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勝新太郎
出身地:東京都
生年月日:1931/11/29

勝新太郎 出演映画作品

  • 座頭市物語〈4Kデジタル修復版〉

    制作年:2021年8月20日(金)公開

    子母沢寛の随筆集に収められた短編を原作に、勝新太郎が主演し1962年に映画化された時代劇。初公開以降、テレビシリーズやリメイク版など多岐に渡り人気を博した『座頭市物語』の第1弾が、4Kデジタル修復版で帰ってくる。主演の勝新太郎は昭和の時代劇・任侠映画に数々出演、三隅研次監督は今作以降5作の座頭市シリーズ作を手掛けている。

  • 続・新悪名

    制作年:

    戦後のヤミ市を追放された朝吉は、大阪で女剣劇一座に横ヤリを入れている演芸館主・玉島に話をつけにいき、そこで用心棒に雇われている清次と再会する。興行は無事終わるが、一座のギャラが持ち逃げされてしまう。朝吉は自分の体をカタに借金するが……。

  • 鬼の棲む館

    制作年:

    谷崎潤一郎の戯曲『無明と愛染』を新藤兼人脚色、三隅研次監督、勝新太郎主演で映画化した文芸大作。南北朝時代、戦火をまぬがれた山寺を舞台として、4人の男女のそれぞれの愛欲模様が描かれる。主人公の妻に扮した高峰秀子が、さすがにうまい。

  • 御用牙

    制作年:

    シリーズ第1作にあたるこの作品は、すでに“子連れ狼”シリーズで小池一夫作品を映画化している三隅研次が監督し、シリーズ中最高の迫力をもった作品に仕上げた。島破りにより逃げ出した4人を捕えるため江戸中で無宿人狩りが行われた。噂では重罪人の人斬り屋・三途の竿兵衛も江戸に潜入しているという。竿兵衛の情婦・お美乃が上役目付の妾と知った半蔵は、お美乃を捕らえ、天井からつるして“座禅ころがし”なる責めを加える。お美乃の白状により、大奥にまで広がる悪の根源を叩きつぶすべく、半蔵は身の危険も顧みず、男子禁制の大奥に乗り込んでいくのだった……。ビデオは90分。

  • 顔役〈1971年〉

    制作年:

    勝新太郎の意欲に満ちた監督第1作だが、発表当時はほとんど評価されなかった。勝自身が扮する破天荒な刑事が、信用金庫の不正融資事件の黒幕を暴き、その真犯人を倒すという内容。その映像から炸裂するパワーは類型的なジャンル映画の範疇から文字通りハミ出していく。手だけを追い続けることで賭博場の空気を伝える白熱の冒頭から、いきなり足の指の間から顔をのぞかせる主人公の初登場シーン、夢幻世界を思わすカー・クラッシュのめくるめくイメージ、そして画面が土に覆われ暗くなっていくクライマックスまで、目も覚めるような場面の連続。徹底的にクローズアップにこだわった構図は個性派俳優たちの面構えや存在感をシンプルに引き出し、また要所要所に挿入された“路上”のショットの数々は社会への確かな視点も感じさせる。その一方で、鏡像を効果的に用いたり、ファンキーな劇中音楽を寸断したりと、繊細な演出も発揮。なにはともあれ、唯一無二のグルーブ感が全編を疾走する一大娯楽作であることは間違いないだろう。

  • 顔役〈1971年〉

    制作年:

    勝新太郎の意欲に満ちた監督第1作だが、発表当時はほとんど評価されなかった。勝自身が扮する破天荒な刑事が、信用金庫の不正融資事件の黒幕を暴き、その真犯人を倒すという内容。その映像から炸裂するパワーは類型的なジャンル映画の範疇から文字通りハミ出していく。手だけを追い続けることで賭博場の空気を伝える白熱の冒頭から、いきなり足の指の間から顔をのぞかせる主人公の初登場シーン、夢幻世界を思わすカー・クラッシュのめくるめくイメージ、そして画面が土に覆われ暗くなっていくクライマックスまで、目も覚めるような場面の連続。徹底的にクローズアップにこだわった構図は個性派俳優たちの面構えや存在感をシンプルに引き出し、また要所要所に挿入された“路上”のショットの数々は社会への確かな視点も感じさせる。その一方で、鏡像を効果的に用いたり、ファンキーな劇中音楽を寸断したりと、繊細な演出も発揮。なにはともあれ、唯一無二のグルーブ感が全編を疾走する一大娯楽作であることは間違いないだろう。

  • 顔役〈1971年〉

    制作年:

    勝新太郎の意欲に満ちた監督第1作だが、発表当時はほとんど評価されなかった。勝自身が扮する破天荒な刑事が、信用金庫の不正融資事件の黒幕を暴き、その真犯人を倒すという内容。その映像から炸裂するパワーは類型的なジャンル映画の範疇から文字通りハミ出していく。手だけを追い続けることで賭博場の空気を伝える白熱の冒頭から、いきなり足の指の間から顔をのぞかせる主人公の初登場シーン、夢幻世界を思わすカー・クラッシュのめくるめくイメージ、そして画面が土に覆われ暗くなっていくクライマックスまで、目も覚めるような場面の連続。徹底的にクローズアップにこだわった構図は個性派俳優たちの面構えや存在感をシンプルに引き出し、また要所要所に挿入された“路上”のショットの数々は社会への確かな視点も感じさせる。その一方で、鏡像を効果的に用いたり、ファンキーな劇中音楽を寸断したりと、繊細な演出も発揮。なにはともあれ、唯一無二のグルーブ感が全編を疾走する一大娯楽作であることは間違いないだろう。

  • 御用牙・かみそり半蔵地獄責め

    制作年:

    かみそり半蔵は、捕らえた盗人から、寺や神社ではやっている“子おろし”に関係する殺人事件をかぎつける。女神主を得意の拷問にかけて、事件の裏に潜む尼寺の腐りきった実態を突き止めていく……。名匠・増村が1作目に負けぬ迫力で描いた佳作。

  • 新座頭市・破れ!唐人剣

    制作年:

    座頭市と香港のアクション・スター、ジミー・ウォングとの対決をメインにした、安田公義監督によるシリーズ第22作。ふとしたことから唐人剣士の王と知り合った座頭市は、懸賞金欲しさに王を狙う藤兵衛一家と闘うが、市を裏切り者と誤解した王を図らずも斬ってしまう。

  • いのち・ぼうにふろう

    制作年:

    黒澤明、木下惠介、市川崑とともに“四騎の会”を結成した小林正樹が、結成後の第1作として作った時代劇。題名の「いのちぼうにふろう」は、アウトローたちが若者の純愛にほだされて“命を棒にふろう”とまでして、恋を実らせるという物語からきている。安楽寺は四方を堀に囲まれた“島”に建っていた。そこは一膳飯屋だが、無頼漢たちが住みついた吹き溜まりでもあった。ある日、そこへ無銭飲食で袋叩きにあっていた青年が逃げ込んできた。青年は幼なじみの娘が女郎に売られるのを助けようとして、店の金に手をつけたのだった。

