る。「現地に足を運び、徹底的なリサーチをしました。実際ダンケルクの戦いを経験した方にもお会いしました。いろいろな証言を聞いて映画のなかに散りばめましたが、一番印象に残っているのは、兵士が入水自殺をしようとしている情景ですね。あれは実際に聞いた話から着想しました。直に話を聞くことで、とても心が揺さぶられましたし、話を聞いたあとに亡くなられた方もいました。ご存命の方のなかには90代という高齢の方も多く、いまこの映画をこうして残せたことはとても良かったと思います」。

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