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前田敦子、ブラック・ウィドウの“ブレない強さ”に憧れ「自分を信じることが一番難しい」

映画

提供:ウォルト・ディズニー・ジャパン

  • マーベル作品が大好きだという前田敦子にインタビュー

     類稀なる美貌と抜群の身体能力を駆使し、「アベンジャーズ」の一員としてあらゆる高度なミッションを遂行してきた世界最高のエージェント、ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフ(スカーレット・ヨハンソン)の単独映画『ブラック・ウィドウ』が7月8日より映画館で公開され、現在ディズニープラス プレミア アクセスでも配信中だ。今回はマーベル作品が大好きだという女優・前田敦子に作品の魅力をたっぷり語ってもらった。

  •  『アイアンマン2』での鮮烈なデビュー以降、計7本のマーベル作品に登場してきたブラック・ウィドウだが、その過去はベールに包まれていた。今作では、仲間を家族のように思い、心から大切にしてきた彼女の“家族”への強い想いに繋がる秘められたストーリーがついに明かされる。

    マーベルは「私の第2の青春」

    ――まずは、作品をご覧になった後の率直な感想を教えてください。

     終わり方も素敵で、救いのある作品でした。ブラック・ウィドウは相変わらず強いですし、彼女の少しハッピーな瞬間も観ることができてうれしかったです。「ブレなさすぎ!心強すぎ!」と思うような彼女の芯の強さもよくわかりましたし、誰にとってもかっこいい存在だな、と実感しましたね。

    ――前田さんがマーベル作品を好きになったきっかけを聞かせてください。

     21歳くらいのときに『アイアンマン』を観たことがきっかけで大好きになりました。実家で猫をたくさん飼っているのですが、猫でアベンジャーズを作りたくて、ヒーローたちの名前がついています(笑)。トニーやポッツ、ナターシャもいます。そのくらい大好きで、私の第2の青春ですね。フィギュアも持ってますし、アメリカに行った時はいつもショップに寄ってTシャツを買っていました。

    ――猫の名前にまでなっているんですね。すごい!

     ナターシャはちゃんと黒猫ですよ(笑)。

    ――本作は『アベンジャーズ/エンドゲーム』から2年ぶりとなる、待望のマーベル・スタジオの劇場映画となります。事前の期待感も高かったのではないでしょうか?

     「待ってました!やっと来た!」という感じです。アベンジャーズのメンバーなのに今までブラック・ウィドウが主体の話はなかったですし、「もっと観たいのにな…」という気持ちが強かったので、今作を観てすっきりしました。

    ――今までブラック・ウィドウに関しては、あまり深く描かれてきませんでしたが、これまでの作品では彼女にどのような印象がありましたか?

     感情を表に出さない人で、見ていて安心する人、という印象でした。彼女が出てくるシーンはスカッとしますし、「彼女だったら絶対大丈夫!」と思えました。「どうなるんだろう…?」という不安よりも「大丈夫だ」という安心感がありましたね。

    ――女性として憧れる部分や共感する部分などはありますか?

     「私もそうでありたいな」と思う部分は、“自分を見失わないで生きていく”という感覚です。彼女を見ていると「自分を信じることが一番だけど、それが一番難しい」と改めて感じます。でも彼女はそれを貫き通している。だからやっぱりアベンジャーズだし、ヒーローなんですよね。

  • 女性の奥底にある“母性”が素敵

    ――今まで語られなかったブラック・ウィドウの“家族”も登場しました。妹のエレーナ(フローレンス・ピュー)はロシアのスパイ機関“レッドルーム”の暗殺者、母のメリーナ(レイチェル・ワイズ)は“レッドルーム”の極秘の研究に携わる天才科学者、父のアレクセイ(デヴィッド・ハーバー)は自称キャプテン・アメリカの宿敵でロシアが生み出したスーパーソルジャーという個性的な家族でしたが、お気に入りのキャラクターはいましたか?

