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不法移民からNBAのスタープレイヤーに! “アデトクンボ3兄弟”の実話に基づく『ライズ~コートに輝いた希望』から学ぶもの

映画

提供:ディズニープラス

  • (左)ヤニス・アデトクンボと『ライズ』ヤニス役のuche agada 提供写真

     ギリシャに生まれながら、市民権を得られず、理不尽な扱いに苦しむ日々…。ディズニープラス オリジナル映画『ライズ〜コートに輝いた希望』(ディズニープラスの「スター」で独占配信中)は、そんな逆境にも負けず、信念を貫き通した兄弟が米男子プロバスケットボールリーグ「NBA」で夢をつかむまでの道のりを描いた感動の実話ドラマ。奇跡のアメリカンドリームを陰で支えていた家族の絆、そして未来を信じて闘い続けた彼らの生きざまは、何があっても“あきらめない気持ち”を教えてくれる。

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  •  ヤニス・アデトクンボというバスケットボール選手をご存知だろうか? 「ギリシャの怪物」と称される彼は、NBAに入ってからわずか数年の間に、シーズンMVP、ファイナルMVP、オールスターMVP…と主要タイトルを総なめにした唯一無二の選手だ。若くして世界最高峰のリーグで成功している彼だが、他の同年代の選手のように誰もが知るバスケットエリート大学からNBAに入った選手ではない。その生い立ちは我々が想像できないほどの苦労の連続だった……。

     ナイジェリアからギリシャへ移住した当初、市民権取得がままならず、毎日、強制送還に怯えながら生きてきたアデトクンボ一家。そんな中、次男のタナシスと3男のヤニスは地元のユースチームから声をかけられ、バスケットボールに熱中。さまざまなハンデキャップを背負いながらも努力を積み重ね、やがてエージェントからスカウトを受けることに。2013年、一足先にヤニスはNBAのドラフトに参加ことを決意するが、思わぬ壁が彼の前に立ちはだかる。

    『ライズ〜コートに輝いた希望』ディズニープラスの「スター」で独占配信中

    “希望”だけは誰にも奪えない!

     主人公のアデトクンボ兄弟は、2020-21シーズンの“NBAチャンピオン”ミルウォーキー・バックスに次男のタナシスと前述の3男のヤニスが所属。さらに、ロサンゼルス・レイカーズに4男のコスタスが所属し、全員がNBAチャンピオンに輝いた経歴を持つまさにスーパースター。ちなみに5男のアレックスもGリーグ(NBAの下部組織)のラプターズ・905と契約しており、努力次第では4兄弟揃い踏みも夢ではない。それにしてもアデトクンボ兄弟は、なぜこんなにも厳しいプロスポーツの世界で次々と成功を収めることができたのか。

    アデトクンボ兄弟 提供写真

     父親がサッカー選手で身体能力に優れた血筋だったこともあるだろうが、本作を観ると、それは彼らが育ってきた過酷な生活環境が大きく起因していることがよくわかる。何があっても協力を惜しまない“家族の絆”、そしてどんな逆境にも屈しない“強い信念”…不遇の少年時代、彼らを支え、そして彼らを大きく成長させたこの2つの力は、未来への扉をこじ開ける原動力になったと言えるだろう。

     不法滞在者として、いつ強制送還させられてもおかしくない状況下、兄弟の意志を尊重し、細心の注意を払いながらバスケットボールに専念させた両親の覚悟。危険にさらされながらも夢を応援する家族の思いはどんどん結束力を増し、先陣を切ってヤニスが旅立つ日、まるでNBAチームのように円陣を組んで送り出すシーンは、思わず胸が熱くなる。練習時間を増やすため、家に帰らず体育館のマットで寝起きしたり、シューズが買えず1足を兄弟でシェアしたり、理不尽な差別に悔しい思いを抱いたり、胸に去来するのは苦渋の日々…。

