最終回を迎えた『こち亀』、“反面教師”両さんと秋本治先生にただただ感謝

最終回を迎えた『こち亀』、“反面教師”両さんと秋本治先生にただただ感謝

最終回を迎えた『こち亀』、“反面教師”両さんと秋本治先生にただただ感謝 (C)秋本 治・アトリエびーだま/集英社

 秋本治先生にただただ心から「お疲れさまでした。そして、ありがとうございました」というほかない。何の巡り合わせだろうか。今年はなぜか、当たり前にあったモノをなくして初めて分かる“喪失感”を感じる機会が多い。表題のとおりであるが、漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の連載終了も無論そのひとつである。

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 1976年発売の「週刊少年ジャンプ」で連載開始されてから、今年で40周年。最終回が告知されてから、こち亀ホームページには両さんからの「こういうときだけ『最近読んでないけど、好きだった』とか、『もっと続いて欲しかった』とか言いやがって」というお叱りもあった(さりげなく「うれしいけど」と付け加えるあたりは、まあ、両さんらしくもあるが)。

 僕もじつはそのひとりで、ちゃきちゃきの江戸っ子婦警、擬宝珠纏が登場したあたりからいつの間にか、こち亀と“疎遠”になってしまっていた。しかし、節目とあらばと書店へ向かい、最終回の掲載された「週刊少年ジャンプ」を購入してみた。おそらく数年ぶりに手に取ったのだが、その内容しかり、また巻末の編集部や現役作家陣からのコメントを読むと電車内だったにも関わらずちょっぴりウルっと来た。

 こち亀のスタートした40年前を調べてみたのだが、長寿番組『徹子の部屋』が放送開始したり、ロッキード事件が世間を賑わせていたり、VHSビデオテープレコーダーの国内第1号が発売されたりと、今年で33歳となる僕にとっては、教科書や資料からしか当時の空気を感じられないような時代である。

 秋本先生がいっさい休むことなく週刊誌で連載し続けたというのはすごいが、それ以上に、それ以上に、物語へ“時代の先を取り入れていた”というのがこち亀の魅力だったのではないかと思えてくる。

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