【解説／みどころ】
「風と共に散る」「愛する時と死する時」などでハリウッドを代表するメロドラマ監督として知られる、Ｄ・サーク監督作。競争用のボートを転覆させ、近くに住む医師の救命器のおかげで一命をとりとめた裕福な道楽息子のメリック。だが、救命器を彼に貸したため、そのとき発作を起こした医師は帰らぬ人となってしまう。それを知ったメリックは酒浸りの生活を送るが、ある日、生前の医師を知る画家に出会ったことから、医学の道を志すようになる。そして、医師の妻であったヘレンに釈明をしようとするのだが、彼女は彼から逃れたいあまり、走って来た車と接触事故を起こし、失明してしまう……。一連のサーク作品に主演しているＲ・ハドソンが道楽息子を好演。物語の大きな振幅のなかで、サークらしい濃密なメロドラマが綴られていく。
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