『ムーンナイト』配信記念【マーベル座談会】 新ヒーロー、ムーンナイトの魅力を語る
提供:ディズニープラス
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マーベル・スタジオが贈るオリジナルドラマシリーズ『ムーンナイト』がディズニー公式動画サービス「Disney+(ディズニープラス)」で3月30日(水)より日米同時配信をスタート。ギフトショップの店員である心優しいスティーヴンはある日、自分の中に“自分以外の誰か”が潜んでいることに気付く。コントロールできないその男の正体はマークという名の暗殺者だった。マークに狂気が宿るとき、白いスーツのダークヒーロー「ムーンナイト」が誕生する。今回、クランクイン!ではIMALU、佐野岳、須賀健太、片桐仁を招いて座談会を実施! 『ムーンナイト』の魅力を存分に語り合ってもらった。
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エジプト神話を背景に緻密に練られたキャラクター
――キャラデザインが印象的な『ムーンナイト』ですが、須賀さんはフィギュアが欲しいとツイートしていましたね。
須賀健太(以下、須賀):ドラマを観る前から白を基調としたデザインが新しいなと思っていました。『アイアンマン』は“赤”、『キャプテン・アメリカ』は“青”とマーベル・スタジオ作品のキャラクターにはイメージカラーがあるように感じていましたが、ここまで“白”に振り切ったデザインは斬新でカッコいい。ドラマで動いているところを見ると余計にフィギュアが欲しくなります。ムーンナイトとMr.ナイトの2パターンあるのもいいですよね。
片桐仁(以下、片桐):変身の時の、後ろから包帯が巻きつくような演出がカッコいいよね。
――『ムーンナイト』は、これまでのマーベル・スタジオ作品にないスピード感とダーティなアクションも観どころでしたね。
佐野岳(以下、佐野):ヒーローが殴って、殴って、殴るっていう今までにない生々しいアクションで想像をはるかに超えてきましたね。人格がスティーヴンからマークに切り替わって敵を迎え撃つシーンも印象的。あえてアクションを見せず、スティーヴンがふと目を覚ますと闘いが終わっている演出が面白かったです。どんなアクションをしてあの敵の集団を倒したんだろうという想像もできる。こういう“見せない演出”もあって、大満足です!
片桐:胸に付けていた三日月型の刀で戦うのもカッコよかった。“クレセント・ブレード”って言うんですね。これからどんな使い方を見せてくれるのか気になります。
佐野:第1話から“コンス”という神様が出てきますよね。エジプト神話の“コンス”も調べてみたんです。そしたら、「三日月型の刀を持っている」と書いてありましたよ。アクションひとつ取っても神話に基づいて入れてきているあたり、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)はやっぱり深いなって思いました。
――佐野さんのお話の通り『ムーンナイト』はエジプト神話がベースになっています。歴史好きの片桐さんもエジプト神話のエッセンスに注目していると聞きました。
片桐:エジプト神話は“自然や天体に神(精霊)が宿る”という考えから数多くの神様が登場します。神様自身も肉体を持っていて、人間と共に暮らしていたそうです。ある日、神様が「最近の人間は神に対する尊敬の気持ちが足りないから、もう神様はやめます」と言い、人間からの供物がなくなって後悔するというエピソードがある程、神と人間が補完関係にある世界なんですよね。『ムーンナイト』の中で言及される“神とアバター”という設定もその世界観から着想を得ているのかな?
須賀:これから出てくる新しいキャラクターも神話に基づくデザインの可能性が高いですね。ワニの顔をした女神、アメミットがどんな見た目のキャラクターになるのかも楽しみです。
オスカー・アイザックの演技力に驚嘆
――ムーンナイトには、“もう一人の自分がいる”という特性があります。スティーヴンとマークそれぞれ、キャラクターが際立っていましたね。
IMALU:オスカー・アイザックの演じ分けがすごい! 英語のアクセントにイギリス英語とアメリカ英語の違いがあり驚きました。博識だけど臆病なスティーヴンと、目的のためには手段を選ばない毅然とした物腰のマークのどちらが、どのように、ムーンナイトをコントロールしていくのかも気になります。
――オスカー・アイザックの演技力がすごいという話が出ましたが、スティーヴンとマークが鏡に向かってお互いの支配権を主張するシーンは目を見張るものがありましたね。
須賀:撮影現場では一人格ずつ撮っていると思うのですが、声色や姿勢・動作を細かく演じ分けていて「本当は二人の役者で対話しているのでは?」と疑うほどのリアリティでした。スティーヴンが顎を外すシーンや頬にチョコレートをつけちゃうお茶目さって、どこまでが演出でどこまでがアドリブなんだろう。
――それこそ、スーツスタイルのMr.ナイトに初めて変身したときに着地でコケるという演出はオスカー・アイザックさんが自分で提案したそうですよ。
一同:(驚き)えーっ!!
