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岡本夏美が映画『バズ・ライトイヤー』に重ねる思い 「失敗を認めて、学び、人は強くなる」

映画

提供:ウォルト・ディズニー・ジャパン

  •  「トイ・ストーリー」で誰よりも仲間思いの“バズ・ライトイヤー”の原点を描くディズニー&ピクサー最新作『バズ・ライトイヤー』が大ヒット公開中だ。「トイ・ストーリー」のバズ・ライトイヤーはアンディ少年のお気に入りのおもちゃで、彼の人生を変えるほど夢中になった大好きな映画の主人公。その映画こそ、『バズ・ライトイヤー』で、アンディ視点で観ると“エモい”と話題の本作。今回、クランクイン!では岡本夏美に『バズ・ライトイヤー』の魅力をたっぷり語ってもらった。

  •  有能なスペース・レンジャーのバズは、自分の力を過信したために、1200人もの乗組員と共に危険な惑星に不時着してしまう。地球に帰還するため、バズは猫型の友だちロボットのソックスと共に不可能なミッションに挑む。その行く手には、ずっと孤独だったバズの人生を変える個性豊かな仲間たちと、思いもよらぬ“敵”が待ち受けていた──

    アンディと同じ世界を共有できた喜び

    ――映画『バズ・ライトイヤー』の率直な感想を聞かせてください。

    岡本夏美(以下、岡本):「トイ・ストーリー」シリーズが大好きで何度も観ています。だからこそ、おもちゃの持ち主であるアンディと同じ世界を共有できたことがすごく嬉しかったです。

    ――本作で登場するバズ・ライトイヤーは、おもちゃではなく人間でスペース・レンジャーのバズでしたが、発見はありましたか?

    岡本:ところどころに「これがおもちゃのバズのモデルになっているのか」と思わせる部分もたくさんありました。セリフとか、スーツに内蔵されたガジェットとか、あのおもちゃの箱が戦闘機として登場するなど。ワクワクしながらリンクする部分を探して、常に「トイ・ストーリー」シリーズを感じながらこの作品を観ていましたね。正義感があるという点は、おもちゃの時も今作も一緒なのですが、その背景にある覚悟や心の変化が今作の人間バズの物語でより深く描かれていたように思いました。

    ――確かに、バズの心が強くなっていく過程が丁寧に描かれていて、アンディがバズに夢中になる気持ちがわかります。

    岡本:アンディはその年頃の子供たちに比べると、おもちゃの選び方が渋いですよね。ウッディのようなカウボーイ人形が好きだというところも渋いチョイスですし。そういうセンスから推し測ると、アンディは“自分の好きなものはこれだ”と信念を貫く子なのかなと感じていました。その信念の強さが、本作の『バズ・ライトイヤー』にも通じていると思っていて。おもちゃのモデルになった人間のバズの、“絶対に仲間たちのことを信じて見捨てない姿”がアンディを夢中にさせたんじゃないかと思っています。

    劇場で作品を楽しみ、ディズニープラスで制作裏話を楽しむ

    ――バズ以外にも、魅力的なキャラクターが多数登場しました。

    岡本:ソックスの存在は大きかったですね。今まで「トイ・ストーリー」シリーズの世界には登場こそしなかったけれど、「ソックスのおもちゃも絶対あったんだろうな。でも、大人気すぎて、アンディはゲットできなかったんじゃないか」、みたいな妄想を膨らませて愉しんでました(笑)

    ――ソックス役の山内健司(かまいたち)さんの声も可愛らしかったですよね。

    岡本:本国の声優さんのピーター・ソーンさんの声にも似ているじゃないですか。ディズニー作品は吹き替えになっても、ちゃんと国ごとに同じようなキャラクターを持った方が声優をやられている。そういうところもすごく好きで、いつも色々な国の声を確認しちゃいます。

    ――映画館だからこそ楽しめるシーンが多いと評判です。

    岡本:音の効果や光の彩度など、暗い中で観るからこそ楽しめる宇宙空間の共有は映画館ならではですよね。テレビやスマホでは味わえない没入感がありました。本当に宇宙にいるような気持ちになって、イジーが宇宙空間に出るシーンでは私もつい、息を止めてしまいました。

    ――岡本さんは、ディズニープラスでも「トイ・ストーリー」シリーズをよく視聴されていると聞きました。

    岡本:そうなんです!夜にじっくり作品を観ることもあれば、昼間はディズニープラスを流したままにして家事をすることも。ディズニープラスが生活の一部になっています。ディズニープラスには、長編映画作品のメイキング・ドキュメンタリーもあるじゃないですか。映画作品を観た後に制作裏話を観るのも大好きなんです。『バズ・ライトイヤー』のドキュメンタリー、『無限の彼方へ:バズと『バズ・ライトイヤー』への旅』を今すぐにでも観たいです。

  • 失敗を認めて、学び、挑戦し続けるバズの姿に共感

    ――先程、「人間バズ・ライトイヤーの覚悟、心の変化」が描かれているとおっしゃっていましたが、詳しく聞かせてください。

    岡本:どれだけ自分にコンプレックスがあっても、改善したい部分を認めて長所に生かすというのは大切なことだと思いましたね。ちょうど私もそういうことを考えていた時期だったので『バズ・ライトイヤー』を観たら、とても響きました。

     多くの方から意見やアドバイスをいただく機会がありますが、それらを全て自分の中で噛み砕こうとしてしまうと、自分の考えがわからなくなってしまう。それは“誰かが求める私”であって、“私が本当に求めた私”ではないんですよね。周りの意見を全て受け入れるのでなく、そこから必要なものを抽出して自分のものにしていく作業が大切だなと思っています。きっとバズ自身も、この旅を続けていく中で、いろんな人間の言葉や行動に影響されながら考えが変わっていったと思うんです。何が正解かはわからないけれど、挑戦し続けた先に、仲間への感謝に気づくこともできた。そしてあのラストがあると思うので。それがすごくかっこいいなと思いました。

  • ――これから『バズ・ライトイヤー』を観る方に向けて、一言お願いします。

    岡本:もちろん「トイ・ストーリー」シリーズが好きな方には、楽しめる瞬間がたくさんありますし、「トイ・ストーリー」シリーズをよく知らない方が観ても、一本のヒューマンストーリーかつSF作品として楽しめる映画になっていると思います。バズの成長過程や、仲間たちへの思いやり、仲間と繋がっていく過程をぜひ見届けて欲しいですね。私のように、今の自分の考えや頭の中のことと照らし合わせながら観るのも面白いですよ。学びになる瞬間もたくさんある作品だと思います。

  • 映画『バズ・ライトイヤー』は大ヒット上映中。

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取材・文:Nana Numoto、クランクイン!編集部/写真:高野広美

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