  • 日蓮と蒙古大襲来

    制作年:

    日本映画史のなかでも最大級に位置するスペクタクル超大作。日蓮上人が様々な妨害、弾圧に遭いながらも、信念を貫き、日蓮宗を確立するまでを描く。クライマックスの蒙古来襲のスペクタクル・シーンが最大の見もの。大映特撮陣の力のほどがうかがえる。

  • 鯨神

    制作年:

    今や官能小説の雄ともいうべき宇能鴻一郎の若き日の芥川賞受賞作『裁かれる越前守』の映画化。メルヴィルの『白鯨』を思わせる骨太な作品で、日本では育ちにくいジャンルを、大映時代劇の中堅・田中徳三が正攻法で演出し、一応の成果を得たのは注目に価する。

  • 大江山酒天童子

    制作年:

    日本三大伝説の一つ“大江山の鬼退治”をベースにした川口松太郎原作の映画化。源頼光に市川雷蔵、四天王の渡辺綱に勝新太郎、坂田金時に本郷功次郎、碓井貞光に島田竜三、卜部季武に林成年が扮している。酒天童子を反権力の象徴とした視点がユニーク。

  • 狐のくれた赤ん坊

    制作年:

    1945年に阪東妻三郎主演で作られた「狐の呉れた赤ん坊」のリメイク。純情な大井川の川越え人足がひょんなことから大名の捨て子を育てるハメになるという人情喜劇の快作。勝新太郎が粗野だがお人好しの人足を好演している。

  • 座頭市地獄旅

    制作年:

    座頭市は父の仇を探して放浪の身の若侍とその妹を助けて、仇の浪人・十文字糺を斬る。巨匠・伊藤大輔が脚色を担当しているだけに細かいところに工夫が凝らされ、特に市と十文字が頭の中で将棋を指しながら対決の機会をうかがうシーンは、緊迫感がたっぷり。

  • 待ち伏せ

    制作年:

    冬、寒風吹きすさぶ峠の茶屋に、得体の知れない5人の男女が現れる。それぞれの素性が明らかにされるにつれて、老中・水野越前の外様大名つぶしの陰謀が浮かび上がってくる。サスペンスたっぷりのアクション巨編。戦後映画界を代表する大スターが揃って出演。

  • 新座頭市物語・折れた杖

    制作年:

    勝新太郎自らが監督。行きずりの老人から形見を娘に届けるように頼まれた座頭市は、銚子の宿で女郎になっている娘を身請けしようとするが、地元の顔役に利き腕をつぶされてしまい……。勝新の演出はポルノ・シーンの挿入など、なかなかサービス精神旺盛である。

  • 座頭市血笑旅

    制作年:

    5人組の殺し屋に狙われる座頭市は、自分の身代わりに殺された若い母親の赤ん坊を抱え、子守旅を続ける。5人組は好機とばかりに市に襲いかかり……。市の居合いも三隅研次の演出も冴え、大ヒットを記録。

  • 怪猫呪いの壁

    制作年:

    お家乗っ取りをたくらむ老中の五月と御用人の田所典膳は、藩主のお気に入りの腰元・志乃を殺害し黒猫とともに壁に塗りこめてしまう。以後城内では次々と不気味な事件が起きる。白ぬり二枚目時代の勝新太郎主演による一編。

  • 座頭市千両首

    制作年:

    代官の陰謀で千両箱強奪事件の犯人という汚名を着せられた座頭市は、真相を解明し代官一味と用心棒の十四郎を斬る。城健三朗扮する用心棒が馬に乗り鞭を振り回して市と対決する、西部劇タッチのアクションは迫力十分。

  • 無法松の一生〈1965年〉

    制作年:

    阪東妻三郎(1943年・稲垣浩監督)、三船敏郎(1958年・同)、三國連太郎(1963年・村山新治監督)に続く4代目松五郎を、勝新太郎が豪快に演じた。小倉の人力車夫が大尉の未亡人にひそかな慕情を寄せ、彼女の息子の成長を見守っていく。乱暴だが誠実な松五郎のキャラクターは永遠に不滅。

  • 無宿

    制作年:

    前年度キネマ旬報ベストワンに輝いた「津軽じょんがら節」を観て感動した勝新太郎が、勝プロに斎藤耕一を招き、ロベール・アンリコ監督の「冒険者たち」をモチーフに作った作品。ヤクザ渡世に生きる高倉健演じる男と、宝探しを夢想する男の友情を、美しい自然をバックに描いた。

  • 燃えつきた地図

    制作年:

    「おとし穴」「砂の女」「他人の顔」に続く安部公房=勅使河原宏コンビの4作目。蒸発した人間を追っていくうちに、不条理な人間関係に巻き込まれ、迷い込んでいく男を勝新太郎が熱演。映画化絶対不可能の作を取り上げた。製作は勅使河原プロから勝プロに代わったが、前3作ほどのボルテージの高さはない。

  • 薄桜記

    制作年:

    五味康祐の新聞連載小説を市川雷蔵主演で映画化した正統派時代劇の名作。丹下典膳は留守中最愛の妻が、知心派の5人組に犯されたことを知り苦難の末、5人を捜し出し復讐を果たすが、自らも傷つき妻とともに果てる。この典膳と、勝新太郎扮する中山安兵衛との交友を絡ませ、二人の剣士の明暗を赤穂浪士の討ち入りを背景に映し出した内容になっている。森一生の重厚な演出と本多省三の華麗なカメラワークが、非業の最期を遂げた剣豪・丹下典膳の半生を浮き彫りにする。特にラスト、片手片足に深傷を負い戸板に寝かされながら、多数の敵と必死に闘う丹下典膳のデカダンスな美しさは筆舌につくしがたいものがある。丹下典膳に扮した市川雷蔵が素晴らしい演技をみせ、彼の代表作となった。

  • 女と三悪人

    制作年:

    江戸両国の女座長率いる芝居の一座。大道芸人の元締め、竜運和尚と一座のお囃子をつとめる浪人、鶴木は、女座長に惚れている。そこへスリの一味と間違えられた旅の男が逃げ込んで来る。彼女はこの男に一目惚れ。一座の借金を肩代わりする代わりに座長の体を自由にしている但馬屋から座長を救うべく、旅の男と鶴木らは協力するのだが……。コメディ・タッチのドタバタ時代劇。

  • 次郎長富士

    制作年:

    長谷川一夫以下大映オールスター・キャストによる“次郎長富士”ものの一編。秋葉の火祭りで売り出した次郎長一家が、富士川川原で黒駒一家と大喧嘩するまでを講談調で描いた一大娯楽作品。勝新太郎の森の石松がはまり役。