    『ライズ〜コートに輝いた希望』ディズニープラスの「スター」で独占配信中

     どんな逆境にも音を上げることなく闘ってきた兄弟は、やがてバスケットボールに対する情熱で不法滞在者のレッテルをはがし、ついにはNBAの道を拓くという奇跡を巻き起こす。罵られても、馬鹿にされても、“希望”だけは誰にも奪えない…。家族の絆と強い信念がもたらした“あきらめない気持ち”は、私たちに大きな勇気を与えてくれる。

  • 夢を実現させる秘訣は「自分を信じること」

     続いて、現地でアデトクンボ兄弟と母ヴェロニカさんにインタビューした内容をお届けしたい。成功してもなお目標を持ち、努力し続ける。その姿勢から学ぶべきことがたくさんあるはずだ。

    ――この映画をディズニーで製作すると聞いてどのような感想を持ちましたか?

    タナシス:ディズニーには、映画作りにおいてものすごい歴史がある。僕らはみんな大ファンなんだ。だからオファーが来たときは信じられない気持ちだったよ。

    ヤニス:ディズニーが僕たち家族の半生を「映画にしたい」とアプローチしてきたらNOとは言えないし、断る理由がない。実際に完成した作品を観たら、“本当の僕たち”がそこにいた。ディズニーは素晴らしい仕事をしたと思う。

    『ライズ〜コートに輝いた希望』ディズニープラスの「スター」で独占配信中

    ――映画の中で皆さんはいかなる逆境にも負けず、わが道を突き進んで行きますが、自分の夢を実現する秘訣、夢を追い続けるためにやらないといけないことは何ですか?

    コスタス:ひたすら希望を持ち続けることだよ。自分のことを信じるんだ。そして、自分が成し遂げたいことがはっきりしたら、それを口に出すんだ。「今日起きたら、僕はもっと人間として良くなるぞ。僕はもっと優れたバスケットボール選手になるぞ」っていうふうにね。それを毎日続けて、一生懸命がんばっていればいつかあなたの夢は実現するよ。

    アレックス:自分を信じてやり続けることは僕も同感だよ。でも、思うようにいかない日もあるし、希望を失う日もある。だから僕たちは、常に兄弟として、家族として、悩みを打ち明けられるよう連帯感を持つようにしているんだ。自分だけが重荷を背負わず、みんなで苦楽を共有することで、情熱を持ち続けることができるからね。

    ヴェロニカ:だから、私の息子たちは決して夢をあきらめないの。

  • アデトクンボファミリーとキャスト陣 提供写真

    ――日本には、たくさんのNBAファンや、皆さんのファンがいます。日本に行ったことはありますか?

    全員:ないよ。

    コスタス:いつか東京に行ってみたいね。前に写真を見たんだけど、素晴らしかった。東京に行きたいよ。

    ――日本のファンに期待していることは何かありますか?

    ヤニス:日本のNBAファンたち、バスケットボールのファンたち、僕らのファンたち、日本で僕らに試合をしてほしい? もし試合をしてほしいなら、僕らに教えてほしい。TwitterやInstagramで、僕らに連絡すべきだよ。僕たちは本当に日本に行きたいんだ。

    アレックス:日本のバケットボール・コミュニティがいかに大きいかを僕らに見せてくれることを期待しているよ!

    アデトクンボ兄弟とヴェロニカさん

    ――最後に、自分の夢を実現するために毎日一生懸命がんばっている人たちへメッセージをお願いします。

    ヤニス:僕らにとってバスケットボールは、人生で成功するためのツールなんだ。だから、それをより素晴らしいものにするために、食事や睡眠、トレーニングなど自分自身を徹底的に管理し、日々努力を積み重ねている。それと同じように、皆さんが持っているツール、つまり、今、自分がトライしていること、大好きだとおもうことをより最高のものになるよう努力してほしい。そして毎朝、自分の心にこう問いかけるんだ。「自分は今日、何を成し遂げたい?」ってね。どうやったら自分を成長させられるかを常に意識することが大事だと思うよ。

    ヴェロニカ:まずはあなた自身を信じて、がんばってほしいですね。

  • 映画『ライズ~コートに輝いた希望』は、ディズニープラスの「スター」で独占配信中。

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文:坂田正樹、クランクイン!編集部

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