夏の電気代をおさえるには? 住宅のプロが教える「電気代のかかり過ぎる家」特徴&改善点
電気代の高騰が気になる昨今。夏の電気代が心配な方も多いのではないでしょうか? 長く続くコロナの影響や世界情勢などもあり、今後も料金の上昇が続くかもしれません。そこで今回は、南勝による電気代のかかり過ぎる家の夏の特徴と改善点についてご紹介します。
【写真】「電気代のかかり過ぎる家」特徴
■冷暖房効率がポイント
今回、電気代のかかり過ぎる家の特徴と改善点を教えてくれるのは、建築や不動産、土地のプロ、印南和行氏。一級建築士YouTuberとして、住宅に関する様々なノウハウを伝えています。
・吹き抜けにある高所の窓に工夫
LDKが吹き抜けになっていると、エアコンが2階の分まで効果を発揮することになり、冷暖房効率が悪くなりがち。特に夏は、天窓や吹き抜けにある高所の窓からの太陽光を、カーテンやロールスクリーンなどを設置することで遮るようにしておくなどの工夫をしておくと良いかもしれません。吹き抜けで電気代を安価に抑える方法は、設計の段階からしっかり考えましょう。
・仕切りがない空間は断熱気密を検討
またリビングと一体化した和室や土間と続いているリビングなど、開放感を大切にして考えられた空間も電気代が気になります。仕切りがなかったり、欄間などで和室の戸の上部が開いていたりすると、せっかく冷えた空気がそちらに流れ暑く感じてしまうのだそう。住宅に広く開放的な空間を作る場合は、見た目の良さやオシャレ度を重視するだけでなく、断熱気密などを検討し、冷房効率が良くなる工夫も大切といいます。
・窓が多い間取りはガラスやサッシに着目
続いては、家の中で熱の出入りが一番多い窓。窓が多い、大きいという間取りは電気代が高くなる場合があります。断熱性を高めるためには、遮熱と断熱のどちらにも効果を発揮する“Low‐E複層ガラス”や、熱伝導率の低い樹脂を使用したサッシの使用がおすすめだそう。大開口の掃き出し窓や寝室などに採用するのが良さそうです。
・最新家電ほど消費電力が少なくなる傾向
さらに家電製品はどんどん省エネ化が進んでいるので、最新家電ほど消費電力が少なくなる傾向が。エアコンは10年前のものと比較すると電気代が安くなっている場合があるのだそう。冷蔵庫に関しては、15年前のものと比べて現在は電気代が半分になっているものもあるのだとか。
ちなみに、南勝による調査によると、ここ半年で以前より電気代が高いと思っている人が7割を超えることが明らかに。電気代が高くなった今後も電気代の高騰は続くかもしれません。できる限り電気代などの光熱費がかからない家にするために、対策をしてみてはいかがでしょうか?
【「家の電気代についての調査」概要】
調査期間:2022年6月2日
調査対象:築1年以上10年未満の一戸建てに居住中の25歳以上45歳未満の男女全国1254人
調査方法:インターネット調査