映画『ラブライブ!』に、μ’sを知らない中年男性が観に行ってみた!その感想は…

映画『ラブライブ!』予備知識ナシで、独り身中年男性が行ってみた

映画『ラブライブ!』予備知識ナシで、独り身中年男性が行ってみた(C)2015 プロジェクトラブライブ!ムービー

 最近よく聞く『ラブライブ!』って何だ? 劇場版が大ヒット、人気のアニメというぐらいしか独り身の中年男性には分からない。とあるショッピングモールでエスカレーターに乗ったら、女の子のたくさん描かれた広告が次の階まで続いていて、これがラブライブ!かと初めて認識した次第。女の子がグループで戦う、セーラームーンやプリキュアみたいなものだろうか。そんな予備知識の全くない状態で、映画『ラブライブ!The School Idol Movie』を観に行ってみた。

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 幅広い層に人気の作品とのことだったが、それでも中年1人での鑑賞はやはりアウェー感が強いので、平日夕方というあまり人がいなさそうな時間帯をチョイス。客席をそれとなく見渡すと、同じ年頃の会社員風の人がいて一安心。あとは女性1人での鑑賞や、カップルの姿も。冒頭でサンライズの名が出てくると、ガンダムを観ていた身としては何だか後ろめたさが緩みます。

 最近のアニメは絵が綺麗だねぇ、なんて老人めいた感想を抱きつつ観ていると、主人公のグループ「μ’s(ミューズ)」はNYへ旅立ちます。「μ’s」はどうやら9人の構成のようで、「そんなにいたら誰が誰だか分からねぇよ!」と荒ぶる中年になり掛けましたが、9人のメンバーはそれぞれ話し方や性格でしっかりキャラクター作りがされていて、中年の懸念は杞憂に終わりました。μ'sがNYを行くさまは修学旅行のようでもあり、「こういう時代があったなぁ」もしくは「俺の高校時代もこんなだったらよかったのに」と、思い出と憧憬でおじさんを物思いへ誘いました。

 スクールアイドルの奮闘を描く本作、これまで特定のアイドルに惹かれることなく中年入りした私には二重にハードルが高いはずでしたが、気づけば「限られた時間の中で精いっぱい輝こうとする」(劇中台詞)女の子たちを、親戚の子どもでも見るように「頑張れ」みたいな気持ちになっていました。そうです、おじさんは昔分かっていなかったけど、やっぱり若き日にしかない“一瞬の輝き”みたいなものがあるのです。

 ライブシーンも急にテンション高めで最初は戸惑いましたが、「『レ・ミゼラブル』みたいなミュージカルと一緒か」と思うと、観ていくうちに慣れました。クライマックスで披露される曲に至っては、「いい歌だな」なんて恥ずかしながらちょっと思ってしまったり。

 本作を観て、そうか「今を精いっぱい生きて、その姿で元気をくれるのがアイドルなのか」と、だいぶ遅ればせながら分かった気になりました。あと、アイドルだから恋愛模様が描かれたりせず、そんなもの高校時代にまるでなかった私の恨みモードを発動させずよかったです。

 そんなこんないろいろありましたが、意外に楽しめた映画『ラブライブ!The School Idol Movie』。ですが劇中始まった物思いや、親戚のおじさん的目線への気づきといい、歳を取ったことを実感させる99分でもありました。(文:しべ超二)

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