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みな殺しの霊歌

【解説/みどころ】
東映の時代劇や、任侠映画ばかりを手掛けてきた加藤泰が、初めて松竹に招かれて撮った、彼には珍しい現代劇。ある男が、5人の有閑夫人を次々と惨殺していく。男がなぜ何の因果関係もない女たちを殺していかなければならないのか。その背後には5人によって犯されて自殺した少年の姿が浮かんでくるのだが……。むごい殺しを繰り返す主人公の残忍さが反転すると、心根の優しさが浮かび上がるという演出があざやかで、殺人者を演ずる佐藤允の執念の表情が観るものに迫る。殺される側の女性、菅井きん・中原早苗・沢淑子・応蘭芳・川村有紀の顔合わせも楽しく、無垢な少女・倍賞千恵子の初々しさも光る。


キャスト
佐藤允倍賞千恵子應蘭芳中原早苗
スタッフ
監督: 加藤泰 脚本: 三村晴彦
上映時間・制作年
91分/1968年
制作国
日本
映倫区分
R-15
配給
松竹


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