松田ゆう姫、『シャン・チー』のアクションと“家族のドラマ”に感動「家族は鏡のような存在」
提供:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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松田ゆう姫がマーベル映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』を絶賛!
9月3日(金)より日米同日公開され、週末興行成績で共にぶっちぎりのナンバー1をマークしたマーベル・スタジオ最新作『シャン・チー/テン・リングスの伝説』。本作ではマーベルのニューヒーロー、シャン・チーが繰り広げる生身の肉体によるキレキレの武術に息を呑み、悪に手を染めた最凶の父親との宿命的な闘いに胸が熱くなる。一筋縄ではいかない家族の物語にも心を揺さぶられる本作にちなみ、松田優作と松田美由紀の長女で、ミュージシャン、女優として活躍する松田ゆう姫に、本作の見どころをたっぷりと語ってもらった。
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犯罪組織のリーダーで、伝説の腕輪<テン・リングス>を司る父親シュー・ウェンウー(トニー・レオン)から、自身の後継者として育てられ、厳しい修行を受けてきたシャン・チー(シム・リウ)は父の元から逃げ出し、サンフランシスコでホテルマンとして平凡に暮らしていた。ところが再び、シュー・ウェンウーの陰謀に巻き込まれ、封印していた力を発揮して父親と対峙していく。
冒頭のシーンで「これは絶対に面白い!」と確信
――公開初週に劇場でご覧になったということで、まずは率直な感想を聞かせてください。
すごく面白かったです。昔からアクション映画が好きなのですが、最近は憂鬱になるようなダーク系のサスペンス映画ばかり観ていたので(笑)、久々に痛快な映画を観れたなと思いました。アクションがすごすぎて、思わず笑ってしまったシーンもありました。とても楽しかったので、既にもう一度観たいです。
――マーベルのヒーローとしてはニューフェイスとなったシャン・チーの印象はいかがでしたか?
(シャン・チー役の)シム・リウがとても渋くてカッコよかった…タイプの男性ですね(笑)。アジア系の格闘技が得意なアクションスターはなんとなく細身のイメージがあったのですが、彼はとてもがっしりとたくましい感じがあって、イメージが変わりました。アクションのバリエーションも豊富だし、予想もつかない展開にもドキドキしました。
――特にお気に入りのアクションシーンはありましたか?
最初のバスでのアクションがかなり衝撃的で、いきなり急ピッチで展開するので、本当にびっくりしました。ロケーションもすごいし、見たことがない感じのアクションシーンだなと。あと、冒頭の父親の格闘シーンもすごくかっこよくて、その時点で、「あ!これ絶対に面白い映画だ」と確信しました。
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シャン・チーの“親子関係”で考えさせられたこと
――本作では親子や兄妹など、“家族の絆”が大きなテーマとなっていますが、松田さんにとって“家族”とはどういった存在でしょうか?
なかなか難しい質問で、一言では言い切れないのですが、私は鏡のような存在かなと思っています。自分の知らなかった部分や、見えてなかった部分を教えてもらうような存在でしょうか。例えば家族を見ていると、自分もこういうところがあるかもしれないと気づくことが多いです。それは良いところも悪いところも両方あって、それが濃く出るのが、血のつながった家族なのかなと…。
――普段の生活において、今でも家族の存在に励まされたり、背中を押さえたりすることはありますか?
そうですね。特に母親はいつも心の根底にある揺るぎない存在です。私はけっこう頻繁に連絡をとっていますが、何か困難なことが起きても、家族がいるから大丈夫だと思えますし、なにかあっても安心できる存在なのかなと。
最近は(コロナ禍で)なかなか家族ともすぐに会えなくなって、“家族”という存在の大切さに改めて気づいた人が多いんじゃないかと思います。シャン・チーもそうですが、家族って普通に健康な生活をしていたらなんとなくないがしろにしがちな存在だと思うんですよ。でも、離れていてもどこかでつながっているという認識を持っていることが大切なんだなと感じました。
――シャン・チーと父親の関係は特殊なものではありますが、劇中の親子関係で共感できた点はありましたか?