  • 富士山頂

    制作年:

    標高3774mの富士山頂へ、レーダーを取り付けることに情熱を燃やす、三菱電気技術部員の梅原と、気象庁測器課長・葛木を中心とした男たちの姿を描く超大作。石原プロとしては、1968年の「黒部の太陽」と同様に、大自然の猛威と闘う、建設現場の人間にスポットをあてたもの。勝新太郎が、荷馬車隊の親分役で特別出演。

  • 新兵隊やくざ

    制作年:

    脱走を繰り返し天津に辿り着いた大宮と有田が、女たちを集めて女郎屋を開くという痛快作。藤岡琢也、玉川良一など笑いの取れる役者を脇に配し、喜劇部分をクローズアップ。「兵隊やくざ・大脱走」で再び同じ役を演じる成田三樹夫が本作で登場。

  • 御用牙・鬼の半蔵やわ肌小判

    制作年:

    シリーズ3作目は、2作目の監督・増村保造が脚本を担当。1、2作目ほどの圧倒的なパワーはないが、それなりに楽しめる。江戸城のお濠ばたに出るという幽霊のウワサを聞いた半蔵は、その裏に盗まれた小判が隠されていることに気づくのだが……。

  • 新座頭市物語・折れた杖

    制作年:

    勝新太郎自らが監督。行きずりの老人から形見を娘に届けるように頼まれた座頭市は、銚子の宿で女郎になっている娘を身請けしようとするが、地元の顔役に利き腕をつぶされてしまい……。勝新の演出はポルノ・シーンの挿入など、なかなかサービス精神旺盛である。

  • 兵隊やくざ・俺にまかせろ

    制作年:

    またもや新しい部隊に入った大宮と有田は、戦死必至の作戦に狩り出され孟家屯へ向かう。オンボロトラックに乗った一行を待っていたのは共産ゲリラの凄まじい襲撃だった……。見どころは初めて敵の捕虜となる大宮の一大脱出作戦。

  • 座頭市二段斬り

    制作年:

    ヤクザ稼業に嫌気がさした座頭市だが、あんまの師匠・彦の市は、悪玉ヤクザ・辰五郎に殺されその娘のお小夜は女郎にされていた……。三木のり平がコミカルな用心棒役で好演するが、加藤武の用心棒役はミス・キャストであった。

  • 悪名〈1961年〉

    制作年:

    当時の『週刊朝日』に連載中だった今東光の同名小説を、勝新太郎と田宮二郎のコンビで映画化。河内の農民のせがれ・朝吉は無類の暴れん坊で、松島遊廓で土地のヤクザ・モートルの貞と対決し、ぶちのめす。貞は朝吉を親分に。二人は足抜きをして因島へ売られた琴糸を救うべく島へ乗り込む。そこでピンチに陥ったところを島の女親分に救われて……。勝新太郎が「座頭市物語」の前に主演し最初のヒットを記録した作品で、古い任侠精神の持ち主・朝吉と、腕も度胸も人一倍だがドライな感覚の持ち主・モートルの貞のコンビが対照の妙を見せた。貞に扮する田宮二郎にとってはこれが出世作となった。

  • 釈迦

    制作年:

    スーパー・テクニラマ方式による日本初の70ミリ作品。プリントはロンドンで作られたテクニカル・カラープリントである。仏陀の生涯を伝記的に脚本化、様々なエピソードを散りばめ、活劇風の宗教映画に仕上げている。当時(ラーメン1杯30円の頃)5億円もの製作を掛けた超大作で、特撮を駆使した大スペクタクル場面が売り物だった。

  • 新・座頭市物語/笠間の血祭り

    制作年:

    生れ故郷の笠間に帰った座頭市は、百姓を苦しめる土地のヤクザと悪徳代官を相手に大暴れする。このあと、勝プロ製作によるTVシリーズが作られた。

  • 三代の盃

    制作年:

    江戸築地伊三郎一家の三下、政吉は一日も早く親分の盃をもらう日を夢見ている。そんな折、銀座の新興勢力、仁右衛門一家が、築地一帯に異人相手の歓楽街を作り、伊三郎一家を追い出すことを計画。殴り込みに行ったが子供扱いで追い返された政吉は旅に出、3年後、いっぱしの姿になり築地に戻って来た。勝新が暴れる任侠アクションの隠れた名作。

  • 座頭市と用心棒

    制作年:

    座頭市=勝新太郎と用心棒=三船敏郎が世紀の対決をする岡本喜八監督による一編。ストーリーそっちのけで二人の対決が注目されたが、結果は予想通り(?)引き分けに終わり観客をガッカリさせることに。ともあれこの記念すべき20作目は、シリーズ最大のヒットとなった。

  • とむらい師たち

    制作年:

    奇抜な着想と卓越した筆力で、第58回直木賞を受賞した野坂昭如の同名小説を三隅研次監督と勝新太郎のコンビで映画化した異色作。年商700億にものぼるという葬儀業界に目をつけた男たちが、葬儀コンサルタントなるものを開業するが……。

  • 不知火検校

    制作年:

    勝扮する徳の市は、意地汚なく貯め込んだ金を旗本の若奥様に貸し、その弱みにつけこんで犯す。彼は師の検校を殺し、自らが成り代わり悪業の限りをつくすが、ついには役人に捕えられる。ピカレスク時代劇の佳作。勝の盲目の演技は、のちの“座頭市”への布石ともいえる。

  • 座頭市物語

    制作年:

    子母沢寛の随筆集『ふところ手帖』に収められた短いエピソードである座頭の市の話をもとに、犬塚稔脚色・三隅研次監督・勝新太郎主演で映画化した大ヒット・シリーズの第1作。ツボ振りでも居合い抜きでも目明きの及ばぬすご腕の座頭市は、飯岡助五郎の客分となる。市は釣りで知り合った肺病やみの浪人・平手造酒に友情を感じるが、平手は助五郎と犬猿の中の笹川繁造の食客であった。やがて運命の糸は市と平手を対決に導く……。のちにはスーパーマンになってしまう座頭市だが、この作品では冒頭、市が丸木橋をヘッピリ腰で渡るシーンに代表されるように、盲目という致命的なハンデが随所に示され、市の世をすねて生きているアウトロー性を強調。三隅研次の淡々とした中にもメリハリの利いた演出が、見事に成功した。座頭市に扮した勝新太郎の好演はいうまでもないが、それ以上に素晴らしいのが平手造酒を演じる天知茂で、新東宝時代に養ってきたニヒルな持ち味を十二分に発揮した名演技であった。

  • 弁天小僧

    制作年:

