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【インタビュー】吉木りさ、思わず涙した映画『バースデー・ワンダーランド』の魅力を語る!「全てが新鮮」

映画

提供:ワーナー・ブラザース映画

映画『バースデー・ワンダーランド』

 『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』(01)や『河童のクゥと夏休み』(07)などで知られる原恵一監督の新作『バースデー・ワンダーランド』(4月26日全国公開)を、普段からアニメが大好きと公言しているタレントの吉木りさが鑑賞。「見たことがあるようで、実は見たことない世界。アニメ好きにも新鮮でした!」と太鼓判を押し、「泣くつもりなかったのに泣いちゃいました」と余韻冷めやらぬ状態のまま、作品の魅力を語った。

(取材・文:望月ふみ/写真:高野広美)

映画『バースデー・ワンダーランド』

 誕生日の前日。「できっこない」が口癖のアカネは、自由奔放な叔母チィの骨董屋の地下室から突然現れたワンダーランドの住人で錬金術師のヒポクラテスと弟子のピポに「私たちの世界を救って欲しいのです!」と頼まれる。アカネは断るも、自由奔放なチィに促されて、一緒に地下室から繋がる<幸せ色のワンダーランド>へ。美しい景色に感動するアカネたちだったが、その世界は、“色が失われる”危機に瀕していた。

いろんなところに伏線があって、アニメ好きにはたまらない

映画『バースデー・ワンダーランド』

――吉木さんはアニメ好きとうかがっています。ご覧になられた感想は?

吉木:素晴らしかったです! アニメは大好きですが、実は原監督の作品を観るのは初めてでした。泣くつもりはなかったのにクライマックスの場面で、アカネちゃんと、あるもうひとりの登場人物に感情移入しまくりで、大号泣してしまいました。そんなつもりじゃなかったので、ハンカチも持っておらず、もう化粧が大変(苦笑)。子供向けだろうなとか、お子さんに連れ添って観に行こうかなと思っている人が多いかもしれませんが、大人がより食い入るように観ちゃう作品だと思います。

――大人がというところでいうと、主人公のアカネだけではなく、大人のチィちゃんもワンダーランドへの冒険に一緒に行きますね。

吉木:そうなんです! 普通、こうした冒険ファンタジーって、不思議な世界に行くのは子供(アカネ)だけだと思うんですけど、ここに大人(チィ)がいるというスパイスがすごく新鮮! しかもその大人が、友達とかお姉ちゃんとかではなくて、親せきの叔母さんという(苦笑)、この絶妙な距離感。馬が合わない叔母さんと冒険するというのが、またいいんです。そして正反対のふたりが互いに成長していく。その過程も最高でした。それに、アニメ好きにはたまらない要素もたくさんありました。

映画『バースデー・ワンダーランド』

――アニメ好きにはたまらない要素というと?

吉木:映像美が素晴らしいのはもちろんですが、それぞれの街や村がきっちり作られていて、アニメシリーズで作ったら3シーズンくらいいけるんじゃないかと思うくらいなんです。楽曲も素晴らしかったですし、キレイな音楽で全編彩られるのかと思ったら、超ロックな曲がかかったりもして、とにかく全部が新鮮。あと、いろんなところに伏線があるんです。これはアニメ好きにはたまりません。最初に登場するチィちゃんの骨董屋さんにも、たぶん気づいていないところにヒントがたくさんあったんじゃないかと思って、すでに観直したいです(笑)。

映画『バースデー・ワンダーランド』

すべては「自分次第」ということを教えてくれる

映画『バースデー・ワンダーランド』

――確かにシリーズで観たいくらいそれぞれの街や村が作りこまれています。特にお気に入りの場所やシーンはありますか?

吉木:ハッとするようなシーンが最初からたくさんありました。モフモフの羊たちがいる“ケイトウの村”や、アカネちゃんたちが巨大な金魚の背中に乗った“巨大蓮が浮かぶ湖”とか、あとは全く雰囲気の違う“ニビの町”もものすごく気になりました。それぞれの町について、もっと知りたいと思いましたね。

映画『バースデー・ワンダーランド』

――さきほどアカネとチィちゃんの関係性のお話もありましたが、キャラクターについてはいかがでしたか?

吉木:それぞれが親しみを持てるキャラクターになっていました。アカネちゃんやチィちゃんはもちろん、普通はかっこいい存在で登場するだろう錬金術師のヒポクラテスも面白いし。それにヒール役のザン・グやドロポもただのヒールじゃなくて、すごく気持ちが分かる。どのキャラクターにもそれぞれ共感できました。特に私は子供の頃、アカネちゃんタイプだったので、アカネちゃんの気持ちはすごくよく分かります。

映画『バースデー・ワンダーランド』

――そうなんですか?

吉木:はい。私も小学生のころ、内気だったり、中学生になっても友達のことで悩んでいたりしたので、冒頭から、そうだよね…と思いながら観ていました。アカネちゃんがよく「無理」とか「できない」って言うんですけど、そういった後ろ向きな性格もすごく分かります。でもそれをどうやって乗り越えていくのか。すべては「自分次第なんだよ」ということを、この作品は教えてくれます。

映画『バースデー・ワンダーランド』

心に刺さるセリフにグサっとくる!リアルな物語

映画『バースデー・ワンダーランド』

――吉木さんはどんなメッセージを受け取りましたか?

吉木:印象的だったのが、美しいワンダーランドを旅したことで、普段生活している、見慣れた場所が、違ってみえたことです。「自分が住んでいた場所は、こんなにも美しく素晴らしい場所だったんだ」って。ワンダーランドとは違って、私たちの世界では文明が進んでいる。分かりやすいアイテムでいうとスマホ。私もそうですが、すべての世界をスマホを通して見てしまう。アカネちゃんたちは、ワンダーランドを五感で旅したことで、世界の見方が変わった。ファンタジーですが、すごく実際の私たちの生活にリンクしたリアルな物語だと思いました。

映画『バースデー・ワンダーランド』

――ファンタジーだけど、リアル?

吉木:はい。例えばクライマックスの“しずく切りの儀式”の場面で、臣下のひとりがアカネちゃんに「お前たちの世界には、残酷な事など無いとでもいうのか!」と厳しい言葉を言うんです。そこもグサっときました。原監督は、ファンタジーをただただキレイなものだけで包まない。厳しいリアルな面へのヒントをちゃんと入れてくれるので、セリフひと言ひと言、場面のひとつひとつを見逃がせないと感じました。

――初めての原監督作品とのことでしたが、改めてご覧になっていかがでしたか?

吉木:初めて観た原監督の作品が『バースデー・ワンダーランド』で良かったなと思います。見たことがあるようで、実は見たことのない世界。本当にすべてが新鮮でした。それが原監督の持ち味なのか、新しい魅力なのか分かりませんが、ほかのアニメとは違った魅力が確実にありました。ここからほかの原監督作品も拝見したいと思います。先ほどもお話した通り、メッセージはリアルなので、普段アニメ映画を観ていない、大人の女性にもオススメします。でもハンカチを忘れずに(笑)。

映画『バースデー・ワンダーランド』は、4月26日(金)より全国公開。

(C)柏葉幸子・講談社/2019「バースデ・ワンダーランド」製作委員会

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