@小豆が映画『マーベルズ』に重ねる“強さ”と“弱さ” パオパオチャンネルは「人生で一番濃いチームワーク」
提供:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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マーベル・スタジオが送る最新作『マーベルズ』が劇場公開を迎えた。無類の強さを誇る孤高のヒーローであるキャプテン・マーベルを描いた映画シリーズ第2弾。あまりの強さゆえ、個人行動をすることが多かったキャプテン・マーベルの前に現れた凶悪な敵。過去最大級の危機が迫る中、キャプテン・マーベルに憧れるミズ・マーベル、キャプテン・マーベルの親友の娘であるモニカ・ランボーが“最強チーム”を結成し、敵に挑む姿が描かれる。今回クランクイン!では、昨年4月に「パオパオチャンネル」の活動終了を発表したクリエイターの@小豆にインタビューを実施! 「MCUが大好き」という@小豆に本作の興奮ポイントを語ってもらった。
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キャプテン・マーベルとの“ある過去”の因縁から、復讐を誓う謎の敵が現れる。狙いは地球をはじめ彼女が守ってきたすべてを滅ぼすこと。危機が迫る中、彼女に憧れるアベンジャーズオタクの高校生ミズ・マーベルと、敏腕エージェントのモニカ・ランボー、3人が入れ替わる謎の現象が発生。これまで一人で戦ってきたキャプテン・マーベルは仲間との運命的な繋がりからチームを結成し、新たな強さに目覚めていく――。
シリアスとポップさを融合した物語
――大スクリーンで映画『マーベルズ』を鑑賞した率直な感想を教えてください。
映像の切り替えのテンポもよく、最後まで飽きることなく大迫力の連続でした。今回は女性3人がメインの物語。痛快で格好いいなと思って観ていました。あとはシリアスなシーンのなかにポップな展開も多く、とても観やすかったです。
――確かにクスッとさせられる場面も多かったですね。
そうなんです。結構マーベル作品にはコメディ要素があるのですが、『マーベルズ』は特に笑えるシーンが多かったように感じます。ネタバレになるのであまり言えませんが、結構重要だなと思ったシーンでも「あーそう来るか!」って突っ込みたくなるような場面もあって(笑)。そういう意味でも、とても楽しかったです。
――印象に残っているシーンはありましたか?
ラストの方で、モニカがキャプテン・マーベルに「あなたなら太陽をジャンプスタートできる」と話していて、実際やったら簡単に太陽を復活させる場面は「本当に出来るんかい!」って突っ込んでしまいました(笑)。あとはグース率いる猫ちゃんたちもすごかったです。私は普段犬派なのですが、以前からグースは可愛いと思っていたんです。今回、すごくいろいろな種類の猫ちゃんたちが出てきて、猫派になりかけました(笑)。
――キャプテン・マーベル、ミズ・マーベル、モニカ・ランボーという”最強チーム“はいかがでしたか?
私の中ではミズ・マーベルが一番印象的でした。元々キャプテン・マーベルのファンなのですが、日本ばかりではなく世界中で“推し文化”が広まっているなか、彼女のキャラクターはとても親近感が持てました。私も、自分に置き換えたとき「もし推しと一緒に戦えたらやばいだろうな」なんて思ったし、推しが自分の家に来たら大変なことになるだろうな…と(笑)。そういう目線で観ると、すごく近い存在になりました。
――3人のバランスはいかがでしたか?
すごくよかったですよね。ミズ・マーベルが2人の中和剤になっている感じがしました。モニカとキャプテン・マーベルの2人だと、どうしてもシリアスな感じになるのですが、ミズ・マーベルが太陽みたいな子なので、2人を結びつけているような。とてもいいバランスでした。観ていて楽しかったです。
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キャプテン・マーベルの強さと弱さ……より人間味あふれるキャラクターに!
――本作は「一人ではたどり着けない、最強へ」がキャッチコピーとなっています。今回のキャプテン・マーベルの“強さ”をどう感じましたか?