    河竹黙阿弥の歌舞伎狂言を題材に、伊藤大輔が監督した娯楽時代劇の佳作。弁天小僧をはじめとする白浪五人男は悪徳旗本を出し抜き、大名や商人から大金を奪い、悪人に操を狙われた町娘の危機を救う。町娘に扮した、青山京子の好演が光る。

  • 初春狸御殿

    制作年:

    大映は新興以来の“狸もの”の元祖。木村恵吾監督だけでも「狸御殿」(1939)「歌う狸御殿」(1942)「春爛漫狸祭」(1948)「花くらべ狸御殿」(1949)を製作している。日本で数少ない傑作マゲものミュージカルの一本。御殿で踊って歌って恋の三角関係が展開。

  • やくざ絶唱

    制作年:

    「兵隊やくざ」以来5年ぶりにコンビを組んだ増村保造監督と勝新太郎の、兄妹相姦願望をテーマにした作品。妹に異常ともいえる愛をそそぐ勝新扮するヤクザは、彼女に近づく男は皆ぶっ飛ばす。妹はそんな兄を嫌い去っていく。絶望した勝新は新興ヤクザのボスを殺し、自らも銃弾に倒れる。

  • 座頭市牢破り

    制作年:

    座頭市はヤクザ同士の喧嘩で、朝五郎という百姓に味方する親分の人柄に惚れるが、数ヵ月後に再会した朝五郎は百姓たちを苦しめる悪徳ヤクザになっていた……。三國連太郎が屈折したヤクザの親分役を巧演する。「戦争と人間」(1970~73)、「不毛地帯」(1976)などで知られる巨匠・山本薩夫が演出にあたった一編。

  • 尻啖え孫市

    制作年:

    戦国時代、大名たちが恐れおののいた日本最強の鉄砲集団“雑賀衆”。その頂点に立つ若大将・孫市の痛快な半生を描いた大型時代劇。クローズ・アップを多用した三隅演出は役者の個性を際立たせ、人間関係のわかりやすい群衆劇を作り上げた。

  • 続・座頭市物語

    制作年:

    市がまだ盲目になる前に、一人の女をめぐって争った実兄・与四郎が、凶状持ちの浪人となって市の前に現れる……。市の実兄の浪人を勝新太郎の実兄である城健三朗(のちの若山富三郎)が好演。

  • にせ刑事

    制作年:

    拳銃を紛失したことから刑事をクビになった寅松は、ある日、不良に絡まれた女性を助けるが、乱闘のはずみでその女性、保母の美恵子はケガをする。美恵子の入院中に、彼女の生徒が誘拐され、責任を感じた寅松は、独力で捜査を開始する……。高岩肇のオリジナル脚本を社会派・山本薩夫が監督したコミカル・モードの刑事ドラマ。

  • 兵隊やくざ

    制作年:

    昭和18年、ソ連国境に近い孫呉の丘にそびえ立つ関東軍兵舎。ここに、元ヤクザの用心棒で札つきの暴れ者と噂される大宮貴三郎が入隊してきた。早々に大宮は浴場で大立ち回り、十数人の砲兵隊をブチのめしてしまう。指導係を任されたインテリ上等兵・有田は頭をかかえるが、規律に縛られない奔放な大宮に奇妙な友情を感じていた……。記念すべきシリーズ第1作は、大宮と有田の出会いと、男としてお互いに惹かれ合っていく二人の姿をテンポよく見せる。シリーズもののキャラクターは1作ごとに成長、変化していく場合が多いが、“兵隊やくざ”は本作ですべてを確立、以後最後までまったく変わらない。

  • 水戸黄門海を渡る

    制作年:

    松前藩の御用船から蝦夷地の測量図が奪われた。仙台に立ち寄っていた水戸黄門の一行は、真相を求めて蝦夷に渡る。そこでは幕府転覆の陰謀が……。長谷川一夫が水戸黄門とアイヌの大酋長の二役を演じている。馬に乗ったアイヌの軍勢など西部劇調の娯楽時代劇。

  • 続・兵隊やくざ

    制作年:

    第1作で、軍用機関車を奪って脱走した大宮・有田のコンビは、ゲリラの地雷に吹き飛ばされ、気がついたら陸軍病院。完治後、再び北支の独立守備隊へ配属されてしまう。今回は看護師への淡い恋などのエピソードもあり、大宮の純粋さ、優しさが強調される。

  • 悪名幟

    制作年:

    大阪へ舞い戻った朝吉は“悪名”の足を洗い清次とも別離。しかし女社長をだまして町工場を乗っ取ろうと画策する悪徳ヤクザに彼の“悪名”の血が騒ぐ。結局、そこに駈けつけた清次とともに、悪玉一味を打ちのめすのだった。

  • 座頭市あばれ火祭り

    制作年:

    ヤクザ組織の盲目の支配者に、座頭市が窮地に立たされてしまうシリーズ第21作。アイデアマン・勝新太郎が、初めて正式に脚本に参加しているが、特に目新しい趣向は見られない。市のライバル役の仲代達矢は、得意のギョロ目をむいてすごんでみせるものの、「椿三十郎」の時のような迫力はない。

  • 座頭市あばれ火祭り

    制作年:

    ヤクザ組織の盲目の支配者に、座頭市が窮地に立たされてしまうシリーズ第21作。アイデアマン・勝新太郎が、初めて正式に脚本に参加しているが、特に目新しい趣向は見られない。市のライバル役の仲代達矢は、得意のギョロ目をむいてすごんでみせるものの、「椿三十郎」の時のような迫力はない。

  • 浪人街〈1990年〉

    制作年:

    日本映画の父、牧野省三の追悼60周年記念作品。マキノ雅広(この作品より雅裕から改名)によって、彼の代表作「浪人街」(最初は1928年)の4度目のリメイクがついに実現。マキノは総監修を務めた。近来稀な大チャンバラ・シーン、原田芳雄をはじめとする役者陣の好演など、見るべきところは多い。マキノの少年時代からの朋友、名カメラマン宮川一夫が、クライマックスのカメラを担当しているのも話題である。江戸の下町、食いつめ浪人が集う所。ここで夜鷹の連続殺人が起こる。犯人は、暇をもて余す旗本たち。権力の笠に隠れた旗本たちの横暴に、自分の武士としての存在を賭けた浪人4人が立ち上がる。対する旗本は120人。4対120の闘いの行方は?

