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内田理央、「一歩踏み出そう」という気持ちに 『ラーヤと龍の王国』新ヒロインに共感!

映画

提供:ディズニープラス

  • ディズニー好きの内田理央が『ラーヤと龍の王国』を鑑賞! (撮影:高野広美)

     ディズニーから新たなヒロインが誕生した。3月5日から劇場と、ディズニー公式動画サービス「Disney+ (ディズニープラス)」のプレミア アクセスで同時公開した『ラーヤと龍の王国』は<邪悪な魔物>によって“信じあう心”を失った「龍の王国」を舞台にヒロイン、ラーヤが繰り広げる成長と冒険の物語。幼い頃に父を失い、たったひとりで生きてきた“ひとりぼっち”のラーヤが、バラバラになった世界の“最後の希望”として旅をしていく中で出会う仲間との絆や、相手を信じることを通して成長していく姿にパワーをもらえる作品だ。今回はディズニー作品が大好きだという女優・モデルの内田理央が作品の魅力をたっぷり語ってくれた。

  • 裏切られる怖さよりも信じることの方が大切

     “ひとりぼっち”だったラーヤが冒険を通して成長する姿や、東南アジアをイメージして描かれた世界観が魅力の本作。活発で力強いヒロイン像や、個性豊かな仲間たち、そして可愛らしい動物や龍の姿からは、これまでのディズニー・アニメーション作品とは少し違った印象を持つ人もいるだろう。

    ――今回、新たなディズニーヒロインの誕生となりましたが、『ラーヤと龍の王国』の鑑賞前は本作にどんなイメージを持っていましたか。

     ワクワクする冒険物語なのかなというイメージでした。ラーヤの姿がアクティブそうに見えたし、強さも感じましたね! 最初はラーヤが乗っているのがトゥクトゥクだとは気付きませんでした(笑)

    ――ビジュアルだけではわからないけれど、実際に観ると新鮮な発見がありますよね。実際に『ラーヤと龍の王国』を観賞後、共感できた部分があれば聞かせてください。

     「人を信じる」ということに慎重で臆病になってしまうことは、現代に生きる私たちにとってすごく共感できるポイントだと思いました。

  • ――SNSが普及して今まで見えなかった人の気持ちに触れる機会が増えたこともありますし、逆に表情がわからないせいで手探りになってしまうことも増えましたよね。加えて今はコロナ禍であることも「信頼関係」に響いてくるのかと思います。

     コロナ禍であることは確かにあって。前は直接会えたのが会えなくなり、目を見て話せる機会がないので人と距離ができてしまったなと感じますね。だからこそ『ラーヤと龍の王国』でも、ラーヤを含め、分断された<クマンドラ>の他の土地の人々が信じる心を失いかけているって言うのはすごく共感できました。そんな中、天真爛漫なシスーや他の土地の仲間と出会うことでラーヤは少しずつ心を開き、信じることの大切さを改めて知っていく。そんな彼女の姿を見ていると自分も同じように“一歩踏み出そう”という気持ちになれましたね。

    ――とても勇気をもらえる作品ですよね。シスーの言動や、冒険を通して変わっていくラーヤの姿からは、「まずは自分から信じてみること」が大事というメッセージが伝わってきますが、実際に一歩踏み出すことはすごく難しいことかと思います。内田さん自身はどのように勇気を出していますか。

     子供の頃って裏切られる事を知らないから相手を信じられるけれど、大人になって経験が増えると裏切られた経験も増えるから、誰しもが信じることに臆病になってしまうと思います。でもシスーはその怖さから一歩踏み出して信じてみることの方が大切なんじゃないか、と教えてくれますよね。怖いけど乗り越えるというのは、今の私もそうだし、みんなが忘れかけていた心なんじゃないでしょうか。私もハッとさせられましたね。

     私自身、あまり人を信じることができないタイプではありますが…、自ら信じてみる第一歩として、(自分に)近い人たちが信じている人であれば、私もその人のことを信じてみようと思えました。知らない人を急に信じるのは難しいですからね(笑)。

    ――そのアプローチはすごくいいですね。シスー以外にも、5つの土地を巡る中で色々な出会いがありましたが、気になったキャラクターがいたら教えてください。

     ノイちゃんですね! めっちゃ可愛い。最初は「なんなんだこの子は⁉︎」って思いましたが、すごく可愛くて頼りになってどんどん惹かれました。友達になりたいって思いましたね。悪戯好きなところもありますが、オンギたちと一緒によく働く姿がかわいかったです。

