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須賀健太、『シャン・チー』に興奮! 「ヒーロー誕生の瞬間にリアルタイムで立ち会えるのは幸せ」

映画

提供:ウォルト・ディズニー・ジャパン

  • 須賀健太が新作『シャン・チー/テン・リングスの伝説』を鑑賞!

     マーベル・スタジオの映画最新作『シャン・チー/テン・リングスの伝説』が、いよいよ9月3日(金)より全国公開される。スパイダーマンやアイアンマンなど、世界から絶大な人気を博すヒーローを続々と誕生させてきたマーベル・スタジオが新時代の幕開けを放つ、最強ゆえに戦うことを禁じた新ヒーローが“シャン・チー(シム・リウ)”だ。本作は、決別した過去と再び向き合い、本当の強さに目覚めていく新たなヒーロー誕生を描いたドラマチック・アクション・エンターテイメントとなる。今回は、マーベル作品が大好きだという俳優・須賀健太に、『シャン・チー』の魅力をたっぷり語ってもらった。

  • 挑戦的なアクションシーンの連続

    ――久しぶりの新ヒーロー誕生作品となります。観る前の期待値も高かったのではないでしょうか?

     正直、『アベンジャーズ/エンドゲーム』が、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の集大成的な作品だったので、燃え尽き症候群的な感覚が少なからずあって。また、マーベルの中でアジア人初のヒーローということで、僕は想像が追いついていませんでした。ですが、予告編を観たときに、アクションの撮り方や見せ方が進化しているのを感じてドキドキし、謝罪したい気持ちになりました(笑)。

    ――作中、印象に残ったシーンを教えてください。

     一番印象的だったのは、前半のバスでのバトルシーンです。バスが壊れて足場がなくなる閉鎖空間の中で、目まぐるしく展開するアクションに圧倒されました。ものすごくスピーディーなのに何をしているのかよくわかるカメラワークも素晴らしく、即、心を鷲掴みされました。

     もちろん、王道のアクションものとしての要素をしっかり取り入れているからこその新鮮味だとは思いますが。高層ビルの外壁でのバトルも奇想天外なアクションが散りばめられていて挑戦的なシーンが多かったと思います。「新しいマーベルを見せてやる!」という熱量を感じましたね。

  • 人間的な魅力があふれる新ヒーロー

    ――主人公のシャン・チーについて、どのような感想を抱きましたか?

     僕は、悲しい過去や心の葛藤と向き合うヒーローに惹かれちゃうんですよね。本作も主人公が自身の運命に悩みながらも心身が強くなっていく過程が丁寧に描かれているなと思いました。シャン・チーは、家族に対する思いやりが人一倍あるのかな。家族にドライになりきれず、切ない部分が伝わってきました。特に、父親・シュー・ウェンウー(トニー・レオン)との闘いでは、表情やアクションから“父を救いたい”という優しさや“本当に父の暴走を止めることができるのか”という迷いが見えて、あんなにエモーショナルなアクションを観たのは初めてでした。暗殺者として育てられた過酷な運命、その運命から逃れるために妹を置いて逃げてしまった過去に真摯に向き合うシャン・チーに対して「頑張れ!」と感情移入する場面が何度もありました。

    ――たしかに、シャン・チーと、父親のシュー・ウェンウーの関係は言葉では表現できない深みがありましたね。

     (敵であり父親の)シュー・ウェンウーがどうしても嫌いになれません。逆に、すごく素敵だなと思うんです。自分なりの正義があって、結局は、“妻を助けたい”というところに行き着く。ただの悪ではないので、シャン・チーにシュー・ウェンウーを倒してほしい気持ちにもならない。ふたりが闘っているとき、シュー・ウェンウーが嬉しそうだなと見える場面が端々にあって、そこも親子ならではのものだと思いました。親子の闘いは、あえて急所をつかないようにして引き伸ばしているようにも感じましたし、拳・武術を通じて、各々の“想い”を分かり合おうと対話しているように見えましたね。

  • フェーズ4はシャン・チーが中心!?

    ――マーベル・スタジオ作品の今後の展開にあたり、シャン・チーにはどのような活躍を期待しますか?

     まずは、シャン・チーと妹のシャーリン(メンガー・チャン)がどんな関係になっていくのかが楽しみですね。もしかしたら、全世界に迷惑をかける規模の兄弟喧嘩をするソーとロキの関係のようになるかもしれないですし。

     僕は『アベンジャーズ』のように、マーベル・スタジオ作品のキャラクターが一同に会した時に、シャン・チーは絶対真ん中が似合うキャラクターだなと思うし、絶対いてほしくて。ある意味おなじみのキャラクターたちに、フェーズ4からの新しいヒーローとして、どう絡むのかは、楽しみです。

     特に、異色のキャラクターつながりで『ブラック・パンサー』と並んでいるのも見てみたいですね。黒人文化とアジア圏の文化が、どこかで合流したら面白そう。

  • ――人種や文化を超えた新たな展開が楽しめそうですね。

     そうですね。でもマーベルは、そこが先に立ちすぎないんですよね。別にアジア圏の文化を押しつけているわけではなく、それよりも先に物語やキャラクターの魅力が立っているからこそ、ちゃんと見れるって言うことが大前提にあるので、そこはマーベル作品の素晴らしい所だと思います。

    ――最後に、これから鑑賞する皆さんにメッセージをお願いします。

     今回、僕がすごく幸せだなと思ったのは、新しいヒーロー誕生の瞬間にリアルタイムで立ち会えたことです。劇場公開までのプロセスを一緒に味わえるのは、今だけの醍醐味。すごく良い時代に生まれたなとワクワクしていて、皆さんにも同じ気持ちを楽しんでほしいですね。また、シャン・チーの本格アクションはぜひ劇場の大画面で見て欲しいです。僕は前半のバスのシーンで心を掴まれたので、バスが出てきたら注目です!

    映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』は、9月3日(金)より全国公開。

  • ©Marvel Studios 2021

文:高山美穂 / 写真:高野広美

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