“マーベル大好き”藤井サチが『マーベルズ』を語る! 女性のエンパワーメントやチームワーク描く「すごくパワフルな映画」
提供:ウォルト・ディズニー・ジャパン
-
アベンジャーズ最強ヒーロー、キャプテン・マーベルの新たな物語を描く映画『マーベルズ』が現在大ヒット公開中だ。地球をはじめキャプテン・マーベルが守ってきたすべてを滅ぼすことを目論む謎の敵ダー・ベンが現れたことにより、キャプテン・マーベルは大ピンチに。チームプレーが苦手だったはずのキャプテン・マーベルは、モニカ・ランボー、ミズ・マーベルとチームを結成し、最凶の敵へ立ち向かっていく。今回クランクイン!では、マーベル作品が大好きだというモデルの藤井サチにインタビューを実施! 女性のエンパワーメントをはじめ、家族やチームとの愛、誰かを頼ることの大切さなど、さまざまなメッセージを感じたという『マーベルズ』の魅力をじっくりとひも解いていく。
-
-
キャプテン・マーベルとの“ある過去”の因縁から、復讐を誓う謎の敵が現れる。狙いは地球をはじめ彼女が守ってきたすべてを滅ぼすこと。危機が迫る中、彼女に憧れるアベンジャーズオタクの高校生ミズ・マーベルと、敏腕エージェントのモニカ・ランボー、3人が入れ替わる謎の現象が発生。これまで一人で戦ってきたキャプテン・マーベルは仲間との運命的な繋がりからチームを結成し、新たな強さに目覚めていく――。
キャプテン・マーベルはロールモデルになる存在
――撮影裏までもチェックするかなりのマーベル作品好きだそうですが、今回の『マーベルズ』はいかがでしたか?
すごくパワフルな映画でした! 女性のエンパワーメントや、家族やチームとの愛の形などいろいろなメッセージが込められていて、たとえ失敗してしまっても受け入れてくれる場所がチームや家族なんだな~と、ほっこりしたと同時に強さももらえました。
――キャプテン・マーベル、モニカ・ランボー、ミズ・マーベルの3人の絆は勇気をもらえましたよね。これまでキャプテン・マーベルは、一人でも戦える強さを持っていましたが、今回で新たな一面が見えた気もしています。藤井さんにとってキャプテン・マーベルは、どんな存在でしたか
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のポストクレジットでニック・フューリーのポケベルにキャプテン・マーベルのマークが出てきたときは彼女の登場を心待ちにしていましたし、『アベンジャーズ/エンドゲーム』ではその強さに「もっと早く出てきてよ!」とも思いました(笑)。当時は男性のヒーローが多く、女性のヒーローが少なかったので、子どもたちが見たときにエンパワーメントされて、ロールモデルになっていくんだろうなと感じたのを覚えています。
-
本作で感じるチームワークの必要性「必ずしも1人で戦うことが強いわけではない」
――『キャプテン・マーベル』はマーベル・シネマティック・ユニバースで初めて女性のヒーローが単独で主人公になった作品でしたもんね。そんな彼女ですが、宇宙船で生活している姿など本作では生活感を感じる一面もありました。
意外とカラフルな「クロックス」を履いていましたよね!(笑)。あと、地球に住んでいる人と変わらない部屋着を着ていたのを見て、お茶目な一面もあるんだなと思いました。
これまでのキャプテン・マーベルは、孤独に戦ってきて自分自身の強さを理解していたと思うんですけど、今回3人で戦ったことで、チームワークを築き上げながらでも、強さは失わずにいられるというところが垣間見えたような気がします。必ずしも1人で戦うことが強いというわけではないんだというメッセージをもらえた気がしていて…。
やっぱりチームワークを築けたり自分を受け入れてくれたりする場所は必要なんだと思います。キャプテン・マーベルのように完璧主義で、誰かに助けを求めづらかったり、弱さを見せられない人ってたくさんいると思うんです。責任感が強いからこそ、周りに頼れなかったり、迷惑をかけてしまうんじゃないかと心配してしまったり…。でも少しくらい失敗やあやまちがあったほうが人間らしいと思うんですよね。チームや家族にとっては、失敗なんて問題ない。本作からは、そう感じさせられました。
ーーアイアンマンとキャプテン・アメリカは仲違いして何年も口を聞かなかったことがありましたが、マーベルズの3人は問題をその場で解決するという特徴もありました。
そうなんです! そこがとてもよかった。一度離れるとかじゃなくて、しっかりお互いの気持ちを話し合って、ハグをして事を終える。そのプロセスがすごく心地良くて、だからこそ最初から最後まで気持ち良く見れた気がしています。
-
“強さと絆”の物語は「子どもたちにも見てほしい」
――素直さこそがマーベルズの強みなのかもしれません。そんな3人が織りなすアクションシーンも大興奮でした!