    ――ラーヤが仲間と旅を続けていく中で、とくに心を動かされたシーンはどこですか。

     それぞれのキャラクターに色々なバックボーンがあって、それぞれが悲しい想いを抱えているけれど、それでも今いる仲間を大切にして、一緒にご飯食べて、今を楽しんでいる感じが素敵だなと思いました。悲しい過去があってもそこにとらわれず、前向きに力を貸してくれるところが今作のキャラクターの良さだと思います。

    ――では、特にご自身に似ているなと感じたキャラクターはいますか。

     一番共感できたのはやっぱりラーヤです。いい人だなと思って信じたことが事件に繋がって、臆病になってしまうという事って誰でもなんとなく経験があると思うので。そういう面ではラーヤに一番共感しやすいかもしれないです。

  • 新しい、自らも戦う強いヒロイン像

    ――本作の見どころの一つとして“色鮮やかな世界”の美しさがあげられると思います。特に気になったシーンや感動した場面があれば聞かせてください。

     ディズニー・アニメーション作品は毎回、『アナと雪の女王』だったら氷の描写が素敵だとか、『モアナと伝説の海』だったら海や水の動きが素敵だとか、それぞれの作品の良さがあると思っています。今回一番印象に残ったのは瞳の美しさでした。涙だったり、瞳の描写がとても印象的でした。ラーヤもシスーも、ナマーリも、瞳の表情だけで感情がこちらに伝わってくるほど。素晴らしかったです。涙の溜め方とかも、アニメーションと思えないほどリアルで、こんなに心が動かされるなんてとびっくりしました。

    ――涙を含め、水滴の美しさは素晴らしかったですよね。あとは景色も印象的だったと思います。

     私はプライベートでも旅行に行くくらい東南アジアが大好きなので、今作の舞台がオリエンタルな感じというのも、見ていてとても楽しかったです。特にタイやベトナムとかが好きなので、作品を見ていても少し似ているなと感じる雰囲気がいっぱいありました。ご飯とかも、なんかちょっとトムヤムクンぽくて美味しそうだなと思ったり(笑)。

    ――本作ならでは、という点だと“自ら戦えるヒロイン”というのも特徴的ですよね。個性的な武器も登場しました。

     あの伸びる剣いいですよね! 個人的にも、私は強い女の子にすごく憧れるし大好きなので、『ラーヤと龍の王国』では女の子でも戦ったり、一人で旅をしたり…そういう描写にめちゃめちゃキュンとしました。過去作だと『モアナと伝説の海』も好きなのですが、モアナや、今作のラーヤのように、文化や性別などといったバイアスにとらわれずに世界へ飛び出す物語にグッときます。最近のディズニーヒロインたちは王子様を待たないじゃないですか。エルサ(『アナと雪の女王』)とかもそうだし、助けてもらうだけじゃない。そういう物語が大好きなんです。

                  

    ――新しいイメージを作る作品だったように感じましたよね。

     これからの子どもたちには今作を見て育ってほしいなと思います。自らが戦って、運命を切り拓いていく、“待っているだけじゃないヒロイン”を見てほしい。守られたり、待っていたり、今まではどこか受動的に描かれがちだったヒロインですが、そういった所に実は私も小さい頃から引っかかってきた部分があるので、最近こういうバイアスが少しずつクリアになっていくのはすごく気持ちがいいです。

                  

    ――本作のテーマ「信じ合う心」について、内田さんのキャリアの中で信じることや心の繋がりの大切さを感じたエピソードがあれば教えてください。

     まだ本格的にお芝居を始める前、お芝居に興味があったのに機会もなくて「もう自分にはできないかも」とやりたい仕事を諦めようとしていた時期がありました。その時に、出ていた舞台を見にきてくれた先輩方が「絶対やった方がいい」と言ってくれたんです。

     「絶対にやった方がいい。続けていけば、もっと先に、上に行けるから。よくわからない人や環境よりも、“きみなら出来る”と信じている僕たちを信じて」と言ってくれたその言葉がすごく嬉しくて。自分で自分のことを信じきるのは難しいけど、先輩たちのことだったら信じられるなと思いました。それをきっかけに事務所にもお芝居をやりたいことを話せて、『仮面ライダードライブ』(ヒロイン役として出演)のオーディションを受けたら受かったんです! この経験のおかげで、私は諦めずにいまもお芝居を続けていられます。

                  

    ――まさにラーヤのよう! 信じることが未来を切り拓いたんですね。 それでは最後に改めて、『ラーヤと龍の王国』はどんな方に観てもらいたいですか。

     こういった時期だからこそ改めて、人との繋がりや「信じあう心」が大切だと実感できる。子どもはもちろんですが、信じることにちょっと慎重になりがちな大人にこそ、この映画を観て欲しいですね。

     映画『ラーヤと龍の王国』は映画館とディズニープラスで同時公開中。

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取材・文:Nana Numoto/写真:高野広美

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