  • 帝都物語

    制作年:

    荒俣宏の長編伝奇小説を、『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』のTVシリーズを手掛けた実相寺昭雄監督で映画化。明治45年から昭和初期までを背景に、東京壊滅をたくらむ魔人・加藤保憲と、それを阻止しようとする人々との戦いを描く。陰陽道を操る加藤の投げた紙がカラスに変化するといった最新のSFX、関東大震災を再現した、円谷プロの名残を残すミニチュア・セットなど、近年の邦画のなかでも全編の特撮処理のうまさは光る。その他、美術を手掛けた木村威夫のこだわりが現れた、昭和初期の銀座を完璧に復元したセットが見もの。

  • 座頭市血煙り街道

    制作年:

    座頭市は旅篭で病死した母親から、夫・庄吉のもとに息子を連れていくことを頼まれた。悪代官に監禁されていた庄吉を助けた市は、公儀隠密の赤塚多十郎と対決する……。剣豪スターの近衛十四郎が、堂々たる風格をみせる。

  • 破れ傘長庵

    制作年:

    悪徳医師・村井長庵が主人公で、持ち前のず太さと賢さで“欲しいものは何でも手に入れる”とばかりに悪事を重ね、逆に悲業の死を遂げるまでが描かれている。森監督の、人間を冷めた目で見つめる演出の確かさと、勝のアンチ・ヒーローぶりが光る作品。

  • みだれ髪

    制作年:

    明治30年、深川の木材問屋の娘・夏子は、医師・光起と恋に落ちるが、病身の父と散財のため、彼をあきらめて芸者となる。夏子を慕う板前の愛吉は、常にかたわらで彼女を見守っていた。歳月が流れ、光起と夏子は再会するが……。泉鏡花の『三枚鏡』を衣笠貞之助が脚色・監督したメロドラマ。山本富士子が女の情念を好演。

  • 人斬り

    制作年:

    幕末の刺客・岡田以蔵の半生を、五社英雄監督が、エネルギッシュに活写した力作である。勝新太郎が岡田以蔵を豪快に演じるが、いささかワンパターンの感はぬぐえない。むしろ田中新兵衛役で出演した三島由紀夫の堂々たる剣客ぶりの方が印象に残る。

  • 兵隊やくざ・強奪

    制作年:

    大映での最終作。終戦直後の満州、大宮と有田はヒョンなことから捨て子を拾い面倒を見るハメになった。赤ん坊を背負い3人旅を続ける一行は、10万ドル金貨をめぐって繰り広げられる大争奪戦に巻き込まれる。戦争という背景がないぶん、面白さが減じた。

  • 悪名無敵

    制作年:

    “悪名“コンビの朝吉と清次は、売春組織で荒稼ぎする新湊組から家出娘を救出し、売春組織を解散させる。藤村志保が、売春組織の女親分を演じる。一見ミスキャスト風な配役がミソ。

  • 続次郎長富士

    制作年:

    次郎長を長谷川一夫、石松を勝新太郎が演じたおなじみの娯楽時代劇。反次郎長派の親分・平親王の勇蔵の謀略で石松を殺された次郎長一家。勇蔵は、石松の死骸と引き換えに次郎長の身柄を要求してきたため、次郎長はわずか4人で敵陣へ。だが、親分と一緒に死のうと決めた子分たちがその跡を追う……。

  • 駿河遊侠伝 賭場あらし

    制作年:

    「座頭市」の生みの親、子母沢寛の原作を新藤兼人が脚本化し、ベテラン森一生がメガホンを執った異色の“次郎長“ものの第1作。旅の坊主に3年の命と占われて、ヤケクソになった清水港の長五郎が、放蕩無頼の結果、イカサマ博奕を打つヤクザになって旅に出る。

  • 秦・始皇帝〈1962年〉

    制作年:

    「敦煌」に先立つこと26年前、すでに大映が中国を舞台に作り上げていた超大作。「釈迦」に次ぐ日本の70ミリ映画第2作でもある。奏の始皇帝の波乱万丈の半生を大映オールスター・キャストで描く。始皇帝を演じているのは、勝新太郎。中華民国陸軍および中央電影公司の協力を得ている。

  • 関の弥太ッペ〈1959年〉

    制作年:

    恩を果たすために徳造という男を斬った弥太郎は、徳造の義理の弟・森介と知り合う。森介は弥太郎の腕に惚れ、子分にしてくれと頼むが、弥太郎はそれを断り、二人は別れ別れに。それから数年後、腕を上げた森介と弥太郎は、一人の女をめぐって争うことになり……。おなじみ長谷川伸原作による股旅もの。

  • 座頭市逆手斬り

    制作年:

    座頭市は牢内で、老ヤクザ・島蔵から無実を証明してくれる親分を訪ねてくれるように頼まれる。牢を出た市は親分を訪ねるが、その親分こそ島蔵に罪を着せた張本人であった。藤山寛美がニセ座頭市に扮して場面をさらう。

  • 二人の武蔵

    制作年:

    五味康祐原作の同名小説を映画化。武蔵と名のる二人の剣豪の姿を描いている。その二人とは、作州の平田武蔵と藩州の岡本武蔵。彼らは、同じ道場を訪れたことから知り合い、それぞれ剣をきわめてから雌雄を決することを誓い、修行の旅に出た。だが彼らの動向を見守る一人の男、佐々木小次郎がいた……。

  • 座頭市関所破り

    制作年:

    座頭市は妙義山への道中、笠間の宿場町で芸人たちから法外な場所代をむしり取る島村の甚兵衛と結託する悪代官に怒りをおぼえ……。TV時代劇『三匹の侍』で人気上昇中だった平幹二朗が、悪玉側の用心棒役で座頭市と対決。

  • 座頭市喧嘩旅

    制作年:

    市は旅の途中、手ごめにしようとした若殿にケガを負わされて逃げている娘を救い、一緒に旅を続けるが、娘は悪党一味にさらわれてしまう。市は単身乗り込んで悪党一味を斬り、娘を救い出す。市と対決する強力なライバルがいないのは寂しい。

  • 孔雀王 アシュラ伝説

    制作年:

    日本と香港合作の「孔雀王」シリーズの第2作。人間界で一週間だけ生活することを許された魔少女アシュラをめぐって、彼女を守る者と奪おうとする者との戦いが繰り広げられていく。新しく孔雀を演じる阿部寛のさわやかなアクションが魅力的だ。日本とは別編集による香港広東語バージョンもあり、ユン・ピョウが主演している。

  • 森の石松〈1957年〉

    制作年:

    勝新太郎主演によるご存じ森の石松の一席。白塗りの二枚目時代劇スターとしてスタートした勝新太郎が、強烈な個性を発揮できず低迷していた時期の作品だが、森の石松というキャラクターは勝新にとって最初の手ごたえのある役であった。

  • 駿河遊侠伝 度胸がらす

    制作年:

    清水港の親分になった次郎長は男っぷりと度胸の良さで貫禄十分、次第に子分も増えてきた。ある時、大恩を受けた五郎親分の死を知り、単身甲州に乗り込み、仇を討つが同時に深でを負ってしまう……。任侠時代劇の人気シリーズで、“次郎長“ものの第2作。

  • ど根性物語 図太い奴

    制作年:

    腕っぷしはめっぽう強くて図太いところがあるが、純情いちずの辰。大正末期を舞台に、彼が意地と根性で世間を渡っていく様を描く。趣としては、同じ勝新太郎主演のヒット・シリーズ「悪名」の大正版といったところ。勝の豪快な演技が見もの。

