宮崎駿監督の引退宣言、ジブリパーク誕生のきっかけに 吾朗監督が明かす

特集・レポート
2022年10月12日 13:15
宮崎駿監督の引退宣言、ジブリパーク誕生のきっかけに 吾朗監督が明かす
宮崎吾朗監督&大村秀章愛知県知事  クランクイン!

 映画『ゲド戦記』『コクリコ坂から』のメガホンを取り、ジブリパークの制作現場を指揮する“監督”も務める宮崎吾朗と、愛知県の大村秀章知事が、10月12日(水)に、愛・地球博記念公園(モリコロパーク)内ジブリパークで開催されたトークイベントに出席。ジプリパークが生まれたきっかけに、宮崎駿監督の長編映画引退発表があったなど、その裏側が明かされた。


■「ジブリ作品を忘れられないように」

 11月1日(火)に第1期がオープンするジブリパークは、森と相談しながらつくっているスタジオジブリの世界を表現した公園。2017年5月31日の構想発表から5年が経ち、メインエリア「ジブリの大倉庫」をはじめ、『耳をすませば』の「地球屋」がある「青春の丘」、『となりのトトロ』の世界が楽しめる「どんどこ森」の3エリアがついにオープンの時を迎える。

 イベントに登壇した吾朗監督は、ジブリパークをつくるきっかけの1つに、駿監督の長編映画引退宣言があったと語る。スタジオジブリが長編映画を作らないとなったら、作品を後世に残すためにどうしたらいいのだろうという発想がジブリパーク誕生につながっていったそうで、「ジブリのいろんなものをギュッと詰め込んで、多くの人にジブリ作品を忘れられないようにしたいという思いが当時ありました」と回顧する。

 しかし、駿監督は2017年5月19日に引退を撤回し、現在は最新作『君たちはどう生きるか』を制作中。吾朗監督は「相変わらず裏切られまして、はしごを外された気分なんですけども…」と会場の笑いを誘いつつ、2023年秋ごろ開園予定の第2期の工事が架橋に入っているところだとも話した。

■三鷹の森ジブリ美術館とのつながりは?

 また、東京・三鷹にある三鷹の森ジブリ美術館とジブリパークのつながりについてもコメント。ジブリ美術館は、駿監督が「アニメーション映画を作ること」を表現した場所だと話し、「美術館発の展示を拡大・拡張してジブリパークでもできたら」と構想を語る。

 さらに続けて、今回オープンする「ジブリの大倉庫」が生まれた経緯として、ジブリ美術館で展示をやるたびに、造形物をやたらとつくってしまい、倉庫にたまって困っていたというユニークな理由もあったと吐露。吾朗監督は「多分今後もジブリ美術館でやたらと造形物をつくってここに持ち込むであろう」と語り、「そういう意味でも(ジブリ美術館とジブリパークは)良い意味で連携が取れている」と明かした。

■今後のジブリパークは?

 ちなみに、今後のジブリパークについて、大村知事は、第1期、第2期のオープンを経た後の、さらなる進化・発展は「ありうるべきことだ」「そうしたい」とコメント。「コロナもようやく少しおさまってきたので、世界中の皆さんに楽しんでいただけるジブリのコンテンツをつくり、育て上げていきたい」と意気込みを語った。

【「ジブリパーク」概要】
第1期開業日:11月1日(火)
(C)Studio Ghibli

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