3人の位置が入れ替わってしまうっていうのが、まず新しかったですよね。ミズ・マーベルの実家で戦闘が始まり、家族までもが巻き込まれるシーンでは、家族の目線でも展開されていくので、どれだけ異常事態なのかが際立っていた気がします。戦闘の後には、ちゃんと家を掃除するシーンもあって(笑)。他の映画では「あれどうなったんだろう?」って思いながらストーリーが進んでいくこともあったんですけど、本作にはミズ・マーベルの兄アーミルが壊れたメガネを1回直そうとするような細かい描写もあって、そこがすごくリアルでした。
あと『マーベルズ』は、すごくユーモアが効いていたとも思います。特にネコのグース率いるネコ軍団“ニャーベルズ”のシーンは笑いを堪えるのに必死でした(笑)。意味がわからないんですけど、おもしろすぎて! あのシーンでのミズ・マーベルは今までのマーベル作品にない対応でそこも印象に残っています。
それからパク・ソジュン演じるヤン王子の登場シーンも「天才!」と思いました。ヤン王子が住む惑星アラドナに住む人々は歌と踊りで会話するんですけど、あの発想はビックリで…。変わった世界なんですけど、しっかり作り込まれているからニセモノだと感じるところが1つもなくて、大きなスクリーンで見て、思わずのめり込みました。マーベル作品だからこそできるんだと思います。
ーー細かいところまでこだわりが散りばめられていましたよね。ちなみに藤井さんはマーベルズの3人の中で誰に一番近いですか?
理想はモニカかな。モニカってすごくクレバーじゃないですか。指示も的確だし、すぐに方向性を決められるところもすごい。あと、キャプテン・マーベルが地球に帰ってきてくれなかったことに対して、しっかりと話し合って、過去と向き合えたところも好きでした。それから不可能に挑戦する一面もあってカッコよかったです! モニカは救えるのであれば、自分よりも他人を優先する自己犠牲の精神を持っている気がします。
その一方で今回の敵ダー・ベンも、マーベルズと同じように自分自身の正義感を原動力にしているとも感じました。今までの悪者とは全然タイプが違っていて、彼女にも守りたいものがある。そこが良かったと思います。マーベルズもダー・ベンも見る方向が違っているだけで、共通する気持ちを持っているんじゃないかな。
ーー本当にその通りだと思います。そんな『マーベルズ』は藤井さんにとってどんな作品だったでしょうか?
キャプテン・マーベルの意外な一面や、ネコちゃんの場面などお茶目なシーンがたくさんあるなかで、自己受容というか、自分を受け入れる力が映し出されていた作品だったと思います。自分自身を受け入れて、それを人にも話して、さらに良い形にしていくというメッセージや、チームで話し合いをする大切さを感じました。とにかくマーベルズの3人には元気をもらえて、さらにロールモデルにもなりそうなので、小さな子どもたちにもたくさん見てほしいなと思います。
こうやって当たり前に女性のエンパワーメントを映し出してくれる映画があるというのは、世の中にとってすごく良い影響ですよね。そして今後こういった作品が増えることで、「女性がヒーローなんだね」という会話もなくなっていって、だんだん当たり前になってくのかなと。『マーベルズ』はヒーロー映画においても転換期になったんじゃないかなと思います。
-
映画『マーベルズ』は大ヒット公開中。
(c)Marvel Studios 2023
取材・文:阿部桜子/写真:高野広美
衣装協力: ワンピース/snidel、レースインナー/ROSE BUD、ピアス/SESARI、シューズ/CHARLES & KEITH
-
X
-
Instagram