     アレクセイが本当におもしろかったです! この作品にはあまり男性が出てきませんが、アレクセイは良いスパイスになっているし、憎めないですよね。最初はただただかっこいいお父さんなのかな?と思っていましたが、要所要所で間抜けな感じがかわいかったです(笑)。

    ――確かに今作の男性陣は少しファニーな部分がありました。

     かっこいい女性キャラクターたち、抜けた部分がある男性キャラクターたちという対比もよかったです! たまには女性だけがかっこいい作品があってもいいですよね(笑)。

    ――母親のメリーナもかっこよかったですよね。

     最後の最後までめちゃくちゃかっこよかったです! メリーナを見ていて、やっぱり女性には“母性”が備わっているんだな、と思いました。この作品では、女性の心の奥底にある母性や、家族愛も描かれていて、すごく素敵でした。

  • ――家族が大きなテーマでしたが、その中にある愛情も見える作品でした。

     メリーナも冷酷に見えて、実は子どもたちのことをすごく愛していたんだろうな、と感じました。心を消したつもりでレッドルームでは任務を果たしているけれど、心の奥底では愛情がしっかりある。「母なんだ」ということを感じられてうれしかったです。

    ――エレーナは感情を表に出すタイプで、ブラック・ウィドウは熱い人でありながら感情をあまり出さないタイプだと思います。前田さんはどちらに近いですか?

     自分の身内だ、と思う人に対しては、エレーナみたいになるかもしれません。弱音だって吐きたくなるし、ブラック・ウィドウみたいにみんなの前で強くいるなんて無理だと思います。自分の感情に素直に生きているエレーナは、見ていてすごく気持ちよかったです。

     ブラック・ウィドウは、それで辛くないのかな?と思う部分はありますが、それが彼女の強さなんですよね。彼女は心が抜群に、誰よりも強い。女性にはみんな“ブレない強さ”があると思っています。戦うときの女性の心の強さは異常ですよね(笑)。

  • 奥深くにある愛を感じる作品

    ――アベンジャーズのあらゆる技をコピーして戦う「タスクマスター」という敵も登場しましたね。前田さんがコピーしたいキャラクターは誰ですか?

     頭の良さも含めてアイアンマンのことはうらやましいですね。私は素手で戦う勇気はないので、アイアンマンのスーツを装備したいです(笑)。それかマイティ・ソーになりたいです! だって神ですもんね(笑)。

    ――息をつく暇もないほどのアクションシーンも満載でした。本作でのお気に入りのシーンについて教えてください。

     アクションシーンはどのシーンも抜群にすごかったですね! 特に、ブラック・ウィドウが乗り物に乗るシーンは全部気持ち良かったです。彼女は最初からずっと身一つで、素手で戦うのがかっこいいし、毎回すごいな、と思います。もちろん「アクションシーンがかっこいい映画」というだけではなくて、ブラック・ウィドウの奥深くにある愛が感じられるのもよかったです。

  • ――本作では『アベンジャーズ/エンドゲーム』で感動を呼んだブラック・ウィドウの“あの決断”へと繋がる過去が明かされ、彼女の信念、もう一つの家族であるアベンジャーズへの想いも描かれました。過去作品から通しての感想を教えてください。

     ブラック・ウィドウは、強いまっすぐな気持ちを持っているからこそ、目の前にいる人たちのことを愛せる人なんだな、と再確認しました。自分のことだけを考える人であれば、彼女のような生き方はしていないし、あんなにかっこよくはない。誰よりも仲間思いだし、自分のことよりも仲間のことを一番に考えてる人なんですよね。今作を観て、全部腑に落ちました。

     こんな時期だからこそ映画館で観てスカッとして、笑うところは笑って楽しんでほしいです。ブラック・ウィドウは改めてかっこいい!

    ――最後に、フェーズ4が始まったばかりの今後のマーベル作品に期待することをお願いします。

     他のキャラクターたちの話もまだまだ回収できてない部分がありますよね。私の希望を言うと、やっぱりもう一度アイアンマンが観たくて、どこかで登場してくれないかなと思っています。アイアンマンがいればみんながまた集まる感じがしませんか? タイムトラベルで過去を変えてほしいです(笑)。

    マーベル・スタジオ映画『ブラック・ウィドウ』は映画館とディズニープラスで同時公開中。

  • ©Marvel Studios 2021

取材・文:山田果奈映/写真:高野広美

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