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夏菜、「アラサーになって前進できた」 異なる作品への挑戦が救いに

エンタメ

 夏菜のNHKの連ドラ出演といえば、ヒロインを務めた連続テレビ小説『純と愛』が思い浮かぶ。「あの作品は、私が誇りに思っている作品の中でも、不動のNo.1なんです」と頬を緩める夏菜だが、同作以降は役柄や作品のイメージを払しょくできず葛藤を重ねたそうで「去年の頭くらいまでは、ぶれぶれでした(笑)」と自嘲。それと同時に、異なる作品への挑戦が救いを与えてくれたことも明かす。「全然違う役をやってみたり、バラエティをやったことも良かったのかなと思えています。『本当の私はこうなんです』と見せることができたのも、自分の中ではスカッとした瞬間でした」。

 ドラマでは、登場人物それぞれの変化が描かれるが、夏菜自身も最近になって変わったことがある。元々は自分に対する他者の思いを気にし過ぎるタイプだった彼女は、「そういうことがどうでもいいなと思えるようになった」というのだ。その変化は、女優業にも好影響を及ぼすことになった。「お芝居でも自由になりました。表情にも絶対に幅が出ていると思いますし、『こうしなきゃいけない! ああしなきゃいけない!』という考えがなくなったんです。今はすごく楽しいですね」。

 そんな夏菜は現在28歳。薫と同じアラサーになったことで前進することができたと感じている。「アラサーくらいになって今回の役ができたこともありますし、ようやくちゃんとした大人になれているのかな?という印象があります。この作品を機に、もっといろんなドラマに出演していきたいと思っています!」。(取材・文:岸豊/写真:高野広美)

 ドラマ『デイジー・ラック』は、NHK総合にて毎週金曜22時放送

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