  • 花の渡り鳥

    制作年:

    旅ガラス榛名の清太郎は、権現山の崖下で瀕死の七兵衛から娘のおみねへの伝言を頼まれる。おみねは佐原の悪親分・岩井屋音蔵のもとにいたが、子分の惣吉が連れて逃げ出した。追っ手に囲まれて危機一髪のその時、清太郎が二人を助ける。若き日の勝新太郎と雷蔵が好演した、明るい人情時代劇。

  • 花の遊侠伝

    制作年:

    歌舞伎や講談の人気者、河内山宗俊、金子市之丞、片岡直次郎、暗闇の丑松が活躍する明朗時代劇。宗俊は国元に帰るという侍に、シビンを名器“夜の雨“だと偽って売りつけ、これがあとで大騒動に。直次郎は、出世したと故郷の母に嘘をつき、上京した母の前で、皆の協力によって目付に化ける。と、4人のエピソードをコミカルに散りばめた、楽しい作品に仕上がっている。

  • 月の出の決闘〈1960年〉

    制作年:

    原作は川口松太郎の『利根川鴉』。片腕のない旅鴉・枡形の朝吉は、ある湯治場で死んだ女房そっくりの声を持つ、お安と出会う。お安は宮大工・徳次郎の妻だったが、今の徳次郎は右腕が利かず、しかもバクチ狂。その徳次郎が、事件で死んだお安を、朝吉が殺したと勘違いして……。役者として転期を迎えた、「不知火検校」直後の勝新太郎が、片腕の渡世人、朝吉を好演。

  • 座頭市海を渡る

    制作年:

    座頭市はこれまで斬った人々の菩提を弔うため、四国の札所巡りを続けていたが、図らずも栄五郎という男を斬ってしまった。市は彼の妹・お吉を訪ね、彼女の土地を狙う暴力一家と闘う。

  • 祇園の姉妹〈1956年〉

    制作年:

    溝口健二が戦前に撮り上げた女性ドラマの名作のリメイクは、長回しを多用しないテンポある演出で、より大衆性を増した作品に仕上げられた。人気者の祇園の3芸者は、実の姉妹と姉の娘という組み合わせだ。娘役には中村玉緒が扮し、かわいく健気に演じている。彼女たちの元に、姉と離婚したはずのお坊ちゃん育ちの夫が戻ってきたことから、姉妹の間に亀裂が生じる。

  • 悪名桜

    制作年:

    大阪周辺の繁華街で焼きとり屋をやる朝吉と清次は、殴り込んできた愚連隊の少年を更正させようと、ABCクラブに出陣。続いて大鯛組に乗り込んだ二人は、組を叩きつぶす。市原悦子が朝吉の押しかけ女房になる田舎女を好演。

  • 悪名市場

    制作年:

    清次はある詐欺師によってムショ送りに。朝吉がその詐欺師を追って四国の港町に単身乗り込むと、そこにはニセの朝吉がいた。そしてそのニセモノを操っていたのが例の詐欺師だったのだ。朝吉は仮出所で駈けつけた清次とともに怒りを爆発させる……。

  • 第三の悪名

    制作年:

    朝吉は粟津一家の女親分・お妻に頼まれ、悪徳ヤクザ・カポネ一味の上前をはねようとする戦友・修を堅気にしようと奮闘。しかし修はカポネに捕まりリンチを加えられる。かけつけた朝吉と清次が、カポネ一味を一網打尽。

  • 怪猫夜泣き沼

    制作年:

    入江たか子主演の“化け猫“もの「怪談佐賀屋敷」の再映画化。佐賀藩主・鍋島丹後守は悪家老・豊前のそそのかしに乗って、忠臣・閑斎を斬殺し、底なし沼に沈めるが、閑斎の愛猫が一部始終を見ていた。次の夜から城中には猫のたたりが現れ始める。入江たか子の堂に入った化け猫ぶりが見もの。

  • 怪猫五十三次

    制作年:

    大映“怪猫“シリーズ第5作。岡崎藩の勢力争いに巻き込まれた家老の娘・浪路が、留守居役一味に襲われ命を落としてしまう。浪路の婚約者・三次郎は、彼女の仇を討とうとするが、そこに浪路の愛猫の姿が見え隠れする。スリラーの要素を加味した意欲作。

  • 怪猫逢魔ヶ辻

    制作年:

    若き日の勝新太郎が出演した“怪猫“シリーズ。女歌舞伎の人気役者、市川仙女は、彼女をねたむ一座の役者の陰謀で惨殺されてしまう。そこに通りがかった仙女の愛猫は、彼女の血をすすったことで、仙女の怨念が乗り移り……。入江たか子の怪猫ぶりが秀逸。

  • 仲良し音頭 日本一だよ

    制作年:

    スポンサーをライバル会社に取られてばかりの広告代理店に勤める新米企画部員、加納周治。現状を打開せよとの至上命令を受けた彼は、スポンサーの宣伝部長が、ある女に夢中なのを利用しようとするがこれは失敗。今度はしがないチンドン屋の父親が助け舟を出し、一流のスターを集めたショーを企画する。ドッと笑える、てんやわんやコメディ。

  • 長脇差忠臣蔵

    制作年:

    徳川幕府に崩壊の兆しが見え始めた時代を背景に、浜松城主に親分を殺された子分たちが、仇討ちに立ち上がる姿を描いたヤクザ版忠臣蔵。大石内蔵助同様、時節を待つ間、密偵を繰り出し、仇の状況を調べたあと、組員40数名を引き連れて浜松城に乗り込んでいく堀の内喜三郎の姿が綴られている。

  • 悪名一代

    制作年:

    近くアメリカから帰国する伯母から3億円の遺産を相続する蔦江の周りには、シルクハット、お十夜一家、沖縄の源八など、金の亡者どもが集まり、蔦江を苦しめる。そこで朝吉と清次が、憤怒の大活躍。悪党一味は一掃される。

  • 柳生連也斎・秘伝月影抄

    制作年:

    宮本武蔵の弟子である鈴木綱四郎と、尾州藩の指南役、柳生兵庫介の息子・兵介は、幼い頃からの友だちであったが、成長してライバル同士となっている。恋仇でもある二人は、運命に導かれて凄絶な果たし合いをすることになる……。五味康祐の原作の映画化。クライマックスで壮絶な剣劇が展開するバトル時代劇。

  • 悪名波止場

    制作年:

    朝吉と清次は四国からの帰りの船中、だまされて鬼瓦のところで働く羽目になる。そこで、鬼瓦一味が麻薬の密売で悪どくもうけていることを知り、怒った二人は鬼瓦一味を叩きのめすのだが……。水原弘がヒモ役をニヒルに演じる。