須賀:それってアイアンマンのロバート・ダウニー・Jr.にもありましたよね。一番最初の『アイアンマン』の時に「私がアイアンマンだ」って言ったのもロバート・ダウニー・Jr.発信だったりするのですが、そういうところがMCUらしさですよね。人物像の深掘りをスタッフだけじゃなくて役者自身も参加している感じがあって、MCUがどれだけ人間ドラマを描いてきたのかがよくわかる。ただのアクション作品じゃないところがいいなあと思いますね。
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細部に込められた演出とドラマならではの楽しみ方
――今回はイーサン・ホークがアーサー・ハロウ役でMCUに参加したことも話題になっています。
IMALU:イーサン・ホークがMCUに入ると聞いて、めちゃくちゃ楽しみにしていました! また年を重ねて渋くなっていましたね。アーサー・ハロウはミステリアスでカリスマ性のある難しいキャラクターなのに、イーサン本人のオーラも相まって違和感なく演じているのは流石でしたね。
片桐:アーサー・ハロウは元々、“先代のムーンナイト”と言ってたよね。ヒーローがヴィランになるというストーリーは、マーベルではロマンじゃないですか。アーサー・ハロウが「人が悪事を働く前に、悪を根絶する」を信条とするようになった理由が知りたくなります。
――第1話~第3話を見ていただいて、お気に入りのシーンはありましたか?
佐野:僕はガスが気になっています。あの片ヒレの金魚ちゃん。『ホークアイ』でもピザドッグ推しだったんですけど、動物って癒しを提供してくれるじゃないですか。ガスの“片ヒレ”なところがスティーヴンは好きそうだし、ちょっと欠けていても肯定できるスティーヴンの内面の優しさが、動物のキャラクターがいることで垣間見えているのかなと思います。あとは、スティーヴンが開いた携帯にレイラ(メイ・キャラマウィ)の着信履歴がいっぱいあったじゃないですか。その中に一人だけ名前が違う人がいたんですよ。スペルが“Ducham”でデュシャンって読めるんですけど、誰なんだろう。
片桐:佐野君、いったい何回、観たの?
佐野:「あれ?今、絶対何かあったな」と思ったら、一時停止して何回も巻き戻して見ているんです!これはドラマならではの楽しみ方なんですよ。映画では難しいけれど配信という形だからこそできる。
――『ムーンナイト』の今後の展開に対しての期待を聞かせてください。
須賀:これまでのマーベル・スタジオ作品は、高層ビル街等の都市部での物語進行が多かった印象です。でも『ブラックパンサー』を見たときに自然豊かなワカンダが舞台になったのが映像として新鮮で楽しかったんですよね。今回の『ムーンナイト』はエジプトが舞台になるので、『インディ・ジョーンズ』のように古代遺跡を探検しながら物語の謎を紐解く展開になったら胸アツですね! 新しい景色でアクションと物語が進行していくマーベル・スタジオ作品を観ることができると思うと楽しみです!
IMALU:解けていない謎がもう山ほどあって、6話じゃ足りないぐらい。今までのMCUのドラマではあまりない、スリラーな雰囲気も観ていてワクワクします。あとやっぱり期待してしまうのが、他のMCUキャラクターとのコラボですよね。アベンジャーズのメンバーと一緒に戦ったらすごくカッコいいだろうなと勝手に思っています。
『ムーンナイト』はディズニープラスにて独占配信中。
(C)2022 Marvel
取材・文:Nana Numoto クランクイン!編集部
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