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佐野岳、『シャン・チー』を絶賛! 「良い意味で2、3度裏切られます」

映画

提供:ウォルト・ディズニー・ジャパン

  •  マーベル・スタジオの新たなヒーロー誕生の物語を描く『シャン・チー/テン・リングスの伝説』が公開中。大のマーベルファンだという俳優の佐野岳は本作を鑑賞し、「良い意味で2、3度裏切られます」と興奮した様子で語る。そんな佐野に、マーベル作品初のアジア人の主人公となったシャン・チーの魅力や、度肝を抜くアクションの見どころを語ってもらった。

     スパイダーマン、アイアンマンなど、魅力的なキャラクターを次々と生み出してきたマーベル・スタジオが新たに贈り出すのは、最強であるがゆえに、力を封印した“優しすぎる”新ヒーロー、シャン・チー(シム・リウ)。一見すると、どこにでもいるようなごく普通の人間にも見えるシャン・チーだが、実は彼にはかつて手に入れた最強の力を封印してきた秘密があり…。

  • マーベル・スタジオ作品は、期待の斜め上を行く感覚が楽しい

    ――『シャン・チー』は、久しぶりの新ヒーロー誕生作品。ご覧になられてどんな感想を抱きましたか?

     今作はマーベル・スタジオ作品の基本や歴史を知らなくても、純度100%で作品の良さを感じられる映画作りになっていました。大迫力のアクションをベースにした新しい作風も、ファンはすごくついてきやすいと感じました。

     『シャン・チー』の予告映像を見た時、僕は「肉弾戦がすごい」という印象が強くて。いざ、作品を観てみると、中盤からラストにかけてのCGのすごさ、格闘以外のアクションも壮大で、マーベル・スタジオのレベルの高さに大興奮しました。良い意味で2度裏切られ、いろんな面で期待の斜め上を行く感覚が楽しいです。

    ――分かります! マーベル作品は、突拍子と思われる展開もすごく説得力があり、自然に内容が入ってくるのもすごいですよね。

     そうですね! 世界の優れたクリエイターたちが集結すると、格闘アクションと映像技術が融合した新感覚の作品ができるんだなと痛感しました! また、テン・リングスの使い方に注目して欲しいですね。

  • 「あの作品の、あのシーンだ!」と思う部分を答え合わせする楽しさ

    ――劇中では圧巻のアクションが怒涛に繰り広げられますが、特に印象に残ったシーンはありますか?

     僕はアクション映画が大好きでいろんな作品を観ていますが、『シャン・チー』の劇中に出てくるアクションシーンは名作と言われるアクション映画へのオマージュやリスペクトを感じたんです。アクションに垣間見るエフェクトを答え合わせするように観れたのが楽しかったですね。特に、バス内でのジャケットアクションを観た時は、気持ちが高揚し感激してしまいました。

  • トニー・レオンの表情や目線が秀逸!

    ――本作では、シャン・チーとアジアが誇る名優トニー・レオンが演じる父・ウェンウーの特殊な関係が鍵になっていますが、この親子の関係性はどうご覧になりましたか?

     トニー・レオンの表情や目線が秀逸で、言葉以上に物語っているシーンが特に多かったような気がしていて。ウェンウーの目線で、シャン・チーの心情を探ることができるのは良いなと思いました。マーベル・スタジオのヴィラン(悪役)を一筋縄ではいかないキャラクターとして描くところが僕は好きで、まさにシャン・チーが、父、母、妹と家族団らんでダンスゲームを楽しむ回想シーンの演出部分は心に刺さりました。一瞬ですが、あの家庭的なシーンがあることで、ラストの家族の絆がわかるシーンに繋がっていくので、注目して欲しいです。

    ――シャン・チーとウェンウーとの闘いも印象的でした。

     あのシーンは、作品冒頭の、ウェンウーがシャン・チーの母と出会うシーンと対比構造になっていますよね。父が息子と手合わせながら母を思い出し、世代を超えて、強い意志が受け継がれる描写は先祖の想いや家族の絆を感じて、とても胸が熱くなる瞬間でした。

  • 自分を知るためには、自身の「光」と「闇」を理解することが大切

    ――シャン・チーが自身の負の側面を乗り越えて成長していく姿が描かれていますが、共感できるポイントはありましたか?

     僕は、昔、人間関係や仕事での困難な事から目を背けてしまうタイプでした。でも、ある日を境に、考え方を変えて自分の嫌な部分と向き合うようになりました。台本を繰り返し読み直すと、セリフが持つ深い意味や演技のポイントに気づけたり、知人の相手の話を聞く事から始めてみたら、新しい発見がありました。

    ――それは何かきっかけがあったのですか?

     京都の禅寺へ半月程修行に行かせていただきました。

    ――まさに、シャン・チーじゃないですか!?

     そうですね(笑)。禅寺では、自分の好きなことや嫌なこと、見落としていたことを整理する時間があって、修行をきっかけに、自分や物事についてしっかりと向き合っていくようになりました。

     シャン・チーが、自分の過ちと向き合い、運命を切り開いていく姿を見て、自分自身を知るためには自分の中の「光」と「闇」を理解することが大切だということ、自分を見つめ直すことの大切さを改めて感じました。

    ――では、最後にこれから『シャン・チー』を鑑賞される方にメッセージをお願いします。

     アクションはもちろんですが、良い意味で2、3度裏切られます。全く新しいマーベルの世界観や、新ヒーローを存分に楽しんでほしいです。『シャン・チー』からマーベル・スタジオ作品にハマる人もたくさんいると思いますし、長年のファンでカメオ出演も期待されている方もいると思いますので、そこも注目して見てほしいです。

    映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』は、全国の映画館にて上映中。

  • ©Marvel Studios 2021

文:高山美穂 / 写真:松林満美

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