『アナと雪の女王』が大ヒット現象に 観客も一緒に歌えるバージョンや舞台化の話も
映画
ディズニーのミュージカルアニメ映画『アナと雪の女王』（日本公開は3月14日）が、まさに雪だるま現象を起こしている。
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11月中旬に北米公開されたこの映画は、3ヵ月経過した現在も、アメリカでまだトップ10内に君臨。通常なら、公開から日がたつごとに順位が下がっていくものだが、公開7週目で再び1位に返り咲くという、稀に見る偉業を達成してみせた。
2月19日時点の世界興収は9億5700万ドル。10億ドルの大台を超すのも時間の問題だ。すでに、ロシア、イギリス、メキシコ、イタリア、スペインでは、ディズニーアニメ史上最高の興行成績を記録。アメリカでは、最近、リピーターのために、一部の劇場でシング・アロング版（スクリーンに歌詞が出て、観客も一緒に歌えるというもの）も公開された。
映画の大ヒットを受けてサントラも爆発的に売れており、ビヨンセの新譜を押しのけてビルボードの1位に輝いている。アニメのサントラがビルボード1位を獲得するのは、史上4度目のこと。
ブロードウェイミュージカル化の企画も進行中。同じように、ディズニーのアニメ映画を舞台ミュージカル化した『ライオンキング』は、17年のロングランとなっており、ディズニー側は、『アナと雪の女王』も、「焦らず、クオリティを重視して舞台化を進める」姿勢だ。
アンデルセンの童話にゆるやかにもとづくこの物語の主人公は、姉エルサと妹アナのお姫さま姉妹。エルサは自分でコントロールできないパワフルな魔力をもっている。幼い頃、その魔法のせいでアナを傷つけてしまったエルサは、二度と妹を危険にさらさないよう、家の中でもひとり、隔離した状態で生活してきた。だが、女王に就任する日、不覚にも、エルサは魔力のせいで、お城どころか街全体を真冬の世界に閉じ込めてしまう。みんながエルサを化け物扱いする中、アナは姉を信じ、彼女を救うために遠い山まで旅に出る。
姉妹愛、笑い、感動、恋愛、音楽に満ちた今作は、ゴールデン・グローブ賞、英国アカデミー賞ほか、数々の批評家賞からもベストアニメを受賞。来たるオスカーでもアニメ部門の最有力候補と考えられており、今後もまだまだ勢いを増しそうだ。（文：猿渡由紀）
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