TDR「ソアリン」「美女と野獣」が2000円で予約可能に　「ディズニー・プレミアムアクセス」導入へ【東京ディズニーリゾート】

　東京ディズニーリゾートは、5月19日（木）から、体験したい施設を時間限定で予約できる有料のサービス「ディズニー・プレミアムアクセス」を導入することを発表した。

【写真】「ディズニー・プレミアムアクセス」を使用した様子

■料金は1回2000円

　今回導入される「ディズニー・プレミアムアクセス」は、パーク入園後に東京ディズニーリゾート・アプリから、体験したい施設を時間指定で予約し、短い待ち時間で体験することができる有料のサービス。

　対象の施設は、東京ディズニーランドの「美女と野獣“魔法のものがたり”」と、東京ディズニーシーの「ソアリン：ファンタスティック・フライト」の2施設で、パークチケット1枚につき、「ディズニー・プレミアムアクセス」を1回分購入できる。

　料金は、大人も子どもも共通で、1人につき1回2000円（税込）。利用するグループ全員分のチケットが必要で、1日2回以上利用したい場合は、乗車後の時間から予約可能になる。原則、払い戻しなどは対応しない。

■導入の経緯は？

　同日に行われた取材会での説明によると、今回の「ディズニー・プレミアムアクセス」導入は、新型コロナウイルスの流行以前から検討されていたものだという。

　コロナ禍では、ソーシャルディスタンス確保による延伸した列の長さをコントロールするため、両施設には、指定した時間に列に並ぶことができる「スタンバイパス」が導入されていたが、発行数に限りがあるため、獲得できないゲストも出ていたのが現状だ。

　しかし、「遊園地・テーマパークにおける新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」の改定を受け、4月25日（月）からは、“ゲスト同士が触れ合わない程度の間隔の確保”に、ソーシャルディスタンスの運用を変更。これにより、「ソアリン」と「美女と野獣」の「スタンバイパス」は休止されていた。

　今後は、入場者数をコロナ禍以前より引き下げ、ニーズに合わせた選択肢を増やす運用にも変更するそうで、ニーズに合わせた選択肢を増やす施策として、今回の「ディズニー・プレミアムアクセス」が導入された。

　本サービスの最大の特徴は、“時間指定ができる”という点。ショーやレストランの予約の時間などを考慮できるため、パークでの計画をこれまで以上に立てやすくするのが目的で、そういった特徴から、現在休止されているファストパスとは「異なる」と語る。

■実際に使ってみて

　今回、説明会にあわせ、「ディズニー・プレミアムアクセス」を使った「美女と野獣“魔法のものがたり”」の乗車も体験。操作方法は簡単で、アプリのトップページにあるアイコンをタップし、希望の時間を選択。その後、決済して完了となる。

　実際に並んでみたところ、同アトラクションの門のすぐそばにある機械で、二次元コードを読み取るため、乗車まではスムーズ。建物内に入ると、プレショーの前のエリアに到着するため、城の内部を見ることができないが、すぐにプレショーに入ることができた。プレショー以降は、一般のゲストと同じ列に待機。今回の取材で、プレショー終了から乗り場まで、約15分ほどかかった。ちなみに、金曜日の昼の段階だったこともあり、同じ時間の待ち時間は、35分だった。

　今後、ディズニーリゾートでは、「ディズニー・プレミアムアクセス」以外にも、2022年度内にレストランのモバイルオーダーシステム機能も追加予定だそう。コロナ禍という変化を受けながら、新たな施策を取り入れて、ゲストにさまざまなパーク体験を提供していくようだ。

【「ディズニー・プレミアムアクセス」概要】
導入日：5月19日（木）