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ゆりやんレトリィバァ、『チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ』のブラックジョークに驚き! 「見る度に新たな発見がありそう」

映画

提供:ディズニープラス

  • 『チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ』を鑑賞したゆりやんレトリィバァにインタビュー!

     ディズニーの人気コンビ「チップとデール」が初の主演を務める長編映画『チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ』がディズニー公式動画サービス「Disney+(ディズニープラス)」で好評配信中だ。アニメーションシリーズ『チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ』(1989年)から約30年の時を経て、チップとデールがカムバックを果たす。本作では“2D”のチップと“3D”のデールが“実写”の世界で物語を繰り広げ、まさに3つの世界が入り混じるディズニーの新境地となった。さらに本作を盛り上げているのが、映画好きを唸らせるユーモアたっぷりのパロディやオマージュの数々だ。今回、クランクイン!ではディズニー作品好きのゆりやんレトリィバァにインタビューを実施! 『チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ』の魅力をたっぷり語ってもらった。 ※以下、本編のネタバレを含みます。

  •  アニメーションシリーズ『チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ』をきっかけに、一世を風靡したチップとデール。一緒に出演する仲間と夢のような暮らしを送っていたが、とある事情でシリーズは打ち切られてしまう。その後チップは保険会社に勤務し、デールはCG手術を受け、かつての栄光に思いを馳せつつも再ブレイクを夢見ていた。だがある時、レスキュー・レンジャーズに一緒に出演していた仲間が謎の失踪を遂げる……。友人を救うため、チップとデールは再び手を取り合い、強敵に立ち向かう。

    続編好きの私が大好きなテイストでした!

    ――まずは『チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ』の率直な感想をお聞かせください。

    ゆりやんレトリィバァ(以下、ゆりやん):いろいろなキャラクターが登場していて、豪華でしたね! 登場の仕方も、かなりブラックなネタになっているところが面白くて。あのキャラクターは実はこんな生活を送っていたんだとか、ギャップがあるところも面白かったです。全てのネタがわかったわけではないのですが、オマージュされていた部分が全部わかっていたらもっと楽しめただろうなと思いました。見る度に新たな発見がありそうですよね。

    ――ゆりやんさんはアメリカのカルチャーがお好きなイメージがあります。今回の舞台はロサンゼルスですが、その辺りはいかがでしたか?

    ゆりやん:実は2020年の1月から3月までロサンゼルスに行っていたんです。『チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ』を見たら「あぁ、ロサンゼルスに帰りたい!」と思ってしまいました(笑)。ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムなども映っていましたね。

    ――華やかな世界の話でありながら、本作ではハリウッドの過酷さも感じられたかと思います。

    ゆりやん:ハリウッドのショービジネスの世界で、「あのチップとデールがあんな感じでやってたんや」と思いました。観始めるまでは有名なキャラクターであるチップとデールの物語だとばかり思っていましたが、扱ってるのは結構シビアなテーマだなというのがわかって……。ハリウッド、結構厳しいんやなと思いました。

    ――これまで想像していた「チップとデール」というキャラクターと本作での描かれ方はギャップがありましたよね?

    ゆりやん:チップとデールはかわいらしいイメージだったので、結構ビックリしました。こんな裏側があったんだと。ただ、私は映画の続編が好きで、『リトル・マーメイドII Return to The Sea』とか『シンデレラII』も観ているんです。見えない人間性とか過去とか、バックグラウンドがわかるので、スピンオフやアナザーストーリーって面白いですよね。『チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ』にもそういった魅力があったので、大好きなテイストでした!