  • 悪名十八番

    制作年:

    服役していた朝吉は、兄・辰吉の奔走で仮出所。辰吉は土地浄化のため市会議員選挙に立候補するが、土地の悪徳ボス・中沢に大ケガをさせられる。仮出所の身ゆえ朝吉は我慢するが、中沢の嫌がらせは止まらず、ついに清次とともに殴り込む。勝新太郎と田宮二郎最後のコンビ作品。

  • 座頭市の歌が聞える

    制作年:

    座頭市は一の宮で、町の人々を苦しめている板鼻権造一家を叩きつぶし、浪人・黒部玄八郎と剣を合わせる。第1作の平手造酒役で名演技をみせた天知茂が、黒部玄八郎役で再び座頭市と対決。

  • 座頭市鉄火旅

    制作年:

    例によって座頭市が、悪徳親分をこらしめるというストーリーだが、クライマックスの大殺陣で樽の中に入れられグルグル回された市が“盲にゃまわる眼がねェ!“と啖呵をきって、樽の中から樽ごと敵を斬り捨てるという趣向は面白い。

  • 悪名一番

    制作年:

    人々の零細な資金を集めた預金を持ち逃げする大黒金融の一社員。朝吉と清次は彼を追って東京の本社にかけあいに行くが、軽くあしらわれる。しかし事件の黒幕が、社長の郡と関東の顔役・工藤と知り、二人は得意の殴り込みに……。

  • 新・座頭市物語

    制作年:

    故郷に帰った市は、剣の師匠である弥十郎の妹・弥生と結婚しようとするが、弥十郎は許さない。金に目がくらみ悪の道に走った弥十郎に、市は捨て身の一撃を加える。この作品からシリーズはすべてカラーとなった。

  • 座頭市兇状旅

    制作年:

    上州・下仁田、市は投宿した旅篭の娘・のぶ子を助けて悪党どもをやっつける。前3作で、しがらみをすっかり取り払った座頭市に、この作品あたりからユーモラスなキャラクターが強調されてきた。

  • 続・悪名

    制作年:

    満州事変の頃、大阪へ戻った朝吉とモートルの貞は、吉岡親分を窮地に陥れた松島長五郎を半殺しにする。松島一家の元締めは朝吉の度胸に惚れ込み、長五郎の縄張りと子分を押しつける。そんな折、朝吉に召集令状が届き、彼は意を決して組を解散。その甲斐虚しく、貞はチンピラに刺されて死んでしまう。貞が雨の中で刺されるシーンは見もの。

  • 兵隊やくざ・大脱走

    制作年:

    悪徳軍曹たちの魔の手から慰問団の少女を救った大宮は、有田とともに馬廠の103部隊に将校を装って潜り込んだ。だが、そこには二人の正体を知る青柳憲兵がいた。準レギュラー・成田が悪徳憲兵役を好演。本作で大宮との友情が芽ばえるが……。

  • 酔いどれ博士

    制作年:

    傷害事件を起こしたために外科医の免許を剥奪された医師が、スラム街のドヤに住みついて無免許のまま医院を開業。底辺に生きる人々の外傷から心の傷までも治していく。勝新太郎が柄に合ったアナーキーな男を好演。無免許が警官にばれかけた主人公が、社会の不正に怒りをぶつけるシーンは圧巻だ。

  • 座頭市〈1989年〉

    制作年:

    1973年の25作以来、TVシリーズ100本を間に挟み16年ぶりに座頭市を銀幕によみがえらせた、勝新太郎堂々の製作・監督・脚本・主演作品。仕込み杖の居合い抜きはますます冴えわたり、市のキャラクターは、勝自身の年輪とともに一段と奥行き深いものとなった。助演陣も一癖も二癖もありそうな異色派俳優を多く起用している。宿場町同士の血の抗争に巻き込まれた市は、自分を慕う少女を買っていった一味に怒り、両者を皆殺しにした後、いずこともなく去っていく。脚本は撮影現場で始終手を加えられ、変更されていったのも勝演出らしい。市を想いつつ、ラストで彼に斬りかかる浪人を演じる緒形拳の好演も見逃せない。

  • 座頭市〈1989年〉

    制作年:

    1973年の25作以来、TVシリーズ100本を間に挟み16年ぶりに座頭市を銀幕によみがえらせた、勝新太郎堂々の製作・監督・脚本・主演作品。仕込み杖の居合い抜きはますます冴えわたり、市のキャラクターは、勝自身の年輪とともに一段と奥行き深いものとなった。助演陣も一癖も二癖もありそうな異色派俳優を多く起用している。宿場町同士の血の抗争に巻き込まれた市は、自分を慕う少女を買っていった一味に怒り、両者を皆殺しにした後、いずこともなく去っていく。脚本は撮影現場で始終手を加えられ、変更されていったのも勝演出らしい。市を想いつつ、ラストで彼に斬りかかる浪人を演じる緒形拳の好演も見逃せない。

  • 座頭市〈1989年〉

    制作年:

    1973年の25作以来、TVシリーズ100本を間に挟み16年ぶりに座頭市を銀幕によみがえらせた、勝新太郎堂々の製作・監督・脚本・主演作品。仕込み杖の居合い抜きはますます冴えわたり、市のキャラクターは、勝自身の年輪とともに一段と奥行き深いものとなった。助演陣も一癖も二癖もありそうな異色派俳優を多く起用している。宿場町同士の血の抗争に巻き込まれた市は、自分を慕う少女を買っていった一味に怒り、両者を皆殺しにした後、いずこともなく去っていく。脚本は撮影現場で始終手を加えられ、変更されていったのも勝演出らしい。市を想いつつ、ラストで彼に斬りかかる浪人を演じる緒形拳の好演も見逃せない。

  • 兵隊やくざ・殴り込み

    制作年:

    奪われた軍旗を取り戻すために敵地に乗り込み、大活躍する大宮の姿を描く。有田とイメージのダブるインテリ少尉役を細川俊之が熱演。壮絶な死に様を見せてくれる。第7作目にして、“兵隊やくざ“シリーズもついにラストで終戦を迎える。

  • 兵隊やくざ・脱獄

    制作年:

    憲兵隊に捕まった大宮と有田は、奉天にある陸軍刑務所に放り込まれる。敵前逃亡という銃殺刑にあたる罪を犯した二人に出所の見込みはなく、有田は脱獄を決意する……。シリーズ4作目、森一生演出は他の作品と比べ軽妙なスピード感にやや欠けていた。

  • 喧嘩屋一代・どでかい奴

    制作年:

    勝新太郎の豪快なキャラクターを生かしたアクション・ドラマ。地方都市のドヤ街で、“ゴキブリ“の異名をとる青木。彼の住む街が、ヤクザ組織が絡んだ土地開発計画によってつぶされ、青木を筆頭とした住人たちは、ヤクザと対立していく……。

