クランクイン!

  • クラインイン!トレンド

ハライチ・岩井勇気 アニメ好きの僕が『ムーンナイト』にハマる理由

海外ドラマ

提供:ディズニープラス

  • ハライチ・岩井勇気が『ムーンナイト』を絶賛!

     マーベル・スタジオが贈るオリジナルドラマシリーズ『ムーンナイト』がディズニー公式動画サービス「Disney+(ディズニープラス)」で日米同時配信中だ。ギフトショップで働く心優しいスティーヴン(オスカー・アイザック)はある日、自分の中に“自分以外の誰か”が潜んでいることに気付く。コントロールできないその男の正体はマークという名の暗殺者だった。マークに狂気が宿るとき、白いスーツのダークヒーロー“ムーンナイト”が誕生する。今回、クランクイン!ではハライチの岩井勇気に 『ムーンナイト』の魅力を存分に語ってもらった。

  • 方向感覚が全くわからなくなるような面白さ

    『ムーンナイト』を鑑賞したハライチ・岩井にオンラインインタビューを実施!

    ――『ムーンナイト』を鑑賞してみていかがでしたか?

    岩井勇気(以下、岩井):マーベル作品をそれほど多く観てきたわけではないのですが、思っていた「マーベル」のイメージを覆す作品でしたね。世界観がダークで、ヒーローものなのにストレートな筋書きではなく展開にひねりがある。僕は、普段、アニメをよく観るのですが、こうしたサイコスリラー的な作品は好きですね。

    ――特に惹かれた部分があれば教えてください。

    岩井:第3話までと第4話以降のイメージが180度違いますよね。第4話以降、さらに面白くなったと感じました。第5話まで観ましたが、現実がどこなのか、主軸がどこになるのかが未だにわからない。方向感覚が全くわからなくなるような面白さがありましたね。なので、この作品に前のめりになってどっぷりハマると「あれなんか今、俺がテレビを見ている時間って現実なのかな」とさえ思えてきちゃう。

    ――『ムーンナイト』の世界観やキャラクターのビジュアルはアニメに通ずるアイコニックな部分が多かったかと思います。

    岩井:いわゆる王道のヒーロー像に当てはまる感じではないと思いました。敵か味方かわからない謎めいた魅力がある。僕はヒーローと悪役で言ったら、悪者の方が好きなんです。だからこそ、ムーンナイトのただただ不死身という能力にも惹かれました。あんなに攻撃を受けても、全然死なない。「こいつをどう倒したらいいかわからない」みたいな、敵が恐怖感を抱く能力はすごくかっこいいなと思いました。

    ――敵キャラとしてイーサン・ホークが演じるアーサー・ハロウも不思議な魅力がありましたね。

    岩井:神々のアバターたちが集まるシーンでのハロウの弁論を聞いていると、彼の考え方が正しいのではとすら思えてきますね。もしかしたらハロウは、本当は良い人なんじゃないかと思うときも。口も立つし、神々を言いくるめている。しかもハロウが最初に登場した時、信者がたくさんついていたじゃないですか。あれだけ支持者がいると、「アーサー・ハロウを倒すことって、もはや正義なのだろうか?」と考えてしまう。「余計なことするなよ」と思っている人もいると思うんですよね。

    ――『ムーンナイト』はエジプト神話がベースになっていますが、岩井さんの好きなゲームにもよくエジプト神話が描かれていますね。

    岩井:ほとんどの神の名前は知っていましたよ。コンスが出てきたときに、他のアバターにホルスとかオシリスがいて、敵対したりするのかなと想像しました。ゲームが好きな人にとっては、くすぐられるポイントだと思います。

  • 吹替版も魅力にあふれている

    ――今回の主人公は、スティーヴンとマークという対照的な2人です。1人の人間の中に2つの人格があるわけですが、オスカー・アイザックの演じ分けについてどう思われましたか?

    岩井:1人で2つの人格を演じているのに、全く違う人のように見える。表情も全然違って見えるし、すごいですよね。僕が演技をするときは、ずっと「恥ずかしいな」と思いながらやっている。演じ分けや憑依型なんてことはまるでなくて、完全に自分のままなので(笑)。

    ――今回、主人公のスティーヴンとマークの吹替を担当したのは岩井さんも「尊敬する方」と仰っていた関智一さんです。声優さんのキャスティングも豪華でしたね。

    岩井:関さんとは昔からお仕事でご一緒させていただいていますが、演技で人格ごとに声色を変えるというのはやはり技術であり、役者さんなんだと感動しました。タウエレトの吹替をした藩めぐみさんも印象的でしたね。あの声だけでなにか世界が変わった気がしましたよ。僕はアニメばかり見ているから、吹替で『ムーンナイト』を観ると、また違った味わいがありました。アニメって「絵」が強いので、演技もある程度誇張しないとキャラが立たない。実写吹替は、役者さん本来の声の演技を楽しめます。すごく聞き応えがありましたね。

  • オチとか回収の仕方にこだわらなくてもいい

    ――最終回に向かい、『ムーンナイト』はどうなるでしょうか?

    岩井:スティーヴンとマークの関係がどうなるのかが一番気になりますね。スティーヴンは何もわかっていない状態のヘタレキャラでしたよね。だけど、だんだんマークと一つの身体を共にする理由が分かるようになり、スティーヴンの中でマークに対する包容力が生まれ「大丈夫だよマーク、僕は君と一緒に生き続けるから」的な展開になる可能性もあるのかなと思いました。

     ストーリーや世界観に対しては、第4話後半の「えーっ?!」っていう展開みたいに全く違う景色を見せてくれることに期待したいですね。こういった作品だと、散りばめられた謎や伏線をどのように回収するのかに注目しがちですが、回収されなくても僕はいいと思っています。これまでのエピソードでこんなに驚かせてもらって、それだけで楽しいし満足度が高かった。みんなで考察したり、見終わって理解しきれなかったところを話したり議論を呼ぶところが、この作品の良いところじゃないでしょうか。

    ――岩井さんは冒頭、MCUはそれほど観てこなかったと話していましたが、『ムーンナイト』は観やすかったですか?

    岩井:めちゃくちゃ面白かったです。こういう仕掛けのあるドラマって多くはないと思うんですよ。僕は好きですね。今後、『アベンジャーズ』のような作品にムーンナイトが出てきたときには、僕はムーンナイトを応援しようと思っています! 派手には戦わないと思いますけど、不死身じゃないですか。途中でスティーヴンのスーツ(Mr.ナイト)に入れ替わっちゃって、「やばい、やばい」なんて盛り上がりたいですよね。

    『ムーンナイト』はディズニープラスにて独占配信中。

(C)2022 Marvel


取材・文:Nana Numoto、クランクイン!編集部

トップへ戻る