  • 『チップとデール』が描く“ダイバーシティ”⁉

    ――「チーズ依存症」や「CG手術」など少しブラックなネタも多かったと思いますが、特に気に入っているアメリカンユーモアやブラックジョークがあれば教えてください。

    ゆりやん:ねずみの好きなチーズに依存性があることを描いて、「チーズが人生を破滅させる」とか、「借金を返せなかったら偽造版にされる」とか、ディズニーの映画でそんなこと言っていいのと驚きました(笑)。偽造版って触れてはいけないイメージだったので、それが作品に取り入れられていることにもビックリしましたし、キャラクター本人たちがいじっているところも面白かったです。けどディズニーらしいポップさもあって、ますます楽しめました。子どもたちはもちろんですが、いろんなディズニー作品を見て成長した大人のほうが絶対面白いと感じると思います。

    ――すごい数のパロディやオマージュがSNSなどでも話題になっていますが、ゆりやんさんが一番気に入ったキャラクターやシーンを教えてください。

    ゆりやん:私は気づけなかったものもありましたが、絶対ネタなんだろうなという感じのキャラクターがいっぱい出てきて、ネタ探しにワクワクしました。嬉しかったのは、『フルハウス』が出てきたことですね。「チップとデール、出てたの!?」と思いました(笑)。

    ――本作は実写と2D、CG、クレイアニメ、パペット人形と様々な見た目のキャラクターが登場しますが、印象的なシーンはありましたか?

    ゆりやん:実写とCGとアニメーションが一緒になって生活しているなんて普通ならありえないですよね。でもどのキャラクターもスマホを持っていたり、ワイヤレスイヤホンをしていたり、すごくリアリティがあって受け入れてしまう。あの街のキャラクターはこの環境を不思議に思わず自然に暮らしていて、対等に接しているところも印象的でした。“新しい平等”みたいな感じでしたね。色んな作画のキャラクターが共存するって意味ではダイバーシティでもあるのかも。

    ――まさに、いろいろな作画スタイルのキャラクターが一緒に暮らしている世界ならではの面白さもありました。

    ゆりやん:あと個人的には「不気味の谷」のネタも好きでした。あの頃のアニメーションのちょうど気味悪い感じの違和感に突っ込んでいるのが面白くて。当時のアニメーションの歩き方とか、「あるある、それは確かにある」と思っちゃう。そういう「あるある」がめっちゃ面白かったです!

  • プライドゼロで“本当の自分”をさらけ出したい

    ――本作でデールは大きくイメチェンしました。ゆりやんさん自身は、デールみたいにイメチェンしたいと思ったことはありますか?

    ゆりやん:実は最近、本当の自分を見せて、何でも言いたいことを言う人間になりたいと思っています。誰にも媚びを売りたくないなと思っていて。私はプライドが高すぎてさらけ出せないところがあるので、プライドはゼロにしたいんです。だから見せたくないような変な顔も、マネージャーさんには見せるようにしているんですよ。

    ――あえて“本当の自分”を見せたいと思ったきっかけはあるのでしょうか。

    ゆりやん:嘘をついてまで気に入られたくないって思えるようになってきたんです。逆に本当の自分を見せて、それでも仲良くしてくれる人と縁が続いた方がいいなと思いました。自分の気持ちに素直でいて、それをちゃんと言った方がいいというのは本作での「チップとデール」に通じる部分も少しあるなと思います。

    ――確かに、本当の自分を見てくれる人との縁は大切ですよね。では、最後に本作で一番のおすすめポイントを改めて教えてください。

    ゆりやん:キャラクターや小ネタもよかったし、もう全てが最高でした! 製作陣の方もずっとゲラゲラ笑いながら作っていたんだろうなあ。この作品を作った方たちには、ちょっと意地悪な視点があるんじゃないかと想像しました(笑)。でも、だからこそこういうシニカルな笑いを作れる。そうやって、作っている人たちのことが想像できるところも面白いと思いました。作品自体も、舞台裏が表舞台に出ている感じの物語なので、制作の裏話やアナザーストーリーが好きな方にもピッタリだと思います!

  • 映画『チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ』はディズニープラスにて独占配信中。

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取材・文:Nana Numoto、クランクイン!編集部/写真:高野広美

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