  • 玄海遊侠伝 破れかぶれ

    制作年:

    北九州の若松を舞台に、朝鮮から帰って来た無軌道な男・吉田磯吉が、地元の悪人たちを相手に大暴れする任侠もので巨匠マキノ雅広が手掛けた痛快な一編。特に安田道代がピストル片手にタンカをきるシーンが印象的。

  • 雑兵物語

    制作年:

    戦国時代、荒れはてた寒村に足軽の徴発がきた。女までも男装させられて頭数をそろえたあと、一行は戦に参加するが、両軍の勝敗をバクチのタネにしたり、敵方の旗を盗んできて味方の難を避けたりと、ハチャメチャなノリで戦乱を駆け抜けていく。池広一夫監督のスラップスティック描写が楽しい時代劇。

  • 花くらべ狸道中

    制作年:

    狸の国の大王選挙のため党主の代理で江戸に行くことになった雷吉狸と新助狸。敵の党からは刺客が放たれた。阿波から江戸まで、二人の珍道中が繰り広げられる。ミュージカル仕立てで軽快に撮り上げられたコメディ・タッチの好編で、勝と市川が二役を演じる。

  • 座頭市果し状

    制作年:

    座頭市はある宿場町で、医者の順庵と娘お志津を助けて悪玉ヤクザ・松五郎と対決する。市は深手を負いながらも松五郎一家と用心棒・弦八郎を倒すが、弦八郎は順庵の息子だった……。野川由美子がイキのいい姐御ぶりをみせる。

  • 月形半平太 花の巻 嵐の巻

    制作年:

    大正8年に新国劇で上演されて大ヒットした、行友季風の戯曲を翻案した衣笠貞之助監督作品。衣笠にとって大正15年度作品に次ぐ2度目の映画化で、同原作は、他の監督の作品も含め10回以上映画化されている。勤皇派でありながら開国を唱える長州浪士、月形半平太をトップスター・長谷川一夫が演じ、若尾文子、山本富士子らの美女が花を添える。

  • 座頭市御用旅

    制作年:

    座頭市は旅の空で死んだ母親の子を、父・佐太郎に渡すべく塩原にやって来るが、佐太郎はおらず妹・八重に渡す。そこに札つきのヤクザ・鉄五郎が乗り込んできて八重の身体を狙い、座頭市を亡き者にしようとする……。監督は、「不知火検校」で当時、影の薄い二枚目俳優だった勝新太郎を、人間味あふれる魅力的な俳優として開花させた森一生。

  • 続やくざ坊主

    制作年:

    前作のヒットにより製作された続編。今回は房総のとある門前町が舞台で、金座の利権に群がる悪党相手に乞食坊主・竜全が大活躍。勝新の出世作「不知火検校」に明朗さをつけ加えた破戒坊主ぶりがなかなかいい。海女の品定めシーンなど、エロティックな見せ場もある。

  • やくざ坊主

    制作年:

    とことん強い破戒坊主が、岡場所近くの寺に住みつき、地元のヤクザを追い出して好き勝手し放題。寺を連れ込み宿にするのは序の口で、本堂を賭博場にする始末。その頃役人と結託した井桁一家が岡場所を狙っていた。勝新の個性を生かしたピカレスク・ロマン。

  • まらそん侍

    制作年:

    戦前のナンセンス時代劇の系譜を継ぐ佳作。家老のおてんば娘を手に入れようと、若侍たちが遠足(とおあし)の儀と呼ばれるマラソンにしのぎを削る。これに泥棒のトニー谷が絡み、レースは大混乱。大泉滉のライトな走りっぷりが爆笑をさそい、トニー谷も最高だ。

  • あぶく銭

    制作年:

    勝新太郎が演じるヒゲ松が、いつものように賭場荒らしをしていくうち、ヤクザ同士の集団抗争に巻き込まれていく。1972年の「座頭市御用旅」が遺作となる森一生の、晩年の1作。ヒゲ松を追い回す用心棒役に天知茂。撮影には「野菊の墓」の名手、森田富士郎が当たっている。

  • ど根性物語 銭の踊り

    制作年:

    腕っぷしの強い江戸っ子・八百はある日、殺し屋グループからスカウトされる。社会の悪を消すというグループの指令に賛同して仲間になった八百だが、やがてあまりに冷徹な仲間の仕事についてゆけず、ついには自らグループと対決することになる……。絶頂期の市川崑が描くアクション映画。

  • 座頭市喧嘩太鼓

    制作年:

    ヤクザの熊吉への一宿一飯の義理から、やむなく若いヤクザ・宇之吉を斬った座頭市だが、熊吉の狙いが宇之吉の姉・お袖にあると知った市は、彼女を連れて逃げる。佐藤允が市のライバル役で登場。

  • 酔いどれ波止場

    制作年:

    脚本・新藤兼人、監督・井上昭のコンビによる“酔いどれ“ものの1編。酔いどれの名医・ギョロ松は、ある港町にふらりとやって来る。ギョロ松は町医者のオイボレ先生のもとで評判の医者となり、二組の暴力団をうまく操って町を一掃する。

  • 続・酔いどれ博士

    制作年:

    医術にも強いが、酒にはもっと強く、さらに腕っぷしは誰にも負けぬ勝新扮する“ギョロ松“こと大松伝次郎の活躍を描くシリーズ第2作。スラム街にやって来たギョロ松が街に巣くう悪党をブルドーザーまで動員してぶっ倒し、またふらりと去って行く。新藤兼人原作・脚本の暴力的ヒューマニズム映画。

  • 悪名太鼓

    制作年:

    清次は狼王会の菊沢にだまされて、朝吉の大事にしていた太鼓の胴に5億円の密輸品をつめて関西ルートに流す手伝いをするハメに。しかし真相を知った二人の活躍で、悪党一味は残らず逮捕される。

  • 悪名・縄張荒らし

    制作年:

    第1作「悪名」と第2作「続・悪名」のストーリーを再構成。増村保造監督以下、旧大映関係者の心意気が画面にみなぎり、一級の娯楽映画に仕上がった。田宮二郎の当たり役・モートルの貞を北大路欣也が熱演。

  • 新兵隊やくざ・火線

    制作年:

    北支の最前線、北井小隊に転属した大宮と有田が、悪らつな鬼軍曹・神永と敵対する。大映倒産後、勝プロ製作・東宝配給によって新たに甦った9作目はカラーになって内容もグレード・アップ。特に、アクション・シーンのスケールの大きさに注目。

  • 座頭市あばれ凧

    制作年:

    甲州路に足を踏み入れた座頭市は、吃安こと武居の安五郎が代官と手を結び、津向の文吉の縄張りを狙っていることを知り、文吉に加勢して吃安一味を叩き斬る。遠藤辰雄が吃安に扮して好演。

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