共感ではないですが、大人になったシャン・チーとウェンウー(父)が初めて対面した時、ウェンウーは当然逃げ出した息子を責めると思ったんですよ。でも、「会いたかったよ」と言いましたよね。あのシーンはグッときました。やっぱり2人は親子で、息子に会えたことが嬉しかったんだなと。その言葉が最初にきたことで、ウェンウーが完全な悪者じゃないことがわかりました。
――あのシーンでは、シュー・ウェンウーの葛藤もにじみ出ていましたね。
父親といえどもやっぱり1人の人間で、悲しみや苦しみを抱えているんですよね…。それをどうやって家族に共有するかという点でも、本作を観た後にいろいろと考えさせられました。
――演じるトニー・レオンの憂いをたたえた瞳もすてきでした。
トニー・レオンはこれまでも大好きな俳優でしたが、もっと好きになりました。ヒール感と善人感を両方備えていて、素晴らしかったです。
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兄と妹が織りなす見せ場のシーンにも注目!
――シャン・チーの妹に対する思いも熱いものがあったと思います。松田さんもお兄様がいらっしゃいますが、同じ妹という立場から見た、シャーリンの印象はいかがでしたか?
ちゃんと自立していて、今の時代に合った、すごく強い女性ですよね。アクションも素晴らしかったですし、特に後半の見せ場、シャン・チーとシャーリンが2人で戦うシーンは“妹への思い”もしっかり描かれていて感動しました。
最後のシーンを観た時は、アメリカで暮らしていた時をちょっと思い出しましたね。アメリカの家族は、兄弟間でも「愛してる」とか家庭の中でちゃんと言い合う感じがあったんです。日本では、そういう直接的な言葉で愛情を伝える人ってあまりいないと思うので、この感じちょっといいなと思いました(笑)。
――シャン・チーは“後継者”として育てられましたが、父に背いてそこから飛び出していきました。松田さんも、“期待される環境”の中で育ってきたと思いますが、そこから「逃げ出したい」と思ったことはありますか?
シャン・チーは子ども頃からすごく努力をしてきて、あそこまで強くなったにも関わらず、そこから逃げて隠れた生活をしているというのが、正直どうなんだろうと思いました。その鍛錬したスキルを出していったほうがいいんじゃないかと(苦笑)。
私自身は、自分が置かれている環境から逃げたいということはなかったですが、「何をすべきなのかがわからない」というプレッシャーから逃げ出したくなる時期はありました。でも、私にはシャン・チーのようなストイックさはないです(笑)。
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――それはいつ頃ですか?
高校を卒業して大学に行くぐらいの時期は、悶々としていた気がします。でも、音楽を始めてデビューしたことがターニングポイントとなりました。何かを表現することにおいて、最初に選んだのが音楽で良かったなと、今は思えています。
――今年は女優デビューもされましたよね!
私は俳優一家で育ったので、初めてドラマの現場に入ったことで、より家族のことを知れた気がします。台詞を覚えたり、撮影現場を行き来したりする中で、「うちの家業はこれなのか」と実感できたし、大変さや楽しさも初めてわかった気がします。私は自分を探求することが好きなので、自分の可能性を絶やしたくないから、今はいろんなことをやってみたいという気持ちが強いです。
――最後に松田さんが思う、本作のおすすめポイントを改めてお願いします。
見どころがいっぱいありますが、やはりシム・リウの圧倒的な存在感がすごいなと思いました。また、格闘シーンもダンスをしているみたいにとても美しいので、普段アクション作品を観ない人にもおすすめです。
映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』は、全国の映画館にて上映中。
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©Marvel Studios 2021
取材・文:山崎伸子 / 写真:高野広美
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