女性の方が熱中症になりやすい! 医師が教える「暑さに負けない体づくり」

ライフ
2019年7月3日 06:00
女性の方が熱中症になりやすい! 医師が教える「暑さに負けない体づくり」
夏のイメージ

 重症化すると、命に関係する熱中症。実は、本格的な夏が来てから対策を始めるのは少し遅いのだそう。今回は、ノザキクリニック院長の野崎豊先生に、今からできる熱中症になりにくい体づくり“暑熱順化”について、教えてもらった。


■女性の方がリスク大!


熱中症の仕組み
 そもそも熱中症は、高温の環境下で、体内の水分やミネラルバランスが崩れたり、体温調整機能が破綻することで、体内に熱がこもって発症する。

 体温調節機能が未発達な乳幼児や、暑さを感じにくく、体温調節や発汗機能が低下している高齢者は特に注意が必要だ。

 また、男性と比べて、熱中症のリスクは女性の方が高い。水分をためる役目を果たす筋肉が、男性よりも少なく、さらに、月経時の出血とともに、水分が喪失し、脱水気味になるという。

■対策は、徐々に夏モードの体にすること


暑さに負けない体をつくる“暑熱順化”とは?

 熱中症になりにくい体にするためには、本格的な夏を迎える前に“暑熱順化”をすることが重要だと、野崎先生は言う。暑熱順化とは、冬モードの体から徐々に体を暑さに順応させ、上手に汗をかける夏モードの体にすることだ。

暑熱順化のチェックリスト

 そのためには、「汗をかく」のがポイントで、手軽に汗をかけるウォーキングやジョギングなどの運動や入浴が推奨される。(入浴はシャワーだけではなく、40度程度の湯船に10分ほど浸かり、深部体温を約1度上げ発汗することが重要。この時、うっすらと額に汗をかく程度でとどめ、汗をかきすぎて脱水症を起こさないように気を付ける。)

 運動や入浴ができない人は、冷房の設定温度を高めにし、朝夕は室内に外気を取り入れるなど、冷房に依存しすぎない工夫をするといい。

■暑熱順化には「ミネラル入りむぎ茶」が効果的


健康的なシーン別の飲み分け方法

 暑熱順化は、ミネラル入りむぎ茶などのミネラルと水を含む飲料をしっかり摂ることでより効果的に進む。特に、ミネラ入りル入りむぎ茶は、無糖でカロリーもカフェインも0なので、小さなお子様から高齢者、妊婦の方までゴクゴク飲んでも安心。

 さらに、血流改善効果や、体温下降効果もあり、熱中症対策に効果的だと、医師からも推奨されている。

 ただ、熱中症は発生した当日の水分とミネラル不足から起こるのではなく、数日前からの不足が原因で発生する。また、水分とミネラル補給は、一気に行っても血液内に吸収された時にしか効果がないので、少しずつ継続的に飲む「点滴飲み」が効果的だ。

 暑熱順化には数週間程度を要する。暑さが本格化する前に体づくりをスタートさせ、健康的で楽しい夏を迎えたい。

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