“暴れん坊将軍”松平健お墨付き戦国スペクタクルドラマ『SHOGUN 将軍』 「真の時代劇を世界に広めてくれた」
提供:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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長寿番組となった大人気時代劇『暴れん坊将軍』(テレビ朝日/1978~2008年)で江戸幕府8代目将軍・徳川吉宗をエネルギッシュに演じ、スター街道を一気に駆け上がった俳優の松平健。現在は、『マツケンサンバ2』などで魅せる明るいキャラクターがZ世代にも大人気を博しているが、かつては勧善懲悪で泰平の世を治めた“正統派ヒーロー(=名将軍)”としてお茶の間の視線を釘付けにした。そんな松平が、心から完成を待ちわびていたという真田広之製作・主演の戦国スペクタクルドラマ『SHOGUN 将軍』(ディズニープラスで2月27日<火>より配信中)。俳優として陰謀渦巻く戦国の世を生き抜く新たな将軍像を作り上げ、またプロデューサーとして大いなる夢を成し遂げた真田の心意気に感服した松平は、配信記念として「将軍からの祝い花企画」に賛同するとともに、クランクイン!独占インタビューを通して熱いエールを送った。
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「将軍からの祝い花企画」
過去、映画や大河ドラマで将軍を演じた著名人が本作への応援として祝い花を贈呈する企画。祝い花は2024年2月26日(月)から3月3日(日)まで、東京地下鉄丸ノ内線・新宿駅地下1Fメトロプロムナードにて展示されている。本ドラマはジェイムズ・クラベルのベストセラー小説『SHOGUN』をハリウッドが連続ドラマ化したアクション満載の本格時代劇。1600年代、「関ヶ原の戦い」前夜の日本。戦国最強の武将・吉井虎永(真田)に敵の包囲網が迫るなか、ある日、彼の窮地を救う秘密を持ったイギリス人航海士ジョン・ブラックソーン(後の按針/コズモ・ジャービス)が漂着する。虎永は、キリスト教を信仰し英語が堪能な戸田鞠子(アンナ・サワイ)に按針の通訳を命じ、ブラックソーンを身近に置くが、その存在はやがて虎永の勢力に大きな影響を与えることになる。
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光と陰影による心情表現が秀逸
――作品をご覧になっていかがでしたか?期待通りの仕上がりになっていたでしょうか。
松平:素晴らしかったですね。腹の探り合いと言いますか、それぞれの思惑が交錯する物語もとても見応えがありました。これは、時代劇を熟知している真田さんだからこそ実現できた作品だと思います。ハリウッドで製作された日本の歴史ものを観ると、違和感を持つことが多いのですが、この作品は真田さんが将軍役さながらにプロデューサーとして陣頭指揮を執り、衣装、所作、殺陣など、どれをとっても妥協のない完璧な時代劇を作り上げてくれた。日本人俳優が大勢参加していることも大きかったですね。
――絢爛豪華なセットもスケールが大きく圧巻でしたね。
松平:このスケール感は、ハリウッドのすごいところですね。日本ではなかなか真似できない。しかもこうした迫力あるセットを背景にしながら決して大味にならず、時代劇ならではの“光と陰影”を上手に使って、登場人物の本音や葛藤を緻密に表現している。真田さんをはじめ本作に関わっているスタッフ陣は、東映さん、松竹さんが作る時代劇もしっかり学習されているように感じました。
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将軍の“佇まい”に注目
――本作を“真の時代劇”として導いた最大の功労者は、やはり真田さんだと思います。プロデューサーとしての手腕もさることながら、知将・吉井虎永に心血を注いだ彼の演技は、将軍を長年演じてきた松平さんの目にはどう映ったのでしょう。
松平:時代劇のなかでも将軍役は、言葉よりも“佇まい”が大事だと思いますが、それが絵になる人とならない人がいる。真田さんは、これまで数多くの時代劇をやられてきた経験と知識があり、その積み重ねが自然と滲み出ていましたね。私が『暴れん坊将軍』で演じた8代将軍・吉宗は、泰平の世を治めるために悪を成敗する“正義のヒーロー”のような存在でしたが、真田さんが演じた虎永は、平和とは真逆の戦国の世、天下取りのために策をめぐらす知将でありながらも、のし上がっていくための闘志、野心といったギラギラしたものも同時に醸し出していた…。例えば、台詞の一言一句のテンポと置き方に重みがあるところとかね。工夫とイメージが見事に貫禄ある将軍像として体現されているのが素晴らしかったです。
――“佇まい”という点では、松平さんが演じた吉宗にも独特の雰囲気がありましたし、何よりカリスマ性があった。当時はどんなことを意識して演じられていたのですか?
松平:まず、吉宗が生きた時代について勉強しました。所作については、歌舞伎や長谷川一夫さんの舞台を観て、手の動きから歩き方、座り方まで参考にさせていただきました。あとは、先程も言いましたが、『暴れん坊将軍』は大河ドラマのような歴史劇ではなく、普段は旗本、いざというとき将軍に変身する“ヒーローもの”として捉えていたので、常に清々しく演じようと心がけていました。
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按針の意志が物語の行方を決める?
――海外の批評サイトでも高い評価を得ている本作。どのような展開に期待していますか?
松平:英国人航海士のジョン・ブラックソーン / 按針(コズモ・ジャーヴィス)の行方が気になりますね。彼が樫木藪重(浅野忠信)の死を厭わない覚悟を目の当たりにして恐れおののくシーンが良かった。“戦国”は彼自身が理解できないモノやコトが溢れている。それは、外から日本という国がどう見えるかという面白さでもある。彼が“戦国”をどのように受け入れ、虎永とどのように関わり、一癖二癖もある侍たちと相対していくのか。彼の意志がストーリーの決め手になるのではと感じています。
ーーそれでは最後に、『SHOGUN 将軍』で世界に勝負を挑んだ真田さんに熱いメッセージをお願いいたします。
松平: 「時代劇」は日本の文化や日本人の強さと美意識など、日本の魅力が詰まった表現様式。「時代劇」を正しく世界に広めてくれたことに感謝するとともに、その情熱を心から応援してます。これからも世界で活躍する日本人俳優の代表としてがんばってほしいですね。
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『SHOGUN 将軍』は2月27日より「ディズニープラス」で独占配信中。
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取材・文:坂田正樹/写真:高野広美
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