前作を観たとき、キャプテン・マーベルは孤高のヒーローというか、とにかく強いという印象でした。だって『エンドゲーム』でも物理的にめちゃくちゃすごいじゃないですか。私はいつも周りに支えられながら生きているので、1人で解決するキャプテン・マーベルの強さを尊敬していました。でも今回、そんなキャプテン・マーベルにも悩みとか弱い部分が垣間見えて「1人で抱え込まないで家族や周りの人に相談すればいいじゃん」というメッセージが込められているように感じたんです。周囲に助けを求めたとき、しっかりとそれに応えてくれることも、その人の強さなんじゃないかな…と映画を観ていて感じました。
――一方で、キャプテン・マーベルの弱さも、人間的な魅力になっていますよね。
そうなんですよね。モニカが「家族だからいいんだよ」というセリフがありますが、それでキャプテン・マーベルも少し甘えていいのかな…と思えたのかもしれません。
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1人になって実感するチームのありがたみ
――@小豆さんもぶんけいさんと「パオパオチャンネル」をやられていました。キャプテン・マーベルとは逆の立場ではありますが、現在1人になって気持ちが変わった部分はありますか?
ありまくりでした。それこそ2人のときは、自分が不得意な部分は相手に頼っていましたし、しんどいときやマイナスな感情になったとき、共有できる相手がいるのは大きかった。1人になったら、全て自分の責任になりますし、改めてありがたみも感じました。1人なったからこそ、周りの人たちの大切さも身に沁みましたし、そういうことに気づけたことは、自分の強さになるのかなと思います。
――1人になったからこそ広がった部分もあるのでは?
それはもちろんあります。行動の責任は自分になりますが、それは自由ということでもあるので。「失敗したら相手に迷惑がかかるかも」ということを考えずにチャレンジしようという気持ちになれたことは大きかったです。そこも強くなれたような気がします。
――@小豆さんは人に弱さは見せられますか?
モニカのように言ってくれる人がいるなら、心を許せるかもしれませんが、基本的にはあまり見せられないですね。家族にもあまり弱みは見せないタイプかもしれません。でも、めちゃくちゃおせっかい焼きなので、人が辛そうにしているのを察すると、つい見て見ぬふりはできないですね(笑)。今回、キャプテン・マーベルも甘えられる存在ができたので、今後より人間味あふれる存在になっていくような気がします。
――@小豆さんが心許せる人の基準ってどんなところなのですか?
私のいいところも悪いところもしっかりと言ってくれる人が信用できます。ただ優しいだけだと、なんか不安になります。
――3人のチームワークが痛快な物語でしたが、@小豆さんがチームワークの大切さを実感した出来事はありましたか?
学生時代の部活も個人競技だったので、あまり大人数のチームワークというのは経験がないんです。でもYouTubeは2人でやっていたので、これから先の人生を考えても一番濃いチームワークだったと思います。最初は友達の趣味としてやっていたことが、だんだんお仕事をいただくようになり、ファンの方も増えてきて、責任感が大きくなってきました。楽しみつつ、2人で力を合わせて運営していった経験というのは、何物にも代えられないものだった気がします。
――最後に作品の注目ポイントをお願いします!
とにかく3人の主人公たちが格好いい! MCUって女の子にはちょっと敷居が高そうと思うかもしれませんが、ヒーローものでありつつ、しっかりとした人間物語が描かれているので、すんなりとストーリーに入っていけます。特に『マーベルズ』はそこが色濃く出ていて、非現実的なSFというよりは、人間同士の話になっています。今回、いろいろ考えさせられた部分も多く、しかも笑えるコミカルな部分もあります。とにかく観ていただければ、きっとハマると思います。猫のグースも可愛いので、猫好きの方も是非!
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映画『マーベルズ』は大ヒット公開中。
(c)Marvel Studios 2023
取材・文:磯部正和、クランクイン!編集部/写真:高野広美
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